Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
サーバー監視サービス・Mackerel の ブログ記事ができるまで / How ...
Search
Daisuke Inoue
February 25, 2020
Technology
1
2.6k
サーバー監視サービス・Mackerel の ブログ記事ができるまで / How to write Mackerel blog article
テックブログカンファレンス(
https://connpass.com/event/162917/
)での登壇資料です。
Daisuke Inoue
February 25, 2020
Tweet
Share
More Decks by Daisuke Inoue
See All by Daisuke Inoue
CREとカスタマーサクセスと私 / CRE, Customer Success, and Me
daisukeinoue
0
130
技術プロダクトのDevRelとカスタマーサクセス / DevRel and Customer Success in Technical Products
daisukeinoue
0
370
「ソフトウェアの梃子(てこ)」と Mackerel #cmdevio / mackerel with software insulator
daisukeinoue
1
1.9k
"お客さまの課題をエンジニアリングで解決する" Mackerel CRE のアプローチ / Introducing Mackerel CRE
daisukeinoue
1
1.5k
Mackerelテクニカルサポートの裏側と醍醐味/support-engineer-night3-mackerel
daisukeinoue
4
6.8k
はてな・Mackerelチームにおける CRE のご紹介/mackerel-jtt
daisukeinoue
0
3.2k
「自分」をまるごと活かす!私が“CRE”というキャリアを選んだ理由/devsumi2018-cre
daisukeinoue
4
5.6k
エンジニアの持つ「不安」に立ち向かう 〜 僕らにできること/gbdaitokai-2017
daisukeinoue
1
1.1k
はてな・Mackerel におけるカスタマーサクセスの位置付けとその取り組みについて/hatena-mackerel-cs
daisukeinoue
1
2.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
CloudWatch Container Insightsを使ったAmazon ECSのリソース監視
umekou
1
120
パブリッククラウドのプロダクトマネジメントとアーキテクト
tagomoris
4
770
Oracle Cloud Infrastructure:2025年1月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
210
【5分でわかる】セーフィー エンジニア向け会社紹介
safie_recruit
0
18k
ソフトウェア開発現代史:製造業とソフトウェアは本当に共存できていたのか?品質とスピードを問い直す
takabow
15
5.3k
Server Side Swift 実践レポート: 2024年に案件で採用して見えた課題と可能性
yusuga
1
420
“自分”を大切に、フラットに。キャリアチェンジしてからの一年 三ヶ月で見えたもの。
maimyyym
0
300
論文紹介 ”Long-Context LLMs Meet RAG: Overcoming Challenges for Long Inputs in RAG” @GDG Tokyo
shukob
0
270
第27回クラウド女子会 ~re:Invent 振り返りLT会~ 宣言型ポリシー、使ってみたらこうだった!
itkr2305
0
290
(Simutrans) 所要時間ベース経路検索のご紹介
teamhimeh
0
100
一人から始めたSREチーム3年の歩み - 求められるスキルの変化とチームのあり方 - / The three-year journey of the SRE team, which started all by myself
vtryo
7
5.7k
あなたの興味は信頼性?それとも生産性? SREとしてのキャリアに悩むみなさまに伝えたい選択肢
jacopen
6
3.2k
Featured
See All Featured
Building an army of robots
kneath
302
45k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.3k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
160
15k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
98
18k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
20
2.4k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
41
7.2k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
666
120k
KATA
mclloyd
29
14k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Transcript
サーバー監視サービス・Mackerel の ブログ記事ができるまで 株式会社はてな Mackerelチーム CRE(Customer Reliability Engineer) 井上 大輔(a-know )
• 井上大輔(a-know) • 株式会社はてな • Customer Reliability Engineer • 個人開発が趣味
◦ Pixela ◦ GitHub Stars ⭐x 131 ◦ Mashup Award 2018 で 受賞 • 共著に『Mackerel サーバ監視実 践入門』 自己紹介
私の仕事について ❖ サーバー監視サービス・Mackerel(マカレル) ➢ お客様・利用者はエンジニアであることが多いサービス ❖ CRE(Customer Reliability Engineer) ➢
エンジニアリング ➢ カスタマーサクセス ➢ プロダクトサクセス ➢ データドリブン
