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20230126 10X-Data-Management-for-Social-Issues ...

hase-ryo
January 26, 2023

20230126 10X-Data-Management-for-Social-Issues Data Standards Initiatives by the Digital Agency of Japan

デジタル庁が手がけるデータ標準の取り組みについて

デジタル庁が手がけるデータ標準「政府相互運用性フレームワーク(Government Interoperability Framework; GIF)」についての紹介資料です。

1/18に開催された別イベントと8割は同じ内容です。
前回発表時の質問等を踏まえ、標準を実装する時の考え方などを追加しました。
今回はオープンデータの話は含みません。

下記イベントで発表
【デジタル庁・ヤフー・10X 登壇】社会課題に挑むデータマネジメント
https://10x.connpass.com/event/271899/

hase-ryo

January 26, 2023
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Transcript

  1. 1. 自己紹介
 • 経歴
 1. インテージでデータ整備とデータ基盤 
 2. Webメディア等をフラフラしてデータ分析 


    3. メルカリでデータ分析とデータマネジメント 
 4. デジタル庁(週4) + メルカリ(週1)
 &データ経営コンサル『風音屋』アドバイザー 
 • 現在の業務
 ◦ データ戦略に基づくデータマネジメント 
 ◦ 社会の基本的データ(ベースレジストリ)の開発 
 ◦ デジタル庁内のデータ分析基盤立ち上げ 
 ◦ その他オープンデータ施策など 
 長谷川 亮 / hase-ryo

  2. デジタル庁 =
 デジタル社会を実現するための省庁
 主なプロダクト・政策としては
 • マイナンバー
 • 電子署名
 • ガバメントクラウド


    • サービスデザイン
 • 新型コロナウイルス接種証明書アプリ
 などなど・・
 デジタル庁の紹介
 トップは河野太郎デジタル大臣 
 毎週メッセージ配信中! 

  3. GIF; 政府相互運用性フレームワークの内容を紹介①
 • 基礎的な項目をコアデータモデルとして 策定
 ◦ 「個人」「法人」「住所」など
 • 個別の事物・事象をデータとしてモデリ ングする際、参考情報として利用される

    ことを想定
 https://github.com/JDA-DM/GIF/blob/main/430_コアデータモデル /md/431_core_datamodel_person.md
 ID 性別 氏 生年月日 名 世帯主 氏(カナ) 既婚・未婚 名(カナ) 配偶者 氏(英字) 子 名(英字) 連絡先情報 ・・・ ・・・ 「個人」データモデルの項目例

  4. • 日付
 ◦ YYYY-MM-DD
 ▪ YYYY: 西暦年4桁
 ▪ MM: 月2桁(1桁の場合は0埋め)


    ▪ DD: 日2桁(1桁の場合は0埋め)
 • 曜日
 ◦ 月曜日を1、・・・、日曜日を7
 • 住所
 ◦ 都道府県
 ▪ 東京都
 ◦ 市区町村
 ▪ 千代田区
 ◦ 町字
 ▪ 紀尾井町
 ◦ 番地以下
 ▪ 1-2
 ◦ 建物名等(方書)
 ▪ 紀尾井町ガーデンテラス19F
 GIF; 政府相互運用性フレームワークの内容を紹介②
 • 細かな記載ルールはコアデータパーツ として策定
 ◦ 日付や電話番号の記述形式など 
 • データフォーマットのルールとして利活 用されることを想定
 https://github.com/JDA-DM/GIF/blob/main/440_コアデータパーツ /md/441_core_dataparts_datetime.md
 コアデータパーツの記載ルールの例

  5. コアデータパーツ 日付 住所 GIF; 政府相互運用性フレームワークの内容を紹介③
 • 各分野に向けた実践データモデル を策定
 ◦ コア要素を組み合わせて構成


    ◦ 行政事務、教育、防災など
 • 各分野のモデリングが必要な場合 に参考情報として活用
 ◦ 分野ごと、個別事例ごとにカスタマ イズして活用する
 https://github.com/JDA-DM/GIF/blob/main/410_全体説明 /md/410_overview.md
 個人コアデータモデル 氏 名 連絡先 ・・・ 性別 生年月日 コアデータパーツ 日付 住所 法人コアデータモデル 法人番号 正社員数 ・・・ 商号 組織種別 実践データモデル行政 : 申請データモデル 宛先 申請日 内容 申請者 ・・・ 申請データモデルの例

