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神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書

 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書

 本報告書は、神田ウォーカブル研究会、日本大学理工学部建築学科都市計画研究室(根上・泉山ゼミ)、日本大学理工学部海洋建築工学科親水工学研究室、東京都市大学都市生活学部都市空間生成研究室が、千代田区神田地域におけるウォーカブルなまちづくりの実現に向けた調査・アクション・提案の成果をまとめ、2022年3月に発行したものです。
 千代田区内神田・錦町エリアを対象に、ITDPのPedestrians Firstに基づくウォーカビリティ指標の検討、神田ウォーカブル調査、ヘルスケアや都市文脈に着目した分析、Park(ing)Day2021神田の企画・実践と評価を通じて、街路空間の魅力や課題、活用可能性を整理しました。さらに、地域関係者とのワークショップや公開シンポジウムでの議論を踏まえ、「楽しさ」「快適性」の向上、ストリート、ヘルスケアの観点から、神田ウォーカブル実現に向けた空間形成とマネジメントの提案をまとめました。

神田ウォーカブルプロジェクト プロジェクトページ:
https://urbandesignplanning.jp/izumiyama/project/03/

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  1. 目次 ………P3 ………P4 ………P5 ………P6 ………P7 ………P8 ………P12 ………P13 ………P15

    ………P16 ………P17 ………P18 ………P19 ………P20 ………P24 ………P25 ………P26 ………P27 ………P30 ………P31 ………P32 ………P33 ………P34 ………P36 ………P37 ………P38 序章  研究の背景及び目的  年間スケジュール                                          第 1 章 神田ウォーカブル調査                                    1-1 ITDP(米国・公共交通政策研究所)の Pedestrians First によるウォーカブル指標の検討  1-2 ウォーカブル指標に基づく神田ウォーカブル調査  1-3 千代田区神田エリアにおけるヘルスケアに着目したウォーカブルなまちづくりの在り方  1-4 神田都市文脈調査 第 2 章 Park(ing)Day2021 神田の企画・実践  2-1 Park(ing)Day2021 神田の概要  2-2 Park(ing)Day2021 神田の企画内容                               第 3 章 Park(ing)Day2021 神田実施による評価                             3-1 調査概要                           3-2 アクティビティマッピング調査  3-3 アクティビティスキャン調査  3-2 歩行者カウント調査  3-2 アンケート調査 第 4 章 ワークショップによるビジョンに向けた議論 第 5 章 公開シンポジウムによる成果発表とビジョンに向けた議論・発信・共有  5-1 専門家によるウォーカブルに関するレクチャー              5-2 調査・アクション・提案の報告と今後のビジョンに向けた議論 第 6 章 ビジョン作成に向けた提案  6-1  「楽しめる」 「快適性」向上のための街路空間形成に向けた提案  6-2 ストリートの提案  6-3 ヘルスケアの提案                                        6-4 総括・今後の展望                                      
  2. 研究の背景及び目的 写真 1. 休日の神田駅西口商店街 1)研究の背景及び目的 2)研究の方法及び構成 写真 2. 平日の神田駅西口商店街 3)研究対象地

    図 3. 調査範囲  千代田区内神田・錦町エリアでは、開発に伴う新住民の増加や コロナ禍における住民同士のコミュニティの需要が高まっている ことなどに伴い、2021 年に新たなまちづくりの方向性として内神 田・錦町エリアを歩きやすく、歩きたくなるまちへと変える、神 田ウォーカブル実現を都市計画マスタープランに位置づけたとい う状況にある。  本研究では、ウォーカビリティ指標に基づく神田ウォーカブル 調査、神田独自のウォーカビリティ調査としてのヘルスケア関連 や歴史などの都市文脈における調査、平常時と街路活用時におけ るアクティビティ調査、関係者によるワークショップを行うこと で、現状の神田におけるウォーカブル視点からみた課題と魅力・ ニーズを分析し、神田ウォーカブル実現に向けた提案を行う。  1章では、 海外文献を用いたウォーカビリティ調査によって、 国際的ウォーカビリティ基準に沿っ て神田の街路においてウォーカビリティを向上させるために必要な要素や改善点を明らかにする。 また、神田独自のウォーカビリティを測る項目として都市文脈やヘルスケア施設について調査し、 ウォーカビリティ向上に寄与する要素を明らかにする。 2章・3章では、Park(ing)Day2021 神田の評価としての、路上を活用した場合の歩行者活動の変 化などを調査し、街路空間活用の効果・可能性を明らかにする。  4章では、地域関係者を招いたワークショップから、神田に対する魅力・課題・ニーズを明らか にする。  5章では、最新のウォーカブルレクチャーから、国内・国外両方におけるウォーカブルの最新事 例について紹介するとともに、 調査 ・ アクション ・ 提案の報告と今後のビジョンに向けた議論を行う。  6章では、調査結果をもとに、神田ウォーカブル実現のための空間やマネジメントの提案を行う。 東京都千代田区神田内神田1~2丁目、錦町1~3丁目を研究対象とする。 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 4
  3. 年間スケジュール 神田ウォーカブル研究会のこれまでの主な動き・活動 研究会活動 研究会活動(調査・アクション・提案) 2021 年 2022 年 研 究

    会   #8 12/9 研 究 会   #5 9/27 研 究 会   #6 10/11 研 究 会   #4 9/7 研 究 会   #7 11/4 研 究 会   #3 8/4 研 究 会   #2 6/16 研 究 会   #9 1/17 研 究 会   #1 3/24 研 究 会   #10 3/3 千 代 田 コ ミ ュ ニ テ ィ ラ ボ 3/12 ウ ォ ー カ ブ ル レ ク チ ャ ー 「 シ ェ ア ド ス ト リ ー ト と 歩 者 共 存 道 路 の 可 能 性 」 山 口 敬 太 氏 ( 京 都 大 学 准 教 授 ) 2/7 地 域 関 係 者 ワ ー ク シ ョ ッ プ 11/29 ア イ デ ア 出 し ワ ー ク シ ョ ッ プ 2/8 Park ( ing ) Day2021 神 田 10/20 神 田 ウ ォ ー カ ブ ル 調 査 8/18 シ ン ポ ジ ウ ム 「 ポ ー ト ラ ン ド の 都 市 デ ザ イ ン と ウ ォ ー カ ビ リ テ ィ 」 山 崎 満 広 氏 ( Mitsu Yamazaki LCC ) 「 ガ イ ト ウ ス タ ン ド 」  永 野 真 義 氏 ( 東 京 大 学 助 教 )  3/15 フ ィ ー ル ド ワ ー ク 5/28 神 田 ウ ォ ー カ ブ ル 調 査 12/19 神 田 ウ ォ ー カ ブ ル 調 査 12/15 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 5
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    ʔ ε ਓ ޱ ౎ࢢߏ଄ ౔஍ར༻ ݐஙܗଶ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ౎ࢢߏ଄ ݐஙܗଶ ౔஍ར༻ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ౎ ࢢ ߏ ଄ ౔஍ར༻ Ҡಈ ెา N ݍ ͷ౔஍ར༻ ެ ऺ τ Π Ϩ ͷ ঢ় ଶ ެ ڞ ަ ௨ ػ ؔ ͱ ໷ ؒ ਓ ޱ ͷ ׂ ߹ ֗࿏ঢ়گͷ੔ཧ ެڞަ௨ػؔ΁ͷ ΞΫηεঢ়گ Ξʔέʔυ΍ ೔আ͚ ಓ ࿏ ঢ় گ ͷ ֬ ೝ ো֐෺ͷ༗ແ ϑΝαʔυͷධՁ ݐ෺ओཁ༻్ ֗ ࿏ ২ ෺ ಓ ࿏ ෯ һ ಓ࿏ͱ றं৔ͷׂ߹ ಓ ࿏ ͷ ό Ϧ Ϡ ϑ Ϧ ʔ Խ ಓ࿏෯һ ಓ࿏๏ఆ଎౓ , " / % " 8BMLBCJMJUZ $0/7&/*&/5 རศੑ "$$&4*#-& ΞΫηεՄೳ $0.'035"#-& շ ద ੑ 1"44"#-& ௨ߦՄೳ &/+0:"#-& ָ͠͞ 4"'& ҆શੑ ໷ؒਓޱͱ ਓޱີ౓ ϒϩοΫີ౓ͱ ϒϩοΫ௕͞ ̒ཁ݅ ࢦඪ ௐ߲ࠪ໨ $0/7&/*&/5 རศੑ "$$&4*#-& ΞΫηεՄೳ $0.'035"#-& շ ద ੑ 1"44"#-& ௨ߦՄೳ &/+0:"#-& ָ͠͞ 4"'& ҆શੑ ਓޱ ౔஍ར༻ ౎ࢢߏ଄ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ਓ ޱ ౎ࢢߏ଄ ౔஍ར༻ ਓޱ ݐஙܗଶ ౔ ஍ ར ༻ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε Ҡಈ ౎ࢢߏ଄ ύϒϦοΫ εϖʔε ݐஙܗଶ ౔஍ར༻ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ύ ϒ Ϧ ο Ϋ ε ϖ ʔ ε ౎ࢢߏ଄ ਓ ޱ ౔஍ར༻ Ҡಈ ెา N ݍ ͷ౔஍ར༻ ެ ऺ τ Π Ϩ ͷ ঢ় ଶ ެ ڞ ަ ௨ ػ ؔ ͱ ໷ ؒ ਓ ޱ ͷ ׂ ߹ ֗࿏ঢ়گͷ੔ཧ ެڞަ௨ػؔ΁ͷ ΞΫηεঢ়گ ಓ࿏ͷ όϦΞϑϦʔԽ าߦऀަ௨ྔ ಓ࿏ঢ়گͷ֬ೝ ౔ ஍ ͷ ར ༻ ঢ় گ ಓ ࿏ ঢ় گ ͷ ֬ ೝ าߦऀ ωοτϫʔΫ ෺ཧతͳ ো֐෺ͷ֬ೝ ϑΝαʔυͷධՁ ݐ෺ओཁ༻్ ֗ ࿏ ২ ෺ ΍ ύ ϒ Ϧ ο Ϋ Ξ ʔ τ ಓ࿏ঢ়گͷ֬ೝ ਓ ޱ ͷ ׂ ߹ ಓ࿏ͱ றं৔ͷׂ߹ ಓ ࿏ ͷ ό Ϧ Ξ ϑ Ϧ ʔ Խ า ߦ ऀ ͷ ҆ શ ੑ ͷ ֬ อ ं྆ͷަ௨ྔ ٴͼಓ࿏੍ݶ 8BMLBCJMJUZ ໷ؒਓޱͱ ਓޱີ౓ ϒϩοΫີ౓ͱ ϒϩοΫ௕͞ ̒ཁ݅ ࢦඪ ௐ߲ࠪ໨  本研究では、ITDP(米国・公共交通政策研究所)が公表してい る国際的ウォーカビリティ指標 1) を用いて、神田内のウォーカビ リティを評価する。 この指標には、大きく6つの項目があり、歩きやすさの優先順 位を下位項目から上位項目まで、 「通行できる」 「行きやすさ」 「安 全性」 「利便性」 「快適性」 「楽しさ」に位置付けている。  今回は指標項目を KJ 方法により上記 6 項目に分類する。また、 分類した項目がどのような調査項目に基づくかを、オーストラリ ア・ ヴィクトリア州・メルボルン市の計画である「Places for People」2) を用いて分類する。  今回はウォーカブル指標の全項目のうち、一部を抜粋し、現地調査・文献調査を行った。 PedestriansFIrst より、ウォーカビリティ指標を優先順位の高い順に6項目に分類したものを以 下に示す1) 。  また、本調査で実施した調査項目を以下に示す(図 1-4、図 1-5) 。調査では、Pedestrians First から引用した指標をもとに作成したウォーカビリティ調査項目の全体像をウォーカブル・ダ イヤグラムとし、そのうち神田に適用する調査項目の全体像を神田ウォーカブルとして作成した。 1-1.ITDP (米国・公共交通政策研究所) の Pedestrians First によるウォーカブル指標の検討 図 1-3. ウォーカビリティ・ニーズ・ピラミッド1) 1)国際的ウォーカブル指標 2)調査項目 表 1-1. 指標項目一覧1) 図 1-4. ウォーカブル・ダイアグラム1) (ウォーカブル指標及び調査項目の全体像) 図 1-5. 神田ウォーカブル・ダイアグラム1) (ウォーカブルダイアグラムのうち、神田ウォーカブル研究会で 使用した調査項目を抜粋して表示) 図 1-1.Padestrians first1) 図 1-2.Places for People2) 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 7
  5. "ʛ׆ಈత #ʛ৺஍Α͍ $ʛ·͋·͋ %ʛ׆ؾͳ͍ "ʛඇ׆ಈత 1-2. ウォーカブル指標に基づく神田ウォーカブル調査 2)内神田エリア 3)錦町エリア 1.

