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卒論・修論執筆における生成AI 活用とAI 不安:広島大学での実態調査 (3)/CE185
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Takahiro Sumiya
June 28, 2026
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卒論・修論執筆における生成AI 活用とAI 不安:広島大学での実態調査 (3)/CE185
Takahiro Sumiya
June 28, 2026
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Transcript
卒論・修論執筆における生成AI 活用とAI 不安: 広島大学での実態調査 (3) 広島大学 情報メディア教育研究センター 隅谷 孝洋, 村上祐子,
Muhammad N. A. M. Anuardi, 鈴木俊哉 2025-06-28 CE185@札幌(だけどオンライン発表)
広島大学での出口調査 高等教育の仕上げになる研究で、学生はいかに生成AIを使っているか ‣ 今回2026年3月卒業・修了の学生対象に調査 ✓ Webアンケートへの回答を、eメールで依頼 ✓ 回答期間: 2026年3月13日〜31日 ✓
回答数: 233/2984=7.8% (←9.7%←11.8%) 2 2022 2023 2024 2025 2026 5.23 教育活動における利用方針 1 2 3 3.31 利用に関するガイドライン (7.13文科省ガイドライン) ChatGPT Edu 思考モデル AI agent AI for science Mythos (高性能すぎて非公開) チャットボット 認知的負債論 GPT-4 検出ツール論争 (3.15 AIと著作権の考え方) CE176 CE180 CE185
質問内容 ‣ https://www.riise.hiroshima-u.ac.jp/svy3/gai-usage-2025.html ✓ 所属や専門分野に関する質問 (Q1-Q3) ✓ 普段の生成AI利用に関する質問 (Q4-Q5) ✓
教員からの指導に関する質問 (Q6-Q7) ✓ 卒論・修論での生成AI利用に関する質問 (Q8-Q20) ✓ AI不安尺度を測定する質問 (Q21-Q47) 3 1問 追加 1問 追加 再構成(15-10問 追加)
質問内容 (Q21からのAI不安尺度項目については省略) 4 Q01: 所属を教えてください。研究科の場合はプログラ ム名もお書きください。 Q02: 専門分野を教えてください。 Q03: 専門分野を以下のように分類するとどこに当たる
と思いますか? Q04: ChatGPTなどの生成AIがあることを知っていま すか。また使ったことがありますか? Q05: 前の問で「知っていて、使ったことがある」と回答 された方にお尋ねします。日常的に使っています か?(複数選択可能) Q06: 卒論・修論の執筆に際して、生成AIの利用につい て教員から指導はありましたか Q07: 指導教員は生成AIを使っている人でしたか Q08: 今回卒論・修論を執筆しましたか? Q09: 卒論・修論執筆にあたり、生成AIをどの程度利 用しましたか? Q10: 生成AIを利用しなかった理由はなんですか?あ てはまるものを全て選んでください。 Q11: 利用した生成AIはどれですか?あてはまるもの を全て選んでください。 Q12: 主として利用した生成AIはどれですか? Q13: Q11のチャットボット以外で、研究に利用したAI 支援ツールがあれば記入してください。 Q14: どのような用途に利用しましたか?あてはまる ものを全て選んでください。 Q15: 役に立った使い方を具体的に教えてください Q16: 利用していて「これはまずいので、気をつけない といけないな」と思ったところがあれば具体的 に教えてください Q17: 生成AIはどのように役に立ったと思いますか Q18: 生成AIを使わずに卒論・修論を執筆したとする と、どのような違いがありそうでしょうか? Q19: 生成AIの利用に不安はありましたか Q20: 不安があったという方にお聞きします。どのよう な種類の不安でしょうか?あてはまるものをす べて選んでください。 所属や専門分野 卒論・修論での生成AI利用 教員の指導 普段の利用 追加 追加 移動 自由記述
回答者の専門分野 5 36 19 37 22 64 49 1 3
13 14 18 15 51 49 2 2 0 50 100 人文系 社会科学系 教育系 医療系 工学系 理学系 その他 無回答 学部生 大学院生 31 19 29 20 39 42 2 2 6 8 9 14 34 25 2 0 50 100 人文系 社会科学系 教育系 医療系 工学系 理学系 その他 無回答 学部生 大学院生 2023年度 (395回答) 23 15 31 10 35 27 6 1 6 15 6 16 21 16 4 1 0 50 人文系 社会科学系 教育系 医療系 工学系 理学系 その他 無回答 学部生 大学院生 2024年度 (282回答) 2025年度 (233回答)
日常の生成AI利用 6 •91%が日常的に使っている •日常利用者の約半数は学業・私的の両方で利用 0% 20% 40% 60% 80% 100%
