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人と組織の"エン"を結ぶ - 受託開発EMの価値創出と潜在力の引き出し

人と組織の"エン"を結ぶ - 受託開発EMの価値創出と潜在力の引き出し

受託開発会社であるモンスターラボで1年半のエンジニアリングマネージャー(EM)としての経験を振り返り、その役割と実践について紹介します。受託開発という特性上、プロジェクトマネジメントはPMが、プロダクトマネジメントはクライアントが主導するケースが多いため、EMとして特にピープルマネジメントとテクニカルリーダーシップに焦点を当てた活動を行ってきました。 サラ・ドラスナーが『エンジニアリングマネージャー入門』で述べている「周りのみんなが自分の力を出し尽くせるようにすること、それも共に」という言葉を体現すべく、3つの「エン」(エンゲージメント、エンパワーメント、エンカレッジメント)を軸としたチームマネジメント手法を実践しています。また、プレイングマネージャーとしての開発業務への参画や、チームメンバーの成長支援、技術的な課題解決を通じて、会社の事業とチームメンバーを繋ぐ役割を果たすEMとしての取り組みについても紹介します。

Kuchitama

April 21, 2025
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Transcript

  1. EMの4つのP 領域 1.ピープルマネジメント チームメンバーの成長と幸福をサポート 1on1でのキャリア相談 メンバーの評価とエンゲージメント向上 2.プロジェクトマネジメント スケジュール管理 リスク管理 チーム間のコミュニケーション調整

    3.プロダクトマネジメント プロダクトのビジョン策定 市場分析 品質管理 4.プラットフォームマネジメント テクニカルリーダーシップ アーキテクチャ設計 技術選定 コードレビュー 参考:Qiita|エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド
  2. モンラボEMの主な活動 1. チームメンバーのアサイン調整 スキルと経験の考慮 成長機会の提供 プロジェクト特性とのマッチング 2. 目標設定とキャリア支援 キャリアパスの設計 定期的な1on1

    成長のための機会創出 3. 評価とフィードバック エンゲージメント向上 給与・賞与への反映 4. 採用活動 技術力の評価 カルチャーフィット 長期的な視点での採用
  3. モンスターラボの組織構造 Project A Project B Project C PM Designer Solution

    Architect Backend Engineer Frontend Engineer プロジェクト横断で各職種のチームを形成 自チームとプロジェクトが一致しない 各職種にEMを配置してピープルマネジメントを実施 プロジェクトごとにPMがプロジェクトマネジメントを実施 マトリックス組織を採用
  4. エンゲージメント 具体的な取り組み 定期的な 1on1 メンバーにより 毎週~月1回 キャリア相談 案件の状況共有・課題壁打ち アサイン相談 目標設定・評価FB

    チーム活動の立ち上げ プロジェクトアサインの最適化 チームメンバーのスキルと経験を考慮 成長機会の提供
  5. エンパワーメント DataAnalyze AI 元々はメンバーが提案に盛り込めないか考えた構成図 1on1でメンバーのアイデアを聞く 汎用性ありそうと思って プレスリリース 化を計画 CTOに相談 →

    ブランディング部門に相談 モンスターラボ、自然言語による対話でのデータ分析を支援する 新サービス『DataAnalyze AI』を提供開始
  6. エンカレッジメント 具体的な取り組み ぼっち&. にしない 1. VNメンバーとのMTGに同席 ベトナムメンバーとの協業支援 日本 vs ベトナム

    になりかねない座組 ミーティングへの同席によるバックアップ 2. 新人メンバーと一緒に案件アサイン 新しく入社したメンバーと一緒に自分もアサイン 薄く10%だけ オンバーディングをサポート レビューだけ参加 困った時だけMTG同席 会社・案件に慣れるまでの期間限定アサイン チームメンバーを勇気づける・不安を取り除く
  7. EMの4つのP 領域 1.ピープルマネジメント チームメンバーの成長と幸福をサポート 1on1でのキャリア相談 メンバーの評価とエンゲージメント向上 2.プロジェクトマネジメント スケジュール管理 リスク管理 チーム間のコミュニケーション調整

    3.プロダクトマネジメント プロダクトのビジョン策定 市場分析 品質管理 4.プラットフォームマネジメント テクニカルリーダーシップ アーキテクチャ設計 技術選定 コードレビュー 参考:Qiita|エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド
  8. 今後 こだわりたいところ エンゲージメント eNPS 定着率(離職率)にはこだわりすぎない 活躍の場は自分で選ぶべき アルムナイとかでいつか戻って来てくれたら最高 チームの売り上げ・利益 売り上げ・利益がしっかり立たないと、挑戦しづらい 還元サイクルを作りたい

    個人目標と会社のビジネスをちゃんと繋げる ウィンセッション をしっかり回して加速させる エンパワメントとエンカレッジメントは エンゲージメントにつながる行動指針という位置付け 来期は、ここにエンジョイメントを加えて、4つのエンにして発表したい