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SDGs ACTION BOOK-事業部編

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January 21, 2025

SDGs ACTION BOOK-事業部編

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January 21, 2025
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  1. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 SDGsとは デンソーテクノ株式会社

    SDGsアクションブック_事業部編 2 貧困、紛争、気候変動、感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面していま す。このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。 そのような危機から、世界中の様々な立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え ました。 それが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals。通称:SDGs)であり、2015年の 国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標です。「産業と技術革新の基盤をつ くろう」や「住み続けられるまちづくりを」などをはじめ、持続可能な世界を実現するための17のゴール から構成されています。 持続可能とは、何かをし続けられる、ということです。 SDGsは、私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で 暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために 進むべき道を示しています。
  2. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 デンソーテクノにとってのSDGs デンソーテクノ株式会社

    SDGsアクションブック_事業部編 3 デンソーテクノは、「環境」「安心」「企業基盤」の観点から、持続可能な社会づくりを目指した企業 活動を行っています。社会に存在する様々な課題の中から、優先して取り組むべき重要課題(マテ リアリティ)を選定し、企業活動を通じて取り組みながら、国際的な目標であるSDGsの達成に貢献 していきます。 本アクションブックでは、主に「環境」「安心」の観点から各部の業務とSDGsの関係を紹介します。 観点 マテリアリティ 取り組み例 テクノが主に 貢献する目標 環境 • 地球温暖化防止 • 大気汚染防止 • 環境負荷物質削減 • 資源有効利用 • モビリティの省エネルギー化や脱炭素化に貢献 • 製造工程での不良品やエネルギーロスの抑制に貢献 安心 • 交通事故低減 • 自由快適な移動 • 安心・安全な製品 • 少子高齢化対応 • 先進安全/高度運転支援技術で、 交通事故のない安全な社会と快適で自由な移動の実現 • 品質第一で安心・高品質な製品を提供 企業 基盤 • 人材活躍推進 • 健康労働安全衛生 • 働き方改革 • 人権の保護 • 社員の健康を維持・増進する健康施策の推進 • 人材育成と成長実感ができる環境・仕組みの整備 • 仕事と私生活ともに充実できる施策の推進 • 地域密着の社会貢献活動の推進
  3. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 DXテクニカルセンター CAE部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 4 CAE技術の活用を最大化し、デンソーGrのカーボンニュートラルに貢献 工場では設備からの発熱や温暖化による厳しい環境 に対して、省エネと職場環境改善の両立が必要です。 また、省エネ設備や水素に関連した再エネ・創エネ製 品の開発が加速しています。CAE部は、既存技術と最 新技術を活用し、環境改善・製品開発に携わること でSDGsに貢献しています。 ➢ 異物除去を行う「洗浄工程」で、 低圧でも洗浄仕様を満足する設 備開発に流体解析+最適化で貢 献、大幅なエネルギー低減を実現 ※24年度省エネ大賞の活動 ➢ 工場空調解析で、工場の熱 溜まりの見える化と空調機 器の最適仕様・配置を解析 で検討し、省エネと環境改 善に貢献 ➢ 水素から電気を作るSOFCの 発電高効率化や長寿命化の 課題解決に挑戦し、カーボン ニュートラルの実現に貢献 ※SOFC(Solid Oxide Fuel Cell/ 固体酸化物形燃料電池) 送風機 作業者 熱溜まり 設備 工場内空気の温度分布 熱源 ホットモジュール強度評価 エジェクタ性能評価
  4. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 PE事業部 F-IoT推進部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 5 F-IoTを活用し、製造工程における不良品やエネルギーロスの抑制に貢献 F-IoT(Factory Internet of Things)とは、工場内の 「生産設備や加工のデータ」を可視化してネットワーク でつなぎ、収集したデータを活用して生産設備の効率 化・自動化・自律化を実現する技術を指します。 F-IoT推進部では以下のような業務に取り組み、 SDGsに貢献しています。 ➢ はんだ付け加工や工 場内無人搬送車の 量産適用に向けた検 討に、シミュレーション を活用した新たな技 術に挑戦 ➢ ロボット動作電力や 設備のピーク電力が 最小になるようシミュ レーションで最適動 作を検証。省エネ設 備を開発しカーボン ニュートラルに貢献 ➢ 展示会や社外セミ ナーに積極的に参加 し、より高度な生産 技術や最先端の省 エネ・ロボット情報を 収集し技術革新 ➢ 肉体的・精神的に検 査員の負担になってい る目視検査をAIによっ て自動化。品質向上 と共に、検査員の負 担を軽減して働きがい を向上 異常 ・撮像画像 ・AI検査画像 モータ線 ランド 基盤 ロボット動作軌道
  5. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編