2023年度 2024年度 2025年度 20% 30% 27% 11% 20% 48% 18% 14% 16% 18% 14% 6% 32% 22% 3% 1% 0% 0% 大学での 学習や研究に 私生活で 日常的には 使っていない 使ったことがない
日常の生成AI利用 - 学部・大学院別 7 0% 20% 40% 60% 80% 100%
2023-学部 (232) 2023-大学院 (162) 2024-学部 (184) 2024-大学院 (98) 2025-学部 (148) 2025-大学院 (85) 学習・研究に 両方に 私的に 日常的には使ってない 使ったことがない 知らない •学部生と大学院生の差はほぼなくなってきた
0% 20% 40% 60% 80% 100% 2023年度 2024年度 2025年度 利用を認められており、具体的な使い方を示された
利用を認められているが、使い方については言及はなかった 利用を禁止されていた 生成AIについて特に話はなかった 憶えていない 無回答 教員からの指導 8 •何らかの指導があった:49%まで増加 •「具体的な使い方」への言及:6%→22% •「禁止」は毎回4%で横ばい
卒論・修論にどの程度生成AIを利用したか 9 •利用率(月に数回以上利用している回答者の割合) 25%→46%→80% 0% 20% 40% 60% 80% 100%
2023年度 2024年度 2025年度 ほぼ毎日 週に数回 月に数回 利用していない 32% 30% 17% 12% 17% 17% 3% 11% 11%
卒論・修論にどの程度生成AIを利用したか 学部・大学院別 10 •学部と大学院では有意差はない 0% 20% 40% 60% 80% 100%
2023-学部 2023-大学院 2024-学部 2024-大学院 2025-学部 2025-大学院 ほぼ毎日 週に数回 月に数回 利用していない
専門分野ごとの利用率 11 0% 20% 40% 60% 80% 100% 人文系 社会科学系
教育系 医療系 工学系 理学系 2023 13% 28% 68% 12% 38% 79% 17% 21% 70% 19% 61% 87% 38% 64% 85% 26% 48% 83% 2024 2025 専門分野ごとの生成AI利用率 (「月に数回」以上利用と回答した割合)
専門分野ごとの利用率 (学部・大学院別) 12
利用しなかった理由 13 大学院生 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60
普段から利用していないから 使い方がよく分からないから 使っても良いのかどうかよく分からな… 論文の信頼性が下がると考えたから 研究不正にあたると考えたから 教員に利用を禁止されていたから その他 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 普段から利用していないから 使い方がよく分からないから 使っても良いのかどうかよく分からな… 論文の信頼性が下がると考えたから 研究不正にあたると考えたから 教員に利用を禁止されていたから その他 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 普段から利用していないから 使い方がよく分からないから 使っても良いのかどうかよく分からな… 論文の信頼性が下がると考えたから 研究不正にあたると考えたから 教員に利用を禁止されていたから その他 2023年度 2024年度 2025年度 •「使い方が分からない」は24%→9%に減少 •「研究不正にあたる」「教員から禁止」が増加
主として利用した生成AIは? 14 ChatGPT 無料 そ の 他 •ChatGPTが主流だが割合は低下:96%→89%→67% •ChatGPT利用者の30%が有料版(2025年度) 0%
20% 40% 60% 80% 100% 2023年度 2024年度 2025年度 ChatGPT ChatGPT Plus その他 47% 20% 33% ・Gemini 25% ・Copilot 6% ・Claude 2%
生成AIをどう使ったか? 15 学部生 大学院生 0.00 0.20 0.40 0.60 文章校正 プログラムの生成
英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解… アイデア出し、壁打ちなど構想… 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 関連資料・サイトの要約など理… GoogleなどのWeb検索の… データ分析の支援 文章生成 図表の生成 その他 プレゼン資料の生成 学部 大学院 0.00 0.20 0.40 0.60 文章校正 プログラムの生成 英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解… アイデア出し、壁打ちなど構想… 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 関連資料・サイトの要約など理… GoogleなどのWeb検索の… データ分析の支援 文章生成 図表の生成 その他 プレゼン資料の生成 学部 大学院 2023年度 2024年度 2025年度 0.00 0.20 0.40 0.60 文章校正 プログラムの生成 英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解… アイデア出し、壁打ちなど構想… 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 関連資料・サイトの要約など理… GoogleなどのWeb検索の… データ分析の支援 文章生成 図表の生成 その他 プレゼン資料の生成 学部 大学院
