Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
async_graphqlのguardが便利だった話
Search
estie | エスティ
June 05, 2023
Programming
0
930
async_graphqlのguardが便利だった話
「Rust、何もわからない...#8」
estie | エスティ
June 05, 2023
Tweet
Share
More Decks by estie | エスティ
See All by estie | エスティ
Snowflake ML モデルを dbt データパイプラインに組み込む
estie
0
230
ユーザー価値を最大化するための爆速開発
estie
0
120
10年PMをやって気付いた4つのPMタイプ
estie
0
290
自動と手動の両輪で開発するデータクレンジング
estie
2
330
第1回 国土交通省 データコンペ参加者向け勉強会③- Snowflake x estie編 -
estie
0
310
PMとデザイナーが協働してプロダクトを最速で立ち上げるための一つのメソッド
estie
0
150
GraphQLでいい感じの検索APIを作りたい
estie
0
520
GraphQLにおけるページネーションベストプラクティス
estie
0
1.2k
不動産 x AIことはじめ~データの真価を拓くために
estie
0
490
Other Decks in Programming
See All in Programming
Interface vs Types ~型推論が過多推論~
hirokiomote
1
230
『Python → TypeScript』オンボーディング奮闘記
takumi_tatsuno
1
130
推論された型の移植性エラーTS2742に挑む
teamlab
PRO
0
150
「MCPを使ってる人」が より詳しくなるための解説
yamaguchidesu
0
570
RubyKaigi Hack Space in Tokyo & 函館最速 "予習" 会 / RubyKaigi Hack Space in Tokyo & The Fastest Briefing of RubyKaigi 2026 in Hakodate
moznion
1
120
💎 My RubyKaigi Effect in 2025: Top Ruby Companies 🌐
yasulab
PRO
1
120
Parallel::Pipesの紹介
skaji
2
860
Use Perl as Better Shell Script
karupanerura
0
640
ワンバイナリWebサービスのススメ
mackee
10
7.4k
DevDay2025-OracleDatabase-kernel-addressing-history
oracle4engineer
PRO
6
1.6k
Design Pressure
hynek
0
1.4k
TypeScript Language Service Plugin で CSS Modules の開発体験を改善する
mizdra
PRO
3
2.4k
Featured
See All Featured
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
245
12k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
31
1.2k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
172
14k
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.6k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.8k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
137
34k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
233
140k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
Faster Mobile Websites
deanohume
307
31k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
76
5.8k
Transcript
async_graphqlのguardが便利だった話 2022/5/22 Rust、何もわからない….vol8 hige_yy @kia5n_y2_mud
higeです。 • 本名は山中です • 202012~ estie • 元々はフロントエンド領域 • オーディオオタク
• ビアポンなるパーティゲームの元日本代表 1
2 1. async_graphqlを使ってGraphQL移行した話 2. 便利だったものの話 3. 大変だったことの話 4. まとめ こういう話しますよ
GraphQLに移行するぞ!!!
4 1. 現状はReact + Rust(REST)の構成だが、ユースケースごとにフロントでリソースの結合 成形を行っている箇所が複数あってちょっとつらい 2. 見た目のちょっとした変更のためにバックエンドまで変更しなければならないことが 多々ある 3.
フィールド単位で参照の権限を設定したいが、似たような実装が毎回必要になる 4. ……etc なぜGraphQLにしたいか 移行したいので検証を実施した - Juniperで試しに実装してみる話 (Rust何もわからないvol.4) - 結果、やりたいことはできそう。
5 Juniper or async_graphqlで検討 差分は大きくなかったが以下が決め手になりasync_graphqlを使うことに - OneofObjectが使える - Inputで値が入ったEnumが使える -
Fieldの定義とGuardが柔軟に行えそう - Fieldごとに設定可能でResolver実行前に実行されるもの 技術選定の話
6 - crateをいくつかにわけて開発 - api - sql - usecase -
middleware - ……etc 元々どんな感じで作っていたか
7 - crateをいくつかにわけて開発 - api <- ここを部分的にgqlに移行 - sql -
usecase - middleware - ……etc どんな感じで移行するか
8 ざっくりと実装はこんなイメージ
9 移行していく 開発チームを一時的に機能開発組と移行組に分割して実施 移行できて嬉しいものから移行していった 結果、1週間と少しで主要な参照が移行完了。 以降、作成されるAPIはgqlになり順次作成・更新系を移行中。
10 運用に移って GraphQLにチーム全員が慣れているわけではないので、ちょくちょくつま づきは起きていますが、おおむね問題なく運用できています。 当初困っていたフロントエンドが複雑になる部分は無事解消されました。
便利だったものの話
12 FieldGuard こう定義して こうやって使う
13 なぜ便利だったかの話 不動産ドメインには多くの登場人物が存在します - ビルを保有する人 - ビルを管理する人 - 募集を出す人 -
営業をする人 - 部屋を借りたい人 - ……etc 同じ“ビル”を指していても全く同じ情報が全てのユーザに見えて良いわけで はありません。
14 なぜ便利だったかの話 ここでは簡単のために以下のユーザが存在していると仮定します - ビルの貸主 - 他社のビルは閲覧できない - テナント -
全てのビルを閲覧できるが見えない項目がある - 管理者 - 全て閲覧可能
15 なぜ便利だったかの話 このようなビルを考える
16 なぜ便利だったかの話 RESTでやっていた時…… -> 全部分けて定義する? -> Optionalな型にして返す?
17 なぜ便利だったかの話 見ても良い条件を満たさない場合Errを返すGuardをユーザごとに作成
18 なぜ便利だったかの話 このように表現可能になります。
19 なぜ便利だったかの話 1. 一見してどのフィールドが誰に公開されているのかわかる 2. 同一のロジックで処理が可能 3. ctxと引数を受けることができるので柔軟なGuardの記述が可能
20 Remote Enum レイヤーを跨ぐ構造体について依存を切るために詰め替えたりしますよね。 でも何度も impl From<~> ……するの結構大変ですよね。 特にenumのこれ
21 Remote Enum remote-enumを使うと実に楽になります。
22 できないこともある 値のあるEnumについては使えません。
23 値のあるEnumについてはどうするか パターン1: Unionを使う 全て値を持っている場合、Unionが使えます。 パターン2: 型を一部諦める 今のところこれは良い!という手段は特になし。
大変だったことの話
25 複雑なSQL操作でAcquireを使うと lifetime error になる これ
26 どういう時に起きるか acquireを要求している関数を複数呼んでいる関数があり
27 どういう時に起きるか それをLoaderで呼び出した場合に起きます
28 どうやって解決したか Acquireを要求していた箇所を MySqlConnectionに変更するととりあ えずCompileは通るようになります。 何がだめなのか……?
29 ちょっと調べてみた cargo-expandを使って 該当箇所をexpandすると……
30 ちょっと調べてみた 一部コメントアウトすると通る
31 ちょっと調べてみた どうやらnotesを引いてるところで こけてるみたい…… 結論わかんない ということがわかりました!
まとめ
33 まとめ 1. async_graphqlのGuardは便利だった。 2. LifetimeのErrorは難しい。sqlxを使うなら気をつけよう。
34 追記 折角なので、sqlx + async_graphqlの環境を作っておきました。 async_graphqlに興味が出た方はいじってみてください。 (あとあのErrorがわかる方の解説もお待ちしてます) https://github.com/savacan/rust-gql-sample
35 estie(エスティ) は オフィス不動産を デジタル化する会社です