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Monaca Educationを活用したプログラミング授業実践
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アシアル情報教育研究所
March 20, 2024
Education
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Monaca Educationを活用したプログラミング授業実践
2024春 ~Monaca Education授業実践事例~
アシアル情報教育研究所
March 20, 2024
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Transcript
Monaca Educationを活用した プログラミング授業実践 済美平成中等教育学校 長戸雄己
学校紹介 ❏ 愛媛県松山市の私立中高一貫校 (県下で初、全国で9番目の開校) ❏ 一人一台 iPad所持 ❏ ロイロノート(授業支援アプリ)認定校 ❏
情報Ⅰを1単位で2年間実施 ⇒次年度より2単位で1年間実施に
2023年度情報カリキュラム(1単位:実績) ❏ 情報社会の 問題解決 ❏ 情報デザイン (3+2) ❏ プログラミングと アルゴリズム
(2+夏季補習2) ❏ プログラミングと アルゴリズム (2+3+4) ❏ データの活用 (2) 冬期補習 なし ❏ データの活用 (1+3) ❏ モデル化と シミュレーション ❏ 模試対策 (2) 春季補習予定 過年度に1単位(座学範囲すべて)履修済み ⇒ 実習中心の1単位で実施
情報を引き継いで進めていくにあたって ❏ 基本実習・応用実習ともに教材を利用 餅は餅屋 ❏ 座学範囲は履修済みなので、実習中心 ❏ 定期考査は座学範囲も実習範囲も平等に出題 ❏ 基本実習は選択式、応用実習は教員作成の出題 ❏
課題の提出はロイロノート ※カリキュラムが大きく変更されるため、実習範囲の情報収集も兼ねて実践
実践例① HTMLとCSS ❏ 基本実習 3コマ HTMLとCSSの基本的な知識を習得 ❏ 応用実習 2コマ APSくだもの図鑑で実習 HTMLのカスタマイズを行う時間より 他の教材で実習する時間を優先
実践例① HTMLとCSS ❏ 「アプリ制作教材」を一部編集・PDF化 ⇒ロイロノート(iPad)で配信 パソコン画面で作業・ロイロノートで確認 疑似2画面体制にもできる。 ❏ 「達成目標」「期限」「提出方法」を説明 スクリーンショットを活用し簡易マニュアル作成・配信で口頭で の説明を最小限にする。
実践例① HTMLとCSS ❏ キーボードによる半角入力に慣れる 総合「論文活動」で全角入力を実施済み ❏ 機械処理のクセを体感する プログラミング実習の下地となる ❏ 間違いや違和感を見つける練習 定期考査で選択式と記述式双方を出題
実践例② プログラミング(Python) ❏ 基本実習 6コマ キーボード入力を伴う実習 ❏ 応用実習 3コマ APSタートルグラフィクスで描画実習 共通テスト形式の出題では、ほとんどが数値出力や演算のプログ ラミングであることが多い。 未完成や最終結果のイメージを反映させやすい描画教材を採用し
た。
実践例② プログラミング(Python) 実践例①を踏襲 ❏ 「アプリ制作教材」の一部編集・PDF化 ⇒ロイロノート(iPad)で配信 ❏ 「達成目標」「期限」「提出方法」を説明 ❏ 課題達成の手法は問わない ソロ・チーム 情報共有 解答
DLから逆算も可 ❏ クラスごとで異なる結果になる課題を出題
実践例② プログラミング(Python)
実践例② プログラミング(Python) ❏ 自由課題では、提示した条件でどのような結果が返ってくるかはわからない それぞれの文字の配置や色もセンスが表れている 評価基準をあらかじめ伝えておくと、提出しやすくなった? (データ分析演習にて確認 ) ❏ 習うより慣れろ 真面目に勉学に取り組む生徒であればあるほど、こういった自由課題のときに手が止まる
「いつまでたっても完成しない病」にならないよう、まずは手を動かしてみる ❏ ロイロノートの提出は手軽だが、プログラミングとの相性は? HTMLのQRコード提出は、他端末での確認も容易であったが、アルゴリズムの課題では 手軽さに全振りするのは避けた方がいい。工程の確認ができる提出方法を検討したい
実践例③ プログラミング(Python)の方針転換 ❏ Pythonの応用実習(APSのおみくじ・APS複利計算)を検討していたが、 実践例②自由課題の提出数が伸び悩んだ 可視化されてわかりやすい⇔感覚で使えてしまう 座学範囲をひととおり履修済み⇔記憶を過信してはいけない 解答が存在しない⇔自分で考えないといけない ❏ Pythonで学ぶプログラミング入門(紫冊子)で基本実習を 模試の分析結果も参考に基本に戻ってみる
おそらく予定通り進めても、思うような効果が得られない 実習中心で進めてもよい教科の特性を活かす
実践例③ プログラミング(Python)入門 全6章+小テストを4コマで実施 ❏ 教材スライドを利用して画面配信 手元には冊子で簡潔に説明 ❏ 章末問題を課題として設定 難易度によって量を調節 ❏ iPadで課題を撮影し、ロイロノートで提出
小テストはGoogle Formsで、成果は定期考査で確認
次年度に向けて ❏ 情報の授業でしか行えないことに注力 実習、デジタル表現、セキュリティ、 NW 「アイデアは実施されないと評価されない」 ❏ 実施状況・情報共有で臆さず他教科を頼る 権利や法律、データ予測、データ分析 「いつから 2単位だけで賄えると思っていた?」 ❏
3つのシナリオを用意しておきたい あるべき、こうなる、ありうる 「補習前提の運用は、計画が破綻する (した)」 ❏ 手を抜くために手を抜かない 仕組みは最大限活用する 「対照実験と思考実験で実施・評価する」