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プロダクトの成長に合わせたアーキテクチャの段階的進化と成長痛、そして、ユニットエコノミクス...

 プロダクトの成長に合わせたアーキテクチャの段階的進化と成長痛、そして、ユニットエコノミクスの最適化

社会インフラ基盤開発に関わるアーキテクチャ設計を学ぶ会!
https://finatext.connpass.com/event/365430/
での登壇資料です

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KAKEHASHI PRO

August 28, 2025
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  1. ©KAKEHASHI inc. 8 プロダクトのフェーズと事業や組織的な要件の変化 2020 2021 2022 2023 2024 2025

    MVP期 SMB導入期 エンタープライズ導入期 Musubi AI在庫管理リリース 仮説検証の 早さ・速さ 機能開発のスケーリング チームの体制の強化 持続可能な成長 高信頼性・高品質 それぞれのフェーズで重要にしたい事業や組織的な要件 それぞれのフェーズでアーキテクチャに求められる品質特性 • 機能適合性 (特に機能適切性) • 保守性 • 機能適合性 (特に機能完全性) • 使用性 • 保守性 (特にモジュール性、修正性) • 機能適合性(特に機能正確性) • 信頼性 • 性能効率性 • 保守性(特に解析性) • そしてユニットエコノミクス 入社!(※) (※)入社より前のいなかった時期の情報は、正確ではない可能性があります
  2. ©KAKEHASHI inc. 9 品質特性 システム/ソフトウェア製品品質 機能適合性 性能効率性 互換性 使用性 信頼性

    セキュリティ 保守性 移植性 機能完全性 時間効率性 共存性 適切度認識性 成熟性 機密性 モジュール性 適応性 JIS X 25010:2013 製品品質モデルより 機能正確性 資源効率性 相互運用性 習得性 可用性 インテグリティ 再利用性 設置性 機能適切性 容量満足性 ユーザエラー 防止性 運用操作性 障害許容性 (耐故障性) 否認防止性 解析性 置換性 回復性 責任追跡性 修正性 ユーザインタ フェース快美性 真正性 試験性 アクセシビリティ • 品質特性はトレードオフ。すべてを同時に満たすことはできない • プロダクトの特性やフェーズに合わせて、アーキテクチャドライバとなる要素を自分たちで選択する
  3. ©KAKEHASHI inc. 10 ユニットエコノミクス • ユニットエコノミクスとは ◦ 顧客あたり(1ユーザー、1店舗など)の採算性 ◦ LTV(顧客生涯価値)

    > CAC(顧客獲得コスト) という健全な目指す • アーキテクチャとどう関係するのか? ◦ どうすれば長く使い続けてもらえるか ▪ ユーザーが増えても、サクサク動いて落ちないサービス ▪ 魅力的な機能を素早く提供 ◦ どうすればコストを下げられるか ▪ 事業モデルに適したサービス選定、構成 ▪ システムの負荷の削減
  4. ©KAKEHASHI inc. MVP期の状況 12 • 事業 ◦ ヒアリング、モックアップでデモすることにより、プロダクトに必要な要素を洗い出し ◦ 初期開発のカオス

    • 開発チーム ◦ 新規のスクラムチーム ◦ バックエンドエンジニアの全員が業務委託のメンバー ▪ 最初1人 ▪ 徐々に増え3〜4人 ◦ バーンダウンチャートがアップし続ける問題
  5. ©KAKEHASHI inc. 14 MVP期のアーキテクチャのふりかえり 良かったこと 課題 性能効率性 • 考えることが少ない ー

    信頼性 • 考えることが少ない ー 保守性 • 価値提供のリードタイムの短さ ー
  6. ©KAKEHASHI inc. SMB導入期の状況 16 • 事業 ◦ SMB領域のPMFに向けて足りない機能をどんどん作っていく時期 ◦ AIの精度向上も含めて、ユーザー体験の向上を推進

    ◦ オンボーディングや手作業での運用の課題 • 開発チーム ◦ 開発チームが20人〜40人ほどに ▪ バックエンドエンジニアも10人程度に ◦ コミュニケーションコスト、マネジメントコストの増加
  7. ©KAKEHASHI inc. 18 SMB導入期のアーキテクチャのふりかえり 良かったこと 課題 性能効率性 • 最低限の対応でレスポンス性能へ対処でき る構成になっていた

    • CI/CDの遅さ 信頼性 • 考えることが少ない ー 保守性 • 機能開発に集中できる構成 • 修正の影響範囲 • 単体テストの追加が難しい • チームのパフォーマンスがスケールしな い
  8. ©KAKEHASHI inc. エンタープライズ導入期の状況 20 • 事業 ◦ 大手法人の薬局に向けて、機能の正確性の向上や法人としての管理機能を開発 ◦ システムの信頼性とスケーラビリティの重要度が一気に上がる

    ◦ 持続可能な成長のため、インフラコスト削減を実施 ◦ 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」への対応 • 開発チーム ◦ 職能別のサブチームから、フィーチャーチームへの変化 ◦ 技術的負債の解消をチームとして実施できるタイミング ◦ 品質向上のための開発プロセスの見直し
  9. ©KAKEHASHI inc. 22 エンタープライズ導入期のアーキテクチャのふりかえり 良かったこと 課題 性能効率性 • 高いスケーラビリティ •

    DBの変更の運用が容易 • インフラコスト増加 信頼性 • 高い信頼性 • 可観測性の低さ 保守性 ー • 変更の影響範囲も大きさ • 動作確認の難しさ