Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OrganizationTheory of engineering
Search
mtskhs
May 31, 2018
Technology
0
710
OrganizationTheory of engineering
とあるきっかけで3ヶ月間、シリコンバレーのスタートアップで働いて来た自分が、そこで学んだ「組織論」についてと、それを実践してみた結果について
mtskhs
May 31, 2018
Tweet
Share
More Decks by mtskhs
See All by mtskhs
後進育成のしくじり〜任せるスキルとリーダーシップの両立〜
matsu0228
7
2.8k
EMがマジ価値を届けきるために考え行動したこと / Engineering Manager's thoughts and actions to deliver outcome
matsu0228
0
9k
Cloud Firestore With Go
matsu0228
0
940
Goとの歩み / History with Go
matsu0228
0
130
ReactNativeにおけるパフォーマンスチューニング/ Performance tuning in ReactNative
matsu0228
2
1.5k
スタートアップチームで学んだエンジニアの心構え / The attitude of the engineer who learned from the start-up team
matsu0228
1
1.8k
Goにおける API Client実装パターン / API Client implementation pattern in Go
matsu0228
8
8.4k
expo開発におけるCI/CD / CICD on development of expo
matsu0228
0
890
SpoLiveの爆速開発を支えるGAE/Goノウハウ / Practice of GAE&Go supporting SpoLive super fast development
matsu0228
1
240
Other Decks in Technology
See All in Technology
いま注目しているデータエンジニアリングの論点
ikkimiyazaki
0
610
英語は話せません!それでも海外チームと信頼関係を作るため、対話を重ねた2ヶ月間のまなび
niioka_97
0
130
Oracle Cloud Infrastructure:2025年9月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
470
GA technologiesでのAI-Readyの取り組み@DataOps Night
yuto16
0
280
AIが書いたコードをAIが検証する!自律的なモバイルアプリ開発の実現
henteko
1
350
LLM時代にデータエンジニアの役割はどう変わるか?
ikkimiyazaki
4
890
定期的な価値提供だけじゃない、スクラムが導くチームの共創化 / 20251004 Naoki Takahashi
shift_evolve
PRO
3
330
研究開発部メンバーの働き⽅ / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
3
20k
Shirankedo NOCで見えてきたeduroam/OpenRoaming運用ノウハウと課題 - BAKUCHIKU BANBAN #2
marokiki
0
150
業務自動化プラットフォーム Google Agentspace に入門してみる #devio2025
maroon1st
0
200
多野優介
tanoyusuke
1
460
空間を設計する力を考える / 20251004 Naoki Takahashi
shift_evolve
PRO
3
400
Featured
See All Featured
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
Done Done
chrislema
185
16k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
460k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
Visualization
eitanlees
148
16k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.5k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
139
7.1k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
185
22k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
30
2.9k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.8k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.2k
Transcript
シリコンバレーで 3ヶ月働いて体感した 自律型組織のススメ 2018.5.31 Hisayuki Matsuki
松木 久幸 最近の興味 物件探し 海外旅行 ベルギー 組織論的なこと 自己紹介
これはなに? • 1.シリコンバレーで働いて、「自律型組織」を体感 • 2.自律型組織へと移行するためのアクション ◦ 1.情報の非対称性を減らす ◦ 2.課題の明確化 ◦
3.心理的安全性
1.自律型組織とは - 組織作り:autonomy vs alignment (自律 vs 合致) - 上司がサポート、逆ピラミッド型の組織
- 参考: google理想の上司 (https://mirai.doda.jp/series/interview/piotr-feliks-grzywacz/)
1.自律型組織がなぜ大切か? • エンジニアリング := 不確実性の削減 ◦ 不明瞭な状態から、確定した状態へと移行させる作業 • マイクロマネジメント: 指示者がボトルネックに
◦ 一方、自律型組織では抽象的な方針から各自が動ける ◦ => より大きな「不確実性の削減」に • ポイント ◦ 1.情報の非対称性を減らす ◦ 2.課題の明確化 ◦ 3.心理的安全性
1-1.情報の非対称性を減らす • 複数人での意思決定では、「情報の非対称性」が問題に ◦ プロデューサー(売上) vs エンジニア(技術的負債) • コミュニケーションをとる ◦
インターン先では、”ツール”よりも”対面の会話” ◦ 毎日1-2hのMTG (/8h) ▪ 重要な要素を、全員が把握できる姿勢 ◦ 顧客・投資家と、頻繁にMTG (3-4回/週)
1-2.課題の明確化 • 「答え」は決まっておらず、「解決方法」はひとつでない ◦ 1人で「悩み」立ち止まってしまうことも ◦ =>効果的な「情報収集(行動)」が必要。「悩むvs考る」 • 「悩む」前に、効果的に「課題の明確化」を図る ◦
進捗確認はされず、課題のヒアリングを毎日してくれた ◦ 答えを言われなくても、整理でき前に進めた ◦ => 他者説得ではなく、「自己説得」の面でも良い
1-3.心理的安全性 • 自律型組織のために、「自分らしく働ける」ことが重要 ◦ 「べき論」に縛られて行動できなかったり ▪ 例:仕事なので理不尽でもやらなくては ◦ 日本人特有の「同調性」 •
承認:(存在、行動、結果) ◦ 来てくれて助かったよ ◦ もうこんなにできたのかい ◦ 作ってもらったおかげで、〜〜 • 当たり前のことを意識 ◦ 生活に問題はないか?週末は何してた?家族は?
2.導入してみた • 1.情報の非対称性を減らす ◦ 課題をとにかく発信(コードの課題、運用面 ◦ 定例で全員でKPT ◦ => 提案が増えた。空きで課題解決してくれることも
• 2.課題の明確化 ◦ 進捗を聞くのではなく、毎日課題のヒアリング・整理 ◦ 進捗確認の代わりに、目的・目標を示した ◦ => 体感で、1.3倍のスピードup • 3.心理的安全性 ◦ 雑談。相手に関心をもつ。 e.g.休みは何してた? ◦ リリースのお礼。どんな効果があったか ◦ => 「1」がやりやすくなった