Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Flow, Not Stock 知識触媒としてのIA
Search
Takehisa Gokaichi
March 07, 2025
Design
1
280
Flow, Not Stock 知識触媒としてのIA
Takehisa Gokaichi
March 07, 2025
Tweet
Share
More Decks by Takehisa Gokaichi
See All by Takehisa Gokaichi
“わかりやすい”と“つかいやすい”その前から始まるUIデザイン
5kaichi
2
960
デザインプロジェクト初期の不安定な時期をどうやって突破するか / How to Breakthrough early phases of design project
5kaichi
1
4.6k
ハードウェアスタートアップのプロトタイプを用いた価値検証 /smartLure problem solution fit
5kaichi
0
330
Other Decks in Design
See All in Design
Storyboard Honey
rocioparronrubio
0
270
#Dubois Challenge 2025: Economics
ajstarks
0
110
バイアスを凌ぐデザインとコード ―異動直後にどうふるまうか―
kkaru
0
430
#yumemi_grow 読書シェア会 vol.1 - スコット・バークン著『デザインはどのように世界をつくるのか』
kaitou
1
180
A brief & incomplete history of UX Design for the World Wide Web: 1989–2019
jct
1
200
Generating Momentum | Yasuhiro Yokota
yasuhiroyokota
1
370
読書シェア会 vol.5 / Yumemi.grow 20250526
rakus_dev
0
1.6k
オリジナルのデザイン地図を作ってみた!〜OpenMapTilesとMaputnikを活用した地図スタイル〜
hjmkth
1
560
CIRCULAR ECONOMY + SERVICES
jmanooch
0
110
「描く」という衝動に立ち返る〜Figma Drawがひらく思考のかたち〜
transit_kix
1
940
【30人中30人が3ヶ月平均180万収入アップ】マズロー安達の弟子、成功事例集
maslow_akkun
0
100
Light My Fire/ハートに火をつけるコミュニティ
kgsi
1
120
Featured
See All Featured
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
24
1.7k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Become a Pro
speakerdeck
PRO
28
5.4k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.3k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
34
3k
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.3k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.6k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
45
7.4k
Transcript
Flow, Not Stock 知識触媒としてのIA World IA Day Tokyo 2025 五ヶ市
壮央 G oka ich i Goodpatch Anywhere UX Designer
World IA Day Tokyo 2025 五ヶ市 壮央 Gokaichi Goodpatch Anywhere
UX Designer UXデザイナー16年生です
キーワード ナレッジマネジメント IAとAI World IA Day Tokyo 2025
IAとAI World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 情報を設計する流れ 情報を集めるよ
意味を組み立てるよ 扱えるようにするよ
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 例えばニュース記事 取材
構成 W 新Q W WebメディU W ワイドショR W キッズ向け番組
AI World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 取材 構成
H 新B H WebメディF H ワイドショC H キッズ向け番組 低コストで展開できる
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 取材 構成
\つまり/ S 新G S WebメディQ S ワイドショH S キッズ向け番組 低コストで展開できる IAめちゃ大事
IAの時代がきたぞ? World IA Day Tokyo 2025
ほんとうに? World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 取材 構成
H 新B H WebメディF H ワイドショC H キッズ向け番組 低コストで展開できる IAめちゃ大事 いつかはAIが担う
いつかはAIがいい感じになる World IA Day Tokyo 2025 意味を設計する・意思を込めるなどクリエイティブ面は難しいかもしれないけど
ナレッジマネジメント World IA Day Tokyo 2025
KM Knowledge Management ナレッジを貯める 暗黙知を形式知にする 編集し、見える化する World IA Day Tokyo
2025
ナレッジマネジメントには 情報設計が重要 World IA Day Tokyo 2025
よくあるナレッジマネジメント World IA Day Tokyo 2025 担当者が 知見をデータ化し 組織に散らばった知見を まとめて
扱いやすいように 見える化する
World IA Day Tokyo 2025 知見をデータ化し まとめて 見える化する どの組織も苦労している
ナレッジマネジメント促進に 重要な存在 World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025
妖精さんのおかげ World IA Day Tokyo 2025 担当者が 知見をデータ化し 組織に散らばった知見を まとめて
扱いやすいように 見える化する
情報設計をする流れと同じ World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出
World IA Day Tokyo 2025 妖精さんのお仕事がAIに...!?