    建築形態 1)調査概要  神田駅周辺には A 評価が中心となっており、良好なファ サードが並ぶ。また、神田西口商店街、出世不動通りも比 較的良好なファサードが並んでいる。前述した2つの通り と南北に垂直する通りは C 評価が多く、中間的な評価で ある。外堀通りと本郷通りに挟まれる内神田1丁目エリア の範囲では北側に比較的良好なファサードが並んでいる。  全体として東西の通りに A,B の比較的良好な評価が見 られ、南北の通りに C.D.E の非活発的な評価が見られる。 また、駅から離れるほど非活発的は評価が増える。内神田 エリアは非活発的な評価の通りが少なく良好なエリアであ ると考えられる。  錦町エリアでは、神田駅から離れており、飲食店が少な いため、C 以下の評価が目立つ。オフィスを中心として、 通りが形成されており、比較的低い評価となっていること から、 オフィス低層部の活用法が課題であると考えられる。 また、道路幅員などにかかわらず、評価が一定して、C 以 下である。1通りのみ B 評価があるが、A 評価の通りは なく、 錦町エリアは非活発的なエリアであると考えられる。  建物ファサードの活気は面する通りに影響を与えている ため、通りに面する建物ファサードの評価を行う。評価基 準としては建物開口部の数や、建物内部が伺えるかで判断 する。右図のような5段階評価を行い、沿道ごとに平均化 していく。なお、 今回の評価は学生の主観的評価に基づき、 簡易的に行っている 3)。 (評価基準はヤン・ゲールのファ サードチェックの基準を参考) ਆా੢ޱ঎ళ֗ 写真 1-1.A 評価のファサード(神田西口商店街) 写真 1-2.C 評価のファサード 図 1-7. 内神田エリアのファサード評価 図 1-8. 錦町エリアのファサード評価 写真 1-3.D 評価のファサード 図 1-6. ファサードの評価基準3) 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 8
  6. 1-2. ウォーカブル指標に基づく神田ウォーカブル調査 2)内神田エリア 3)錦町エリア 2. 土地利用 1)調査概要  建物用途として、オフィスを中心に建物が使われてい ることがわかる。駅周辺ではその他(飲食店)が目立っ ている。一方で、教育機関と医療機関、住宅が存在して

    いることもわかった。また、 住宅は駅から離れた位置(外 堀通り西側の範囲)に多く存在している。  駐車場に関しては、駅周辺にはあまり多く見られない が、 外堀通り西側の範囲内に、 多く見られることがわかる。 全体として、青空駐車場の数も少なく土地の需要がある ことがわかる。また、駅周辺では建物1階部分を店舗と しての利用を優先しているため、駐車場入り口が少ない と考えられる。  錦町エリアも内神田エリア同様、 オフィスを中心として、 建物が使われていることがわかる。その他 (飲食店や商業) が少ないことが特徴である。 本郷通り周辺に住宅があるが、 錦町エリアはオフィスが改めて中心であるといえる。  錦町エリアでは、立体式の駐車場により、駐車スペース を集約できているため、内神田エリアと比較しても、駐車 場数を抑えられていると考えられる。  内神田エリア、錦町エリアの土地利用状況を調査する ために、 建物用途{オフィス、 住宅、 教育機関、 医療機関、 公共交通機関、その他(商業、ホテルなど) }及び駐車場 の位置を把握した。また、建物内駐車場と青空駐車場の 入口も把握した。 【青空駐車場】 コインパーキング 立体駐車場 【建物内駐車場】 建物下に位置する 駐車場とする ਆా੢ޱ঎ళ֗ 写真 1-5. 神田駅周辺の一階部分の様子 写真 1-4. 立ち並ぶオフィフィスの様子 図 1-10. 内神田エリアの土地利用状況 図 1-11. 錦町エリアの土地利用状況 写真 1-6. 立体駐車場による駐車スペースの集約化 図 1-9. 駐車場の判断基準 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 9
  7. 1-2. ウォーカブル指標に基づく神田ウォーカブル調査 2)雨除け・日除け 3)街路樹 3. パブリックスペース 1)調査概要 4)夜間照明  街路樹による日陰は、千代田通りや神田警察通りなどの 広幅員道路にのみ存在することがわかった。エリア内は歩

    道幅員が狭いもしくは、歩道がない通りで主に形成されて いるため、日陰を作る街路樹がないと考えられる。オーニ ングは内神田エリアのみにあり、内神田エリアでは 1 階が 飲食店などの店舗として利用されているため、多数存在し ていると考えられる。  千代田通りや神田警察通りなどの広幅員道路では植木・ 低木などの密な街路樹が多く配置されていたが、エリア内 では、街路樹は見受けられなかった。内神田エリアの出世 不動通り付近では植木鉢が多く見受けられたが、錦町エリ アでは植木鉢は見受けられなかった。1 階にある店舗が、 各自で植木鉢を設置していると考えられるため、1階が店 舗利用されている内神田エリアにのみ、植木鉢が見られて いると考えられる。  パブリックスペースの設置物は、歩行者の利便性や安全 性、快適性にも関係するとされている1) 。そこで、快適性 と安全性に着目し、快適性では雨除け・日除け、街路樹を、 安全性では夜間照明について設置物の調査を行った。  内神田エリア、錦町エリアともに満遍なく夜間照明が配 置されていることがわかる。神田西口商店街では、他の通 りと比べて、短いスパンで街路灯が設置されている。千代 田通りや神田警察通りなどの広幅員道路では、民地にも多 く照明が見られた。夜間照明の観点からは夜間の安全性は 高いことが伺える。 ਆా੢ޱ঎ళ֗ ਆా੢ޱ঎ళ֗ ਆా੢ޱ঎ళ֗ 写真 1-8. オーニングの様子 図 1-12. 内神田エリア及び錦町エリアに位置する雨除け・日除け 図 1-14. 内神田エリア及び錦町エリアに位置する夜間照明 写真 1-9. 街路樹の様子 図 1-13. 内神田エリア及び錦町エリアに位置する街路樹 写真 1-10. 夜間照明の様子 写真 1-7. 調査の様子 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 10
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  9. ランニングステーションを【ランナーの荷物置きや休憩を目 的とする場所】と定義し、ヘルスケア活動の拠点としてのラン ニングステーションと関連施設の実態解明を行い、神田エリア におけるヘルスケアの活動を起点としたウォーカブルなまちづ くりへの発展性の検討を行った。  東京都に立地するランニングステーション数を調査した結 果、葛飾区に次いで千代田区にランニングステーションが多く 立地していることが分かった(図 1-19) 。特に、ランニングの

    みを目的とするランニングステーションに着目すると、千代田 区に最も多く立地しており、杉並区・足立区・荒川区にはに着 目すると施設が立地していないことが確認できた。次いで、上 位 3 区の葛飾区・千代田区・渋谷区について詳しく調査した。 葛飾区では 14 の銭湯と 4 の運動施設が連携を図り、荷物の預 かりや着替え等ができるランニングステーションサービスを 行っていた。銭湯のランニングステーションは、銭湯がカギと 引き換えに更衣室を貸し出し、ランニングステーションとして 提供している施設である。銭湯では一律 480 円とし、誰もが利 用しやすい銭湯のランニングステーションを形成していた。千 代田区では朝食とセットでランニングを楽しんでもらう取り組 みを行っていたり、実際にアシックスが販売しているランニン グシューズを借りてランニングすることができるという取り組 みが行われている。皇居周辺のランニングコースが走りやすい 環境として整備されているため、その波及効果として施設が多 数立地していることが考えられる。  渋谷区ではジムなどの中にランニングステーションが含まれ 定期的にイベントを行っているような施設が多くみられた。 「ラ ンナー同士のコミュニケーション空間」 「ランニングの情報発 信基地」としての場を提供していることが確認できた。  千代田区におけるランニングステーションの施設用途を調 査した結果、14 施設のうち 8 施設がランニングステーション の施設利用を重視した用途のみを有しており、他の 6 施設で は飲食店や宿泊施設が付随していることが確認できた。施設 ごとの設備を見ても、レンタルウエアやシューズがある施設 が多く、利用者の多くがオフィスワーカーであることから気 軽に利用できるようになっている状況が窺えた。また、千代 田区神田錦町に立地する「10 OVER 9 RUN CUBE 錦町」にヒア リング調査した結果、出勤前・出勤後に利用するサラリーマ ンが多く、 コロナ以前だとランニング後に出勤することがルー ティン化していたことがわかった。一方で現在は、オフィス ワーカーだけではなく 20・30 代などの若者にも多く利用され るようになってきている。 1-3. 千代田区神田エリアにおけるヘルスケアに着目したウォーカブルなまちづくりの在り方 ウォーカブルシティは歩くことに着目した政策の一つであり、都市計画分野での取り組みと医学視 点から歩くことに着目した健康・保健医療・福祉分野でのまちづくりの 2 つの側面を持っている。中 でも、人々の健康に着目したまちづくりを考え、都市計画と医学的視点を相互間の関係を検討してい く事が重要であると考えた。こうした中、昨今のコロナの影響からジョギング・ランニングする人が 増加傾向にあり、その要因の 1 つとしてランニングステーションの施設利用の効果が考えられる。こ れらを踏まえて、本稿ではヘルスケアを考慮した都市の再編は今後の人々・都市の健康寿命に大きく 寄与していくと仮説をたて、拠点施設のランニングステーションやヘルスケアの関連施設・空間の実 態を明らかにした上で、千代田区の神田エリアにおけるウォーカブルなまちづくりに資するヘルスケ アの役割について検討することを目的とする。 図 1-19. 東京都 23 区の ランニングステーション数 図 1-20. ランニングステーションの色 図 1-21. ランニングステーションのサービス 表 1-3. 千代田区にあるランニングステーション 表 1-4, 千代田区内のランニングステーションの調査概要 1)東京 23 区ランニングステーションの実態 2)神田エリアのランニングステーションの実態 写真 1-12. 調査の様子① 写真 1-13. 調査の様子② 調査日時 2021年9月24日 2022年2月8日 調査時間 15:00~16:00 14:30~16:30 調査場所 10 OVER 9 RUN CUBE 錦町 千代田区内のランニングステーション10施設 調査内容 店舗概要や利用者属性等計9項目 推奨コース・提携施設の有無 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 12
  10. 左官職よる白壁町 (鍛冶町二丁町目一部) 藍染職による紺屋町 (神田紺屋町など) 鍛冶師・鋳物師などによる鍛冶町 (鍛冶町二丁目・内神田三丁目一部) ①東京開成学校(東京大学) ②明治法律学校(明治大学) ③英吉利法律学校(中央大学) ④東京法学校(法政大学)

