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タスク管理も1on1も、もう「管理」じゃない - KiroとBedrock AgentCore...

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タスク管理も1on1も、もう「管理」じゃない - KiroとBedrock AgentCoreで変わった“判断の仕事”

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Yusuke Shimizu

March 24, 2026
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  1. 1‹#› タスク管理も1on1 も、もう「管理」じゃない 出版記念イベントin ⼤阪『AWS ではじめるMCP 実践ガイド』 2026 年03 月24

    ⽇ 志水 友輔 NRI ネットコム株式会社 Kiro とBedrock AgentCore で変わった“ 判断の仕事”
  2. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 志水

    友輔 ( しみず ゆうすけ) NRI ネットコム株式会社 / Cloud Architect PoC ・アーキテクト・技術広報 AWS Ambassador(2023-25) Kiro/Amazon Bedrock AgentCore/ カメラ/ つけ麺 娘が自転⾞乗れるようになり爆⾛が恐怖 Blog: 3 # こらぼないと
  3. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 今日話すこと・話さないこと

    # こらぼないと 4 話すこと 境界線をどう決めたかと、失敗の プロセス 知識がどう伝わるようになったか 想定外に起きたこと 話さないこと ツールの機能紹介 「まずはこれをやろう」的な話
  4. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 1.

    タスク管理の変化 5 # こらぼないと AI による「管理」からの解放
  5. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. タスク管理、何が大変だった?

    # こらぼないと 6 Kiro がない時 Slack に散らばった議論 チケットにまとめるのが面倒 材料を整理して、分解して、優先度を考えて書く 地味で、重くて、判断が後回しになる。
  6. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. タスク管理、何が変わったか?

    # こらぼないと 7 Slack から スレッドをそのまま貼り付け 草案生成 AI がチケットのドラフトを返却 最終決定 内容を確認して起票したのは 「自分」 Kiro がある時
  7. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 失敗から気づいたこと

    # こらぼないと 8 失敗①:何を任せるか 決定までKiro にやってもらおうとした 暗黙知が左右する部分でうまくいかなかった   → 決定は人が⾏う 失敗②:何を渡すか チケットに文脈・背景を書かなかった 重複チェック時に、Kiro は同じ問題と判断できなかった   → 依頼時に人が文脈を言語化し、Kiro がチケットに含める 暗黙知:頭の中の知識 形式知:言語化された知識
  8. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 構造として見ると

    # こらぼないと 9 起きていること 1. 材料をそのまま投げる 2.AI が分解・整理・候補を出す 3. 人は「これで行くか?」だけ決める
  9. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. SECI

    モデルとSECI スパイラル # こらぼないと 10 SECI スパイラル:繰り返されるたびに、 知識が個人→ チーム→ 組織へ広がる 共同化 (S) 個人の暗黙知が場に出る 表出化 (E) 暗黙知が言語化される 内面化 (I) チームの新たな暗黙知になる 連結化 (C) 形式知がチームに広がる 暗黙知 形式知 暗黙知 形式知
  10. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 何が変わったのか?

    # こらぼないと 11 AI ができること 情報の整理 選択肢の提示 判断材料の準備 人がやるべきこと 「これで行くか?」の判断 優先順位の最終決定 実行に対する責任 AI は決めていない
  11. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 知識がどう伝わるようになったか

    # こらぼないと 12 Slack で流れていたものは、残らなかった 以前 作業のたびに過去のSlack を探していた 決めた理由が誰かの頭の中にある
  12. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. SECI

    スパイラルが回っている # こらぼないと 13 次の議論に活かされ、知識がまた⼀回り⼤きくなる 「会話」が「資産」になる 共同化 (S) Slack で議論が生まれる 表出化 (E) Kiro がSlack をドキュメント化 内面化 (I) チームが実践に活かす 暗黙知 連結化 (C) git にコミット、チームが参照 形式知 暗黙知 形式知
  13. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 2.

    1on1 の変化 14 # こらぼないと 記録から「問い」の前処理へ
  14. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 1on1

    、何が大変だった? # こらぼないと 15 AgentCore がない時 何が良い1on1 か、⾃分では判断できない 前回何を話したか覚えていない 記録しても次に活かせなかった
  15. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 1on1

    、何が変わったか? # こらぼないと 16 AgentCore がある時 1on1 が終わった後、書き起こしデータをAgentCore に投げた 「あなたの発話が多い。1on1 は相手の話を聞く場のはず」と返ってきた 思い当たることがあった 次の1on1 で意識を変えた やめてよぅ
  16. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 起きていること

    # こらぼないと 17 3 つのタイミングで使う 事前:質問集の回答を投げる 最中:詰まったとき会話データを投げる 事後:書き起こしデータを投げる
  17. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. AI

    は決めていない # こらぼないと 18 AI がやっていること 問いの整理・候補の提示 次に聞くべき問いの提案 会話の分析・改善点の提示 人がやっていること 何から入るか決める どう深掘りするか判断する 次回どう変えるか決める
  18. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. ここでも同じ構造

    # こらぼないと 19 「記録」から「問いの前処理」へ 「前回何を話したか」は1on1 をした人の頭の中にある(暗黙知) AgentCore が記録・提示することで言語化される(表出化)   → SECI スパイラルがここでも回っている
  19. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 3.

    共通構造と副次効果 20 # こらぼないと
  20. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. たどり着いた設計

    # こらぼないと 21 材料 AI (前処理) 人の判断 行動 個人×AI チーム×AI 暗黙知 AI (言語化) チームに広がる
  21. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 境界を引いたら、他も変わった

    # こらぼないと 22 思考の言語化 AI への依頼を書くことで、自分の仕事 を言葉にする習慣ができた 仕事の棚卸し Kiro とのやり取りが、自分の仕事の見 直しになっていた 自覚の変化 「これは人がやるべき仕事だ」という 感覚が具体的になった チームへの波及 「確認していいですか?」が減った
  22. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 2

    つに共通していた考え方 # こらぼないと 24 「決めて」を「候補を出して」に変える AI は判断者にしない。選ぶのは自分 長い説明より、状況をそのまま投げる Slack のスレッドでも、エラーログでも、そのまま貼る 返ってきたものを踏み台にして次を判断する 答えをそのまま使わず、それを見て⾃分が考える 判断した理由を自分で残す AI が出した案を採用したなら、なぜ採⽤したかを書く
  23. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. #

    こらぼないと 25 仕事が減ったわけではない 仕事の形が変わった 「管理」→ 「判断」 「記録」→ 「問い」 失敗しながら、境界を引き、思わぬ変化が起きた
  24. Copyright (C ) NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. 最後に

    # こらぼないと 26 AI に任せるべきなのは 「判断」ではなく 「判断の前処理」 そして、その境界を決めるのも、 私たち人間の仕事です。