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AIで開発は速くなったのに、なぜ現場は楽にならないのか 〜あなたの組織のボトルネックを突...

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September 04, 2026

AIで開発は速くなったのに、なぜ現場は楽にならないのか 〜あなたの組織のボトルネックを突き止めるワークショップ〜

DXシステム開発Expo 2026で発表した資料です。
AIで開発は高速化したが組織のアウトプットにはつながっていないことと、その原因。そして解消するためのDevOps, SRE, プラットフォームエンジニアリング、インシデント管理について説明します。

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Kazuto Kusama

September 04, 2026

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Transcript

  1. いま、世界の開発者はどうなっているか 90% 2時間 80%超 業務でAIを使っている開発者 (前年から +14ポイント) 1⽇あたりの利⽤時間 (中央値) ⽣産性が上がったと

    感じている 新しいコードを書く 71% ただし、AIが書いたコードを 技術⽂献を調べる 68% 「ほとんど信頼していない」⼈が 30% 既存コードを直す 66% DORA 2025 State of AI-assisted Software Development(世界の技術専⾨職 約5,000⼈)
  2. 作り手が変化した いま これまで ソフトウェアエンジニア ↓ アプリケーション エンジニア / 企画 /

    デザイナー/ 情シス ↓ ※ただし、増えたのは「作る⼈」だけ。 レビューする⼈も、運⽤し続ける⼈も増えていない アプリケーション
  3. 作れることと、ビジネスになることは違う 企画 開発 レビュー テスト AIが⾼速化しているのは、この6分の1だけ PR数 +98% レビュー所要時間 中央値

    5倍 PRあたりインシデント +243%(3.4倍) 週あたりデプロイ −11.7% 「作ること」はできても、「作り続けること」ができない Faros AI, AI Engineering Report 2026(2.2万⼈‧4,000チームのテレメトリ) リリース 運⽤
  4. スループットは向上していない 1⽇あたりワークフロー実⾏数の前年⽐(チームの階層別) 上位 5% +97% 上位 10% +47% 上位 25%

    +25% 中央値 +4% 下位 25% ±0% フィーチャーブランチ main ブランチ +7.7% 完全に横ばい ⼿元は速くなったが、本番に出ていく量はあまり増えていない CircleCI 2026 State of Software Delivery(2,800万ワークフロー / 22,000組織 / 149か国)、Q2 Pulse
  5. AI開発は組織を楽にしない AIコーディング 0% → 100% で何が変わったか 開発の実作業時間 2.0⽇ → 0.5⽇

    リードタイム 17.5 ⽇ → XX ⽇ フロー効率 23 % → XX % ボトルネック 開発 → テスト / リリース / 運⽤ 開発だけが速くなった。そして、誰も楽になっていない
  6. AIで開発を高速化しても、他の部分がボトルネックとなる 企画 開発 レビュー AIを⼊れると 開発 → テストへ テストを⾃動化すると テスト

    → レビューへ レビューを軽くすると レビュー → 運⽤へ ‧ボトルネック以外の改善は、全体の改善にならない(制約理論) ‧終着点は運⽤。出し続けたときに現れる テスト リリース 運⽤
  7. ボトルネックを解消する案①: DevOps 開発と運⽤の分断をなくし、⼩さく‧速く‧繰り返し出せるようにする ⾃動化する ⼩さく出す 速く返す ⼿でやっていた 2週間分をまとめず、 壊れたことが テストとデプロイを

    パイプラインへ 変更1件ずつ 本番へ運ぶ 数分でわかる 状態をつくる Create Plan Release Dev Verify Package Configure Ops Plan Monitor 速く出すより先に、⼩さく出す
  8. 本番で起こる障害が、開発を阻害する デプロイ頻度が上がったあとに、何が起きたか デプロイが増える 本番の変更が 積み上がる インシデントが起きる インシデント 1件で 開発の能⼒が 半分に