    日本法律学校(日本大学) 専修学校(専修大学) ⑤学習院(学習院大学) ⑥東京高等商業学校 ( 一橋大学 ) 1-4. 神田都市文脈調査  神田にて Park(ing)Day2021 神田を行うにあたり、神田の都市文脈調査を事前に行った。神田とい うまちの歴史や文化、そこに関係する人の属性などのまちに関わるうえでの前提となる調査である。 歴史の観点では、江戸時代と明治時代の神田を取り巻く周辺環境を調査して、神田のまちの使われ方 1)江戸時代の神田について 2)明治時代の神田について 3)神田祭について を調査した。次に神田の文化として、神田祭に参加する町内会の分布を調査した。最後に現在の神田 の状況として、路地の存在と店舗の業種ついて分析を行った。歴史や文化、そして東西で大きく特性 の異なる神田の文脈を読み解いていく。  江戸時代から東西でまちの特性は大きく異なって いた。西側は武家地となっており、大名の上屋敷の ほか、 旗本や御家人などの屋敷も多く置かれていた。 神保町の地名は江戸前期に「神保小路」と呼ばれた ことに由来しており、地名にも武家地であった歴史 を残す。  東側は、 徳川家康が 「江戸城」 と城下町建設のため、 様々な職人を江戸に移住させたことで、同業の職人 が集まる職人町が形成された。その職人に照準を 絞って商いを行う者も増えてきたことによって町人 地として発展した。西側の区画が大きい点や東側が 繁華街になっている要因は、江戸時代の名残である ことが起因すると考えられる。  明治時代に入ると、西側の武家地は明治政府によって近代施設に置き換えられ、土地利用が変化 した。火除地として広大な空地となった護持院ヶ原などに多くの学校が設立された。周辺には下宿 が多く存在し、当時の交通手段は徒歩のため、下宿先と学校が近いことが要因であると考える。  東側はさらに賑わい、 現在の外神田に 「伊勢屋丹治呉服店 (現 「伊勢丹」 ) 」 や 「松屋呉服店」 (現 「松 屋銀座」 )が進出した。鉄道や路面電車が開通すると、 「須田町交差点」付近は交通の要衝となり、 東京有数の繁華街として発展した。現在も周辺には明治期創業の老舗飲食店が多く残っている。  神田祭の起源は記録文書等がほとんど遺されておらず詳細は不明であるが、大祭化したのは江戸 時代前後のことである。1600 年に徳川家康が会津征伐において上杉景勝との合戦に臨んだ時、神社 で毎日祈祷を行っていたところ、9月 15 日の神田祭の日に家康が合戦に勝利し天下統一を果たし たことが起源とされている。  明治に入ると、電線が引かれたことを理由に8mにもおよぶ山車はほぼ出されなくなり、代わっ て神輿が出されるようになったことで、現在の形へと変化した。各町会が競うようにつくり、戦争 での中止を受けつつも、江戸時代から受け継がれた心意気を神輿渡御というかたちで表し、神輿宮 入も行われるようになった。  下図は、現在でも神田祭にて神輿を出す町内会をプロットしたものである。こちらの図から、現 在でも多くの町内会で神輿を出していることがわかる。このことから、地域住民同士の強いつなが りは現存しており、様々な時代の波を乗り越え、古き良き時代の再現と、新たな表現が共存し、地 域一体化させていると考えられる。 図 1-22. 江戸時代の神田をとりまく環境 図 1-24. 神田祭にて神輿を出す町内会のプロット図 図 1-23. 明治時代の神田にある学校分布図 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 13
  11. 凡例 カフェ 居酒屋 レストラン 酒屋 服屋 コンビニ スーパー 美容院 青果(肉、魚など)

    その他 (フィットネスクラブ、ホテル、接骨院 タバコ屋、銭湯、サウナ、歯科医院など) 図 1-29. 神田の路地分布図 図 1-25. 神田町内会分布図 図 1-28. 内神田町別人口数 図 1-27. 錦町町別人口数 図 1-26. 神田町別人口数 図 1-30. 神田の店舗業種別プロット図 1-4. 神田都市文脈調査 6)神田の路地の分布調査  神田にて Park(ing)Day2021 神田を行うにあたり、神田の都市文脈調査を事前に行った。神田とい うまちの歴史や文化、そこに関係する人の属性などのまちに関わるうえでの前提となる調査である。 歴史の観点では、江戸時代と明治時代の神田を取り巻く周辺環境を調査して、神田のまちの使われ方 を調査した。次に神田の文化として、神田祭に参加する町内会の分布を調査した。最後に現在の神田 の状況として、路地の存在と店舗の業種ついて分析を行った。歴史や文化、そして東西で大きく特性 の異なる神田の文脈を読み解いていく。 7)神田の店舗業種調査  神田の対象地域範囲にある店舗数と業種を調査して、神田の現状を分析する。店舗数について は、業種にこだわらず本郷通りを基準に西側よりも東側に多いことがわかる。また、店舗の業種 については、西側には傾向がみられない。一方で、東側では神田駅周辺に居酒屋とレストランが 多く分布しており、商業地としての歴史が今もなお継承されている。 【神田全域人口調査から分かること】 ・世帯数に対して人口が倍程度のため、少な い数で暮らしていることが考えられる。 ・神田全体の町を見てみると、人口の多い少 ないが顕著に見られ、住宅地とオフィスや 商店街の区分が分かりやすい。 ・人口は 1270 名、世帯数は 900 世帯 ・オフィス街であることもあり、男性の割 合の方が高く、夜間や休日などは静かなこ とが挙げられる。 ・人口は 1599 名、世帯数は 977 世帯 ・男女の割合に差は少なく、商業が発展し ており多くの飲食店が並んでいるため、夜 は賑やかである点が挙げられる。 〇錦町人口(2018 年) 〇内神田人口(2018 年) 〇神田全域人口(2018 年)  神田には様々な幅員の道路が存在する。右の図は、 神田の 4m 以下の街路(路地)をプロットした図で ある。このエリアには路地が多く存在することが明 らかとなり、特に東側に路地が多く存在しているこ とが分かった。また、西側は南北方向の路地が多い のに対して、東側は東西方向の路地が多い。要因と して、区画の大きさや周辺の道路幅員の大きい道路 が関係していると考察する。 ①神保町三丁目町会 ②一神町会 ③神保町一丁目町会 ④錦町三丁目町会 ⑤小川町三丁目南部町会⑥錦町三丁目第一町会 ⑦神田錦町二丁目町会 ⑧錦町一丁目町会 ⑨内神田美土代町会 ⑩神田橋町会 ⑪内神田鎌倉町会 ⑫司町二丁目町会 ⑬司町一丁目町会 ⑭内神田旭町々会 ⑮多町ニ丁目町会 ⑯多町一丁目町会 ⑰神田鍛冶町三会町会 ⑱鍛冶町二丁目町会 4)神田の町内会分布 5)神田の人口調査 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 14
  12.  Park(ing)Day とは、路上スペースを公園的空間(人の ための空間)に変える取り組みで、毎年 9 月第 3 金曜日 に世界中の都市で行われている4) 。2005 年に米国・サン

    フランシスコで始まり、2020 年には全国約 100 都市で実 施された。日本では 2017 年から一般社団法人ソトノバに よってその取り組みが実践され、全国で Park(ing)Day の 開催地公募や人材育成講座が開催されている。  日本ではソトノバによる Park(ing)Day 実施支援のス クールであるソトノバ・スタジオにより、日本では Park (ing)Day2021 として全国4都市(神田、 山形、 塩尻、 米子) で開催された。その一つである神田は、神田ウォーカブ ル研究会による千代田学という千代田区事業による地域 研究助成に基づき、本研究会主催のもと、2021 年 10 月 20 日に東京都千代田区の内神田エリアと錦町エリアの2 エリア、4ヶ所で開催された。 2 つのエリアにおいて、 Park(ing)Day 実践クラスに公募で集まった5、6人で構 成された計4チームがそれぞれ企画から運営まで行った。 くつろぎや交流の場を創出するだけでなく、車道上の道 路空間活用や路上スペースの道路空間活用を実施した。  8 月 7 日・17 日に、実践クラスの参加メンバーでフィールド調査 を行い、Park(ing)Day2021 神田を行う敷地周辺の課題を把握した。  内神田エリアは、住宅や飲食店、オフィスなど、機能がミックス されている場所であり、人通りの多い街路が近くにあることがわ かった。しかし、建物は5〜6階建てが多く区画が狭いことから、 圧迫感・緊張感を感じやすく、幅員の狭さから、ただの通り道とし てしか機能していないことが課題として挙げられた。  錦町エリアは、内神田エリアと比べて区画は大きいが、飲食店の 少ないオフィス街であり、夜間休日は人通りが少なく閑散とした、 無機質なエリアであることがわかった。また、緑が少なく、落ち葉 やたばこの空き箱が落ちている様子が見受けられたため、清潔感が 感じられず、快適性に欠ける事が課題として挙げられた。  これらの課題から、内神田エリアでは、建物の高さによる暗さ・ 静かさを、落ち着きのある空間として活用したり、人通りの多い街 路を交流が生まれる場として活用したりすることで、ただの通り道 としか使われていない街路を役割のある場にすることを目指した企 画が行われた。その中で、人の交流を促す機能を企画に入れ込む特 性が見られた。  錦町エリアでは、緑を設置することで、清潔感や快適性のある空 間を演出し、自由な使い方のできる滞留空間を創出する企画が行わ れた。周辺がオフィス街であることもあり、ワーカーに向けた企画 を行う特性が見られた。 2-1.Park(ing)Day2021 神田の概要 ウォーカビリティ向上に向けた路上空間活用・歩車共存型社会実験として Park(ing)Day2021 神田を実施した。以下に Park(ing)Day の概要及び Park(ing)Day2021 神田の概要、神田地域の ウォーカブル課題についてまとめる。 図 2-2.Park(ing)Day2021 神田のフライヤー 1)Park(ing)Day の概要 2)Park(ing)Day2021 神田の概要 3)神田地域のウォーカブル課題 協力(地域の町会等) ホスト(物件所有者) 地域 実践クラス参加者 Park(ing)Day 実践クラス(プレイヤー) 建築家 神田ウォーカブル研究会(主催) 日大建築 日大海洋建築 都市大 千代田区 ソトノバ 後援 デザイン監修 アクティビティ調査 協力依頼 道路空間活用・企画・設営・運営 協力 全体 Park(ing)Day実践クラス 4月中旬 Park(ing)Day実施場所検討 4月-6月 Park(Ing)Dayホスト検討 6月上旬 ソトノバ・スタジオ|Park(ing)Dayホストクラス開 講(6月下旬まで) 8/2(月) ソトノバ・スタジオ|Park(ing)Day実践クラス開講 第1回キックオフ|概要と事例を学ぶ 8/7(土) 8/17(火) 第2回まち歩き|敷地を深堀りする 8/21(土) 第3回1Day企画シャレット 8/30(月) 行政・警察協議(8月末~9月上旬) 第4回実践者レクチャー① 9/6(月) 第5回実践者レクチャー② 9/10(金) プレスリリース 10/20 (水) 11/8(月) 第6回Park(ing)Day2021神田|Park(ing)Dayを実践する 第7回Park(ing)Day2021公開報告会|各地の実践を広く伝える 写真 2-1.2005 年にサンフランシスコ市で 初めて行われた Park(ing)Day4) 表 2-1. 全体プロセス 図 2-1.Park(ing)Day2021 神田の組織体制  今回の企画は、道路上に滞留できる休憩スペースを設けることであり、道路を通行止めにする ことなく、歩車共存の状態で、社会実験を実施することに意図があった。そのため、道路使用許 可取得に向けた行政・警察協議において、滞留空間にとどまった人々の安全性の確保が課題とし て挙げられた。神田エリアは道路率が高く幅員もゆとりがあり、今回の実験実施区間において交 通量は問題がないが、歩車共存における居心地のよい空間づくりにおいて協議は多くの時間を要 し、一定の合意を得て実施することができた。そのため、今後も歩車共存した中での道路空間活 用が課題であると考えられる。 4)歩車共存に向けた道路空間活用における課題 写真2-4.実践クラス参加メンバー によるフィールド調査の様子③ 写真 2-2. 実践クラス参加メンバー によるフィールド調査の様子① 写真 2-3. 実践クラス参加メンバー によるフィールド調査の様子② 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 16
  13.  内神田エリアと錦町エリアのそれぞれ2箇所の合計4箇所で実施した対象地域を記述する。内神 田エリアでは豊島屋の南北通り沿いの一角(内神田 A)と豊島屋前にある路上駐車スペース(内神 田 B) 、錦町は変電所前の路上駐車スペース(錦町 A)と神田ポートビル前の一角(錦町 B)が歩車 共存による街路活用実験の対象地域として選出された。 〇内神田