私が書いているテックなブログたち ❖ 個人ブログ ❖ Mackerel の公式ブログ
個人ブログ • えいのうにっき ◦ blog.a-know.me ◦ powered by はてなブログ •
2008年9月開始、10年以上継続 • 2月25日時点で588記事 テック寄りな カテゴリの一覧
Mackerel の公式ブログ • https://mackerel.io/ja/blog • サービスのターゲットと同じく、主な読者層はエンジニア • ここに書かれる記事の種類 ◦ 活用tips
◦ サービスメンテナンスなどのアナウンス ◦ 公式イベントの開催レポート ◦ 機能リリースの告知記事 ▪ 「200週連続リリース」を2018年7月に達成するまでは、告知記事を毎週書いていました https://mackerel.io/ja/blog/entry/announcement/20180705
Mackerelの機能リリース記事が できるまで
Mackerelの機能リリース記事ができるまで おおまかな流れは以下の通り。 1. 開発スプリントでリリースされた機能を確認する 2. 執筆作業準備・GitHub issue を立てる 3. 記事構成を考える
4. 執筆開始! 5. 開発チームにレビューを依頼 6. 英訳スタッフに英訳依頼 7. ニュースレターの配信 8. 英訳完了、英語版の記事も公開
開発スプリントでリリースされた機能を確認する(〜15分) 開発スプリント(2週間)の終わりに、スプリントのふりかえり会が開催 それに参加することで、そのスプリントでリリースされた機能を確認する 大寒スプリント 立春スプリント 雨水スプリント ふりかえり会 ふりかえり会 ふりかえり会
リリース機能に対する確認の観点 ❖ そのスプリントでリリースされたもののなかには、お客様に直接的なメリットがあ るわけではないものもある ❖ 逆に、微々たる変更ではあるが便利なもの、これまでの使い方から若干の変化 が発生するようなものもある ❖ Mackerelを使ういちユーザーとして、知っておきたい・知るための機会が欲しい と思うリリースはどれか?という観点で、トピックを選定する
▪ 実は私は、はてな Mackerelチームにジョインする前は Mackerel を利用する側(ユー ザー)でした ▪ 今でも、自分の個人用サーバー環境を監視するのに Mackerel を使っている(ドッグフー ディング) ▪ これらのことは、トピック選定の観点からもとても有用
開発スプリントでリリースされた機能を確認する(〜15分) ❖ 自分で機能開発(OSSに Pull Request)をおこなって、それ をブログで話題にすることも https://mackerel.io/ja/blog/entry/weekly/20191030
❖ ふりかえり会でピックアップしたトピッ クをメモ。 ➢ 加えて、直近で開催予定のイベントがあ ればそのこともメモ。 ❖ 他のメンバーからメモを追記してもら う場合も。 執筆作業準備・GitHub
issue を立てる(〜5分)
記事構成を考える(〜10分) ❖ その告知におけるいちばんの目玉なものをタイトルや一番最初に書く内容に据え る ❖ 記事を書く順番も考える。 ➢ 記事内での機能のカテゴリ配置がバラバラにならないように。 ▪ 例:画面機能に関するアップデートのお知らせは一箇所にまとめる
➢ イベントの告知は最後に配置するようにすることが多い
執筆開始!(〜40分) ❖ 考えた記事構成に肉付けをしていくようなイメージ ❖ 機能リリースのお知らせを書く際には、以下のような点に配慮する ➢ このリリースがおこなわれる以前は、どういう状況だったのか。 ➢ それが今回のリリースにより、どう変わるのか。 ➢
それはお客様にとってどう嬉しいのか。もしくは注意すべきなのか。 ➢ 便利な使い方にはどのようなものがあるのか。 ❖ なぜこのようなリリースがおこなわれたのか、という背景への理解(お客様の 理解)に繋げる
リリース対象の 前提を確認 本リリース以前の 仕様を確認 本リリース以前の 課題を確認 本リリースによる 変化とメリットの確認
❖ 内容の理解の助けになる場合には、スクリーンショットも活用
❖ ブログの主な読者はエンジニア。言葉以外での提示のほうがわかりやすい場合も。
❖ メンテナンスの際にも、できる限りの説明を尽くす。
❖ メンテナンスの際にも、できる限りの説明を尽くす。
❖ チャレンジングなリリースのときには、率直にフィードバックを求める。
❖ 実は一番むずかしいのは、冒頭の時候の挨拶......! 図:毎年同じような時期に同じような寒がり方をしている様子
開発チームにレビューを依頼 ❖ できた下書きをGitHub issue に張り付けて、開発チームにレビュー依頼 ❖ 開発チームから見ても違和感のない内容になっているかどうかをここで担保 ➢ ちょっと自信がないような箇所は、そのことを明記して重点的にチェックしてもらえるようにしたりす る
❖ 開発チームディレクターからのOKが出たら公開!
英訳スタッフに英訳を依頼 ❖ Mackerel は、日英両対応サービス ❖ 英訳専門スタッフもチーム内に在籍 ❖ 公開したブログの英訳を依頼
❖ ブログ記事の更新をお知らせするニュースレターの配信作業 ❖ 基本的には、ブログの見出しを中心に本文を構成する ➢ 配信には SendGrid を使用 ❖ 「あとがき」は、難しく、かつ個性を出せるポイント!
ニュースレターの配信(〜10分)
❖ 合わせて、英語版のニュースレターも同様に配信。 ❖ お疲れ様でした! 英訳完了、英語版の記事も公開
❖ お客様・ユーザーに立場に立って、どういう情報であればそれが有益なものになる か?という視点を忘れない ➢ ≠ Mackerel にとって・自分たちにとって有益 ❖ 自身もエンジニアであり、ユーザーであり続けることを意識する ➢
CREだからこそ書ける記事を! ❖ ひとつの記事の執筆〜公開作業を1時間ちょっとでできるのは、日頃から(個人で も)ブログを書いているから、ということはありそう? ➢ 技術もブログも、素振りが大事! まとめ・機能リリース記事を執筆するにあたって大事にしていること
❖ CREが大事にしていること ➢ エンジニアリング ➢ カスタマーサクセス ➢ プロダクトサクセス ➢ データドリブン
❖ お客様への価値のデリバリーを一緒に やっていただけるマーケティング担当の 方も、熱望中! ❖ 本日会場でお声がけくださった皆様全員 をはてなランチへご招待! ➢ ブログやCREについて、ご飯を食べながらお 話しましょう〜! 【PR】エンジニアのお客様に価値を届ける仕事です