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エンジニア組織が拡大するなかで生産性を「維持・改善」する行動規範

 エンジニア組織が拡大するなかで生産性を「維持・改善」する行動規範

# サマリ
Qiita社主催「Qiita Night~エンジニアリングマネジメント~」の登壇資料
https://increments.connpass.com/event/300472/

# 補足
ココナラで実際に体験した、エンジニア組織が拡大するなかで生産性を「維持・改善」するために行動規範を作った話

coconala_engineer

December 08, 2023
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Transcript

  1. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自己紹介 2 関川 浩一

    株式会社ココナラ プロダクト開発部 部長 WebサービスのUI/UXデザイン、フロント エンド、データ分析などの経験をもとに、 2019年にココナラに参画し、22年1月にプ ロダクト開発部の部長に就任。 メンバーとの会話のネタに飼っている猫の 話をしていると、いつの間にかSlackのスタ ンプに「猫ハラ」なるものが。このままで 良いのか。。
  2. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 作ることを決めた背景 6 プロダクト開発を進めるうえでのスタンス にばらつきがでてきた

    新しく入ってきたメンバーがココナラで求 められる働き方がわからない 2 3 ※プロダクトに関わるメンバーが100名を超えた。 プロダクト開発に関わる人数が直近3年で 約3倍の規模になっている(※) 1
  3. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 作成するうえで気をつけたところ 9 エンジニアに限らず開発組織全体で実践できるものにする 1

    実際に課題を感じた具体的な場面を元にする 2 ミスリードにならないような表現にする 3 良い行動はしっかりと評価に結びつくようにする 4 マネージャーでなくメンバーで運用ができるようにする 5
  4. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 10 完成 「課題」「期待行動」「バリュー」「スタンス」を 何度も往復しながら、

    最終的に16個のチームココナラ流・開発行動規範 「Project Core Value」が完成しました。 作成するうえで気をつけたところ
  5. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 11 それぞれの行動規範は、 • 日々の会話で使いやすいよう「最も大切にしたい

    理念」を一言で表現したフレーズ • そのフレーズの意図を正しく理解するための補足 説明 の2段構成になっています。 作成するうえで気をつけたところ
  6. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 13 One Team, for

    Mission チームワーク 相互理解、献身的なサポート 紐づく会社 のValue 声かけはあなたから 最も大切に したい理念 迷ったらマメに直接話そう。次の作業者へ 声をかけよう 補足説明 作成するうえで気をつけたところ
  7. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 14 Beyond Borders オーナーシップ

    イニシアティブ、コミットメント 紐づく会社 のValue 考えぬく 最も大切に したい理念 上司や先輩の正解を探すのが仕事ではない。自分でま ずは考え抜いて、自分の意見をしっかり持つ 補足説明 作成するうえで気をつけたところ
  8. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 15 Fairness Mind トータルベネフィット

    紐づく会社の Value 合意を取るのが仕事ではない 最も大切にし たい理念 「関係者全員の意見を全部聞き入れて合意をとる」が仕事で はなく、皆の意見を参考に「決める」ことが仕事 補足説明 作成するうえで気をつけたところ
  9. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 具体的な浸透策とその成果 17 理解のためのワークショップ 1

    Zoom壁紙でPCVを宣言 2 気軽に声かけができる「Slackスタンプ」とその集計 3 表彰 4
  10. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 18 理解のためのワークショップ • 第一期の推進チームを作る

    • 推進メンバーが主体となり、行動規範を理解するためのワーク ショップを実施 「過去の開発でうまくバリューを体現できていなかっ た経験」「その時必要だったスタンスはどれか?」を 考えてもらう。その後、全体で共有し、理解を深めて いきました。 具体的な浸透策とその成果
  11. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 19 Zoom壁紙でPCVを宣言 • 自ら選ぶことで、16項目ある行動規範を全て認識し理解

    • 宣言することで当事者意識を持つことができる • 壁紙を変えることで、ワイワイ 楽しめるお祭り感をだす 目標8割としていたが全員が設定してくれ ている。 具体的な浸透策とその成果
  12. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 20 気軽に声かけができる「Slackスタンプ」とその集計 • 行動規範に即したコメントを褒める、促す

    • 立場、役職の壁を超えて使えるような表現に気をつける うまく体現できた経験を集計して共有することで、他 メンバーの視点や価値観を自身の改善に活かすことが できている。 具体的な浸透策とその成果
  13. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 21 表彰(PCVマスター、PCVサポートマスター) • 体現者をロールモデルにすることで再現性を高めていきたい

    メンバーからの推薦(アンケート方式)で対象 者全員をノミネートし、その中で得票数の多い 受賞者を表彰会の場で発表。賞状と記念品を用 意することで継続的な意識につなげる。 具体的な浸透策とその成果
  14. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 定期的なアンケートから得られたコメント • 言うか言わないか、踏み込んでいいか迷うタイミングはよくありますが、そのような時 の判断基準として役立っている

    • 今の自分に足りていない部分を考えるきっかけになった • 行動規範が共通言語となりより具体的に称賛できるようになった • ノミネートされたり表彰されると嬉しいし、行動が間違ってなかったと再認識できる • メンショングループで通知が来たときも今までだったら「誰かが返信してくれる」から 「自分が答えなきゃ」に変わった • 自身が企画を検討・推進する立場になって、よりいっそ理解や熱量が上がった(推進メ ンバー) 具体的な浸透策とその成果
  15. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. さいごに 25 全社キックオフ グループ別オフサイト

    社内外勉強会 毎月の締め会 定時後のゲリラ飲み 多数の部活動(15個以上)
  16. Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. さいごに 28 関川 浩一

    @k_s_eng 今回のLT内容だけでな く、何か気になる点あ りましたらお気軽にご 連絡ください。