    A【 『わ』 “あの懐かしさ“思い出しませんか ?】  Park(ing)Day 実践クラスの調査より対象街路は、滞留空間がな くビルに囲まれていることで圧迫感があり暗い印象を受け、また会 社員が通勤する為の通り抜け機能しかないという課題が挙げられ た。以上より五感を使って癒しを与える空間が必要とし、老舗酒屋 である豊島屋の「和空間」という特徴をテーマとした。本計画では、 日本の庭の緑と地域の静けさを活かして風鈴を飾り、簀子縁側と豊 島屋の酒樽ベンチを設置することで訪れた人が自由に利用できる場 を創出した。 〇錦町 A【癒しの森“ 「自分の空間」を見つけよう” 】  対象街路は、変電所が立地し周辺オフィスはビルが多く、また ゴミが散見され、あまり清潔感がないことが課題である。そこで 周辺のオフィスで働くワーカーに向けて、より健康的な休憩所を 検討した。都会の緑豊かなオアシスを創出し、健康的な緑の空間 を演出させる為に人工芝を敷き、背の高い植栽や木のスタンドテー ブルを設置する。パレットを様々な高さが出るように積み上げる ことで、座る場所や物を置く場所を自由に決め、お気に入りの空 間を見つけてもらうように設計した。 〇錦町 B【路上にお昼寝空間】  無機質な空間であることや緑が少なく快適性に欠ける点、座 る場所がない等の課題が挙げられた。一方で沿道の敷地には、 個性的なサウナや写真館等が入っている「神田ポートビル」が 立地していることから、多くの人が行き交う活気ある場所を目 指し、緑や水を取り入れながらヒューマンスケールを大事にし たワーカーのための滞留空間の提供が検討された。路上で昼寝 できる空間を提案し、道路を使うことへのハードルを下げるこ とを企図。計画は、座るための椅子と横になるためのヨギボー やハンモックを置き、滞留し休憩できる環境を整えた。   社会実験で企画された4箇所についてその企画内容の特性をまとめる。  街路が南向きで日の当たる時間が長いため、 涼しい場所が少なく、 通り道としてしか機能されていない課題が挙げられた。このことか ら、本計画の対象地域に通過交通以外の用途をもった場が必要であ ると考える。役割を持たせるために、コミュニケーションの場と休 憩する為の道端の「居場所」を創出する。本計画のコンセプトは、 東京最古の 「酒場」 豊島屋本店の前に、 人が軽くとどまれる 「居場所」 を作ることである。パレットの上にゴザを敷き、その上に座布団を 置くことで昔の縁台を連想させる空間となっている。より和の空間 を演出する為に和傘や打ち水の小道具や説明資料を設置した。 〇 内神田 B【東京最古の酒屋の前に、誰もが寛げる居場所=居 × 酒屋を作る】 2-2.Park(ing)Day2021 神田の企画概要  本節では、2-1で整理した課題認識に基づき、企画検討から実際に街路空間の活用社会実験を実 施した Park(ing)Day2021 神田の実施内容の企画概要についてまとめる 図 2-3. 対象敷地のプロット図 写真 2-9. 錦町 A の実施の様子 1)Park(ing)Day2021 神田の計画 2)Park(ing)Day2021 神田の実施内容 写真 2-12. 内神田 B の実施の様子 写真 2-11. 内神田 A の実施の様子 写真 2-10. 錦町 B の実施の様子 写真 2-5. 錦町 A 開催箇所 写真 2-6. 内神田 A 開催箇所 写真 2-8. 内神田 B 開催箇所 写真 2-7. 錦町 B 開催箇所 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 17
  14.  本調査では歩行者カウント調査、アクティビティスキャン調査、アクティビティマッ ピング調査を行い、Park(ing)Day2021 神田開催日の利用者のアクティビティ特性を測 ることを目的とする。  歩行者カウント調査は 2021 年 10 月 20

    日(水)11:00 ~ 17:00 に行い、場所は東京 都千代田区の内神田エリアと錦町エリアの 2 つのエリアを対象とした。( 図 3-1 を参照 ) ຌྫ ΞΫςΟϏςΟεΩϟϯௐࠪϧʔτ 1BSL JOH EBZ ձ৔ʢϚοϐϯάௐࠪʣ าߦऀΧ΢ϯτௐࠪΤϦΞ 写真 3-2. アクティビティマッピング調査 写真 3-1. アクティビティマッピング調査 図 3-1. 調査対象地 写真 3-3. アクティビティスキャン調査 写真 3-4. アクティビティスキャン調査 1)調査の目的及び概要  歩行者カウント調査は内神田エリア3名、錦町エリア2名の計5名で調査を行った。 検証項目を地点別の歩行者動向の把握、Park(ing)Day2021 神田開催場所付近の歩行者 母数を把握することとし、調査内容は歩行者交通量(性別、方向別)の計測とした。  調査方法は指定された地点 ( 図 3-1 を参照 ) で、歩行者の交通量をカウントし、1 地 点あたり毎時間 10 分で次の地点に移動し、毎時間3~4地点の計測を行った。 4)歩行者カウント調査概要 アクティビティスキャン調査は、内神田エリア2名、錦町エリア1名の計3名で調査 を行った。検証項目を Park(ing)Day2021 神田開催場所とその付近の街路を利用する人 の属性と行動特性、平常時と Park(ing)Day2021 神田開催時の歩行者、利用者行動の変 化とした。調査内容は歩行者、利用者の属性、行動、姿勢とする。  調査方法としては、指定した道路 ( 図 3-1 参照 ) で歩きながら道路を利用する人の行 動、 特性(性別、 年代、 日本人か外国人か) 、 道路利用者の位置をプロットし、 行動、 属性、 姿勢を記録する。計測時間は 1 地点あたり毎時間 10 分で次の地点へ移動し、毎時間3 ~4ストリートの計測を行った。 2)アクティビティマッピング調査概要 アクティビティマッピング調査は内神田エリア2名、錦町エリア2名の計4名で調査 を行った。検証項目を Park(ing)Day2021 神田実施場所を利用する人の属性と行動内容、 滞在時間とし、利用者の属性、行動、滞在時間を調査内容とした。  調査方法は Park(ing)Day2021 神田実施場所にいる利用者の行動、属性 ( 性別、年代、 日本人か外国人か )、姿勢、滞在時間を観察し専用の記録用紙に記録をする。Park(i ng)Day2021 神田実施場所付近にビデオカメラを設置した。 3)アクティビティスキャン調査概要 3-1. 調査概要 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 19
  15.  図 3-2 より、アクティビティ調査結果として、座る人と立つ人はほぼ同じ割合で あったことがわかる。加えて、図 3-4 より座る人は敷地内、立つ人は敷地の外に集 中していたことがわかる。これは、座る場所も多くあったことから、長時間滞在し ようと考えていなかった人は、敷地の外や座っている人の横に立ち、全体の様子を 見ていたと考えられる。  また、

    図 3-3 より、 「会話」が最も多く見られ、 その他、 「人を眺める」 、 「一休みする」 も多く見られたことがわかる。これは、座る場所が多かったことやそこで行われて いた風鈴の絵付け体験・花札などにより「会話」が多く生まれ、さらに、その様子 を見る人が周りにいたことで、 「人を眺める」というアクティビティが多く生まれた と考えられる。酒樽を椅子やテーブルとして使ったほか、すのこ状のパレットが一 升瓶ケースの上に敷かれていたことから、そこが椅子としても作業台として機能し、 より幅広いアクティビティが生まれた一つの理由になったと考えられる。 3-2. アクティビティマッピング調査 図 3-4. 内神田 A におけるプロット図 図 3-3. 内神田 A におけるアクティビティ 図 3-2. 内神田 A における姿勢 写真 3-5. 多様なアクティビティが展開 写真 3-6. 酒樽をテーブルや椅子として活用 写真 3-7. 風鈴の絵付体験 写真 3-8. 全体の様子 1)内神田 A の調査結果及び考察 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 20
  16.  図 3-5 より、通行人が多いこの通りで、立つ人が座る人に比べて圧倒的に多いこと がわかる。これは、内神田 B の開催地が狭い面積だったことや歩行者の通行量が多い 出世不動通りに面していたことなどにより、歩道に人が溜まったからであると考えら れる。また、図 3-7 より、開催場所の中でも特に、畳の端に座る人が多かったことが

    わかる。これは、わざわざ靴を脱いで休憩するというよりも、少し腰を下ろそうと靴 を脱がずに畳に座った人がいたことが影響していると考えられる。  さらに、 図 3-6 より、 「会話」 が最も多く見られ、 次いで 「写真を撮る」 が多く見られた。 豊島屋をはじめ、神田の歴史を伝えるというコンセプトで空間が作られていたため、 訪れた人に歴史を伝えると言ったことから会話が多く見られたと考えられる。 そして、 通行量の多い出世不動通りに面していたため、昼の時間に多くの会社員が内神田 B の 横を通行した際に、 興味本位で写真を撮る人が多く見られ、 結果として「写真を撮る」 というアクティビティが多く見られたと考えられる。 3-2. アクティビティマッピング調査 図 3-7. 内神田 B におけるプロット図 図 3-6. 内神田 B におけるアクティビティ 図 3-5. 内神田 B における姿勢 写真 3-9. 畳の上で行われるアクティビティ 写真 3-10. 内神田の歴史を伝える 写真 3-11. 豊島屋の歴史を伝える 写真 3-12. 内神田 B 全体の様子 2)内神田 B の調査結果及び考察 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 21
  17.  図 3-8 より、立つ人が座る人よりも多く、敷地の外に立つ人が圧倒的に多かったこ とがわかる。これは、 錦町 A の場の構成の仕方として、 さまざまな高さの座り場があっ たため、片方は座りながら片方は立ちながら会話をしていたなどのシーンが生まれた ことが影響していると考えられる。また、図

    3-10 より、座る人は敷地内のパレット に座る人もいる一方、地面、特に植栽の横に座る人も多く見られたことがわかる。身 近に緑があることで、よりリラックスできることなどから、自然と緑の横に座る人が いたと考えられる。休む場というものに対して緑が大きな役割を果たしていたのでは ないかと推察される。  さらに、 図 3-9 より、 「写真を撮る」 と 「会話」 が多く見られたことがわかる。加えて、 「飲む」 、 「食べる」というアクティビティも見られたこともわかる。これは、座椅子・ パレットといった、フラットで簡易的に座れる場が多かったことに加えて、周辺に飲 食店がなく、公園などの滞留できる空間もなかったため、食べ飲みする場として利用 されたと考えられる。 3-2. アクティビティマッピング調査 図 3-10. 錦町 A におけるプロット図 図 3-9. 錦町 A におけるアクティビティ 図 3-8. 錦町 A における姿勢 写真 3-13. さまざまな高さの座る場 写真 3-14. 座りながら話す人と立ちながら話す人 写真 3-15. 植栽に集まる人々 写真 3-16. 全体の様子 3)錦町 A の調査結果及び考察 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 22
  18.  図 3-11 より、立つ人が座る人よりも多かったことがわかる。また、図 3-13 より、 錦町 A と同様に敷地の外に立つ人が圧倒的に多かったことや敷地から少し離れた場所 に立っている人も多く見られたことがわかる。これは、錦町 B

