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一般情報識別子の標準化と応用Webサービスのプロトタイプ @ Hack the Disinfo...

一般情報識別子の標準化と応用Webサービスのプロトタイプ @ Hack the Disinfo 2024

2024年11月3日、4日で開催されたハッカソン「Hack the Disinfo 2024」にて開発した『一般情報識別子の標準化と応用Webサービスのプロトタイプ』の発表資料

GitHub: https://github.com/hokamoto/general-information-id

Hideki Okamoto

November 04, 2024
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Transcript

  1. Disinfo Kill Chain 1. ターゲット分析(Target Analysis) 2. インフラ準備(Infrastructure Preparation) 3.

    コンテンツ作成(Content Creation) 4. 信憑性付与(Credibility Enhancement) 5. 初期拡散(Initial Dissemination) 6. エンゲージメントの誘発(Amplification) 7. 行動への誘導(Behavioral Influence) OSINTツール・データの真正性保証・ ボット対策など、充実しつつある ファクトチェック・市民への教育・ SNS事業者に対する働きかけ → 後段ほど対策が辛い 前段の成果を後段に活か すのも難しい
  2. 提案 • あらゆる言説に固有の識別子を与えて、全ての偽情報対抗者がDisinfo Kill Chain の上流から下流まで連携できるようにする • この識別子によって指される言説が偽情報か真正の情報かは問わない。各アク ターの意見の相違とこの識別子とは切り離す (見解の相違はあっても「私」と

    「あなた」と「彼ら」は同じ言説について論じていることを保証) • 識別子は公開されたアルゴリズムによって自動的に生成し、特定の組織の裁量に 依存しないことを保証 一般情報識別子 (General Information ID)
  3. CVE (Common Vulnerabilities and Exposures): サイバーセ キュリティ上の脆弱性に一意の識別番号を割り当てるシステムで す。脆弱性やエクスポージャーが発見された際に、CVE IDが割り 当てられ、関係者間での情報共有が容易になり、特定の脆弱性に

    対する対応や修正が効率化される CVE IDの発行権限と裁量がCVE Numbering Authorityという組織にあるが、 言説に対する採番はサイバーセキュリティと異なり、この裁量権が意見の 相違のあるアクター間の合意をより困難にする → アルゴリズムにまかせる
  4. 2013年ごろから言葉の意味を数値化(ベクトル化)してコンピュータで扱 えるようにする研究が急速に発展 新型コロナのワクチンに は5Gマイクロチップが 入っている 新コロの枠を打つと5G の電波が身体から出る 似た意味の文は似たようなベクトルになる mgvwWRaEktMlWosq9kHEVqJm6vTnE WYvXX6Yb7vNAxnq09BNzOGjGV9WMg

    0HXSLh3zOtiCr9BAIDHaQibEE8tUO C2421AycZKoKn1kxecX8EWJegc4Uw Lr5YVwHIkvs3iGtdtdIsgN6WOGR0P wnyO6PjFLCFOuZ6n5quFo3hoORH6m I619IZVC3hfX1sGlOoKaZVy3CEiLR UsnoLf4bNvcm9x0ZJbXi6lFlpZmEF QUpQO062Uqi9OJP7qZVpnJAdbX 似たベクトルを統合して 適当な文字列に変換する → これを識別子にする