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生成AIを利用するだけでなく、投資できる組織へ
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pospome
December 10, 2025
Programming
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生成AIを利用するだけでなく、投資できる組織へ
"【Luup/NTTデータ/カミナシ/LINEヤフー】TECH PLAY 生成AI Conference" の登壇資料
https://techplay.jp/event/987968
pospome
December 10, 2025
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Transcript
生成AIを利用するだけでなく、 投資できる組織へ @pospome
自己紹介 • 名前:pospome(ぽすぽめ) • 所属:株式会社カミナシ • 職種:VPoE • Xのアカウント:@pospome 2
社名だけでも 覚えて帰ってください 弊社CTO
今回のイベントテーマと概要 3
AIを導入/適用する領域 4 • AIを導入/適用する領域はいくつか存在する。 ◦ プロダクトにAIを導入する。 例:NotionのAI機能 ◦ 非エンジニアの社内業務にAIを導入する。 例:営業組織の業務効率化
◦ エンジニアの業務にAIを導入する。 例:AIエージェントによる業務支援(設計、開発、運用)
アジェンダ 5 1. pospomeは危機感を持っている 2. AI活用の課題 3. カミナシのエンジニアリング組織での取り組み
アジェンダ 6 1. pospomeは危機感を持っている 2. AI活用の課題 3. カミナシのエンジニアリング組織での取り組み
pospomeは危機感を持っている 7 • AIに対して “クラウドを超える驚き” が・・・。 ◦ クラウドも結構衝撃的だったけど・・・。
pospomeは危機感を持っている 8 • AIを活用できない組織は競合に勝てなくなる。 ◦ 今はいいかもしれないが、3年後には手遅れになりそう。 ◦ スタートアップ or メガベンチャーは関係ない。
• “AIを活用できる組織を作らなければいけない” という とても大きな危機感を持っている。 ◦ “AIに対する期待” というよりは “勝てなくなるかもしれない危機感”
アジェンダ 9 1. pospomeは危機感を持っている 2. AI活用の課題 3. カミナシのエンジニアリング組織での取り組み
AI活用の課題 10 • 多くの企業がエンジニアにAIツールを提供している。 ◦ これ自体はとても良いことだと思う。 まずはここから。 例:エンジニア全員がClaude Codeを使えるようにする
AI活用の課題 11 ツールを提供するだけで組織のAI活用って進むの? (´・ω・`)
AI活用の課題 12 • ツールを提供するだけでAI活用ってできるものなの? ◦ 上手く使える人/組織はいいけど、みんながそうではない。 ツールを提供するだけだと、会社全体で上手く使える状態にならない。 • 組織全体で上手くAI活用するのはどうすればいいか? ◦
組織として理想のAI活用を目指すために、 誰かがオーナーシップを持って、この課題に向き合わなければいけない。 ▪ “組織全体で上手く使われていること” を確認するところまで責任を持つ。
アジェンダ 13 1. pospomeは危機感を持っている 2. AI活用の課題 3. カミナシのエンジニアリング組織での取り組み
わくわくAI共有会の誕生 14 • この課題に取り組むために始めたのが “わくわくAI共有会(´・ω・`)” である。 ◦ 各チームのAI活用について共有・議論する会 ◦ 参加者はEM
& pospome ◦ 毎週30min pospomeさん ふざけてない? 大丈夫? 弊社CTO
わくわくAI共有会の誕生 15 • pospomeは知見共有の箱を作っただけ。 ◦ 各チームが何をするかは各チーム自身に考えてもらう。 EMにオーナーシップを持ってもらう。 ◦ 各チームが危機感を持ち、自立的に行動しなければ意味がない。 自分たちで考えるからこそ、AIリテラシーが育つはず。
わくわくAI共有会の誕生 16 • pospomeも参加することで各チームのAI活用を確認する。 ◦ 各チームに「やってね」と言うだけでは機能しない。 ◦ pospomeもオーナーシップを持つ。
わくわく会を実際にやってみて・・・ 17 • 各チームが色々考えて取り組んでくれた。 ◦ やり方は任せたが、 チームごとにAI活用の定例ミーティングを開催し、 そこで活用について議論するような形に落ち着いた。 ◦ 各チームの定例ミーティングで出た話を
“わくわくAI共有会” に持ち込む。
わくわく会を実際にやってみて・・・ 18 よかったね(´・ω・`)
わくわく会を実際にやってみて・・・ 19 しかし、ビミョーーーーーに pospomeが意図する取り組みになっていない部分があった (´;ω;`)ウゥゥ
わくわく会を実際にやってみて・・・ • しかし、pospomeが意図する取り組みの形になっていなかった・・・。 ◦ pospomeがイメージするAI活用のインプットが不足していた。 反省ポイントである。 ◦ ただ、ここに気づけたことはポジティブである。 ▪ 自身がオーナーシップを持って取り組んだ結果、
こういった “問題検知 & リカバリ” ができる。
pospomeが求めるAI活用への姿勢 21 • AI活用のファーストステップは “利用” ではなく “投資” であるべき。 ◦ AIでできることをAIにやらせても競合には勝てない。
みんなやっているので、そこで差はつかない。 • 不確実性が高くてもいいので、 一番レバレッジが効く領域を特定し、そこに対してAIを適用する。 ◦ 失敗しても良い。 そのプロセスが組織に知見をもたらし、AIリテラシーを育てるはず。 なんか真面目ですね 弊社CTO
pospomeが求めるAI活用への姿勢 22 • チームとして戦略を立てましょう。 ◦ 一番レバレッジが効く領域は? ◦ 次の定例までに何をやる? ◦ 成果は定量的に可視化できる?
▪ それとも定性的なものでもいい? ◦ チーム内で利用するAIエージェントは統一する?
pospomeが求めるAI活用への姿勢 23 • お手々で頑張ってプロンプトを工夫するのは限界なので、 ツールを上手く使いましょう。 例:Claud Codeのサブエージェント、OSSのツール群
今どーゆー状況なのか? 24 • わくわく会は60minに伸びた。 ◦ なんだかんだでディスカッションするトピックが多い。 それだけ共有すべき知見がある。 • 各チームが危機感を持って戦略的に取り組む姿勢を 見せてくれるようになった。
◦ 特にEMの人たちからそれを感じる。 • 成果がでているかというと・・・微妙・・・。 ◦ 生産性は上がっているが、体感で10~15%とかそのくらい。
まとめ:AIを上手く活用できる組織にするには? 25 • EM, 部長, VPoE, CTO というマネージメントレイヤが重要になる。 ◦ 組織のボトルネックを認識し、そこに対する打ち手を実行する。
マネージメントレイヤはこれを意識しなければいけない。 • 組織として理想のAI活用像を定義し、 オーナーシップを持って、それを実現する必要がある。 ◦ AI活用はエンジニア個々の努力だけ実現できるものではない。
おわり おわり 26