    6 内燃機関はこれからも脱炭素への主役!熱効率向上でSDGsへ貢献 自動車の電動化が進む中で、2040年でも世界の自 動車保有台数の約89%が内燃機関を搭載していると 予測されています。世界のCO2排出量を削減するため には、内燃機関の熱効率向上が不可欠です。 我々パワエレソフト2事業部では、ガソリンENG・ディー ゼルENGのECUソフトウェア技術で内燃機関の熱効率 向上の一翼を担い、SDGsに貢献いたします。 ➢ エンジン制御ECUが燃料 噴射や点火などを高精度 に制御することで、効率的 な燃焼につなげ、燃費の向 上、クリーンな排気を実現 ➢ エンジン状態、排ガス中の NOx濃度に応じて適切に 尿素水噴射を制御し、 ディーゼル排ガスのNOxを 低減(写真は尿素SCRシステムへの 尿素添加を制御するユニット) 出典:https://www.jst.go.jp/seika/bt2019-04.html パワエレソフト21部2室1課(DCUチーム) ▪世界の自動車保有台数予測 後処理ECU(DCU) エンジンECU パワトレインエレクトロニクス2事業部
  6. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 パワトレインエレクトロニクスハードウェア事業部 パワエレハード1部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 7 安心・安全で快適な運転と電動化拡大を通じてSDGsに貢献 電動パワステアリング(EPS)用のトルクセンサは、ステア リングを操作した際に発生するトルクを検出し、電気 信号に変換します。この信号を基にステアリングシャフト のねじれを計算し、モータが適切にアシストすることでよ り少ない力で車を操作できるようになります。パワエレ ハード1部では、以下内容でSDGsに貢献していきます。 ➢ トルクセンサを小型 化し、大容量バッテ リーの搭載スペースを 確保することで、電 動車の航続距離問 題の解決に貢献 ➢ 車の基本性能であ る「曲がる」の観点 からドライバの負担 を軽減することで、 安心・安全で快適 な運転を支援 ➢ 開発製品の設計へ の参入や、顧客を 巻き込んだ原価低 減活動を通じて、メ ンバが成長を実感 し、働きがいを持て る職場を整備 ➢ 電動化の拡大に 伴ってノイズが増大 する中、EMC試験を 実施して製品の信 頼性や安全性を向 上 ※EMC試験(Electromagnetic Compatibility試験) 電子機器やシステムが互いに干渉せずに適切に 動作することを確認するための試験 トルクセンサ <現行> <次期型> 製品企画台数 開発製品へのテクノ早期参入
  7. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 セーフティソフトウェア事業部 セーフティソフトウェア3部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 8 GSP3製品を広く世の中に広げる事で、安全・安心な社会づくりに貢献 「Global Safety Package」は、カメラで自車の前方環 境を検知する「画像センサー」と、車両や道路などの形 状を検知する「ミリ波レーダー」を組み合わせることで、ド ライバーの運転を支援するシステムです。GSP3は3世代 目となる製品です。セーフティソフト事業部では以下の ような業務に取り組み、SDGsに貢献しています。 ➢ 画像センサー製品の先進安全機 能に異常が発生した場合でも、 運転中の安全を確保する機能安 全を設計。システムエラーの検知や、 代替機能への切り替えによって、 運転時の危険な状況を回避 ➢ 車の「眼」となる画像センサー製品 に搭載されるソフトウェアを開発・ 設計。交通事故をなくし、快適で 自由な移動を実現するための安 全・安心な車を世の中に提供 ➢ DTPHや福岡技術部との協働 開発や業務分担など、ボーダレ スな地域間連携を実現。仲間 を理解しサポートできる、風通し の良い職場環境をつくり、働き がいを向上
  8. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 セーフティコンポーネント事業部 セーフティハードウェア1部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 9 Out-Carとのデータ通信により、安心・安全で快適なUXを提供 ➢ データの暗号化やアクセス制御 などのセキュリティ対策を実装 し、不正アクセスから車両を 保護することで、安心・安全な コネクテッドカーを実現 ➢ 製品設計の初期段階からシ ミュレーション技術を活用しな がら設計をすることにより検 討・対策を回し、試作回数削 減と設計スピードUP ➢ OTAによるソフトウェアアップ デートに対応できるよう、ハード ウェアとしての拡張性を兼ね 備え、車両の利便性を向上 ※OTA(Over the Air) 無線通信を経由したデータの送受信 モビコン(モビリティコンピュータの略)とは、統合化・クロスドメイン化 する電子システムにおいて、In-Car/Out-Carともに高速に 大容量データ通信と統合制御を行うことでOut-Carからの 車両制御や機能更新でクルマの価値を向上させる基盤 ECUです。セーフティハード1部ではモビコンのハードウェア設 計を通じて、SDGsに貢献しています。 (User Experience)
  9. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 セーフティコンポーネント事業部 セーフティコンポーネント技術1部

