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How to proceed with the digital transformation
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masashiokawa
June 21, 2020
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How to proceed with the digital transformation
「デジタルトランスフォーメーションの考え方・進め方」という演題の講演資料
masashiokawa
June 21, 2020
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Transcript
デジタルトランスフォーメーションの 考え方・進め方 2020/6/25 ウイングアーク1st株式会社 UPDATA Report調査室 主席研究員 大川真史(Masashi Okawa)
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 1 大川真史(おおかわまさし)
ウイングアーク1st(株) UPDATA Report調査室 主席研究員 【社外活動/役職】 ⚫明治大学 サービス創新研究所 客員研究員 ⚫デジタルハリウッド大学大学院 デジタルヘルスラボ 客員講師 ⚫総務省 情報通信分野の研究開発の在り方に係る調査 有識者 ⚫内閣府 SIPフィジカル空間デジタルデータ処理基盤 My-IoT開発PF メンバー ⚫東京商工会議所 ものづくり推進委員会 学識委員 ⚫東京商工会議所 スマートものづくり推進事業専門家WG 座長 ⚫日本商工会議所 中小企業活力増強のITサービス・レシピ 作成 ⚫栃木県 IoT等専門家派遣事業 専門家 【2019年情報発信実績】 ⚫講演(公的機関):34回(東京商工会議所、各地商工会議所、三重県庁、栃木県県庁、金沢大学、日本鋳造協会等) ⚫講演・ワークショップ(民間企業):9回 ⚫主催コミュニティイベント:12回 約1,500名 ⚫執筆:「AI・IoT・データ活用総覧2019-2020」「最新マーケティングの教科書2020」(共に日経BP) ⚫寄稿/取材:Forbes Japan、パナソニック「GEMBA」 【専門】デジタル化による社会・産業・企業構造転換 【コミュニティ】 エンタープライズIoTLT/ ヘルスケアIoTLT/鋳造IoTLT M5Stack ユーザーグループ 同人ハードウェア MeetUp D Empowerment Lab Facebook:https://www.facebook.com/masashi.okawa1/ Twitter:https://twitter.com/masashiokawa Eight
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 2 会社概要
商号 :ウイングアーク1st株式会社 所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー 創業 :2004年3月 事業内容 :ソフトウェアおよびサービスの開発・販売 従業員数 :連結607人/単体522人(2019年2月末時点) 売上高 :155億6,600万円(2018年2月期連結) ※株式会社ミック経済研究所「帳 票設計・運用製品の競合調査 2019 年度版」(帳票運用製品ベンダー 別出荷金額推移)をもとにウイン グアーク1stが作成。日立製作 所と帳票分野で提携し、「EUR」 の資産を取得(2018年4月)した ことに伴う数値。 累積導入者数 26,021社 国内シェア 68.3% (第1位) 帳票事業 データエンパワーメント事業 累積導入者数 Dr.Sum 6,401社 MotionBoard 2,170社 国内シェア 15.9% (第1位) ※株式会社アイ・ティ・アール 「ITR MARKET VIEW DBMS/BI市 場2018」データ分析/レポーティ ング市場:ベンダー別売上金額推 移およびシェア(2016年度)
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 3 目次
新しい産業革命 我が国のデジタル化の現状 身の丈DX/デジタル化事例 デジタルトランスフォーメーションの進め方
新しい産業革命
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 5 ポスト工業化社会(デジタルサービス化社会)への転換
• 現在は、第4次産業革命と呼ばれる100年に1度の動力源の革命に留まらず、18世紀から続 く工業化社会からポスト工業化社会(デジタルサービス化社会)への転換期でもある。 21世紀 工業化社会 農耕社会 デジタルサービス 化社会 DX 20世紀 19世紀 第1次産業革命 • 動力獲得 • 蒸気機関 • 軽工業 第2次産業革命 • 動力革新 • 石油・電力 • 重工業 第3次産業革命 • 自動化・省力化 • ソフトウェア • 情報通信産業 第4次産業革命 • 自律的な最適化 • AI、IoTなど
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 6 工業化社会とデジタルサービス社会の違い
• 最適なユーザー体験提供が競争優位の源泉となり、重要成功要因は工業化社会と全く異なる。 • インターネット前からの産業/企業とインターネット後の産業/企業と分類する事も出来る。 デジタルサービス社会 (インターネット後) 工業化社会 (インターネット前) 競争優位の源泉 リソース獲得 役割分担 競争ポイント 提供価値 組織体制 UX=User eXperience(ユーザー経験) 技術 → 機能・製造 製造設備などリソースを集積 水平分業で標準化、管理高度化 QCDの競争 均質的・標準的な製品提供 組織内の役割を果たす ユーザーインサイト → UX 開発案件ごとリソースを集約 一人や少人数ですべて行う 試行錯誤と一次データ獲得 最適なユーザー体験を提供 初期衝動起点でユーザーと繋がる
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 多くの産業でインターネット後に出来た企業が業界トップになっている。
• これら企業は最適なUXと一次データで競争優位を形成し続けている。 7 インターネット後の企業の台頭(最近10年の変化) Uber Airbnb Facebook 出所:各社Webサイトより講演者作成 Alibaba
