Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
イオン店舗一覧ページのパフォーマンスチューニング事例 / Performance tuning...
Search
AEON
August 26, 2025
Technology
2
690
イオン店舗一覧ページのパフォーマンスチューニング事例 / Performance tuning example for AEON store list page
2025年8月26日開催「イオン×ZOZO×『Web配信の技術』著者が語るパフォーマンスチューニング:60分で掴む劇的改善術 | AEON TECH HUB #18」の登壇資料です
AEON
August 26, 2025
Tweet
Share
More Decks by AEON
See All by AEON
「もしもデータ基盤開発で『強くてニューゲーム』ができたなら今の僕はどんなデータ基盤を作っただろう」
aeonpeople
0
300
It's Automatic〜7回目のベルでアラートを取った君へ〜/ignite-aks-automate
aeonpeople
0
540
"AKSのアップグレードに失敗しない漢"への道/failure-of-upgrade-is-not-an-option
aeonpeople
0
1.2k
Terraformのdrift(差分)を全部AIに任せた!...かった
aeonpeople
0
120
Azureコストと向き合った、4年半のリアル / Four and a half years of dealing with Azure costs
aeonpeople
1
410
Snowflakeで実現したスピード感あるデータ基盤開発 / rapid data infrastructure development achieved with Snowflake
aeonpeople
1
150
プラットフォーム転換期におけるGitHub Copilot活用〜Coding agentがそれを加速するか〜 / Leveraging GitHub Copilot During Platform Transition Periods
aeonpeople
2
630
JTCにおける内製×スクラム開発への挑戦〜内製化率95%達成の舞台裏/JTC's challenge of in-house development with Scrum
aeonpeople
0
680
2025年にHCP Vaultを学び直して見えた景色 / Lessons and New Perspectives from Relearning HCP Vault in 2025
aeonpeople
0
450
Other Decks in Technology
See All in Technology
AI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)の始め方
ryansbcho79
0
330
1万人を変え日本を変える!!多層構造型ふりかえりの大規模組織変革 / 20260108 Kazuki Mori
shift_evolve
PRO
6
1.2k
AWSと生成AIで学ぶ!実行計画の読み解き方とSQLチューニングの実践
yakumo
2
450
あの夜、私たちは「人間」に戻った。 ── 災害ユートピア、贈与、そしてアジャイルの再構築 / 20260108 Hiromitsu Akiba
shift_evolve
PRO
0
610
Contract One Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
12k
Java 25に至る道
skrb
3
210
2025-12-27 Claude CodeでPRレビュー対応を効率化する@機械学習社会実装勉強会第54回
nakamasato
4
1.4k
「アウトプット脳からユーザー価値脳へ」がそんなに簡単にできたら苦労しない #RSGT2026
aki_iinuma
11
5k
#22 CA × atmaCup 3rd 1st Place Solution
yumizu
1
170
Sansan Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
1
3.6k
Introduction to Sansan, inc / Sansan Global Development Center, Inc.
sansan33
PRO
0
2.9k
サラリーマンソフトウェアエンジニアのキャリア
yuheinakasaka
38
18k
Featured
See All Featured
Impact Scores and Hybrid Strategies: The future of link building
tamaranovitovic
0
190
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
269
13k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
65
8.4k
The AI Search Optimization Roadmap by Aleyda Solis
aleyda
1
5.1k
Visual Storytelling: How to be a Superhuman Communicator
reverentgeek
2
410
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.1k
We Analyzed 250 Million AI Search Results: Here's What I Found
joshbly
0
430
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
61
48k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
Transcript