    技術革新で交通事故死亡者ゼロに向けた安全・安心な未来を創る エアバッグECUは、最新のセンサ技術と高度な制御ア ルゴリズムでエアバッグの展開を最適化することで、乗 員や歩行者の安全を確保します。自動車の安心・安 全の最後の砦として35年交通事故死亡者ゼロの世 界に向けて、セーフティコンポーネント1部では以下のよう な業務に取り組み、SDGsに貢献しています。 ➢ CAEシミュレーション技術を使ってECU 内に搭載されているGセンサに加わる 加速度(振動)を解析することで、基板 設計におけるセンサの最適配置や筐 体形状の最適化により試作や評価を 削減 ➢ TNSP(デンソーテンフィリピン) との協働でJP⇔PHの文化を 越えた交流により、グローバ ルなパートナーシップを築きな がらメンバの働きがいを向上 セーフティコンポーネント1部 エアバッグチーム TNSPメンバ デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 10 TNSPメンバ
  10. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 パワトレインプロダクツ機器事業部 パワトレインプロダクツ機器2部

    デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編 11 電動化だけじゃない!内燃機を通じた持続可能な社会づくりへの貢献 モビリティの電動化は全世界のトレンドですが、ハイブ リッドの進化や代替エネルギー普及による内燃機の脱 炭素社会実現も可能性を秘めています。 我々パワトレプロ機器2部は、ディーゼル製品設計で 培った技術を今後の内燃機開発へ生かし、持続可能 な社会づくりに貢献します。 担当メンバの写真 ➢ “衣・食・住”に欠かせない 商用農建機向けにディー ゼル内燃機はまだまだ必 要不可欠。年々強化さ れる排ガス規制をクリアし、 クリーンディーゼルを世界へ 提供 ➢ 製品ロバストを高め、 バイオや合成燃料等の 次世代燃料シフトに向 けて信頼性を確保し、 カーボンニュートラルを実 現 ➢ 水素を燃焼源とした内 燃機開発にも貢献。S 耐に参戦したカローラで のレース経験を糧に商 用にも拡大し、量産化 を目指して開発中 ➢ アイドルストップやディーゼ ルHEV化等、使われ方変 化に対し、高負荷環境で 培われたトライボロジーの 知見を駆使して製品ロバ ストを確保
  11. © DENSO CORPORATION All Rights Reserved. / 12 デンソーテクノ株式会社 SDGsアクションブック_事業部編

    12 ハイブリッド車はエンジンと電気モーターの2つの動力源 を持ち、低燃費・排出ガス削減を実現します。ハイブ リッド車に搭載されるインバータは、ECUの指示に基づ き、バッテリーから電気モーターへの電流を制御する装 置です。パワトレプロ電制1部では、インバータ内にある MG-ECUハード設計を通じて、SDGsに貢献しています。 バッテリ- ※MG(モータージェネレーター):電気エネルギーと機械エネルギーに変換する装置。 モーターとジェネレーターの機能を兼ね備えており、電力の生成・供給が可能。 ➢ ゲート適合設計において、IGBTの スイッチング速度を最適設計する ことでエネルギーロスを抑制し、燃 費を向上 ➢ 展開製品の部品を、日本での製 造・海外現地への輸送から、海 外現地での製造・調達に置き換 えることで、輸送による環境負荷 を軽減 ◦ ✕ インバータ MG- ECU ➢ 電動化事業拡大に伴い、人材 育成が急務。教育カリキュラム、 OJT制度、エルダー制度を充実さ せ、職場環境を改善し働きがいを 向上 量産化プロの一翼を担い、デンソーGr電動化事業拡大と地球環境改善に貢献 パワトレインプロダクツ電子制御事業部 パワトレインプロダクツ電子制御1部