Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
言語処理学会第25回年次大会参加報告
Search
Yumeto Inaoka
March 19, 2019
Research
1
87
言語処理学会第25回年次大会参加報告
2019/03/19の年次大会報告会で発表
Yumeto Inaoka
March 19, 2019
Tweet
Share
More Decks by Yumeto Inaoka
See All by Yumeto Inaoka
文献紹介: Quantity doesn’t buy quality syntax with neural language models
yumeto
1
130
文献紹介: Open Domain Web Keyphrase Extraction Beyond Language Modeling
yumeto
0
180
文献紹介: Self-Supervised_Neural_Machine_Translation
yumeto
0
120
文献紹介: Comparing and Developing Tools to Measure the Readability of Domain-Specific Texts
yumeto
0
130
文献紹介: PAWS: Paraphrase Adversaries from Word Scrambling
yumeto
0
100
文献紹介: Beyond BLEU: Training Neural Machine Translation with Semantic Similarity
yumeto
0
220
文献紹介: EditNTS: An Neural Programmer-Interpreter Model for Sentence Simplification through Explicit Editing
yumeto
0
280
文献紹介: Decomposable Neural Paraphrase Generation
yumeto
0
190
文献紹介: Analyzing the Limitations of Cross-lingual Word Embedding Mappings
yumeto
0
180
Other Decks in Research
See All in Research
CoRL2024サーベイ
rpc
1
1.1k
Large Vision Language Model (LVLM) に関する最新知見まとめ (Part 1)
onely7
21
4.7k
データサイエンティストをめぐる環境の違い 2024年版〈一般ビジネスパーソン調査の国際比較〉
datascientistsociety
PRO
0
760
The Fellowship of Trust in AI
tomzimmermann
0
150
言語と数理の交差点:テキストの埋め込みと構造のモデル化 (IBIS 2024 チュートリアル)
yukiar
4
900
文化が形作る音楽推薦の消費と、その逆
kuri8ive
0
200
テキストマイニングことはじめー基本的な考え方からメディアディスコース研究への応用まで
langstat
1
150
Human-Informed Machine Learning Models and Interactions
hiromu1996
2
520
メタヒューリスティクスに基づく汎用線形整数計画ソルバーの開発
snowberryfield
3
610
20240918 交通くまもとーく 未来の鉄道網編(こねくま)
trafficbrain
0
330
熊本から日本の都市交通政策を立て直す~「車1割削減、渋滞半減、公共交通2倍」の実現へ~@公共交通マーケティング研究会リスタートセミナー
trafficbrain
0
180
Geospecific View Generation - Geometry-Context Aware High-resolution Ground View Inference from Satellite Views
satai
2
130
Featured
See All Featured
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
1
180
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
26
1.8k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
326
24k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Visualization
eitanlees
145
15k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.1k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.3k
Transcript
言語処理学会 第25回年次大会 参加報告 2019/03/19 長岡技術科学大学 自然言語処理研究室 修士課程 稲岡 夢人
発表内容 • タイトル 日本語文法平易化コーパスの構築 • 概要 在留外国人数の増加に伴って「やさしい日本語」の考え方が重 要性を増している。一方で言語処理においては、自動平易化を 対象とした研究が行われている。本研究では、やさしい日本語 のための文法平易化に用いることを想定したコーパスをクラウ
ドソーシングによって構築した。またコーパスで見られる書き 換えの現象について分析を行った。
質疑応答 (1/3) • 日本語学校では「みんなの日本語」を教材として用いているが、 そのような教材を参考にして作られているのか? → 本研究は日本語学校に通っていない(通えない)方を対象に 含めているので、そのような教材より初歩的と考えている • 中国語を母語とする方にとっては和語より漢語の方が分かる
(「市役所の開く時間」より「開庁時間」の方がわかる) → 本研究は特定の母語を想定していないが、どんな日本語表現 が易しいかは母語によって変化するというのは意識できてい なかった
質疑応答 (2/3) • 用途を考えると、田中コーパスではなく外国人が読むような テキストを含むコーパスを元に作成するべきなのでは? → 本研究室で過去に構築した平易化コーパスとの対応を取り たかったので田中コーパスを利用したが、今後拡張を行う のであればそれも視野に入れたいと考えている •
書き換えによって主語が無くなっているが、主語がない日本語 表現は外国人にとって難しいのでは? → 指摘の通りであるが、現状では考慮できていないので、 今後の課題とさせていただきたい
質疑応答 (3/3) • ブラジル人の多い群馬県大泉町や、インド人の多い東京都葛西 の自治体なら詳しいかもしれない • 機械翻訳の前処理に使えば翻訳性能を向上させられないか? → 日本語ではないが、過去にそのような研究は行われており、 効果があることが示されているので、期待できると考える
他にも多くのご指摘、アドバイス等をありがとうございます
発表の紹介 • P6-10 藤井 真, 新納 浩幸, 古宮 嘉那子 「文の持つ情報量を用いたニューラル機械翻訳の訳抜け検出」
• P5-12 安井 豪, 鶴岡 慶雅, 永田 昌明 「意味的類似性を報酬とした強化学習による文生成」
文の持つ情報量を用いたニューラル 機械翻訳の訳抜け検出 • 翻訳前と翻訳後の情報量を比較し、半分以下に低下していた 場合に訳抜けとして検出する手法 • Google NMTの結果に対して適合率を計算して評価している • モデル自体を変化させず、また内部状態を使用していないので、
あらゆるニューラル機械翻訳に対して適用できる • 目的言語を全く知らない人が機械翻訳を使用する際に有用
意味的類似性を報酬とした強化学習に よる文生成 • ニューラル生成では損失関数にCross-entropyが使われる → 単語の並べ替えや文構造の変化が損失に大きく影響を与える • BERT*を意味的類似性でFine-tuningしたものを使用して、 意味的類似性を報酬として、生成モデルを強化学習する →
意味を考慮した学習が行える • De → EnのBLEUで効果を確認 *Jacob Devlin et al. BERT: Pre-training of Deep Bidirectional Transformers for Language Understanding. NAACL-HLT (arXiv:1810.04805 [cs]) 2019.
BERTに関する発表 • 原稿に「BERT」を含む発表:21件 (約5.3%) • 今後、Pre-trained Embeddingsと同じ立ち位置になる? 50% 45% 5%
関連研究・今後の課題 使用 BERTの改善