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 8 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
出所:経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」より講演者作成 DX背景 と我が国 の現状 あらゆる産業で新たなデジタル技術を使ってこれまでにないビジネスモデルを展開する 新規参入者が登場しゲームチェンジが起きつつある 我が国においては、DXを進めるべくデジタル部門を設置する等の取組みが見られる。 しかし、PoC等ある程度の投資は行われるが実際のビジネス変革には繋がっていない 今後DXを本格的に展開していく上では、DXによりビジネスをどう変えるかといった経 営戦略の方向性を定めていくという課題がある DXとは 企業が外部(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部(組織、文化、従業員) の変革を牽引しながら、プラットフォーム(クラウド、ビッグデータ、ソーシャル技術 等)を利用した新しい製品やサービス、ビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの 両面での顧客体験の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 9 これまでのやり方が無い国が先行している
• これまでのやり方や固定観念、社会的ルールなど「レガシー」が無い国が新しい技術や産業 構造変革を受け入れる。 世界初の全国規模ドローン配達(ルワンダ) マイクログリッドで未電化解消(ケニア) 出所:Youtube(https://youtu.be/UEIwQQF01gI) 出所:Youtube(https://youtu.be/dfNpQzivkJA)
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 10 新しい産業革命後のヒント:深圳(Shenzhen)
出所:WIRED.jp(https://youtu.be/388DaVBUtEA) メイカーズのエコシステム (高須正和、インプレス) 「ハードウェアのシリコン バレー深セン」に学ぶ (藤岡淳一、インプレス) ハードウェアハッカー (アンドリュー“バニー” ファン 、技術評論社)
我が国のデジタル化の現状
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 12 ICT機器産業:電子立国から輸入国へ
出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 1985年の通信自由化以降、ICT関 連機器の生産額・輸出額は増加を 続け「電子立国」と称されるまで になった。しかし2000年代からは 生産・輸出共に減少傾向に転じ、 2013年に輸出額と輸入額が逆転。 2000年代後半からはスマートフォ ンの普及に伴い輸入が急増。 我が国では米国のデジタル・プ ラットフォーマーのようにグロー バルな存在感を持つICT企業も出 てきていない。
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 13 ICT業界構造:受託開発中心で投資効果が低い
出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 昭和時代には世界最先端であっ たが、平成時代は世界でも稀な ICT投資減少国となった。 情報システム構築は非コア業務 として外部委託が進み、SIerと いうICT企業による受託開発中心 の情報システム構築という独特 の構造が形成された。 SIerによる受託開発により、特 に非製造業において業務改革等 がないため、ICT導入効果を発揮 せず、業務を変えず投資を控え 生産性向上がなされなかった。
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 14 デジタルプラットフォーマーの台頭と変革力の強化
出所:経済産業省 産業構造審議会「新型コロナウイルスの影響を踏まえた経済産業政策の在り方について」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 15 雇用システム:工業化社会に過剰適応している
出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 16 企業による人材育成投資:国際比較で圧倒的に低位
出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 17 リカレント教育:仕組み・制度は整うが関心が低い
出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 18 科学技術の中心はアメリカと中国
• 科学的出版物と共著論文の状況をみると、国際的に科学論文数や国際共著論文数が伸びる。 • 特に中国の増加が目立つ。 出所:文部科学省 科学技術・学術分野における国際的な展開に関するタスクフォース「科学技術・学術分野の国際展開について」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 19 自前主義のインクリメンタルイノベーション
• 根強い自前主義。オープンイノベーションへの理解が進まない。 出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 20 前回不況時の民間研究開発の動向
• リーマンショック時、研究開発費は従来の水準に戻るまでに時間を要した。 出所:経済産業省 産業構造審議会「新型コロナウイルスの影響を踏まえた経済産業政策の在り方について」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 21 専業ニッチが強く、コングロマリットが弱い
• 日本企業は大規模化・多角化が進むと収益性悪化。企業年齢が高くなると収益性悪化。 出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 22 中小企業の二極化
• 中小企業内の格差拡大。小規模事業者の生産性の低さは、他国と比べても顕著。 出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 23 インターネット後に起きた変化
