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アジャイルな受託開発を3年間やってみて

 アジャイルな受託開発を3年間やってみて

私のチームで実践しているスクラム開発の方法と、サービス・チームの状況に合わせて、どのように仕組みを調整してきたかをご紹介します。
2019/07/06のBattle Conference Under30での発表資料です。

Kentaro Matsumoto

July 06, 2019
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Transcript

  1. フォルシア株式会社 • 「見つからなければ、始まらない。」 ◦ 「見つからない」に起因する様々な課題を、フォルシアは解決します。 ◦ 検索を中心に意思決定をサポートする • Webアプリの受託開発 ◦

    新規開発もやるし ◦ 追加提案・追加開発もやるし ◦ 保守運用もやります ◦ 顧客サービスを一緒に育てていく楽しさ • 旅行・EC/MRO・福利厚生業界 • 最近はダイナミックプライシング・データクレンジングも
  2. プロジェクト説明 • ECサイトの追加開発・保守・運用 ◦ 営業1~2人 + エンジニア2~3人体制 ◦ 営業は提案・契約・PjMまで ◦

    エンジニアは提案・実装・運用 • 2015年リリース後、サイトを段階的に拡大 • 私は2016年7月から参加 • 1つのコードで複数環境を動かしている ◦ 社内版・社外版みたいな
  3. 2016/07-2016/10 • 同期のエンジニア追加(当時2年目) ◦ 2年目(専任), 1年目(専任), 2年目(サポート)のエンジニアチーム • ストーリーポイントやめた ◦

    大変な割にベロシティが分かる恩恵が少ない(チケット数とかで近似可能) • デイリースクラム(夕会)の実施 ◦ 情報共有と気軽に質問するためにあったほうがよい • 全てのMRを相互レビュー ◦ 各機能のリリース許可をもらってからコードレビューしていた
  4. 夕会はやめた • 困ったら即質問 ◦ 過去の経緯を調べるのは難しいので知ってる人に聞く ◦ 技術的な事も調べて分からないなら相談する • 進捗はSlackで共有 ◦

    大きめの作業について着手、完了は共有する ◦ commitとテスト結果はslackに流れる ◦ コンフリクトしないように開発時期や担当を決めれば十分 • 3,4年目で構成されているので場を強制しなくてもよい
  5. リリースのコストを下げる • UIテストの一部自動化 ◦ 環境が多いので影響範囲が広すぎる • 単体テストの追加 ◦ 自分が居なくなって困りそうなところは絶対書く ◦

    未来の担当者のために書く • コードの分離 ◦ 顧客の担当部署に合わせて分離した ◦ サイトが成熟期に入ったので、それぞれに最適化
  6. 顧客満足のためのアジャイルな受託開発 • サイトとチームの段階に応じて開発スタイルを調整する • 未熟なエンジニアが無理・無茶できない仕組みを作る ◦ 相互レビュー ◦ デイリースクラム(夕会) •

    属人化防止とコストカットのために自動テストを書く • スクラムっぽいもの ◦ 2週間のスプリント ◦ デイリースクラムは自発的に非同期にslackで行う