イオン店舗一覧ページの パフォーマンスチューニング事例 イオンスマートテクノロジー株式会社 CTO室 TechLeadチーム 石川晴貴 2025年8月26日
自己紹介 各種紹介 石川 晴貴(X:@h0r4k) イオンスマートテクノロジー株式会社 CTO室テックリードチーム(2024.06ジョイン) 趣味:プログラミング、ギター 最近やっていること ・Claude Codeと仲良くなること
・社内MCPサーバを作りNewRelicのNRQLを叩かせ Claude Codeからメトリクスの分析をやってもらったり、 社内のAPI群をMCP化させてホクホクしたりしています
各種紹介
None
本題にはいります
• アプリケーション寄りのパフォーマンスチューニングの話(PHP寄りかも) • かなり基礎的かつ古典的な話がメインになるので耳タコではあると思いますが、この機会に改めて。 ※のでカリカリチューニング的な話は出てきません • 既にAEON TECH HUBでも記事にしていますが、チームを代表して改めて本LTでご紹介させていただきます! 今回お話すること
はじめに https://engineer-recruiting.aeon.info/aeon-tech-hub/interview_store-page
• 店舗一覧サイト • 所在地検索、業態・ブランド検索、 キーワード検索 • 店舗情報の閲覧・検索のみでDB更新系の 操作なし • 店舗一覧用CMS
• CMSから店舗一覧上の店舗情報を更新可 能 • DB更新系の操作有り そもそもイオンの店舗一覧とは? 背景
• まずちゃんと遅い • レスポンスの平均が1,200msと激遅 • 急なアクセス増に耐えられない • 台風などの災害時に店舗はやっているのか?の確認でアクセスが増える • DBのCPUが100%に張り付いてしまいページが閲覧できなくなる
• 暫定的な対応として、 • DBのスペックを常時2段階あげた(コストは4倍に) • 具体的にはvCPU→4倍、メモリ→4倍 • リードレプリカの追加 どんな課題があったのか? 課題
• しかし、 • この状態は健全ではなくコストもかかる • なので • 調査と改修を行って高速化しつつDBのスケールダウンを目指す • すでにNewRelicは導入済みだったため、
NewRelicのAPMの情報からパフォーマンス劣化の原因を探り対応を行うことに 課題に対する取り組み 課題
では実際にNewRelicをみていく
• 問題 • 本番環境のcomposer installでオプションの最適化がなされていなかった • 対応 • composer installに--optimize-autoloaderのオプションを追加
改善① フレームワークの本番プラクティスに準拠する 改善
• 補足して • しっかり公式Documentを読む、書いてある 改善① フレームワークの本番プラクティスに準拠する 改善
• 問題 • 1トランザクションの平均DB Callが4万件弱となるようなリクエストがあった (ここに限らず複数の箇所でN+1問題が発生) • 対応 • ループ内で呼び出されてしまっているN+1クエリをEloquentのEagerLoadingを利用し
て不要クエリを削減 改善② N+1問題 改善
• 問題 • CMS上での記事検索が遅く、CMS内で検索を行うたびにスロークエリが発生 • 対応 • スロークエリの実行計画を確認し最適化 • Indexの貼られていないカラムにはIndexを貼る
など 改善③ スロークエリ対策 改善
• 問題 • ORMにてSELECT * でカラムを絞り込まずにデータ取得を行った場合に時間を要する • 対応 • 必要なカラムのみに絞り込んでデータを取得
改善④ ORMでのSELECT * 対応 改善
• 問題 • CMSでDB負荷の高い操作を行うと店舗一覧サイトへ影響が出てしまう状態になって いた • CMS側には高負荷な参照クエリが多く、すべてのクエリの高速化対応をすぐに行う ことは当時難しかった • 対応
• CMS上で発行されるクエリについてはマスターDBへ、店舗一覧サイトなどの参照系 の操作についてはリードレプリカDBに実行するよう分離 • CMS/店舗一覧サイトいずれもLaravelでmiddlewareを作成しそれぞれの middlewareGroupsに設定を追記 改善⑤ マスター/リードレプリカ 改善
• コスト • DB費用が1/4に減少 • vCPU→1/4、メモリ→1/4に削減 • レスポンス • 1,200
ms-> 300ms 以下へ改善 改善の結果 改善の結果 アラートもかなり減りました…
• パフォーマンスチューニングの効果について • 古典的かつ基礎的なパフォーマンスチューニング(と本番最適化)は結局重要 • インフラに対するコスト意識に関して • インフラコストの削減はアプリケーション側の意識も重要 • パフォーマンスチューニングの取り掛かり方について
• 今回はまずNewRelicから問題を炙り出しを行った • 定量的に問題を分析して効果の高い順(かつ実装の容易な順)から潰していった • コスト削減とパフォーマンス改善のバランスについて • 今回はコストを削減しつつパフォーマンス改善も行えた • が、場合によってはCDNなどコストをかけながらパフォーマンス改善を行うという やり方もあるためケースバイケースで検討が必要 まとめ さいごに
• パフォーマンスチューニングの効果について • 古典的かつ基礎的なパフォーマンスチューニング(と本番最適化)は結局重要 • インフラに対するコスト意識に関して • インフラコストの削減はアプリケーション側の意識も重要 • パフォーマンスチューニングの取り掛かり方について
• 今回はまずNewRelicから問題を炙り出しを行った • 定量的に問題を分析して効果の高い順(かつ実装の容易な順)から潰していった • コスト削減とパフォーマンス改善のバランスについて • 今回はコストを削減しつつパフォーマンス改善も行えた • が、場合によってはCDNなどコストをかけながらパフォーマンス改善を行うという やり方もあるためケースバイケースで検討が必要 まとめ さいごに 皆さんも是非機会があれば、パフォーマンスチューニングに チャレンジしてみてください!
ご清聴ありがとうございました