Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
mWWDC2017
Search
ahiru
May 27, 2017
Technology
0
490
mWWDC2017
mikutter World Wide Developers Conference 2017 の資料
ahiru
May 27, 2017
Tweet
Share
More Decks by ahiru
See All by ahiru
tokaido lug 2019-03-09
na0ki
1
130
OSC名古屋東海道らぐLT
na0ki
0
620
osc hamanako 2017 LT
na0ki
1
110
OSC Osaka 2017 LT
na0ki
0
140
OSC Nagoya Tokaidou LUG LT
na0ki
0
140
Tokaido LUG 2016.02.20
na0ki
0
900
Other Decks in Technology
See All in Technology
CAMERA-Suite: 広告文生成のための評価スイート / ai-camera-suite
cyberagentdevelopers
PRO
3
270
Forget efficiency – Become more productive without the stress
ufried
0
150
運用イベント対応への生成AIの活用 with Failure Analysis Assistant
suzukyz
0
120
最速最小からはじめるデータプロダクト / Data Product MVP
amaotone
5
750
急成長中のWINTICKETにおける品質と開発スピードと向き合ったQA戦略と今後の展望 / winticket-autify
cyberagentdevelopers
PRO
1
160
バクラクにおける可観測性向上の取り組み
yuu26
3
420
10分でわかるfreeeのQA
freee
1
3.4k
2024-10-30-reInventStandby_StudyGroup_Intro
shinichirokawano
1
640
よくわからんサービスについての問い合わせが来たときの強い味方 Amazon Q について
kazzpapa3
0
220
生成AIと知識グラフの相互利用に基づく文書解析
koujikozaki
1
150
AWS で実現! 負荷テストと自動オブザーバビリティ (AWS 秋の Observability 祭り 2024)
mabuchs
1
100
コンテンツを支える 若手ゲームクリエイターの アートディレクションの事例紹介 / cagamefi-game
cyberagentdevelopers
PRO
1
130
Featured
See All Featured
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
268
27k
Happy Clients
brianwarren
97
6.7k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Docker and Python
trallard
40
3.1k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
37
1.8k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
93
13k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
19
1.1k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
KATA
mclloyd
29
13k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
27
800
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
43
13k
Transcript
None
⽇本⼈は敗戦後、Shift-JISやJAP106などをGHQ に押し付けられて、結果として情報⼯学の発展に ⼤幅な遅れを取りました。私も⼩学⽣の頃、 プログラミングを始めたら習ったこともない英語 が並んでいて挫折したものです。またあなたたち はASCII以外⾮対応という、⽇本の⼩学⽣でも作 らないような低品質なサービスを沢⼭公開してき ました。そうやって代々私達が虐げられてきたこ とを、あなたたちが追体験できる貴重な機会が、 このmikutterであるわけです。
⾃⼰紹介 lあひる lNitech lTwitter 「あひる焼き」とつぶやけばわかる lEJUG, mikutter
いいか、みんな (゚д゚ ) (| y |)
mikutterとSlackでは単なるておくれだが mikutter ( ゚д゚) Slack \/| y |\/
⼆つ合わされば mikutter_slack となる ( ゚д゚) mikutter_slack (\/\/
つまりておくれだ mikutter_slack ( ゚д゚) \/| y |) mikutterの作者です
( ゚д゚) (| y |) Ban Stop Me Premiamu!!