10年前 現在とこれから 自分でサーバーを立ててシステム構築 クラウドサービスを使う 主目的は作業支援(自動化・省力化) 主目的は判断支援(可視化・自律化) ベンダー独自の開発環境 開発環境はオープンな開発環境 エンジニアや専門家だけが作る 多くの人が(ユーザーでも)作れる 企業内に閉じたナレッジ オープンナレッジ 高額な製造装置、工作機械 個人向けCNC旋盤機、レーザー加工機 金融機関による間接金融 クラウドファンディング、個人間送金 B2B、B2C C2C(コミュニティ) モノで価値を生み出す 経験やコトが価値になる
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 世界で最もクリエイティブな国とみられているが、最もクリエイティブが無いと自認して、
社会・産業構造にクリエイティブを組み込めていない国である。 24 世界で最もクリエイティブな国:日本 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% ドイツ アメリカ イギリス フランス 日本 「自分はクリエイティブである」 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 日本 アメリカフランス ドイツ イギリス その他 「最もクリエイティブな国は」 出所:アドビ システムズ 「State of Create: 2016」より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 25 同人ハードウェア
同人ハードウェア meetup ⚫ 毎回100~150名くらい参加 ⚫ 大半がPCB設計発注経験あり ⚫ 過半数が3Dプリンタを所有 ⚫ CNC旋盤、レーザー加工機も 同人ハードウェアフェス 出所:スイッチサイエンスマガジン(https://mag.switch-science.com/2019/10/17/dhwfes-2/) 「原価で欲しけりゃ 自分で作れ」販売サイト (https://booth.pm/ja/items/1278974)
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 26 ものづくりの民主化(GUGEN:日本最大級のハードウェアコンテスト)
出所:GUGEN(https://gugen.jp/)
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 27 ものづくりの民主化(GUGEN:日本最大級のハードウェアコンテスト)
• 個人が作ったプロトタイプも進化する。その進化のストーリー自体が価値を持つ。 • 従来のものづくり論の考え方である「ものづくり=設計情報の創造・転写システム」から 「ものづくり(開発・設計・製造)プロセス自体が、非製造業的な価値を創造する」という 「メタ・製造業のサービス化」とも言える。ものづくりの民主化の結果、これまでの製造業 とはコンテクストが異なる「ものづくり」が誕生している。 出所:ProtoPedia:波動ティッシュ(https://protopedia.net/prototype/8038da89e49ac5eabb489cfc6cea9fc1) ProtoPedia:IoTはんこ(https://protopedia.net/prototype/c8758b517083196f05ac29810b924aca)
身の丈DX/デジタル化事例
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 29 きゅうり農家:小池さん
• エンジニアだった小池さんが実家のきゅうり農家に戻りAIを使って等級判定ツールを開発 出所:Google Japan Youtube動画(https://www.youtube.com/watch?v=XkKxSAb4EAw)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 30 クリーニング屋:クリーニングハウスレモン
• 元DJ。IT自体にあまり縁がなかった。自分で勉強し画像解析技術などを習得。 出所:Google Japan Youtube動画(https://www.youtube.com/watch?v=vCUk7zkzDQw)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 31 薬局:山口さん(1)在庫棚卸
• プログラム未経験で35才からプログラムの勉強を始めアプリ等の自作を始めた。 • 開発したサービスを同業者等に販売するためクラウドサービス会社を起業 • 薬剤師が現場で本当に使い易い在庫棚卸用サービス「ファーマシストオンライン」を開発 出所:ウイングアークフォーラム2018、山口洋介さんFacebookページ、株式会社ファーマクラウド(https://www.pharmacloud.co.jp/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 32 薬局:山口さん(2)在庫共有サービス、発注システム
医薬品発注システム 出所:株式会社ファーマクラウド(https://www.pharmacloud.co.jp/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 33 耳鼻科医:どい耳鼻咽喉科院長
• プログラム歴半年で、LINE Botを5つ以上開発 • 更に、鼓膜の写真をMicrosoft Custom Vision Serviceに学習させ、急性中耳炎か滲出性中耳 炎か正常鼓膜かを判断するツールも開発(300枚の教師データで30枚正答率100%) 出所:Qiita(https://qiita.com/doikatsuyuki/items/bbed5e902577d68fb8a9)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 34 ゴムパッキン製造業:タカハシ
• 社長が製造/SCMシステムをCOBOLで自作。入力用キーボード、タッチパネルなども改造。 • 現場をデータ化するために最適な方法は現場にいる人しかわからない。 出所:東京商工会議所スマートものづくり(https://www.tokyo-cci.or.jp/seisaku/committee/mono/smart/case/08/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 35 IoT(生産性見え太君):武州工業