    の構成として、安らぎ の場が多く、 その様子を周りから見ている人が多くいたためだと考えられる。さらに、 座る人は敷地内の 2 か所に分散していることがわかる。これは、錦町 B に配置されて いるものと路面店の入り口の関係により、人の流れが二つに分かれたためだと考えら れる。  図 3-12 より、 「会話」が最も多く見られ、その他、 「スマホ」 、 「写真を撮る」も多 く見られたことがわかる。 また、 「一休みする」 、 「寝そべる」 、 「体験する」 というアクティ ビティも見られたことがわかる。これは、ハンモックや Yogibo といった他の箇所に はない、横になる場があったことで生まれたアクティビティであると考えられ、寝そ べりながらスマホをいじるというアクティビティも多かったと考えられる。 3-2. アクティビティマッピング調査 図 3-13. 錦町 B におけるプロット図 図 3-12. 錦町 B におけるアクティビティ 図 3-11. 錦町 B における姿勢 写真 3-17. 豊富な安らぎの場 写真 3-18. ハンモックで休む人 写真 3-19.Yogibo に寝そべる人たち 写真 3-20. 全体の様子 4)錦町 B の調査結果及び考察 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 23
  19. アクティビティスキャン調査の結果から以下のことが分かる。Park(ing)Day2021 神田によって街路を活用したことによって長時間にわたり昼の行動が増加したこと が分かる。また、全体的に行動の種類として「会話」が増えている。これは Park (ing)Day2021 神田自体が会話の種になっているからだと考えられる。減少した行動 としては「喫煙」が挙げられる。Park(ing)Day2021 神田で人目が増えたことが要因 だと考えられる。Park(ing)Day2021 神田には路上喫煙を抑止する効果があると考え

    られる。 ฏৗ࣌ ฏৗ࣌ ਆాܯ࡯௨Γ ᶃ ᶄ ᶅ ᶆ ᶇ ᶈ ۋொ" ۋொ# ɹɹ1BSL ʢJOHʣ %BZਆా࣮ࢪ৔ॴ ΞΫςΟϏςΟεΩϟϯௐࠪϧʔτ ɹɹ1BSL ʢJOHʣ %BZਆా࣮ࢪ৔ॴ ΞΫςΟϏςΟεΩϟϯௐࠪϧʔτ ೆ๺ϧʔτ ౦੢ϧʔτ ಺ਆా" ಺ਆా# ਆాܯ࡯௨Γ ग़ੈෆಈ௨Γ Park(ing)Day2021神田実施時 平常時 3-3. アクティビティスキャン調査 図 3-14. 調査ルート(内神田) 写真 3-21.Park(ing)Day 時の調査の様子 写真 3-22.Park(ing)Day 時の様子 写真 3-23. 平常時の調査の様子 写真 3-24. 平常時の調査の様子 図 3-15. 調査ルート(錦町) 図 3-16. 錦町① Park(ing)Day2021 神田実施時 図 3-18. 内神田南北① Park(ing)Day2021 神田実施時 図 3-20. 内神田東西③ Park(ing)Day2021 神田実施時 図 3-17. 錦町① 平常時 図 3-19. 内神田南北① 平常時 図 3-21. 内神田東西③ 平常時  ɾ঎ۀʢങ͍෺ʣ ɹ  ɾ৯΂Δ  ɾҿΉ  ɾԻָΛௌ͘  ɾձ࿩  ɾి࿩  ɾࣸਅΛࡱΔ  ɾਓ΍ళΛோΊΔ  ɾମݧ  ɾҰٳΈΛ͢Δ  ɾจԽ  ɾಡΉʢ৽ฉɾຊʣ ɹ  ɾ٤Ԏ  ɾಇ͘  ɾՙ෺੔ཧ  ɾ଴ͭʢ଴ͪ߹Θͤʣ ɹ  ɾεϚϗૢ࡞  ɾ໊ࢗަ׵ 凡例 1) 調査結果及び考察 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 24
  20. アクティビティ歩行者カウント調査より、錦町エリアの結果としては、平常時と Park(ing)Day2021 神田実施時で最も大きく歩行者の交通量に差が出たのは、図 3-23,3-24 の 通 り 6 の 地

    点 で あ る。平 常 時 が 168 人 だ っ た の に 対 し、Park (ing)Day2021 神田実施時には 242 人もの歩行者の交通量があり、歩行者量は 72 人増 加した。他に増加している地点は、通り 1.3.7 の 3 地点である。また、逆に減少して いる地点は、通り 2.4.5.8 の 4 地点である。特に最も減少している通り 8 では、歩行 者量 50 人の減少がみられた。性別に着目すると、どの地点も男性が約 8 割を占めて おり、平常時と Park(ing)Day2021 神田実施時を比較しほとんど変化がない。以上の 結果から、錦町エリアの歩行者カウント調査では、Park(ing)Day2021 神田を実施して も、 一概に全ストリートの歩行者量の増加が見込めるわけではなく、 増加するストリー トは限られることがわかった。また、Park(ing)Day2021 神田を実施しても女性の割合 が増加しなかったため、活用方法に改善が必要であり、男性・女性共にくつろげる空 間を模索することが重要である。  次に内神田エリアは、Park(ing)Day2021 神田が実施されている地点は図 3-25,3-26 から、多くの歩行者量の増加がみられる。大通りは全体的に歩行者量が増加傾向にあ るが、小道は減少傾向にある。また、平常時は男女比が均一に保たれている傾向にあ るが、Park(ing)Day2021 神田の実施で著しく男性の割合が上昇している。これらの結 果から、より小道にも人が流れ地域全体がウォーカブルになるような施策や、女性が 参加しやすい活用方法を模索するべきである。 உੑ ঁੑ ஍఺ผาߦऀ਺ าߦऀΧ΢ϯτ਺͸  ࣌ؒ͋ͨΓͷฏۉาߦऀ਺ I ͋ͨΓ ฏۉาߦऀ਺ ۋொ " ۋொ # ۋொ " ۋொ # 図 3-24. 錦町エリア 平常時 図 3-23. 錦町エリア Park(ing)Day 神田 2021 実施時 図 3-25. 内神田エリア Park(ing)Day 神田 2021 実施時 図 3-26. 内神田エリア 平常時 ಺ਆా " ಺ਆా # ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑                               ಺ਆా " ಺ਆా # ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ̍ ̎ ̏ ̐ ̑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ̒ ̓ ̔ ̕ ̍̌                               写真 3-25. アクティビティ歩行者カウント調査の様子 図 3-22. 歩行者カウント調査結果の図の概要 1BSL JOH %BZ ਆా։࠵৔ॴ 1) 調査結果及び考察 3-4. 歩行者カウント調査 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 25
  21. 3-5. アンケート調査 神田ウォーカブル研究会では、 「歩いて楽しい ・ 歩きやすい神田」を目標とし、 神田のウォーカビリティ 向上を研究している。目標達成のために、利用者や来街者が抱く現在の神田に対する関係性や空間へ の印象などを調査し、 「歩いて楽しい・歩きやすい神田」に求められる要素を得る必要がある。

    1)アンケート調査概要 ・空間に緑が少ないと感じている ・休憩場所があると感じている人とそうでない人の二極化が見える ・歩道幅員が適切と感じる人は少ない傾向にある ・夜は明るいと感じている人が全体的に少ない ・在住者は路上駐車場は必要ないと感じる人が多く、在勤者は必要と思う人が少なくない ・赤と黄色の仮囲いが近寄り難い雰囲気を醸し出 しており、改善が必要であると感じた。 ・街路で自然を感じられ、癒されました。 〇錦町 B(回答者 27 人) 空間に対する自由記述 ・ふっと一息つける空間になってとても良い。 ・チェアに座ると空が良く見えて、普段とは全く 違う景色が見えました! 〇内神田 A(回答者 9 人) 空間に対する自由記述 季節によって利用に増減があると思いますが、地 道にお続けいただき、広めていかれることを望み ます。 一定のニーズは今、 すでにあると思いました。 〇内神田 B(回答者 11 人) 空間に対する自由記述 ・曜日、時間で道路を使い分けることで、幅が広 がると感じました。 ・都会の空を眺めるのもいいものですね。 街路に溢れ出す緑が癒しを与え高く評価された。 普段では味わえない視界や空間に高い評価を得た。 ニーズを掴むことができ常設化を望む声も出た。 都会の街路に出現した空間に可能性を感じられた。 調査場所:内神田 A・B 錦町 A・B 調査方法:QR コード読み取り(Google Form) 調査対象:Park(ing)Day2021 神田参加者 〇属性項目  (すべて選択回答) ①性別 女・男 ②年齢 10 代・20 代…70 代以上 ③神田との関わり 在勤・在学・在住・その他 ④職業 会社員・学生・主婦・自営業・その他 〇神田全体項目  神田に関して以下の設問の印象を教えてください。  1. 緑(植物・木)がある 2. 休憩する場所がある 3. 夜が明るい 4. 歩道の幅は適切 5. 路上駐車場は必要である  それぞれ 5 段階評価  1. 全く思わない 2. 思わない 3. どちらとも言えない 4. そう思う 5. 非常に思う 〇普段の神田の空間に対する評価 【在勤(回答者 21 名) 】 【在住(回答者 7 名) 】 これらの経緯から、Park(ing)Day2021 神田参加者にアンケートを取り、利用者と来街者の双方の目線 から抱く印象を分析した。そして分析結果から得られた考察を元に、 今後の神田の街を 「歩いて楽しい・ 歩きやすい神田」にするための提案を行った。 〇錦町 A(回答者 28 人) 空間に対する自由記述 2)アンケート調査結果 図 3-33. 在勤の方の神田に対する評価 図 3-34. 在住の方の神田に対する評価 図 3-28. アンケート調査場所 図 3-27. 錦町 A の様子 図 3-29. 錦町 A のアンケート回答 図 3-30. 錦町 B のアンケート回答 図 3-31. 内神田 A のアンケート回答 図 3-32. 内神田 B のアンケート回答 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 26
  22.  立地が良く駅前に商店街がある ことから、明るい雰囲気で活気が あり、飲食店をはじめ様々なお店 があるという意見が多い。  人の流れがわかりやすい、様々 な職種の社会人や学生など年齢層 が幅広い特徴があると考えられる。  課題では、ビルによる圧迫感、 道路の狭さにより道が分かりづら いことが挙げられた。

     ごちゃついているという意見が 多かった。店舗の持つ魅力はある が、商店街の通りで人の流れが止 まっていることから、全体として ばらついている印象を受けたと考 えられる。また、オープンスペー スや緑が少ないといった部分も影 響を及ぼしていると考えられる。  飲食店が多いこととサラリーマ ンが多いことから、ランチタイム に非常に需要があると考えられる。 ランチの後などに休憩する場所 がないこと、駐車場やパーキング メーターが多いことから、パーキ ングメーターを休憩場所に変える 取り組みに需要があると考える。  広がりのある目的地をつくるこ とで、課題で挙げられた「全体性」 という部分を内神田の魅力に変え ることができると考えられる。 スポット的には魅力があるが、その目的地までの課題が多くあるという結論に至った。  特に道路やオープンスペースに関する課題が多く見受けられた。  また、商店街を境に人の流れが変わったことで商店街の賑わいもそこで止まり、全体的 に見たときに統一感がないという印象に繋がったと考えられる。  道路や駐車場、オープンスペースなどそれぞれの要素を一体化していけば、歴史ある内 神田の今あるポテンシャルを引き出せると考えられる。  千代田区の地域関係者・事業者と、神田ウォーカブルのニーズ・課題を把握するため、ワークショップを開催した。内神田・錦町のまちの魅力、課題、ニーズの 3 点について意見を出し合い分析した。 それぞれの結果から、活かすべき点、改善すべき点、ターゲット層を導き出し、提案に結びつけるための考察を行う。以下は内神田についての考察である。 内神田 ニーズ 1)内神田 魅力 2)内神田 課題 3)内神田 ニーズ 図 4-1. 内神田 魅力 図 4-2. 内神田 課題 写真 4-1. ワークショップの様子① 写真 4-2. ワークショップの様子② 4)内神田 全体考察 図 4-3. 内神田 ニーズ 4. ワークショップによるビジョンに向けた議論 1. 内神田エリアの魅力・課題・ニーズ 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 28
  23. オフィスワーカーが多く、他の地域 に比べると人の入れ替わりが激しくな いため、長くお店に通う人が多い。そ のため、お店が地域に根付きやすいと 考えられる。  また、オフィスワーカーは長時間昼 休憩ができないため、動線が短くすむ GL 上にある飲食店が多いと考えられる。 錦町の大部分をオフィスビルが占め

