Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
事例で学ぶ!B2B SaaSにおけるSREの実践例/SRE for B2B SaaS: A R...
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
PRO
July 10, 2025
Technology
1
680
事例で学ぶ!B2B SaaSにおけるSREの実践例/SRE for B2B SaaS: A Real-World Case Study
登壇者名:星野 貴信
登壇したイベントタイトル:SRE NEXT 2025
登壇したイベントのURL:
https://sre-next.dev/2025/
株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
PRO
July 10, 2025
Tweet
Share
More Decks by 株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
See All by 株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
多品種デバイス展開におけるファームウェア開発戦略の再構築 / Refactoring Firmware Strategy for Multi-Device Deployment
bitkey
PRO
0
47
マルチメディアもいけるぞ AWS Lambda / AWS Lambda Handles Multimedia Too
bitkey
PRO
0
110
【開発を止めるな】機能追加と並行して進めるアーキテクチャ改善/Keep Shipping: Architecture Improvements Without Pausing Dev
bitkey
PRO
1
310
“決まらない”NSM設計への処方箋 〜ビットキーにおける現実的な指標デザイン事例〜 / A Prescription for "Stuck" NSM Design: Bitkey’s Practical Case Study
bitkey
PRO
1
980
AI時代の戦略的アーキテクチャ 〜Adaptable AI をアーキテクチャで実現する〜 / Enabling Adaptable AI Through Strategic Architecture
bitkey
PRO
17
18k
Dev Containers と Skaffold で実現する クラウドネイティブ開発環境 ローカルのみという制約に挑む / Cloud-Native Development with Dev Containers and Skaffold: Tackling the Local-Only Constraint
bitkey
PRO
0
350
待つ、歩く、そして祈る -モバイルアプリの厄介なテスト奮闘記-/Wait, Walk, and Pray -The Troublesome Struggle of Mobile App Testing-
bitkey
PRO
1
140
見栄えと使いやすさの先にある 特別感 をデザインする / Designing a Sense of Specialness Beyond Aesthetics and Usability
bitkey
PRO
0
280
フレームワーク探しはもう終わり! チームに「ジャストフィット」するワークショップの作り方 / No More Framework Searching: How to Build a 'Just-Fit' Workshop for Your Team
bitkey
PRO
0
160
Other Decks in Technology
See All in Technology
技術的負債の泥沼から組織を救う3つの転換点
nwiizo
8
3.6k
AIエージェント時代に備える AWS Organizations とアカウント設計
kossykinto
3
760
Yahoo!ショッピングのレコメンデーション・システムにおけるML実践の一例
lycorptech_jp
PRO
1
190
マルチロールEMが実践する「組織のレジリエンス」を高めるための組織構造と人材配置戦略
coconala_engineer
3
710
20260311 技術SWG活動報告(デジタルアイデンティティ人材育成推進WG Ph2 活動報告会)
oidfj
0
290
8万デプロイ
iwamot
PRO
2
230
IBM Bobを使って、PostgreSQLのToDoアプリをDb2へ変換してみよう/202603_Dojo_Bob
mayumihirano
1
320
ナレッジワークのご紹介(第88回情報処理学会 )
kworkdev
PRO
0
180
The_Evolution_of_Bits_AI_SRE.pdf
nulabinc
PRO
0
130
非情報系研究者へ送る Transformer入門
rishiyama
11
7.1k
ランサムウエア対策してますか?やられた時の対策は本当にできてますか?AWSでのリスク分析と対応フローの泥臭いお話。
hootaki
0
110
Claude Codeが爆速進化してプラグイン追従がつらいので半自動化した話 ver.2
rfdnxbro
0
500
Featured
See All Featured
How to Ace a Technical Interview
jacobian
281
24k
From π to Pie charts
rasagy
0
150
JAMstack: Web Apps at Ludicrous Speed - All Things Open 2022
reverentgeek
1
390
Discover your Explorer Soul
emna__ayadi
2
1.1k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.6k
How to Get Subject Matter Experts Bought In and Actively Contributing to SEO & PR Initiatives.