最近のmikutter • mikutter は多種多様なサービスと連携するための機能を強化し ている • プラグインを導⼊することで新たなサービスに対応できると いった柔軟性・拡張性の⾼さを持つ • Twitter
はmikutterの機能のうちの⼀つにすぎない • 〇〇のサービス⽤のプラグインマダァ-?(・∀・ )っ/⼐⌒☆チンチン ようこそプラグイン開発沼へ =͟͟͞͞(☞ ՞ڼة◔=͟͟͞)☞ (・∀・ ;)
作者の陰謀
作者の陰謀
mikutter_slack • Slack とは • プラグイン概要 • 実装 • 使⽤ライブラリ
• できていること • 今後の予定
Slack とは • チャットツール • Electron ベースのクライアントで各種OSに対応 • Win, macOS,
Android, iOS, Linux(beta) • ⾊々なサービスとの連携が可能 • GitHub のアクティビティの通知、Jenkins の通知などなど… • 絵⽂字機能やコマンド機能など楽しい機能も盛りだくさん • 最近は通話もできるようになった • API も提供されており、Bot の開発も盛んに⾏われている
Slack の API • Restful な API が⽤意されている • ⼤きく分けて
Event API と RTM API がある • Event API • ⼀般的なよくある REST API • POST または GET で⾊々な情報を取得する • RTM API • RealTime Messaging API の略称 • WebSocket を⽤いたリアルタイムなイベントのやり取りを実現
プラグイン概要 • Slack を使えるようにする mikutter プラグイン • コアプラグインと gui プラグインに分離している
• ライブラリの採⽤によって Event API のみでなく、RTM API に対応 • mikutter 3.5 から導⼊された Retriever Model (現 Diva Model) を使ったモデルクラスによる実装 • 公式レファレンスと mikutter の作者を〆ることで最新の情報 を得ている • 今後出てくるであろう、他サービスのプラグインのプロトタイ プになることを⽬指している
要件
要件 • 必要要件 • mikutter: 3.6.0-develop • ruby : 2.3
• 推奨要件 • mikutter: 3.6.0-develop • ruby : 2.4
slack_gui
実装 • 主なモジュール • slack_gui.rb
slack_gui の機能 • GUI 周りを⼀通り担当する • チャンネルのタブを開く • 画像を開く •
投稿(未実装)
slack
使⽤ライブラリ • slack-api • RTM API や Event API などを
Ruby で叩ける • WebSocket 周りもよしなにしてくれるので、mikutter 側の実装に専 念できる • 作者のレスポンスが早くていい(重要) • サンプルも丁寧でドキュメントもしっかりしている(重要) • MIT ライセンス
slack-api • Slack は RTM 接続時に⼤量のデータを送ってくる • だいたい 72KB ほどの
JSON ⽂字列 (約 7 万字) • 当初、このライブラリはこのデータを破棄していた • 作者が RTM を使っていなかった • これに関して Twitter でライブラリ作者が捕捉・対応してくれた • ありがとうございます • その後バグを⾒つけ思い切って PR 出して少しばかり貢献した
実装 • 主なモジュール • api/ • model/ • entity/ •
slack.rb
実装 ‒ slack.rb
実装 ‒ slack.rb • mikutter が最初にロードする実⾏ファイル • mikutter の設定画⾯の定義 •
抽出データソースの定義 • RTM への接続処理 • ⼀般的に mikutter のプラグインとして必要なものを実装 • これ⾃体はかなりスリムで実態はほとんど model や api に実装 することでslack.rb のスリム化の実現と可読性を上げた • たった 75 ⾏!
実装 ‒ model
実装 ‒ model • Retriever Model (以後 Diva Model) によって
クラスモデルを提供 • 各モデルクラスは親であるDiva Modelを継承する • モデルの定義によって可読性の向上 • モデルごとに、そのモデルが必要な実装を詰める
実装 ‒ model class Message < Diva::Model include Diva::Model::MessageMixin field.has
:user, Plugin::Slack::User, required: true field.string :text, required: true field.time :created field.string :team, required: true field.string :ts, required: true entity_class Diva::Entity::URLEntity entity_class Plugin::Slack::Entity::MessageEntity end
実装 ‒ api
実装 ‒ api • slack-api を通して API から得た情報を model に格納したり、
情報をキャッシュしたり • ネットワークが介在するので基本的に Deferred オブジェクト によって形成されている • Deferred オブジェクトを返すのでエラーハンドリングや⾮同期 が格段に楽に • Auth は闇 • 抽象化によって処理がわかりやすい・追いやすいコードに
実装 - api • 実際の画⾯を⾒せる
実装 - api
実装 ‒ entity
実装 ‒ entity • Slack の特殊な⽂字( @, # などから始まるものや URL)は
内部的には <@hoge>, <#foo>, <https://example…> といっ た形になっている • それらをパースする機能を持つのが MessageEntity • mikutter 提供する Diva::Entity::RegexEntity によって実現 • filter() で対象をフィルタリングし、その対象を整形し、返す
実装 ‒ entity MessageEntity = Diva::Entity::RegexpEntity .filter(/マッチ/, generator: lambda {
|s| e_url = s[:url] e_face = s[:face] e_open = s[:open] s.merge(url: e_url, face: e_face, open: e_open) }) .filter(…) …
実装 ‒ entity
できてること • リードオンリー • パブリックチャンネルの取得 • プライベートチャンネルの取得 • そのユーザの権限で取ることができるすべての情報の取得 •
ただし取れているだけ • 絵⽂字を画像として開く • チャンネルを新しいタブで開く
今後の予定 • World に対応 • 書き込みに対応 • マルチアカウントに対応 • Bot
の投稿に対応 • 切断時の再接続処理 • slack-api の依存関係で⼊ってくるライブラリのバージョンを どこかに明記する