    ているため、目的地が無く、休日に は人が来ないことが考えられる。  また、錦町に勤務する人で街が成 り立っているため、外部から人が入 りにくいと考えられる。  全体的に「休憩する場所」を 求めている印象を持った。  課題に「緑が少ない」ことが 挙げられていたため、緑を植栽 して日陰をつくり、その下にベ ンチを置くだけでも休憩所とし て機能すると考えられる。  錦町で働いている人のみで街が成り立っている印象を受けた。 ユーザー層が狭いことは地域にお店が根付きやすいメリットがある一方、外部からの人 が入りにくいデメリットもある。  しかし、街がより長続きするためには、様々なユーザー層を街に取り入れることが必要 であり、外部の人が入りやすくするために「勤務という目的以外の目的地をつくる」とい うことが今後の錦町の課題になると考える。  千代田区の地域関係者・事業者と、神田ウォーカブルのニーズ・課題を把握するため、ワークショップを開催した。内神田・錦町のまちの魅力、課題、ニーズの 3 点について意見を出し合い分析した。 それぞれの結果から、活かすべき点、改善すべき点、ターゲット層を導き出し、提案に結びつける提案に結びつけるための考察を行う。以下は錦町についての考察である。 1)錦町 魅力 2)錦町 課題 3)錦町 ニーズ 図 4-4. 錦町 魅力 図 4-5. 錦町 課題 4)錦町 全体考察 図 4-6. 錦町 ニーズ 写真 4-3. 錦町チームワークショップの様子① 写真 4-4. 錦町チームワークショップの様子② 4. ワークショップによるビジョンに向けた議論 2. 錦町エリアの魅力・課題・ニーズ 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 29
  24. 図 5-3. ガイトウスタンド① 写真 5-3. ガイトウスタンド② 図 5-2. ポーランドのウォーカブルな街路計画 写真

    5-2. 京都市三条通 まちづくり社会実験 2021 図 5-1. ポートランドのウォーカブルな都市計画 写真 5-4. ガイトウスタンド③ 写真 5-1. 海外事例:ウィーン・マリアヒルファー通り 5-1. 専門家によるウォーカブルに関するレクチャー  神田ウォーカブル研究会では、公開シンポジウムに、まちづくりの第一線で活躍されるゲストを迎 え、実際に行われた社会実験の事例紹介など様々なレクチャーを通じて、ウォーカブルなまちづくり の重要性・必要とされる要素について学びを深めた。  魅力的な都市空間形成や交通安全性の効果が実際に見受 けられている海外シェアード・ストリート事例紹介を皮切 りに、日本での歩車共存道路創出に向けた社会実験の取り 組み、未来の日本の道路空間に対する願いについてお話し をいただいた。海外事例紹介では欧州の事例を中心に大通 りの生活道路化の成功及び推進の要因として、通りごとに 最適な生活道路の在り方を考えること、道路活用(タイム シェア) ・ 法整備 ・ 社会実験が一体となり行われていること、 市民と共に空間活用を考えていることなどが挙げられてい た。一方で、交通規制の厳しい日本においてはタイムシェ アを積極的に用いたり、地域住民・学生を巻き込んだ社会 実験を行うことを通じて道路空間の在り方・歩車共存の制 度化協議を促すこと、歩車共存道路創出の動きが進められ ていることが挙げられていた。  以上のことを踏まえた上で、将来的には歩車共存の制度 化、柔軟な歩行者道路の運用、デザイン性に優れた交通安 全対策などがあってほしいと述べられていた。  ポートランドの中心地は緑に囲まれた小さな街で、独立 単体の都市圏を形成しているアメリカで最も環境にやさし い街である。ポートランドのウォーカブル政策において注 目すべき点は大きく 3 つある。1 つ目は、都市の成長をコ ントロールするための制限をおこない、歩きやすい街を形 成している。 現在ではミクストユースの街へ転換しており、 明確なビジョンを持って街作りを進めている。2 つ目は、 ミクストユースと通りのデザインである。ポートランドの 1)シェアード・ストリートと歩車共存道路の可能性 山口敬太氏(京都大学 准教授) 2)ポートランドのウォーカブル政策 山崎満広氏(Mitsu Yamazaki LLC)  ガイトウスタンドのプロジェクトでは、上野・湯島の仲 町通りを対象地として、商店街の街灯にテーブルを設置し 立ち飲み空間を作り、夜の街の印象を変えていく。対象地 は、老舗の多い通りであったが、戦後は歓楽街化が進みコ ロナ禍で人が少なくなった現状がある。ガイトウスタンド の設置では、道路占用の許可基準の緩和を利用し規制に収 まるようにした。 また、 地元の方達協力のもと、 仲町通りの、 どの街灯に設置できるのかを検討した。プロジェクトの調 査結果では、利用者の中には女性が多くみられ、3 人以上 のグループ利用が約 4 割を占め、立ち飲みならではのアク ティビティが見られた。また、プロジェクトの仕掛けとし て設置したメニューマップの QR コードが好評であり、店 をはしごする人が多くなった。  プロジェクトでのキーワードとして、 「寄生」というも のがあり、 それにちなんで「東京寄生デザイン会議」を行っ た。会議では、活用を促す仕組みだから、モノとして「簡 単に見える」ことが大切であるといった意見が出た。  ガイトウスタンドのプロジェクトでは、設置体験等の ワークショップ参加などにより、ガイトウスタンドを使用 する人々が街を作る演者になることで、立ち飲みだけでな く文化と歓楽が融合する街を街灯を通して表現できた。 3)ガイトウスタンド 永野真義氏(東京大学 助教) 都市デザインコンセプトでは「エコ・ディストリクト」と いう環境への負荷に配慮した官民協働の地区作りがある。 パール地区のマスタープランでは、人中心の街作りとして 道路空間より歩道空間を整えることに力を入れている。3 つ目は、コミュニティの声を聞いた開発である。パール地 区の街では歩道空間の長期的な計画の軸として、コミュニ ティーワークショップを行い、地域の人々が参加できるよ うな仕組みを取っている。  ポートランドは将来的に人々が豊かに暮らせるよう、ビ ジョンを達成する為、優先度を決めて都市の計画を進めて いる。 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 31
  25. 5-2. 調査・アクション・提案の報告と今後のビジョンに向けた議論 1)各大学の調査・提案の報告 〇日本大学理工学部建築学科 都市計画研究室(根上・泉山ゼミ) ˓今後のビジョンに向けた議論 2)ディスカッションの概要 〇日本大学理工学部海洋建築工学科 親水工学研究室 〇東京都市大学都市生活学部都市生活学科

    都市空間生成研究室  神田のウォーカビリティやアクティビティの調査を行い、 滞留空間の不足や歩行者活動量の少なさが課題と分かった。 そこで、街路空間・公開空地・駐車場の 3 点の提案により、 内神田 ・ 錦町エリアの「快適性」と「楽しさ」を向上させる。  今後は神田内外の様々な関係者の居場所・活動・交流が 生まれ、持続的に発展する多様性あるまちになることを目 指す。  ディスカッションでは、各大学の提案の振り返りと神田の今後についての議論が行われた。主 な内容としては、地域の人との共同作業、雇用、歴史あるものの利用展開についてである。  最終的な主役は地域であるべきだが、これまではコロナ禍などの制約もあり、地元の意見を交 えて議論や調査・提案をすることには限界があった。そのため、次年度以降は地域の人と共同的 にデザインしながら、まちにアクションを起こしていく必要があるといった意見が挙がった。現 時点で、道路の活用を考えて縁日等のイベントを行っていたり、可動式のファニチャーが置いて あるお店が多い事から、道に対してポジティブな考えを持つ人たちがいると考えられる。その方々 をこれからどう巻き込んでいくかが今後のまちをつくっていく上での重要事項になると考えられ る。  地域で活動する中で大切な「地域経済政策」の考え方がどの提案も抜けており、持続化が見込 めないという指摘が挙がった。そこで、概算や収支計画を測り、銀行や融資などの地域経済から の借入を行うと共に、地域への経済効果を生み出す仕組みも必要という点に至った。   神田は日々目まぐるしく新しい環境が形成されている丸の内エリアとは異なり、古書店街、老 舗店舗、日本橋川など歴史を懐かしめる場所が残っている。そのうち、ディスカッションでは、 日本橋川など水辺の活用をすることで、さらなるウォーカブルを発展させていきたいという意志 表明も見られた。  また、過去に行ってきた社会実験などを基に今後の神田の街のありかたについて議論した。登壇 者は泉山塁威・菅原遼・中島伸・永野真義氏・山崎満広氏の 5 名で行われ、様々な視点での熱い議 論が繰り広げられ、今後の幅広い展開が期待できる。  この1年を通して、 各大学ごとにテーマを決め、 神田の調査 ・ 分析を行ってきた。それらを踏まえ、 公開シンポジウではアフターコロナによって新しい神田のライフスタイルを問う必要性がある社会 に沿って、私たちが考える「神田ウォーカブル」の提案を行った。  歴史・文化、コミュニティなどの土地文脈調査を中心に 行い、総合的に密度が高くレトロな点が神田らしさである と分かった。空間や場の魅力を残しつつ、街路と路地空間 の改善により、 「出会い」 と 「発見」 から神田と繋がることで、 さらに歩きたくなるまちを目指す。その上で生活者・ワー カー・来街者などの異なる属性の人とのつながりを広めた いと考え、3 つの街路デザインを提案した。 コロナ禍になり、健康について考える人が増加し、2020 年にはジョギング・ランニング人口は過去最多となった。  そこで、23 区及び千代田区のランニングステーションや 健康施設の調査を行い、 神田エリアはランニングステーショ ンと関連施設との事業連携が図られていないことが課題と して挙げられた。今後は、複合ステーションを増やし、神 田エリア内の周遊を促すことを目指す。 図 5-4. 日大建築の提案の目的 図 5-5. 都市大の目指すまち 図 5-6. 日大海洋建築の提案の概要図 写真 5-5. ディスカッションの様子 写真 5-6. ディスカッションの様子 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 32
  26.  内神田一丁目エリアは、駐車施設附置義務制度により多くの駐車施設の供給がなされてきた。しかし、内神田一丁目エリアは、都心に位置しているという点から駐車施設があまり利用されていない。そ のような現状の中、 「内神田一丁目周辺地区都市再生駐車施設配置計画」が策定により、 地区内の駐車場施設の集約化され、 歩行者中心のストリートが可能となった5) 。それにより、 内神田一丁目エリアでは、 新たな企業や店舗の進出、 他地域のビジネスワーカーの受け入れ等を促進し、 ワークスタイル