• スマートフォンや加速度センサ付きデバイスを設備に貼り付け、現作業場可視化・自律的改 善活用の配線レス設備動作情報収集アプリ「生産性見え太君」を開発、販売。 • 現場を可視化するだけで、現場が自律的に判断し、生産性向上を実現した。 出所:生産性見え太君(https://www.bimms-mieta.com/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 36 iXacs(旭鉄工/i
Smart Technologie) • 後付けのセンサーやデバイスで「生産個数・停止時間・サイクルタイム」を即座に把握 • この仕組みをiXacs(製造遠隔ラインモニタリングサービス)として積極的に同業者へ販売 出所:旭鉄工/i Smart Technologie(http://istc.co.jp/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 37 「欲しい物は自分で作る」人たちに共通している事
• いまの欲求や困りごとをどうに かしたい(最高のUX) • 自分で日々痛感してる辛さ 初期衝動 • 自分の現地・現場・現物が起点 • 技術はブログや動画で勉強 • 現場で開発・試行・修正 方法 • 試行錯誤の結果、使わなくなる 物も多い • 試行錯誤しやすい物(変更容 易・安い)を求める 必要なもの • 欲しい物を作るのが楽しくて、 誰かが使って喜ぶのが嬉しい • 試行錯誤や想定外の出来事が楽 しい 動機付け • 「外販ありき」ではない • 同じ辛さを痛感している同業者 への販売 • ユーザーのコミュニティ化 ビジネスモデル • 現場にとって最適なユーザー体 験となっている • 一連の業務もデータもひとつの 基盤で扱える プラットフォーム
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 38 コロコロ日報(三ツ輪技研)
• さいころ型のデバイス。作業内容ごとにさいころ面を変えて作業日報となる。 出所:三ツ輪技研(https://mitsuwa-giken.jp)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 39 irBoard
/ irPanel(伊藤ソフトデザイン) • iPadを工作機械用タッチパネルディスプレイとして利用できるスマホアプリ 出所:irBoard(http://irboard.itosoft.com/ja)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 40 ポカヨケツール(ヘルツ電子)
• トルクレンチ・リベッター・電動ツールなどの工具を用いる生産工程や、チェックする作業 のミス防止(ポカヨケ)をするツール 出所:ヘルツ電子(http://www.herutu.co.jp/)より講演者作成 プライヤーレンチ デモ動画 チェックペン デモ動画
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 41 SOFIXCANΩeye(ソフィックス)
• 機械や装置の操作パネルにWebカメラを取り付け、画像認識で機械の状態をデータ化。 出所:SOFIXCANΩeye(http://www.sofix.co.jp/products/sofixcan_omega/sofixcan_omega_eye/index.html)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 42 BakeryScan(ブレイン)
• トレイ上の複数のパンの値段と種類をカメラで一括識別するシステム(POSレジ) 出所:ベーカリースキャン(http://bakeryscan.com/)、より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 43 身の丈DX事例:両国屋豆腐店(諏訪郡富士見町)(1)
出所:両国屋豆腐店Webサイト、経営ハッカー(https://keiei.freee.co.jp/articles/i0100066)より講演者作成 当時の事業環境 ⚫ 昭和24年創業の3代目 ⚫ 量販店向けから学校給食向け に転換し経営が安定 ⚫ 一方、事務作業が増加 業務の状況 ⚫ 土日も含む毎夜2時間、FAXの注 文を手作業で数え、翌日の仕込 計画を紙とペンで作成する ⚫ 豆腐について考えてる時間は2割 課題と解決の方向性 ⚫ 商品パッケージ開発や、新規 開拓の営業をしたい ⚫ 事務作業や確認作業をクラウ ドを使って効率化したい
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 44 身の丈DX事例:両国屋豆腐店(2)
出所:両国屋豆腐店Webサイト、経営ハッカー(https://keiei.freee.co.jp/articles/i0100066)より講演者作成 受注~生産管理 をクラウド化 毎日2時間の事務作業が30分に短縮 毎月50時間の削減 経理業務自動化 クレジットカード も使えるiPadレジ 毎日自動で売上記録・現金管理 まとめ買い顧客増→口コミ拡散 経理業務などのチェックや 単純作業を自動化 新商品開発 販路拡大・ 高付加価値化
デジタルトランスフォーメーションの 進め方
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 46 デジタルトランスフォーメーションの進め方の全体像
• 2種類のフィードバック=「手段のフィードバック」と「成果のフィードバック」 • 経営・事業視点での「何をどうしたいか」から始めて、とりあえずやってみる事で想定外の 効果や価値を知覚する結果、「やりたい事」と「どうやるか」が同時に明確になっていく。 ③どうやるか データを作る ・上げる データを つなげる データを 分析する 判断する データを見る・知らせる アク ション 手段のフィードバック ③どうやるか ④ 次に何を するか ② まず何を するか ① 何をどう したいか ⑤ やった結果 どうだったか 成果のフィードバック ⑥ 「どうしたい」 の見直し 事業計画・開発計画 商品・サービス設計 要件定義・概要設計 詳細設計・開発 テスト・ローンチ 効果測定
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 47 ③どうやるか=デジタル化に必要な機能
• デジタル化には、データを作って可視化・分析する機能が必要である。 • 現場や中間層や経営者がデータに基づいてアクションにつながる「判断する」ことが最も重 要な機能である。データ可視化やデータ分析は判断までの過程に過ぎない。 データを見る・知らせる 可視化ツール スマホアプリ 判断する データを作る・上げる データをつなげる データを分析する クラウド ストレージ 表計算ソフト クラウドAI センサー カメラ AI-OCR 音声 業務システム 外部データ 制御する/ アクション API ETL フロントDB 無線近距離通信