妖精さんのお仕事がAIに...!? を感じたエピソード World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 UXやUIデザインを中心に企業の問題を解決するデザインの専門家集団 \私が所属している組織/
World IA Day Tokyo 2025 Notionにたくさんのナレッジがある組織です
World IA Day Tokyo 2025 ナレッジは豊富だがが ナレッジ閲覧数はまあまあ あるあるですよね....
World IA Day Tokyo 2025 ある日 とあるプロジェクトのMTGでの会話
World IA Day Tokyo 2025 「そろそろドリーム会やるべきだと思う(キリッ)」 「いいね!そうしよう!!」 「プロジェクトが停滞してきたよ!」 (ドリーム会??????????????????????) 6年目さんワイ
2年目さん 2年目さん 2週間さん
World IA Day Tokyo 2025 みなさんも2週間目さんの気持ちになっているはず
World IA Day Tokyo 2025 ドリーム会 クライアントのインサイトから仮説を立案する手法。 単なるリサーチではなく、関係者がUIのアイディアを創出し、 そこから課題や価値を深掘りしながら ビジネスモデルに落とし込むプロセスを特徴とする。
つまり、社内に閉じた専門用語
World IA Day Tokyo 2025 つまり、わかるはずがない 有名どころでいうリクルートでいうよもやまみたいなやつです つまり、社内に閉じた専門用語
World IA Day Tokyo 2025 どう解説しようかと何気なくNotion AIにたずねてみたら
World IA Day Tokyo 2025 超明確な答えと参照元ナレッジページが返ってきた どう解説しようかと何気なくNotion AIにたずねてみたら
World IA Day Tokyo 2025 超明確な答えと参照元ナレッジページが返ってきた どう解説しようかと何気なくNotion AIにたずねてみたら
World IA Day Tokyo 2025 妖精さんのお仕事がAIに...!? を体験してしまった...
World IA Day Tokyo 2025 これってもしかして 組織に積み重なっている 大量のナレッジを活用できる可能性 !?
World IA Day Tokyo 2025 議事録 仕様書 レポート コードのコメント ふりかえり会
Slack Teams 社内に散らばる情報は可能性の塊??
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 可能性の塊を活用するために 意味を組み立てるよ
扱えるようにするよ AIにいい感じに働いてもらう方法 ここはAIに詳しい人に任せた、今日は議論しない
World IA Day Tokyo 2025 収集 編集 創出 可能性の塊を活用するために データ化する・集める方法
今日はここの可能性について議論したい
Flow, Not Stock 知識触媒としてのIA World IA Day Tokyo 2025 〜
本編 〜
World IA Day Tokyo 2025 担当者が 知見をデータ化し 組織に散らばった知見を まとめて 扱いやすいように
見える化する
「管理・展開」 World IA Day Tokyo 2025 これまでの妖精さんのミッション
膨大な情報を処理できる 高速に情報を解釈できる World IA Day Tokyo 2025
「管理・展開」はAIができる World IA Day Tokyo 2025
雑多でもよいので 多くのナレッジをデータ化することが 今後、組織における知識の流通や創造を 促進させるのでは? World IA Day Tokyo 2025 今日議論したいこと
World IA Day Tokyo 2025 議事録 仕様書 レポート コードのコメント ふりかえり会
Slack Teams たくさんの情報が流れる状態が大事なのでは?