    インシデント 2件で 開発の能⼒が 3分の1に 計画作業に使えた割合 下がり続ける ボトルネックの位置 テスト → 運⽤ へ移動 AIで空けたはずの時間を、計画外の割り込みが消費していく Faros AI 2026: PRあたりインシデント +243% / DORA 2025: AI採⽤はスループットと正、安定性とは負の関係 対応が開発リソースを 消費
  9. ボトルネックを解消する案②: SRE Site Reliability Engineering Googleが提唱した、信頼性の高いシステム運用のアプローチ 「ソフトウェアエンジニアリングの手法で運用課題を解決する」 • • •

    手作業の自動化 システムの信頼性を定量的に管理 障害は学習の機会 主要な概念 • • • SLI/SLO/エラーバジェット:信頼性の数値化と管理 Toil(無駄な作業)の削減:繰り返し作業の自動化 ポストモーテム:障害から学ぶ文化
  10. なぜ右から左の流れが重要なのか 左から右 開発 → 運用だけの世界 • • • • 開発は本番の実態を知らない

    同じ障害の繰り返し 運用チームの疲弊(Toilの増大) 「動けばOK」からの脱却不可 右から左 🔄 プロダクションからのフィードバック 運用の知見を開発に還元 • • • • 実際のパフォーマンスデータ 障害パターンの分析結果 ユーザーの使用実態 インフラのボトルネック情報 📊 データドリブンな改善 測定可能な指標で判断 • • • SLI/SLOに基づく優先順位付け エラーバジェットでの開発速度調整 根本原因の設計レベルでの解決
  11. プラットフォームとは 開発者や運用者に役立つ機能、たとえば • • • • • セルフサービスのAPI ツール サービス

    ナレッジ サポート を「魅力的な社内プロダクト」として整備した基盤のこと。 共通の機能を提供し管理することで、開発者やオペレーターがアプリケーションやサービスを迅速に提供 することを可能にする。 プラットフォームは、プラットフォームチームによって構築・維持される。
  12. プラットフォームとは 開発者や運用者に役立つ機能、たとえば • • • • • セルフサービスのAPI ツール サービス

    ナレッジ サポート を「魅力的な社内プロダクト」として整備した基盤のこと。 共通の機能を提供し管理することで、開発者やオペレーターがアプリケーションやサービスを迅速に提供 することを可能にする。 プラットフォームは、プラットフォームチームによって構築・維持される。
  13. 2つのIDP Internal Developer Platform Internal Developer Portal 開発チームがインフラやツールを効率的に 利用できるようにするための内部向けプ ラットフォーム

    開発者向けのインターフェース。 Internal Developer Platformに 含まれることも多い インフラ、CI/CD、監視、認証などを抽象 化し、開発チームがアプリ開発に集中でき るようにする。 自社のサービスやインフラ、ツールの情 報を一元化し、開発者が必要なリソース や情報に簡単にアクセスできるようにし たもの。 インフラやサービスの自己管理を支援し、 「セルフサービス」で素早く安全に操作で きるように設計する。 ドキュメントやAPI仕様、サービスの稼 働状況をカタログ形式で表示したり、検 索可能にしたりする。
  14. ステークホルダーごとの「恐れ」 👔 経営層(エグゼクティブ ) 💼 セールス・営業 必要なのは「ビジネスインパクト」 商談中の顧客から「御社のサービス大丈夫?」 と言われたら・・・ •

