Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
The Metrics Key_ Connecting Product, System, Team
Search
Masato Ishigaki / 石垣雅人
July 13, 2023
4
4.5k
The Metrics Key_ Connecting Product, System, Team
2023/07/13 開発生産性Conference 2023
https://dev-productivity-con.findy-code.io
Masato Ishigaki / 石垣雅人
July 13, 2023
Tweet
Share
More Decks by Masato Ishigaki / 石垣雅人
See All by Masato Ishigaki / 石垣雅人
【5分】始める前に失敗する ── fail fast(早く失敗)ではなくfail before(事前検死) ──
i35_267
1
34
技術負債による事業の失敗はなぜ起こるのか / Why do business failures due to technical debt occur?
i35_267
4
1.9k
「開発生産性を上げる改善」って儲かるの?に答えられるようにする / Is development productivity profitable?
i35_267
28
19k
「開発生産性」はエンジニア”だけ” のモノではなくなった? / "Development productivity" is no longer just for engineers?
i35_267
8
2.6k
開発生産性の現在地点~エンジニアリングが及ぼす多角的視点 / Current status of development productivity
i35_267
68
25k
開発生産性の低下による、事業の失敗はなぜ起こるのか / ProductivityPitfalls
i35_267
6
1.5k
開発生産性の多角的接点〜1,000名のクリエイター組織 × 開発生産性〜 / Multifaceted touchpoints of development productivity
i35_267
5
1.6k
内製化で強化させる、事業のスケーラビリティーとエンジニアの成長戦略 / insourcing
i35_267
2
370
見積もりをしない。
i35_267
4
1.2k
Featured
See All Featured
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.9k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
95
5.2k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
243
12k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
2
290
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Side Projects
sachag
452
42k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
40
7.1k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
9k
Transcript
The Metrics Key Connecting Product, System, Team 1 Masato Ishigaki
July 13, 2023
2 About me 石垣 雅人 合同会社 DMM.com プラットフォーム事業本部 部長 /
VPoE室 / アルファ室 ・領域 : 事業戦略・予算管理・ PdM・PM・EM ・著 : 『DMMを支えるデータ駆動戦略』(マイナビ出版 ,2020) ・連載 : 『スモールチームが武器になる時代へ』( ProductZine) ・連載 : 『群知能から紐解く、スケールする “組織“の作り方』(NewsPicks) @i35_267 @i35_267 @i35_267
None
None
None
6 - 開発現場の現状 - 可観測性と再現性 - 4階層のMetrics Outline
7 - 開発現場の現状 - 可観測性と再現性 - 4階層のMetrics Outline
引用 : 企業IT動向調査報告書 図表 7-3-1 プロジェクト規模別・年度別 システム開発の工期遵守状況 (https://juas.or.jp/cms/media/2022/04/JUAS_IT2022.pdf) 8 開発現場の現状
「工期」「予算」「品質」の3つのカテゴリーで分け、 プロジェクト規模を「100人月未満」「100〜500 人月未満」「500人月以上」で分類したデータ 工数 : 34.4% 予算 : 37.0% 品質 : 23.0% 3つの割合の平均 = 31%前後になります。何かしらの原因で満足いかない可能性が 約69% さらに、工数・予算・品質のすべてが予定通りに終わる確率は、工期( 34.4%)× 予算(37.0%)× 品質(23.0%)で 約3%
9 引用 : 企業IT動向調査報告書 図表 7-3-4 予定どおりにならなかった要因(複数回 答)(https://juas.or.jp/cms/media/2022/04/JUAS_IT2022.pdf) [仮説推論] 計測と学習が足りていない
何度も、同じ失敗をしている 原因は、計画・仕様・システムの不確実性
10 “ 「不確実性が高い」という言葉を 計画, 計測, 学習を適切に行っていない言い訳にしない”
11 じゃあ、どうやって戦っていくか =「可観測性」と「再現性」を作っていく
12 - 開発現場の現状 - 可観測性と再現性 - 4階層のMetrics Outline
- “ DX ” の効用は可観測性が上がり、対象物が観測可能になること - すべての活動がデジタルによると「データ」として出力される - サービスの振る舞いがデータとして記録され、ログデータとしてプロットできる -