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 48 センサー(1)よく使われるボートとセンサー
• かつては組込みエンジニアしか扱えなかったセンサーが、とても簡単に扱える ようになり、価格も桁違いに安くなった。高精度・多機能の革新ではない。 出所:SWITCH SIENCE(https://www.switch-science.com)、各社メーカーwebサイトより講演者作成 GROVEモジュール:100種類以上のセンサー M5Stack¥4,050 Obniz ¥5,980
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 49 センサー(2)一番簡単なサービス=Webiot
• 注文をして手元に届いた時点で既にデータが上がり始めている「ネット接続済みセンサー」 • 色々な種類のデータを早く簡単に取り始めて、仮説検証を始めるには最適なサービス 出所:Webiot(https://webiot.io/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 50 AI-OCR:SPA(複数エンジンで識字率向上)
• 紙の運用を変更せずに、帳票をスキャンしてAI-OCR(文字認識AI)を使ってデータ化。 出所:ウイングアーク1st SPA(https://www.wingarc.com/product/spa/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 51 API(Application
Programming Interface) • APIとはクラウドの他社/他者提供プログラムを使い簡単に様々な処理を行うサービス/機構 • 処理したい内容をHTTPリクエスト(URL)形式で送信すると処理結果が送られてくる (例:http://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=3800928、説明はこちら) • 日本でも産官学で独自APIを開発・解放している企業が増えてきた 出所:各社API提供サイトより講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 52 ノンコーディングAPI:IFTTT(イフト)
• 「If This Then That(こんな時にあれをする)」がクリックだけで実現可能 出所:IFTTT(https://ifttt.com/)より講演者作成 ⚫ トリガー(If This):「ツイートしたら」 「LINEが届いたら」「天気予報が雨なら」など を定義 ⚫ アクション(Then That):「チャットの送信」 「Gmailでの受信」「通知(Notification)」など IFTTTが自動的にやる動作 ⚫ アプレット:トリガーとアクションを組み合わせ た「IF This Then That」全体 ⚫ 他人が作ったアプレットも利用することが出来る
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 53 クラウドAI:画像解析、機械学習のサービス
• GCP(Google)、AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)などプラットフォームには様々なクラウ ドAIサービスがある。 出所:Google Vision AI(https://cloud.google.com/vision)、Azure Machine Learning(https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/machine-learning/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 54 フロントデータベース:Dr.Sum
• 散在し充分活用されていないデータを一元管理し、権限や役割を加味した上で、現場ユー ザーが必要なデータにアクセスし、思い通りのデータ分析を行う情報活用基盤。 • 数十億件のデータもEXCELでストレスなく操作することができる。 フロントデータベース 社内データ 各種センサー データ その他独自データ Excel上で ・簡単なオペレーションで自由に 分析をしたい ・大量のデータでも気にせず分析 したい ブラウザ上で ・定例レポートを常に最新の状態 で共有したい ・PC操作な苦手なメンバーにも データを共有したい ブラウザ上で ・チャートや地図を使った表現で ビジュアル的に把握したい ・データを俯瞰的に見ることで、 新たな気付きを得たい (各データソースからMotionBoardへの直接取り込みも可能) 出所:Dr.Sum(https://www.wingarc.com/product/dr_sum/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. • 細かな初期設定をしなくても送ったデータをリアルタイムでグラフ化する無料サービス
• ライブラリーやサンプルやブログが充実しており、コピペや簡単なカスタマイズで出来る。 55 可視化ツール:Ambient 出所:Ambient(https://ambidata.io/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 56 可視化ツール:Motionboard
• 多数のデータを組み合わせて様々な表現するには高度な可視化ツール(BI)が必要である。 出所:MotionBoard(https://www.wingarc.com/product/motionboard/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 57 「どうやるか」の基本:UX重視&試行錯誤
• デジタルツールの試行・導入・活用の基本は現場起点のUX重視と試行錯誤である。 何を作るか • ユーザーが 使い続ける のが「良い サービス」 誰が決めるか • 良いサービ スはユー ザーしか決 められない どう作るか • ユーザー試 行し失敗と 修正が多い ほど良く育 つ どう進めるか • 1日でも早く 1回でも多く 「ダメ」と 言われる
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 58 「どうやるか」の正解とは?