    ・ ライフスタイルの変化をとらえた「神田らしい賑わい」の創出を狙う動きが活発化している5) 。そこで本節では、 この計画に際し、Park(ing)Day2021 神田実施による調査結果をもとに「街路空間」の「楽しめる」 「快適性」向上のため、新たな駐車施設の利活用について提案する。  Park(ing)Day2021 神田実施による調査結果から、 「歩行者のアクティビティが増加する」 、 「利用者数が増える」 ことが判明した。具体的には、文化体験のできる空間創出を行っていたことから、11-17 時全ての時間帯で 10 人以上の利用者を確認することができた。会話が 10 人と多く見られたことから、文化を介した道路活用によっ て歩行者同士の興味を引き、一定時間の滞留行動にもつながる効果を顕著に表すという点で特筆すべき結果が得 られた。これらのことから、Park(ing)Day2021 神田のような道路活用は、 「楽しめる」 「快適性」向上に大きく起 因することがわかる。  Park(ing)Day2021 神田実施による調査結果から、街路空間の「楽しめる」 「快適性」向上を図るため、路上パー キングを利活用する「パークレット」を提案する。 「パークレット」とは、車道の一部を転用し仮設物を設置する ことで人のための滞留空間を生み出すものである。私たちの提案では、Park(ing)Day のような 1 日単位で行われ るものを段階を踏みながら半常設化へと進めていく。STEP1【Park(ing)Day】では、 簡易的な設備で「寝転がる」 、 「会 話」などのアクティビティを、STEP2【Movable Commercial Parklet】では時間制を設けることで「座る」 「飲食」 などのアクティビティをプラスし、 よりパークレットに近づけていく。最終的な STEP3【Parklet】ではパークレッ トの半常設化を実現し、歩行者行動を促すことにより「楽しめる」 「快適性」の向上を目指したいと考える。 図 6-1. 内神田一丁目エリア 図 6-2. 内神田一丁目エリア駐車場需要量推計 (2018 年 10 月 )5) 図 6-3. アクティビティ変化 6-1.「楽しめる」 「快適性」向上のための街路空間形成に向けた提案  これまでウォーカブル指標に基づく神田ウォーカブル調査や、Park(ing)Day2021 神田の実施から調 査結果を考察してきた。本節は、これまで得られてきた調査結果を基に「楽しめる」 「快適性」向上 のための空間形成に向けた取組みを、 「街路空間」 「公開空地」 「青空駐車場」に分けて提案する。 ਆాܯ࡯௨Γ ਆాӺ੢ޱ௨Γ ग़ੈෆಈ௨Γ ɹɹ1BSL ʢJOHʣ %BZਆా࣮ࢪ৔ॴ ɹɹ಺ਆాஸ໨ΤϦΞ ۋொ ಺ਆాҰஸ໨ΤϦΞ ಺ਆా" ಺ਆా#  街路空間の提案としては、内神田一丁目エリアの街路空間に「楽しめる」 、 「快適性」を生み出すた め「パークレット」を提案する。実際に Park(ing)Day2021 神田を実施し、 街路活用を行っているため、 その調査結果や神田の現状を十分に考慮すれば「街路活用」の実現性は高いと考えられる。  ɾ঎ۀʢങ͍෺ʣ ɹ  ɾ৯΂Δ  ɾҿΉ  ɾԻָΛௌ͘  ɾձ࿩  ɾి࿩  ɾࣸਅΛࡱΔ  ɾਓ΍ళΛோΊΔ  ɾମݧ  ɾҰٳΈΛ͢Δ  ɾจԽ  ɾಡΉʢ৽ฉɾຊʣ ɹ  ɾ٤Ԏ  ɾಇ͘  ɾՙ෺੔ཧ  ɾ଴ͭʢ଴ͪ߹Θͤʣ ɹ  ɾεϚϗૢ࡞  ɾ໊ࢗަ׵ 1)内神田一丁目エリアの現状 2)Park(ing)Day2021 神田実施による調査結果 3) 「パークレット」の提案 ɹ·ͣ͸୹ظతͳ࣮ݧతऔΓ૊Έͱͯ͠ߦ͏ɻ ؆қతͳઃඋͳͷͰઃஔɺఫڈͷෛ୲͕গͳ͍ɻ ɹ࣍ͷஈ֊ͱͯ͠Ҡಈࣜͷ঎ۀύʔΫϨοτΛ ߦ͏ɻݶΒΕͨ࣌ؒ಺Ͱઃஔ෺Λ഑ஔ͢Δɻύ ʔΫϨοτΑΓ΋؆қతʹߦ͏͜ͱ͕Ͱ͖ɺ൒ ৗઃԽʹ͚ۙͮΔ͜ͱ͕Ͱ͖Δɻ TUFQ TUFQ TUFQ ɹ࠷ऴతʹύʔΫϨοτͱͯ͠൒ৗઃԽΛࢼΈ Δɻ൒ৗઃԽʹ͢Δ͜ͱͰߦΘΕΔߦҝ͕๛͔ ʹͳΓɺਆాͷจԽ΋૊Έ߹Θ͞ΕΔ͜ͱͰਆ ాͷ৽ͨͳҰ໘Λ૑ग़͢Δɻ 図 6-4. 街路活用のステップ ʲ1BSL JOH %BZ ύʔΩϯάσΟʣ ʳ ʲ.PWBCMF$PNNFSDJBM1BSLMFU ʢԾઃతͳ঎ۀύʔΫϨοτʣ ʳ ʲ1BSLMFUʢύʔΫϨοτʣ ʳ ʲ૝ఆ͞ΕΔߦҝʳ ʲ૝ఆ͞ΕΔߦҝʳ ʲ૝ఆ͞ΕΔߦҝʳ ɾ৸స͕Δ ɾࣸਅΛࡱΔ ɾோΊΔ ɾձ࿩ ɾ࠲Δ ɾҿ৯ ɾܰ࡞ۀ ɾձ࿩ ɾ࠲Δ ɾҿ৯ ɾܰ࡞ۀ ɾձ࿩ ɾ଴ͪ߹Θͤ 1BSL JOH %BZ ਆా࣮ࢪ࣌ ฏৗ࣌ 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 34
  27. 6-1.「楽しめる」 「快適性」向上のための街路空間形成に向けた提案 ベンチ テーブル 椅子  錦町エリアでは、青空駐車場が多い。そこで青 空駐車場を利用して、内神田から錦町に目的地を つくり、人の流れを生み出す必要があると考える。 青空駐車場の活用により、子供、高齢者が過ごし やすい環境や、高齢世帯、単身、子育てのニーズ

    に応える場を生成できると考える。 計画期間 [ 短期計画 ~5年 ]  来街者や住民の経験の場として、イベントで神 田を認知してもらい、楽しさ向上を目指す。神田 に多様な人を集め、神田に来る目的、神田を知る きっかけにする。 計画期間 [ 長期計画 5~ 10 年 ]  来街者の目的地のみならず、ワーカーや住民の 生活圏の一部になるよう駐車場の機能から、マル シェ等の習慣化や休憩場所と機能を移し快適性・ 楽しさ向上を目指す。 図 6-6. 神田錦町の土地利用図 写真 6-1. 地震体験訓練 3)公開空地 写真 6-2. マルシェ  今後の建築物の建て替えなどの更新や再開発 により、創出可能性のある公開空地の可能性を 検討する。現在、神田錦町三丁目南部東地区で 再開発計画が検討されている。そこで、神田の 特徴から見る公開空地のあり方を提案する。  土地利用図を見てわかるように、神田錦町エ リアには広場やオープンスペースが少ない点と オフィスが多いという特徴がある。 また、アクティビティ調査や神田ウォーカブ ル調査から、神田には日陰や休む場所が不足し ているという課題が分かった。これよりター ゲットをワーカーに絞った①食事スペース、 ② 休憩スペース、 ③ワークスペースの 3 つの提案 を行う。 図 6-5. 神田地区の再開発計画 ①食事スペース 飲食店がないこと、それに伴い外で飲食する 空間が無いことから、キッチンカー等で手軽に ランチを買って、そのまま外で食べられる空間 を提供する。  このスペースでは、パラソルによってつくら れる日陰の下やベンチでランチを食べられる。 また、お昼時のみならず 24 時間使用可能のた め休憩スペースにもなる。 ②休憩スペース オフィスが多いことや、休む場の需要がある ことから休憩場所としての活用を考える。休む 場に対して緑が大きな役割を果たしていること から、積極的に芝生などの緑を入れる。  このスペースでは、一人用テントを配置し日 陰で休憩できる空間をつくる。神田で働く人の みならず、一般の人も利用できる。また、真ん 中のスペースでは、BBQ をすることができる。 ③ワークスペース オフィスが多いことから、打ち合わせの場の 需要があると考えられる。そこで、外の空間に 打ち合わせの場をつくること、それに加え緑を 入れることでリラックスした状態で仕事ができ、 より活発な話し合いができると考える。  このスペースでは、サードプレイスとして、 いつもとは違った環境を提供することでリフ レッシュにも繋げる。 図 6-7. 食事スペース活用例 図 6-9. ワークスペース活用例 図 6-8. 休憩スペース活用例 パラソル ゴミ箱 看板 キッチンカー ▪常設 ▪仮設 芝生 生垣 テント テーブル BBQ コンロ 椅子 木 テーブル プレハブ 入口 入口 2)青空駐車場 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 35
  28. まちなかのヌック 豊島屋通り(仮称) まちのホーム拠点 キンキン通り(仮称) まちのラウンジ 出世不動通り 周りの目が多い 開放感 少ない 圧迫感

    移動 交流が無い 留まり 多様な交流 視野が広い パブリック 狭い プライベート ֗ ࿏ ֗ ࿏ ֗ ࿏ = 街路 = 路地 ֗ ࿏  神田の都市文脈調査から、神田の西側と東側には歴史的背景によって空間の使い方に差がある ことや、古くから町会による人の強いつながりがあることがわかった。ウォーカブルなまちづく りを行う上で、神田らしさを残しつつ、新しい神田の関係者をも巻き込む、歩いて楽しいまちを 目指し、 “ 「出会い」 「発見」 が生まれる街路&路地” をコンセプトとしてストリートの提案を行った。 本提案では 3 本の街路とそれに付随する路地を選定し、 「出会い」と「発見」を生むような街路と 路地のデザインを行った。 1)コンセプト( 「歩いて楽しいまち」とは) 2)計画概要(街路と路地のつながり) 3)詳細設計( 「出会い」と「発見」のあるストリートを目指して) 注1 幅員4m 以下を路地とする。  ITDP のウォーカブル指標を調査していく中で、都市空 間生成研究室では、指標通りにまちづくりを行った場合、 どの街も同じような街になってしまうのではないかとい う意見が出た。その意見について討論を重ねた結果、歩 きやすさを追求するよりも、神田らしさを残し、 「歩いて 楽しい神田」を目指すという方向性で意見が一致した。   「歩いて楽しい神田」を実現するためには、右に示した ダイアグラムのようなサイクルが必要である。このサイ クルを生み出すためには、出会いと発見の 2 つの要素が あることが大切である。  また、神田にいる人同士の繋がりを広げることも「歩 いて楽しい神田」 を実現するために重要である。ストリー トの活用を行うことにより、違う立場の神田の関係者同 士が出会い、同じ空間を共有し、場合によっては交流を 増やすことで、 「歩いて楽しい神田」を実現させる。  交通量が多く、賑わいの生まれやすい「街路」と、交通 量が少なく、静かさでプライベートな空間が生まれやすい 「路地(注1) 」 。この 2 つのつながりを作ることで、出会 いと発見のあるまちを実現する事ができると考えた。  本提案では、神田対象地域内の 3 つの街路と路地を、歴 史・文化の異なる東西と道路幅員から判断し、モデルとし て抽出した。各街路特性に応じたテーマ設定によるウォー カブル向上に資する空間提案を実施し、ウォーカブルなま ちづくり提案を行う。 ①キンキン通り(仮称) 「まちのホーム拠点」  人との交流が断続的であるキンキン通りを、様々な人が行き交うという特徴を活かし、人が集  まる・留まるための要素を導入し、中長期的に多様な人の交流が促される空間を作り出す。 ②出世不動通り「まちのラウンジ」  人の移動が多い出世不動通りでは、歩道が確保されている特徴を活かして、路地に人を呼び込  み、グループ内の空間を作り出す。 ③豊島屋通り(仮称) 「まちなかのヌック」 ヌックとは、スコットランド語の「neuk(ヌーク) 」が語源と言われ、広い空間ではないこじ  んまりとした、 「温かくてここちのいい場所」という意味である。豊島屋通りは、比較的人が少  ないという特徴を活かし、1 人で過ごすことのできる静かでのびのびとした街路空間を作り出す。 6-2. ストリートの提案 図 6-12. 選定した街路の位置関係図 図 6-10. コンセプトダイアグラム 図 6-11. 神田の関係者と、その関わり 図 6-13. 設計イメージ 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 36
  29. ランニングステーション 出社・帰宅 飲食店 宿泊施設 マッサージ店 調査対象範囲 ランニングステーション (3) フィットネスジム (4)