  6. 申請・認可などの行政事務は自治体ごとに独自設計
 • 自治体ごとにシステムがある
 ◦ DBなども自治体ごとに設計
 ◦ データのフォーマットも自治体ごと
 • 自治体を跨いだデータ連携の障害に
 ◦

    活用が自治体内に閉じるなら問題ない 
 • 標準がないことによる弊害
 ◯◯県△△市 オンプレ DB システムA 氏名 氏名カナ 住所 ××県□□市 システムB 姓名 住所 クラウド DB 変換が必要
 変換が必要

  7. 一方、地方業務標準化という大きな転換点が近づいている
 • 自治体が行う基幹20業務を2025年 までに統一・標準化
 • システムおよびデータを統一する千 載一遇のチャンス!
 2025
 基幹20業務 住民基本台帳、戸籍、戸籍の附

    票、固定資産税、個人住民税、法 人住民税、軽自動車税、印鑑登 録、選挙人名簿管理、子ども・子 育て支援、就学、 児童手当、児童 扶養手当、国民健康保険、 国民 年金、障害者福祉、後期高齢者 医療、介護保険、生活保護、健康 管理 移行 ガバメントクラウド 共通基盤・機能 標準仕様 IaaS、SaaS、PaaS 標準準拠アプリ https://www.digital.go.jp/policies/local_governments/

  8. • 標準がないことによるデータ連携時の弊 害は民間企業の内でも起こる
 ◦ 特にマイクロサービスアーキテクチャ 
 • 標準がないと各開発チーム、各サービス ごとに独自規格で開発されがち
 ◦

    各サービス単位では問題ない
 ◦ 横断的なデータ連携を考えると課題に 
 • 独自規格が乱立したまま活用のステージ を推進させると、変換のオーバーヘッドが 課題になる
 似たようなことは企業内データ連携でも起こりうる
 micro service A micro service B micro service C user_id Customer_id AccountId convert convert convert サービス間で表現が違うと、連携のたびに変換が必要 

  9. データ標準は相互運用性を高め、データ連携に貢献するためにある
 A B C D E F A B C

    D E F Standards データが1対1で連携
 標準に従って連携
 相互運用性 高
 低
 システム結合度 低
 高

  10. データ連携のコストを下げる相互運用性
 • 企業内でも標準ルールに従ってデー タの設計・開発を行うことでデータ連 携が楽になる
 ◦ 連携コストDOWN↓
 ◦ 解釈容易性UP↑
 ◦

    新規開発速度UP↑
 • 後から標準にあわせるのは難しい
 micro service A micro service B micro service C user_id user_id user_id 事前に標準が決まっていると連携が楽

  11. データの連携とオープンデータで次の段階の社会へ
 • 現在は情報社会(Society4.0)
 • 次の段階であるSociety5.0
 ◦ 様々なデータがオープン化
 ◦ それぞれが容易に連携
 ◦

    データを活用する製品の開発も容易 
 ◦ 豊富なデータによるAIの生活実装
 ◦ 情報リテラシーのハードルが下がる 
 ◦ 社会システム全体の最適化
 ◦ (・・になるかもしれない)
 
 
 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

  12. 標準を作ったが、課題は山積み!
 • 普及
 ◦ 地方標準化には連携し、地方業務が GIFに沿って設計される流れに 
 ◦ 国等の情報システムの統括・監理 の一環として標準を原則採用することが明記された

    
 ◦ しかし法律には書いてないので強制力はないのがネック 
 • 簡素化&サポート体制
 ◦ データモデルなんて誰も知らない問題 
 ◦ HowTo、メリット含めて個別にサポートしないと現場装着が難しい 
 ◦ ガイドブックも難しい 
 ▪ もっとシンプルに伝えやすいものを作る必要性あり 
 • 継続的なアップデート
 ◦ 教育、防災、医療など各分野に拡張した実装データモデルがないとすぐに使えない 
 ◦ 既存モデルを実装する上でわかった問題点の修正。 
 ▪ 1年経ってないが既に 11回改定リリース(政府文書としては異例?) 
 • 推進体制
 ◦ 進んでいる欧州と比べて貧弱な体制