• 例:個室トイレの満室/空室をリアルタイムに把握する方法
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 59 「どうやるか」は様々。やってみないとわからない
• 例:個室トイレの満室/空室をリアルタイム把握する方法 【センサーの種類】 加速度センサー 赤外線人感センサー 超音波距離センサー ToF(光)センサー ボタン(通電)センサー 振動センサー 照度センサー 磁気センサー 赤外線放射温度センサー 【設置場所】 防水して床近く 脚立を使って天井 タイルに接着 ドアにビス留め 【データ送信・登録頻度】 1分 1秒 1ミリ秒 【可視化の方法】 可視化ツール(BI) PCブラウザで確認 PCデスクトップ通知 スマホアプリで通知 スマホブラウザで目視 スマートウォッチ デ ー タ を 作 る デ ー タ を つ な げ る ・ 分 析 【給電方法】 100V常時給電 ボタン電池 乾電池 自家発電 【送信方法】 3G/LPWA Wi-Fi 有線LAN Bluetooth/BLE 【記憶媒体】 なし 内臓メモリ SDカード USBメモリ デ ー タ 上 げ る 【アクション】 予約する? 長時間利用アラート? 活 用
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 60 試行錯誤の検討ポイント例
• デジタルツールの試行・導入・活用の検討ポイントは多くあり最適解はひとつではない。 • データ活用した判断結果から手段のフィードバック(見直し・改善)が発生する。 データを作る・上げる • データの種類 • データ取得頻度 • データの質 • データの信頼性 データをつなげる • データ送信先 • 送信方法・頻度 • データマージ基準 データを分析する • 大量データの操作 • 欠損データの扱い • 解析アルゴリズム データを見る・知らせる • UI(操作性) • リアルタイム必要性 • 同時表示データ種類 手段のフィードバック 手段のフィードバック 手段のフィードバック 判断する 制御する/ アクション
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 61 試行錯誤の事例:きゅうり農家1号機
出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 62 試行錯誤の事例:きゅうり農家2号機
出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 63 試行錯誤の事例:Pivot
出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 64 試行錯誤の事例:きゅうり農家3号機
出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 65 必要な人材:3D人材
• Director、UX Designer、Digital Engineerが必要 • 圧倒的に不足しているのはデザイナー。デザイナーを許容する組織文化が必須。 Extreme User Director Digital Engineer UX Designer 【Digital Engineer】ツール等の事例収集と評価 ⚫幅広く情報を収集し自社導入の目利きができる ⚫自分で試作(プロトタイプ)を作ることができる 【UX Designer】ユーザーインサイト獲得 ⚫現場観察や対話を通じてユーザーインサイトを獲得する ⚫本質的な「良さ」「便利さ」を探索することが得意 【Director】課題探索と優先度 ⚫ユーザーと共に探索した課題の中から優先度を決める ⚫社内外関係者との調整、ノイズキャンセリングが得意 出所:経済産業省「第4次産業革命クリエイティブ研究会」より作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 66 エンジニアとデザイナーは宗教が違う
• 技術中心の視点・技術起点の発想ではデザインは難しく、アーキテクチャ・システムの思考 をもつ人材が必要 工業化社会に必要な人材 DXで新たに必要となる人材 追求 先端技術の追求 人・社会の課題認識の追求 探索 解決策の探索 課題の探索 指向 機能指向 感性指向 いいね! 高性能・多機能 使い易さ 職業 エンジニア、科学者 デザイナー、アーキテクト 形にする ソリューションを形にする アイデアを形にする 開発 ウォーターフォール/ゲート アジャイル/DevOps 出所:「イノベーション事業をデザインする」(i.lab)に加筆
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 67 UXデザイナーと「広義のデザイン」
• UXや製品/サービス/ツール全体を設計(デザイン)する「広義のデザイン」がUXデザイ ナーの範囲。 狭義のデザイン:意匠、UIなど主に表層的な姿を対 象とする設計。従来から主に(日本語としての)デ ザインと認知されている領域である。 広義のデザイン:UXを含む製品・サービス全体を 対象とする。製品やサービスの提供者側だけでな く、ユーザーまで含めた価値創造プロセス全体が 設計領域である。 経営のデザイン:製品やサービスの提供を通じた 価値創造をするために必要となるビジネスモデル、 エコシステム、会社組織、マネジメントなどの設 計を対象とする。 出所:経済産業省「第4次産業革命クリエイティブ研究会」より作成 経営の デザイン 広義の デザイン 狭義の デザイン