    銭湯 (1) マッサージ店 (2) サウナ (1) ランニングショップ (0) શମ໘ੵ N   ंಓ໘ੵ N    าಓ໘ੵ N     6-3.ヘルスケアの提案  神田エリアのウォーカブルなまちづくりをする上で、千代田区内には「ランニングステーション」 が多数立地している状況が確認できた。しかし、ランニングステーションのみのヘルスケア施設だけ でなく、周辺にあるヘルスケア施設を調査することが重要である。また、ランニングステーションを 拠点とした各種ヘルスケア施設への利用を促すことにより、神田エリア内の回遊行動の向上に寄 与し得ると考えられる。以上より、神田エリア内のヘルスケア施設及び周辺環境を調査し、今後 の神田エリアの回遊・周遊行動に寄与し得る各種ヘルスケア施設のネットワーク化を検討する。 図 6-17. 神田地区のヘルスケア関連施設 図 6-15. 神田地区のヘルスケア関連施設 図 6-16. 拠点施設と関連施設のネットワーク化 2)神田エリアのヘルスケア関連施設の実態 1)車道歩道量 3)結論・提案  神田エリアのランナーは法律上歩行者と同じ扱いにな るため歩道を走ることが前提である。しかし、神田地区 では歩道として整備されている道路が全体の 19%と限定 的なため、ランナーにとっては適した環境ではないこと がわかる ( 図 6-14)。一方で、神田地区には日本橋川が あり、車との接触が少ない環境のため、走ることや散歩 する環境としては整備していく余地が多分に存在すると 考えられる。しかし、現在の日本橋川では、川の悪臭・ 閉塞感のある景観・ゴミの堆積といったことから人々は 近付きにくい環境となっている(写真 6-3) 。今後、日本 橋川は 2025 年完成予定の人道橋の架橋により、大手町 エリアや神田エリアから人々が移動する際の重要な場所 となると思われる。こうした流れと共に日本橋川の環境 改善や歩道整備に力を入れていくことで、街のマイナス 面をプラスに変えていくことができると考えられる。 ランニングステーション以外のヘルスケアに関連する 施設を整理した結果、ランニングショップ・サウナ・ フィットネスジム・銭湯・マッサージ店があげられる。 調査対象範囲では、ランニングステーションが3施設、 フィットネスジムが4施設、銭湯が1施設、マッサージ 店が2施設、サウナが1施設あることが確認できた。  こうした関連施設は内神田に多く点在していることが わかり、ランニングステーションを利用した後に立ち寄 ることが想定される施設とランニングステーションが提 携することで街全体を回遊する人の増加につながると考 える。  健康意識を持つ人々が利用する「ランニングステーショ ン」 は千代田区に最も多く点在していることが確認できた。 ランニングステーションは、神田エリアの関連施設との事 業提携や連携が必ずしも図られていないことがわかった。 今後は、ランニング後にすぐに帰るということではなく、 神田エリアにあるジムやサウナなどヘルスケアに関する施 設を利用できるような提携施設を作りそれぞれの施設のつ ながりを構築することで、より街の魅力が向上し、人々・ 都市の持続性への寄与に繋げていくことが望ましいと考え る。以上よりヘルスケア拠点施設と関連施設とのネット ワークを構築することで、それを支える神田エリア内の周 遊・歩行環境の改善・向上に寄与していくと考えられる。 図 6-14. 神田エリア内の道路整備状況 写真 6-3. 日本橋川沿いの整備状況 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 37
  30.  神田・錦町を対象としたウォーカビリティ調査では、神田内のウォーカビリティを国際基準・神 田独自の基準の両方で評価することができた。  国際基準の評価では、神田内には主に歩行者の快適性を向上させるパブリックスペース設置物等 で内神田エリアと錦町エリアに差があることが分かった。  神田独自の基準に基づくウォーカビリティ調査では、ヘルスケアの視点では、ヘルスケア拠点施 設と関連施設とのネットワーク化になっていき、それを支える神田エリア内の周遊 ・ 歩行環境の改善・ 向上に寄与していく可能性があると分かった。  また、路地ネットワークや地元のコミュニティが神田の魅力である一方、神田内の歩道幅員が狭

    く滞留空間が少ないことが分かった。  地域関係者ワークショップでは、普段から神田を利用する人々の、現状の神田に対する魅力 ・ 課題・ ニーズを抽出した。 Park(ing)Day2021 神田のアクティビティ調査では、神田の道路及びパーキングスペースに歩行 者の滞在空間を創出したことによって、神田内に文化や休憩等のための空間を設けることで、交流 活動が生まれることが分かり、 また、 平常時と比較して人々の歩行活動が促進されることが分かった。 本研究で述べた提案によって、現状の神田が持続的に変化していくことを期待する。 街路 オープンスペースの活用 街路と路地空間の連続 ヘルスケア施設との連携 6-4. 総括・今後の展望 ウォーカビリティ調査・提案に対する総括・今後の展望を紹介する。 図 6-19. 内神田エリア・錦町エリアにおける将来図の提案 1)総括 2)今後の展望 開発の進展 神田利用者のニーズ変化 + 現状 ワーカー、神田に店を構える人の利用が主となっている 今後 ファミリー世帯、若年層、新規住民の増加 神田内外様々な関係者の居場所・活動交流の生まれる多様性ある街へ 神田内の資源を生かしたウォーカビリティ向上を目指すことができる 写真 6-4. 神田駅西口商店街 写真 6-5. ランニング活動を行う人々 将来の歩行者動線 将来の滞留空間 図 6-18. 今後の展望 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 38
  31. 参考文献一覧 序章  研究の背景及び目的 研究の背景及び目的  写真 1)“オリジナル写真が満載の地域紹介サイト townphoto.net:休日早朝の神田駅西口商店街”https://townphot o.net/tokyo/kanda10.html(2022 年6月 30 日閲覧)

    第 1 章 神田ウォーカブル調査 1-1 ITDP の Pedestrians First によるウォーカブル指標の検討 図 1-1) “City of Melbourne:Places For People”https://placesforpeople.co.uk/(2022 年3月1日閲覧) 図 1-2) “Institute for Transportation & Dveropment Policy:Pedestrians First”(2022 年3月1日閲覧 ) 図 1-3) “Institute for Transportation & Dveropment Policy:Pedestrians First”(2022 年3月1日閲覧 ) 1-3 千代田区神田エリアにおけるヘルスケアに着目したウォーカブルなまちづくりの在り方 図 1-21) “SAKURA CAFE : Jimbozho Menu”https://www.sakura-cafe.asia/jimbocho/run.php(2022 年6月 30 日閲覧) 図 1-21) “Runtrip:ミッケラー東京”https://runtrip.jp/station/tokyo/13113/438(2022 年6月 30 日閲覧) 第2章 Park(ing)Day2021 神田の企画・実践 2-1 Park(ing)Day2021 神田の概要 写真 2-1) “Park(ing)day JAPAN” https://parkingday.jp/whats/ (2022 年3月1日閲覧 ) 第3章 Park(ing)Day2021 神田実施による評価 3-1 Park(ing)Day2021 神田のアクティビティ評価 写真 3-1) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita 写真 3-2) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita 写真 3-3) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita 写真 3-4) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-5) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-6) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-7) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-8) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-9) 写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-10)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashitav  写真 3-11)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-12)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-13)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-14)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-15)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashita  写真 3-16)写真提供ソトノバ ,Photo by Takahisa Yamashitav 第5章 公開シンポジウムによる成果発表とビジョンに向けた議論・発信・共有 5-1 公開シンポジウムによる成果発表とビジョンに向けた議論・発信・共有 写真 5-1) “未来コトハジメ:都市の未来 自動運転社会へ、都市からの提言”https://project.nikkeibp.co.jp/mi rakakoto/atcl/city/h_vol43/(2022 年6月 30 日閲覧)  写真 5-2) “note Keita Yamaguchi:三条通社会実験 2021 を振り返って”yamaguchikeita.com/2021/11/08// 三条通 社会実験 2021 を振り返って(2022 年6月 30 日閲覧)   図 5-1) “City of Portland, Oregon:2035 Comprehensive Plan and supporting documents”https://www.portl anland.gov/bps/comp-plan/2035-comprehensive-plan-and-supporting-documents (2022 年6月 30 日閲覧)   図 5-1) “communitecture:グリーンループ:6 マイルのグリーンウェイが成長する都市を通り抜ける”https://ww w.communitecture.net/(2022 年6月 30 日閲覧)   図 5-2) “City of Portland,Oregon:PORTLAND PEDSTRIAN DESIGH GUIDE” https://www.portland.gov/sites/defa ult/files/2021/pbot-pedestrian-design-guide_public-review-draft.pdf(2022 年6月 30 日閲覧)  写真 5-3) “ikenohata-nakacho.com:アーツ&スナック運動”https://www.ikenohata-nakacho.com/(2022 年6月  30 日閲覧)  写真 5-4) “ikenohata-nakacho.com:アーツ&スナック運動”https://www.ikenohata-nakacho.com/(2022 年6月  30 日閲覧) 第6章 ビジョン作成に向けた提案 6-1  「楽しめる」 「快適性」向上のための街路空間形成に向けた提案 写真 6-1) “BRIDGESTONE:ブリヂストンの免振体験車”https://www.bridgestone.co.jp/sc/menshin-web/taikensha /index.html(2022 年6月 30 日閲覧)  写真 6-2) “CREATORS: 【大阪・淀屋橋】毎週水曜日に大阪中心部で開催されるファーマーズマーケット”https://w ww.bidgestone.co.jp/sc/menshin-web/taikensha/index.html(2022 年6月 30 日閲覧)   図 6-2)“千代田区 内神田一丁目周辺地区都市再生駐車施設配置計画”https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/ma chizukuri/-toshi/kekaku/uchikanda1chome.html(2022 年 3 月 19 日閲覧)   図 6-4) “ARCHITECTUER & DESIGN:Gallery: Melbourne’s Celebratory First Weekend Out of Lockdown”https ://www.architectureanddesign.com.au/sustainability-awards/designing-for-the-public-with-the-en vironment-in-m#(2022 年 7 月 19 日閲覧)     図 6-4) “ソトノバ:廃止した路上駐車場から市民の場へ!静岡市パークレット社会実験「ハニカムスクエア」 ”ht tps://sotonoba.place/shizuoka-parklet (2022 年 7 月 19 日閲覧)   図 6-5) “千代田区環境まちづくり部:地域まちづくりの動向について”https://gikai-chiyoda-tokyo.jp/about/ nittei/kiroku/kikakusoumuiinkai/300907-1kikakunittei.pdf(2022 年6月 30 日閲覧) 1) “Institute for Transportation & Development Policy:Pedestrians First”https://pedestriansfirst.itdp.   org/(2022 年3月1日閲覧 ) 2) “City of Melbourne:Places For People”https://placesforpeople.co.uk/(2022 年3月1日閲覧 ) 3)ヤンゲール・北原理雄 (2014), 人間の街 : 公共空間のデザイン , 鹿島出版社 “Institute for Transportation & Development Policy:Pedestrians First”https://pedestriansfirst.itdp. org/(2022 年3月1日閲覧 ) 4) “Park(ing)day JAPAN”https://parkingday.jp/whats/(2022 年3月1日閲覧 ) 5) “千代田区 内神田一丁目周辺地区都市再生駐車施設配置計画”https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizu   kuri/toshi/kekaku/uchikanda1chome.html(2022 年3月 19 日閲覧) 出典一覧
  32. 神田ウォーカブル研究会・研究成果報告書 発行日 2022 年3月 31 日 Project Team:神田ウォーカブル研究会 日本大学理工学部建築学科 都市計画研究室(根上・泉山ゼミ) 泉山塁威、一之瀬大雅、薄井まどか、漆間千咲、黒川雄代、染矢嵩文、森本あんな

    小野寺瑞穂、川尻雄貴、橘奏絵、飛田龍佑 日本大学理工学部海洋建築工学科 親水工学研究室 菅原遼、高橋大樹、大野聖來、坂本みさき 東京都市大学都市生活学部 都市空間生成研究室 中島伸、山﨑翔史、伊藤絵里、岩﨑瑛美、佐藤健斗、鈴木千寿、韮澤綾乃、原明日香、堀江海来、三上莉音、山本朔也 池田光和子、石井さやか、金澤碧、吉川遼、鈴木杏奈、原唯菜、村上楓、湯元朝晴、横山篤志 View publication stats