たくさん情報が流れるだけでよいのか? World IA Day Tokyo 2025
私の失敗談 World IA Day Tokyo 2025
とあるプロジェクトでふりかえり会を実施した際のことです。私は新任のプロジェクトマネージャーに対 して「あなたへ我々のお仕事スタイルを伝えてこなかったので、他のプロジェクトのやり方をお話する機 会をください」というコメントをしました。 このコメントに対し、とある仲間からのフィードバックが私の目を覚まさせるものでした。 「Anywhereスタイルはこう!ではなく、正解はないのでは」 彼は続けて「正解をわかっている人なんかいない」「みんな違うことを活かせるAnywhereの良いとこ ろ」「いつだって違っていい」と語ってくれました。 この瞬間、私は自分の思い込みに気づかされました。既存のやり方を「正解」だと思い込み、新しい視点 や方法を受け入れる余地を失っていたのです。 「成功体験への固執と転倒」五ヶ市
壮央 https://note.com/5kaichi/n/n04bd1362960b World IA Day Tokyo 2025
Skilled Incompetence 熟練した無能 熟練するがゆえに、新しい学びや変化を受け入れられなくなってしまう状態 World IA Day Tokyo 2025
もし、このような固定的な考えが組織に蓄積され、 AIがそれを学習する。 組織に流れる情報がいつも同じになり 価値観や学びに変化が起こらなくなると 組織はどうなるか? World IA Day Tokyo 2025
新しい発見や学びの機会を失い 組織は進化できなくなる (もちろん、組織として普遍の「寄りかかる基盤」が重要であることはそれはそれとして) World IA Day Tokyo 2025
多様な知識・経験が混ざり合い ナレッジがアップデートされ続ける状況 World IA Day Tokyo 2025 あるべき姿
異なる専門性を持つメンバー同士が、 お互いの知見を共有しやすい「場」をデザインする 異なる専門性の知見を結びつけ、 新しい気づきを生む機会を作る 意図的に異なる視点や経験を持つメンバーを集め、 新しいアイデアが生まれる状況を作り出す World IA Day Tokyo
2025 Slack Notion Figma Github JIRA Teams ・ ・ ・ 共創を推奨する環境が重要になってくる
「管理・展開」から 「共創・活性化」へ World IA Day Tokyo 2025 妖精さんのミッションをパラダイムシフト
ナレッジをコントロールするのではなく より自由に、多様になることを促進する環境づくりへ World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 多くのナレッジをデータ化する仕組みが大事なら ナレッジマネージャーは 妖精から役割を変化させてもいいのでは?
AI時代の ナレッジマネジメントに重要な 2つの側面 World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 組織内の力関係への配慮 誰もが参加できる環境の確保 多様な知見の尊重 情報格差への対処 対話の促進者としての姿勢
創発的な場をつくる姿勢 AIとも協調する姿勢 完成度より量を重視する姿勢 倫理的側面 姿勢的側面 AI時代のナレッジマネジメントに重要な2つの側面
World IA Day Tokyo 2025 完璧なドキュメントを目指すのではなく、 途中経過や考え方の変化も含めてログに残す フォーマットを厳密に定めるのではなく、 個人の表現スタイルを認める 「正しい答え」を示すのではなく、
様々な選択肢や可能性を提示し、自由に書き留める どんな意見でもフラットに扱い、誰でもアクセスできるようにし そこから学びを見つけることを推奨する
雑多でもいいので 新しい情報が発信され続ける状態を目指す そうすることで ナレッジが固着化せず、流れ続けるようになる World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 Flow, Not Stock 蓄積中心のナレッジマネジメントから 知識が常に流れ更新されるナレッジマネジメントへ
「共創・活性化」を促進する 知識の触媒となる World IA Day Tokyo 2025 これからのナレッジマネージャーは
ナレッジマネジメントから見る IAの可能性 World IA Day Tokyo 2025
ナレッジマネージャーの可能性は Information Architectの可能性でもある World IA Day Tokyo 2025
情報を意味ある構造で文脈にし 人に良い影響を与える Information Architect のミッション World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 これからのIAは、AIの力を使って より本質的価値に力を注げるようになる
World IA Day Tokyo 2025 AIの隆盛は 「情報で世の中をより良くする」という IAの本質的な目的により近づくことができる 新しい可能性なのかもしれない
World IA Day Tokyo 2025 みんなで議論しましょう
Thank you for your time and a t tention.
絶対出てくる議論 World IA Day Tokyo 2025
World IA Day Tokyo 2025 知見をデータ化し 編集して 見える化する 集めるデータ・編集・見える化の品質がいまいちだと意味がないのでは?
それはそうだけど 編集・見える化コストが下がるなら より知見を集める方に倒すほうが ナレッジ蓄積ではなくナレッジ開発につながるので 成果が出ると思っている World IA Day Tokyo 2025
ビジネス観点では 人・情報という 社内資産を有効活用することにつながり 現状のビジネスに レバレッジを効かせられる可能性がある World IA Day Tokyo 2025
掛け算だよねと
World IA Day Tokyo 2025 あとそもそも「チョットデキル」な人よりも AIのほうが「結構デキル」になる可能性が高い