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 68 デザイン人材の育成と活用
• ひとつの専門学術領域では難しく、PBL等で実践に近い環境での経験と学習が必要 • 就職以降、デザイン人材を育成する場を積極的・明示的に確保しなければならない 社会 企業 新事業部門 高度人材育成機関 (大学/大学院等) 社会科学系 学生 芸術系学生 応用科学系 学生 既存事業部門 開発プロジェクト (オープン/アジャイル/共創型) クリエイティブファーム等 イノベーション 支援職 エコシステム形成 (社会・ユーザー・ビジネス パートナーとの連携) 経営層 CCO CDO 中長期成長貢献の 説明・合意 その他学生 具体化 検証 評価 修正 ビジネスでの実践を通じた 相互共感共鳴 ・実プロジェクト ・企業インターン ・ワークショップ など 若手へのインストール 中堅のアンラーニング ・実プロジェクト ・他社インターン ・ワークショップ など ユーザー・ ビジネスパートナー ⚫ プロジェクトマネージャー ⚫ デザイナー ⚫ エンジニア 出所:経済産業省「第4次産業革命クリエイティブ研究会」より作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 出所:東京商工会議所「ものづくり企業の現状・課題に関する調査」(http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=115010)より講演者作成 69
想定外の効果「やってみないとわからない」 • ツール導入前の期待効果と導入後の効果は異なる。 • ツール導入→データ化→可視化共有→社内外コミュニケーション活性化→生産性向上 • 想定外の効果を認識する能力が必要である。
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 70 ICT/AI/IoTツールの利活用を進める上での課題
出所:総務省「平成30年 情報通信白書」3章2節 図表3-2-2-4より講演者作成 0% 20% 40% 60% 80% 100% 日本 米国 英国 ドイツ 通信回線の品質や速度 端末やセンサーの品質や価格 外部との接続性 レガシーシステムとの調整や移行 データ流通に係る制度環境やルールの 整備 政策や制度的な対応・支援 資金調達環境 人材育成 自社のニーズに対応したソリューションや 製品・サービス ビジネスモデルの構築 組織としてのビジョンや戦略の立案 組織風土 システム・ インフラ 事業環境・ 支援体制 自社組織・ 自社風土
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 71 デジタルツールを活用出来ない組織風土例
• AI・IoT等デジタル ツールを導入する事 が目的になっている。 • 事業上の成果の目論 見がなく始める。 目的が不明 確 • 確実に成功しそうな 事だけを実施する。 • 実績のない新技術・ 新サービスを避ける。 • 挑戦がないため、導 入効果が殆ど無い。 出来る事か ら考える • 「試しにやってみ る」が出来ない。 • 経営者・責任者が許 容しない。 • 従業員も本気でやら ない。やらされ感。 失敗を許さ ない 出所:pwc「日本企業におけるAI活用の可能性 –成功のカギはどこにあるのか?」に講演者加筆 成功事例のほとんどは真剣に取り組んだ中堅中小企業
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 72 学ぶ:プログラミング学習
• 最新のプログラミング学習はクラウドサービスを利用するのが当たり前 • テキストが準備されている従来型スクールでは変化のスピードに付いて行けない Progate ドットインストール Udemy 出所:各社Webサイトより講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 73 知る:技術ブログ、プログラム共有サービス
【Qiita(キータ)】https://qiita.com 【GitHub(ギットハブ)】https://github.com 技術ブログ「Qiita」でキーワード検索 →気になるブログ記事を読んで、やる気が出る か、実際に出来そうか検討する プログラム共有サービス「GitHub」で技術 キーワードを検索 →実際のやり方を確認して、試してみる
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 74 企業コミュニティとコミュニティマーケティング
• 企業とユーザー、ユーザー間のコミュニケーションでユーザーを「ファン化」させる。 • ユーザーと知識・時間を共有するで、サービスに対する思い入れや理解を深める。 • 現在はオンラインイベント中心に移行している。 出所:各コミュニティWebサイトより講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 75 自作者コミュニティへの参加
国内最大のIoTコミュニティ「IoTLT」の長野版 勉強会イベント登録サイト:connpass https://www.facebook.com/groups/209054586516578/ https://connpass.com/