livdayseo
0
82
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
408
66k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
2.8k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
3k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
37
6.3k
Amusing Abliteration
ianozsvald
0
130
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
225
10k
Transcript
事例で学ぶ! B2B SaaSにおけるSREの実践例 株式会社ビットキー 星野貴信 2025.07.11 / SRE NEXT 2025
ランチスポンサーセッション ハッシュタグ #srenext_c
星野貴信 X @0x11FE SRE 2022年11月株式会社ビットキー入社 主にオブザーバビリティ、CI/CD、IaC周りを 担当 2
スポンサーランチセッションこれだけ覚えてください! この後13:00からTrackBでビットキー三河内が発表します 隣の部屋になります。ぜひ聴きに来てください! 3
1. はじめに 2. 事例1: 基幹システム連携のパフォーマンス計測 3. 事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 4. まとめ
5. 関連セッションと合同アフターイベントのお知らせ 目次 4
1. はじめに 5
6
「つなげよう。人は、もっと自由になれる」 このセッションでは、ビットキーが提供するサービスのつなげるをSREの事例を通して 紹介します 事例を通して視聴者の皆さんにつながりを感じてもらいます ランチセッションの後に予定されているビットキーセッションにつながることを目指し ます はじめに 7
ビットキーの会社紹介をする際は、 「スマートロックの会社」 、 「IoTの会社」と紹介することが 多く、すでに会社をご存知の方もそのようなイメージの持っていることが多いと想像します しかしながら、いわゆる普通のWebアプリケーションやモバイルアプリケーションも提供す るサービスの中核を担っています ビットキーのSREチームは現在、B2B SaaS領域のうち、Webアプリケーション領域を中心に 活動しており、事例から活動内容の一端を紹介します
はじめに 8
1. はじめに 2. 事例1: 基幹システム連携のパフォーマンス計測 3. 事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 4. まとめ
5. 関連セッションと合同アフターイベントのお知らせ 目次再掲 9
事例1: 基幹システム連携のパフォーマンス 計測 10
B2B SaaSにおいて、顧客の基幹システム連携は頻出する要件と個人的に考えています ビットキーが提供するhomehubにおいて、基幹システム連携のAPIレイテンシをSLIとして計 測することを軸に、サービスの安定稼働へ繋げた事例を紹介します 事例1: 基幹システム連携のパフォーマンス計測 11
ビットキーが提供するhomehubで賃貸向けに提供するサービスの1つに、1日1回基幹シ ステムと連携し、データを取得するコンポーネントがあります 賃貸の特性上、引越しシーズンの繁忙期に当たる3月末に基幹システムの連携データ数が 大幅に増加します 一定時間内に基幹システムとの連携処理を完了できない場合にシステムエラーに繋がっ てしまうため、パフォーマンスを計測して改善する活動を始めました 事例1: 基幹システム連携のパフォーマンス計測 12
# 事例1: 基幹システム連携のパフ ォーマンス計測 過去のデータを元に繁忙期のデータ連携 数を予測し、APIレスポンスのレイテンシを 掛け合わせてバジェットを算出しました 算出したバジェットを元に、SLOを設定 したところ、当時のレイテンシでは十分なサ ービスレベルではないと予測できました
レイテンシの改善と、その後の継続的な モニタリングによるデグレの監視により、繁 忙期を無事に乗り切ることができました 13
この事例から伝えたいこと ビットキーのサービスは時には基幹システムともつながることで快適なサービス体験を 提供しています B2B SaaSにおいて、基幹システム連携はよくある要件であると予想しており、外部シス テム連携のパフォーマンスも計測していくことで安定したサービス稼働につながります プレモーテムを行うことで、繁忙期の予測を立てることができ、事前に対策を打つこと ができます また、ランチタイム明けのビットキーセッションは隣の部屋のTrackBになります 事例1:
基幹システム連携のパフォーマンス計測 14
事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLI に影響を与える 15
ビットキーのworkhubでは、iPhone/iPad上に顔認証用の専用アプリケーションを展開してい ます 顔認証用デバイスの設置数は顧客によって大きく異なり、その数字の差がSLIの設計に影響を 与えるため、対策した事例を紹介します 事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 16
事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 顔認証アプリが利用するあるAPIエンドポ イントのリクエストログを顧客別に上位5件 まで表示しました TOP1だけで25%以上でTOP5で50%以上 になることがわかります 17
事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える シンプルにAPIエンドポイント全体の成功 率と失敗率をベースにSLIにするとリクエス トボリュームの大きい顧客のエラーは検知し やすいが、相対的に小さい顧客は目立たなく なってしまいます このケースでは顧客毎にリクエストの成 功率をSLIとして定義しました 18
一般に顧客毎の細かいSLIを定義すると、同時にアラートも線形に増えていくため、アラート 疲れを起こしやすくアンチパターンに見えることもあります しかしながら、B2B SaaSでは顧客毎にリクエストボリュームが大きく異なるため、特性に合 わせて個別にSLIを定義する判断をしています また、今回は一例としてログを挙げましたが、トレースについても同じ状況が発生していま す 今後の展望としてトレースデータはコスト負担やノイズになるデータはAPIエンドポイント毎 にヘッドベースサンプリングとテイルベースサンプリングを組みあわせて、分析しやすい状 態を目指しています
事例2: 特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 19
この事例から伝えたいこと ビットキーでは多数の顔認証アプリが稼働しており、それぞれテレメトリデータを収集 しています B2B SaaSでは顧客毎のリクエストボリュームに傾斜がかかることが多いため、テレメト リデータを愚直に集計してSLIにすると有意な指標にならないことがあります 一見するとアンチパターンにも見える顧客毎のSLIを定義することも時には必要になりま す また、ランチタイム明けのビットキーセッションは隣の部屋のTrackBになります 事例2:
特定顧客のテレメトリデータがSLIに影響を与える 20
まとめ 21
ビットキーのSREチームは、2025年の時点では提供サービスのうちB2B SaaSのWebア プリケーション領域を中心に活動しています B2B SaaSは、B2Bのサービス特性があり、特性に合わせたチューニングがより良い指標 の設計につながります このセッションでは触れなかったIoT、フィジカル領域の活動については、この後のセッ ションで詳しく紹介しています まとめ 22
この後13:00からTrackBでビットキーのセッションがあります 7/29(火)に8社合同のアフターイベントを開催します いずれもよろしくお願いします! 関連セッションと合同アフターイベントのお知らせ 23