つまり、観測ができるようになる - 事業数値から、プロダクトの振る舞い、システムの稼働率、チームの戦闘力まで観測可能にしていく 13 “ 可観測性 “を上げる 入力 input 出力 output フィードバック feedback 事業モデル 構造 補足 : サイバネティクスの「開放システム」 一般システム理論
- 予測を作り、実行し、観測し、学習する。再現性を作る。 - データとして出力されると観測と分析ができる - 観測がデータできると傾向が見えるので、予測モデルが作れるようになる - 開発プロジェクトごとに学習ができる - 学習ができると、再現性が作れる
14 “ 再現性 “を上げる 予測 実行 観測 学習
Metrics 4. チームの戦闘力 (生産性) 2. プロダクトの戦闘力 (魅力) 1. 事業の戦闘力 (価値)
3. システムの戦闘力 (装置) 総工数(Ex.120人月) - 有効稼働率 - リードタイム - ,etc… 価値 - 売上(P/L) - 競争優位性(シェア率) - KGI / KPI モノとしての魅力 - UIの心地よさ(離脱率) - UXの体験の良さ - 機能の優位性 - VOCデータ - ,etc.. システム - SLO / SLI(稼働率) - レイテンシー - Crash Free Rate - ,etc… 同期と連動 Log 15
16 - 開発現場の現状 - 可観測性と再現性 - 4階層のMetrics Outline
Metrics 4. チームの戦闘力 (生産性) 2. プロダクトの戦闘力 (魅力) 1. 事業の戦闘力 (価値)
3. システムの戦闘力 (装置) 総工数(Ex.120人月) - 有効稼働率 - リードタイム - ,etc… 価値 - 売上(P/L) - 競争優位性(シェア率) - KGI / KPI モノとしての魅力 - UIの心地よさ(離脱率) - UXの体験の良さ - 機能の優位性 - VOCデータ - ,etc.. システム - SLO / SLI(稼働率) - レイテンシー - Crash Free Rate - ,etc… 17 Log
開発チームから見た 開発生産性 経営層から見た 開発生産性 ・コストマネジメント └ エンジニア組織への投資額 └ 給与水準の高騰と採用 └
事業PLの人件費率,etc.. ・どれだけ早くリリースするか └ 自動化 └ デプロイ回数 └ トランクベース開発の導入 ,etc.. Metrics
19 チームの戦闘力 1. コードベースでの開発リードタイム 2. 開発 / 非開発を区分した有効稼働率レポート 3. 工数・費用を考慮した、工数・ソフトウェア仮勘定レポート
20 チームの戦闘力 1. コードベースでの開発リードタイム コードを書く → レビュー → Approve →
CI → マージ 1. ソースコードのホスティングサービスベースでの可視化 2. 機能開発だけにフォーカスした数値 GitHub → Findy Team+
21 チームの戦闘力 2. 開発 / 非開発を区分した有効稼働率レポート ・勤怠管理ツールと連動して、プロジェクトコードベースでの工数管理 ・新規開発・保守運用・非開発の比率を表したレポート 勤怠管理 →
BigQuery → Looker
22 チームの戦闘力 3. 工数・費用を考慮した、工数・ソフトウェア仮勘定レポート ・部署ごとの工数・工期・費用のレポート ・対象部署がどういった成果物をどのくらいの金額感で出したか ・プロジェクトの規模感、属性によっての差分がログとして残る ・過去プロジェクトのログから工数見積もりや注意点回避 BPM →
BigQuery → Looker プロジェクトA
23 チームの戦闘力 レポート データ加工 → ビジュアライズ 誰向け 開発リードタイム GitHub →
Findy Team + 現場 有効稼働率レポート 勤怠管理ツール → BigQuery → Looker 現場・マネージャー 工数・ソフトウェア仮勘定 レポート BPMシステム→ BigQuery → Looker 管理監督者
24 - チームや組織ごとにサイロ化せずに中央集権型にしてログに残す - チーム横断で学習と予測に使う チームの戦闘力
Metrics 4. チームの戦闘力 (生産性) 2. プロダクトの戦闘力 (魅力) 1. 事業の戦闘力 (価値)
3. システムの戦闘力 (装置) 総工数(Ex.120人月) - 有効稼働率 - リードタイム - ,etc… 価値 - 売上(P/L) - 競争優位性(シェア率) - KGI / KPI モノとしての魅力 - UIの心地よさ(離脱率) - UXの体験の良さ - 機能の優位性 - VOCデータ - ,etc.. システム - SLO / SLI(稼働率) - レイテンシー - Crash Free Rate - ,etc… 25 Log
26 システムの戦闘力 アプリケーションなどのログベース
27 プロダクトの戦闘力 プロダクトのトラッキングベースでのログデータ・ユーザー声( VOC)からユーザー体験をプロット
28 どんな戦略・戦術で攻めていくか 損益計算書(PL) ブレークダウン 事業の戦闘力 KPIマネジメント 売上 コスト 利益 PL
→ KPIマネジメントまで分解し、向かう方向性を作る
Metrics 4. チームの戦闘力 (生産性) 2. プロダクトの戦闘力 (魅力) 1. 事業の戦闘力 (価値)
3. システムの戦闘力 (装置) 総工数(Ex.120人月) - 有効稼働率 - リードタイム - ,etc… 価値 - 売上(P/L) - 競争優位性(シェア率) - KGI / KPI モノとしての魅力 - UIの心地よさ(離脱率) - UXの体験の良さ - 機能の優位性 - VOCデータ - ,etc.. システム - SLO / SLI(稼働率) - レイテンシー - Crash Free Rate - ,etc… 同期と連動 Log / Metrics / Trace 29
30 - 開発現場の現状 - 計測と学習を行っていないがために失敗するケースが多い - 可観測性と再現性 - 観測可能にすること。そこから予測を作ることが再現性を作る -
4階層のMetrics - チーム戦闘力→システム→プロダクト→事業の戦闘力を全て繋げる Outline