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 76 自作者コミュニティ:日本鋳造協会主催
鋳造IoTLT • 2018年4月の講演で提案した「鋳造IoTLT」を2019年8月に機械振興会館で開催 • 中堅・中小鋳造業のIoT「とりあえずやってみた」事例報告多数。 LTタイトル 発表者 錦正工業における仕上げ工程の困りごと解決 齋藤さん@錦正工業 各種センサーで情報を収集してみた 西さん@アサゴエ工業 全社員にスマホを配布してみました 佐橋さん@佐藤鋳工 作業者を巻き込む生産データ化 財部さん@双葉 被せ前でのIoT試行錯誤まとめ 津田さん@五位堂工業 鋳造工場でEnOcean使ってみた 永森さん@錦正工業 製造データの見えるか(とりあえずやってみた) 明石さん@明石合銅 鋳物工場でラズパイでいろいろしてみた 森下さん@栗田産業 RPAを使ってCAEを自動化してみた 白江さん@光洋鋳造
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 77 作る:プロトタイプ開発に特化
出所:ProtoOut Studio(https://protoout.studio/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 78 次のアクション例:IoTハンズオン(青梅商工会議所)
• 座学+ワークショップ+アイデアソンを1日コースで開催 • 参加者はプログラム経験ゼロの中小製造業の経営者・管理職(中高年男性)・支援機関職員 • (テキスト通りに操作するのではなく)参考にするサイトの検索方法だけ教える • 2時間でセンサーデータのリアルタイムグラフ化、LINEへの通知などを実装 • 自分で手を動かした後のアイデアソンでは現実的で実用的なアイデアが多数出てきた 時間 タイトル 内容 10:00-10:15 説明 環境設定 Googleアカウント設定やネットワーク環境設定 10:15-11:00 説明 センサー種類 の説明 IoTセンサー「Webiot」の種類と仕組みの説明 実際の活用事例や想定されるユースケースの説明 11:00-12:00 説明 クラウドサー ビス概説 クラウドサービスを連携するAPIの仕組みの説明 APIサービスやIFTTTの画面を見ながら理解を深める 13:00-13:30 準備 アカウント 登録 Webiotデータ確認 Ambientアカウント登録 13:30-15:30 演習 クラウド連携 ①Webiot→Ambientグラフ作成/自動更新 ②Webiot→IFTTT→Googleシート行挿入 ③Webiot→IFTTT→LINE NOTIFYアラート 15:30-16:30 - アイデアソン 「小さな生産性向上」アイデア抽出・共有 各自で実現したいアイデアを発表・実装方法検討 16:30-17:00 説明 まとめ 自分で作っていくための方法
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 79 継続して支援する企業:つづく(株)(長野県御代田町)
出所:つづく(株)(http://tsu-zu-ku.com/)より講演者作成
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 80 公的機関・支援機関による育成策・支援策
出所:経済産業省「中小企業におけるIoTの導入に関する調査」(http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000642.pdf)より講演者作成 公的機関・ 支援機関の 課題 ⚫ 産業振興・新産業支援を続けていくために必要な組織能力が不足(例:県庁や 公設試の職種にWebエンジニアやUXデザイナーが無い) ⚫ 地域内にいるWebエンジニアやUXデザイナーを認識出来ない、接点がない IoTイベント、コミュニティ 作り支援 • コミュニティは地域に根差 す必要があり、地域ごとに イベント情報を集約したり、 コミュニティを活発にする 仕組みが必要である(例: 地域版IoTLT) 中立的なIT/IoT関連メディ アの設立 • 中立的な立場でIT/AI/IoT 等のツールやシステムを評 価できる「目利き」が出来 る人材を確保し、その人材 を中心に地域内での情報発 信/収集(メディア)する 機能が必要である 初期トライアルの支援 • IT/AI/IoT等の導入/構築に 踏み出すために、「目利 き」人材やツールやシステ ムの開発者への助成、ツー ルの無償試用期間の支援が 必要である
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 81 まとめ
デジタル化は全産業を根本的に変革させる 第一歩として同じ思いの仲間を作る 手を動かして「何か」を小さく始める 現場起点で何が出来るか試行錯誤する 「成長の萌芽」が出たら本格的に取り組む 同じ痛みを持つ会社に販売する
Copyright © 2020 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 82 ラスト→ご清聴ありがとうございました!
出所:Youtube(https://www.youtube.com/watch?v=IZmYn4ObRJc)より講演者作成
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