生成AIをどう使ったか? (2) 16 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 プログラムの生成
先行研究論文の要約など理解の支援 英語から日本語への翻訳 アイデア出し、壁打ちなど構想の高度化 専門的知識の理解の支援 関連資料・サイトの要約など理解の支援 GoogleなどのWeb検索の代替 データ分析の支援 文章校正 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 図表の生成 文章生成 プレゼン資料の生成 その他 2023年度 2024年度 2025年度 後工程 前工程 文章校正 プログラムの生成 英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解の支援 アイデア出し、 壁打ちなど構想の高度化 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文 ・ 文章の骨組み作り 関連資料 ・ サイトの要約など理解の支援 Google などの Web 検索の代替 データ分析の支援 文章生成 図表の生成 プレゼン資料の生成 2023 2024 2025 後工程 前工程 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
生成AIはどのように役立ったか 17 •大学院生の回答は3回を通してほぼ横ばい •学部生は「質が向上した」が年々上昇、「効率的になった」は年々低下 0.00 0.50 1.00 2023年度 2024年度 2025年度
効果:論文の質が上がった 学部 大学院 0.00 0.50 1.00 2023年度 2024年度 2025年度 効果:効率的になった 学部 大学院
生成AIを利用することに対する不安 18 不安の内容(2025年度) 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 間違った内容を書くことにならないか
研究不正にならないか 自分で確認できない内容を書くことにな らないか 自分が知らない内容を書くことにならな いか 生成AIに送った情報が流出しないか 学部 大学院 •「不安があった」は増加傾向 •「研究不正にならないか」が最多 •今年度追加した「情報流出」も30%超が選択 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2023年度 (98) 2024年度 (128) 2025年度 (176) 不安があった なかった 48% 54% 66%
学生の不安への対応 ‣ 2023年5月「本学の教育活動における生成系AI(ChatGPT等)の 利用方針」→わりと大雑把な指針 ‣ 2026年3月「広島大学における生成AIの利用等に関するガイドラ イン」→主に情報セキュリティ面での具体的な指針 ‣ 教育・研究面での具体的な指針の策定が必要 19
自由記述「気になった点は?」 利用していて「これはまずいので、気をつけないといけないな」と思ったところがあれば具体的に教えてください 20 3年分239件の自由記述コメント 埋め込みベクトルに変換 3076次元 UMAPで次元圧縮 30次元 HDBSCANでクラスターわけ AIとの付き合い方
事実誤認 丸写しリスク 情報流出関係 文献の間違い 1 (32) 2 (37) 3 (41) 4 (17) 0 (72) noise (40)
自由記述「気になった点は?」 利用していて「これはまずいので、気をつけないといけないな」と思ったところがあれば具体的に教えてください 21 AIとの付き合い方 事実誤認 丸写しリスク 情報流出関係 文献の間違い 1 (32)
2 (37) 3 (41) 4 (17) 0 (72) noise (40) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2023年度 2024年度 2025年度 0% 20% 40% 60% 80% 100% 不安あり 不安なし 0% 20% 40% 60% 80% 100% ほぼ毎日 週に数回以下 by 年度 by 利用頻度 by 不安有無
(おまけ)自由記述文クラスター分類パイプライン 22 3年分239件の自由記述コメント 埋め込みベクトルに変換 3076次元 UMAPで次元圧縮 30次元 HDBSCAN k-means (5)
k-means (5)
(おまけ)HDBSCANとk-means 23 UMAP 30D →HDBSCAN k-means(5) UMAP 30D →k-means(5) UMAP
30D →HDBSCAN 0 2 noise 4 1 3 0 2 noise 4 1 3
まとめ ‣ 2026年3月、広大の卒業生・修了生対象に調査。回答率は約8% ‣ 回答者の91%が日常的に生成AI を活用し,そのうち半分は学業利用,私的利 用の両方を行なっている ‣ 49%が指導教員から禁止も含めてなんらかの指導を受けていた ‣
卒論・修論執筆における生成AI 利用率は25%,46%,80%とほぼ倍々に増 加している ‣ 回答者は,主に研究テーマの理解を深めたり考えを整理するために生成AI を 利用していると考えられる ‣ 回答者の中では,不安を持ちながら生成AI を利用する者の割合が増加 24