Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
もうアナリストは要らない!?AIで進めるデータの民主化
Search
gree_tech
PRO
October 17, 2025
Technology
0
19
もうアナリストは要らない!?AIで進めるデータの民主化
GREE Tech Conference 2025で発表された資料です。
https://techcon.gree.jp/2025/session/Short-Session-1
gree_tech
PRO
October 17, 2025
Tweet
Share
More Decks by gree_tech
See All by gree_tech
今この時代に技術とどう向き合うべきか
gree_tech
PRO
0
1.4k
生成AIを開発組織にインストールするために: REALITYにおけるガバナンス・技術・文化へのアプローチ
gree_tech
PRO
0
18
安く・手軽に・現場発 既存資産を生かすSlack×AI検索Botの作り方
gree_tech
PRO
0
9
生成AIを安心して活用するために──「情報セキュリティガイドライン」策定とポイント
gree_tech
PRO
0
12
あうもんと学ぶGenAIOps
gree_tech
PRO
0
6
MVP開発における生成AIの活用と導入事例
gree_tech
PRO
0
13
機械学習・生成AIが拓く事業価値創出の最前線
gree_tech
PRO
0
29
コンテンツモデレーションにおける適切な監査範囲の考察
gree_tech
PRO
0
5
新サービス立ち上げの裏側 - QUANT for Shopsで実践した開発から運用まで
gree_tech
PRO
0
4
Other Decks in Technology
See All in Technology
Claude Code Subagents 再入門 ~cc-sddの実装で学んだこと~
gotalab555
3
990
コンテキストエンジニアリング入門〜AI Coding Agent作りで学ぶ文脈設計〜
kworkdev
PRO
1
1.2k
[Codex Meetup Japan #1] Codex-Powered Mobile Apps Development
korodroid
2
780
ビズリーチ求職者検索におけるPLMとLLMの活用 / Search Engineering MEET UP_2-1
visional_engineering_and_design
1
130
リセラー企業のテクサポ担当が考える、生成 AI 時代のトラブルシュート 2025
kazzpapa3
1
330
AWS IoT 超入門 2025
hattori
0
340
ソースを読むプロセスの例
sat
PRO
1
380
フレームワークを意識させないワークショップづくり
keigosuda
0
180
そのWAFのブロック、どう活かす? サービスを守るための実践的多層防御と思考法 / WAF blocks defense decision
kaminashi
0
200
綺麗なデータマートをつくろう_データ整備を前向きに考える会 / Let's create clean data mart
brainpadpr
3
520
incident_commander_demaecan__1_.pdf
demaecan
0
130
LLM時代にデータエンジニアの役割はどう変わるか?
ikkimiyazaki
6
1.4k
Featured
See All Featured
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
140
34k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
Done Done
chrislema
185
16k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
224
10k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.2k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
Transcript
もうアナリストは要らない!? AIで進めるデータの民主化 株式会社グリー データアナリスト 藤田快己
藤田快己 • 2020年4月 新卒入社 • 入社当初より、データアナリストとして事業課題の解 決に従事 • ダッシュボード作成や、因果推論などの統計手法や機 械学習を用いた分析まで幅広く担当
• 現在は、バーチャルライブ配信アプリREALITY担当 株式会社グリー データアナリスト 2
先におことわり🙏 • AIで進めるデータの民主化ということですが・・・ • 話したいこと、ぜんぶ話せません!w ◦ クエリ作成(Gemini) ◦ クエリエラー自動修正(Cline +
Claude) ◦ 集計・可視化(Looker Studio Proの会話分析) ◦ などなど • このセッションでは「クエリ作成」に特化します • 続きはAsk The Speakerブースへ😎 3
目次 • 背景 • アプローチ • 機能詳細 • 良かったこと・イマイチだったこと・工夫したこと •
今後に向けて 4
背景 • アナリストとして、主に「クエリ作成」と「分析」の2つの業務がある • ただ、クエリ作成に時間を要しすぎている ◦ 分析も進めているが、急なクエリ作成の依頼も多く、分析の時間が十分取れていないのも 現状 ◦ もちろん依頼を鵜呑みにせず、目的からすり合わせて精査した上での話
• 分析に使える時間を増やしたい 5
アプローチ • クエリ作成をしてくれる生成AIツールを作ろう! ◦ 自然言語で指示を出せば、クエリが返ってくる仕組みを作りたい 6 昨年のガチャ売上 ランキングを出して どうぞ! SELECT
* FROM hoge イメージ
作りました!(開発は社内エンジニア) 7 普段社員が使う社内向 けに使うWebアプリに 同居させています
機能詳細 • モデル ◦ Gemini API(Gemini 2.5 Pro / Gemini
2.5 Flash をユーザー選べる) • 与えているデータ ◦ BigQueryのメタデータ ▪ テーブル名・説明 ▪ カラム名・説明・データ型 ▪ パーティショニングカラム ▪ ※毎日自動更新(DataformでINFORMATION_SCHEMAから毎日取得し、Cloud StorageにJSONに書き出し) ◦ REALITYの公式FAQデータ 8
プロンプト(指示書) • 役割設定 ◦ REALITYの運営をサポートする、明るく元気なアシスタント • 行動指針 ◦ 不明な場合は、正直に分からないという、など •
情報源 ◦ 前スライドで説明した与えたデータについて • クエリ作成ルール ◦ snapshot_ から始まるテーブルはデータが整形されているため、優先的に使用する ◦ 日時を扱う際は、タイムゾーンに注意し、指示がなければJSTに変換する ◦ など 9
良かったこと😊 • クエリ作成の依頼が減った ◦ これは狙い通り! • 現場での分析が増えた ◦ アナリストに依頼するほどじゃない・・・という温度感の数値集計が現場で増え、データ ドリブンな意思決定が増えた(気がする)
10
イマイチだったこと😣 • 正確さが求められるクエリ作成は任せられない ◦ 例えば、配信者への報酬計算のクエリなど ◦ 事前に分かっていたので、まあそうだよね、という感じ • 一発で求めているクエリが出ないと、諦めちゃうケースがある ◦
ここは、地道なツール改善と、ざっくりでも指摘すると直してくれるよ、という社内周知 11
工夫したこと😎 ※一部再掲 • 使うデータを整備した ◦ 分析目的ごとに中間テーブルを作成し、クエリ作成時に優先的に使うように指定した ◦ BigQuery上のメタデータを充実させた • ドメイン知識を与えた
◦ REALITYの公式FAQデータを与えた ◦ REALITY特有のログデータの扱い方についても指定した • 社内にたくさん広報した ◦ 全社向けのミーティングで周知したり ◦ 「AI使ってます~?」という雑談から、しれっと宣伝したり ◦ ヘビーユーザーには口コミで広めてもらうようお願いしたり 12
今後に向けて • 共有可能なCustom Gemに移行したい • マスタデータを与えたい • REALITY略語集などの用語を与えたい • などなど
13
まとめ 14
まとめ • REALITYのクエリ作成に特化した生成AIツールを作成した • 総じて、うまく活用されており、狙いを実現できている • まだ改善したい点は多いので、今後もアップデートしていく 15
最後に! 16
ぜひAsk The Speakerブースへ🥳(ブース7) • 社内のデータ民主化への取り組み、まだまだあります! ◦ クエリ作成(Gemini) ◦ クエリエラー自動修正(Cline +
Claude) ◦ 集計・可視化(Looker Studio Proの会話分析) ◦ などなど 17
ご清聴ありがとうございました 18
None