    • • いくらの損失が出るのか 法的リスクはあるのか メディア発表は必要か たった一度の障害が、数ヶ月かけて築いた 信頼関係を崩壊させ、契約を白紙に戻す可能性があ る。 情報がなければ、適切な判断を下せない 📣 広報・マーケティング 🎧 カスタマーサポート SNSでの炎上は秒単位で拡散する。 沈黙は「隠蔽」と受け取られかねない。 顧客との最前線にいる人たち。システムが止まると、 怒った顧客からの電話やチャットが殺到。 適切なタイミングでの発信が、ブランドイメージを守る 鍵。 彼らにとって凄まじいストレスであり、 離職の原因にもなり得る。 技術面だけでなく、各ステークホルダーの不安を解消しなくてはいけない
  15. インシデントを「管理」することが重要 技術的な対応を行う障害対応だけでなく、組織やビジネスの視点を含めて問題を解決していくた めのインシデント管理が、今後の世の中では必要不可欠。 障害対応 インシデント管理 🔧 視点: システム(技術) 🏢 視点:

    組織(ビジネス) 🎯 目的: 壊れたものを直す(復旧) 👥 主語: 組織全体 🎯 目的: ビジネスへの影響を最小化し、信頼を維持する ⚡ アクション: • • • • サーバーの再起動 コードのロールバック ログの調査 データベースのフェイルオーバー など。 ⚡ アクション: • • • • • 状況の指揮 ステークホルダーへの報告 役割分担 顧客対応 再発防止策の策定 など。
  16. まずは基本をしっかりと オブザーバビリティ メトリクス、ログ、トレース が整備され、異常の検知 と原因追跡が可能な状態 Proprietary & Confidential インシデント対応 プロセス構築

    情報共有と 連絡手段 初動対応から復旧、事後 分析までの標準化された フロー コミュニケーションチャネ ル整備、ステークホル ダーとの定期報告や広報 プロトコル
  17. インシデント対応プロセスの確立 責任の所在 と 意思決定の経路 を明確にし 情報の流れ をコントロールする インシデントコマンダー (IC)を 中心とした命令指揮系統を構築

    ICはインシデント対応の指揮者。 重大インシデントを解決に導く ことを目的とし、 意思決定 を行う。 このフローがない場合 アラート検知 → ??? AIは「次に何をすべきか」を提案できず、 各人がバラバラに動く CIO ユーザー ユーザー担当 インシデントコマンダー 別チーム �� �� 作業担当
  18. ステークホルダーと のコミュニケーション 経営的な意思決定、対外的な情報発信のために 重要。3つの「適切」を意識 • CIO 適切な粒度 ◦ 技術的な詳細までは不要 ◦

    何が起きているか 、今何をしているか 、今後 の見通し を伝える • 適切な方法 ◦ ブロードキャスト型 を徹底 ◦ 戦時における1:1のコミュニケーションは、 Sales Support 取り返しの付かない遅延を招く • 適切なタイミング ◦ 定期的 (1時間おき、など) ◦ ステータスに変化があったとき Dev
  19. Value Stream Mapping リリース アイディア LT(リードタイム): 31日 PT(プロセスタイム): 8.75日 Production

    分析 デプロイ LT: 2d / PT: 1d LT: 1d / PT: 2h 設計 リリース 判定会議 LT: 3d / PT: 2d LT: 10d / PT: 1h 開発 コード レビュー LT: 4d / PT: 3d LT: 1d / PT: 4h Staging デプロイ テスト UAT 品質判定 会議 LT: 1d / PT: 2h LT: 1d / PT: 6h LT: 7d / PT: 1h パフォーマ ンステスト LT: 1d / PT: 6h
  20. Value Stream Mapping リリース アイディア LT(リードタイム): 31日 ⇨ 14日 PT(プロセスタイム):

    8.75日 ⇨ 8.5日 Production 分析 AIより先に この会議を何とか すべきでは? LT: 2d / PT: 1d デプロイ LT: 1d / PT: 2h 設計 リリース 判定会議 LT: 3d / PT: 2d LT: 10d / PT: 1h 開発 コード レビュー LT: 4d / PT: 3d LT: 1d / PT: 4h Staging デプロイ テスト UAT 品質判定 会議 LT: 1d / PT: 2h LT: 1d / PT: 6h LT: 7d / PT: 1h パフォーマ ンステスト LT: 1d / PT: 6h