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GROWモデルで悩みを構造的に理解しよう! / Let's enjoy GROW model

GROWモデルで悩みを構造的に理解しよう! / Let's enjoy GROW model

コーチングのフレームワークのひとつ、GROWモデルを使い、相談相手の悩みを構造的に可視化して、よりスムーズで効果的な関係性を作ろう

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naiban

June 05, 2025
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  1. © DMM 内藤 聡(ナイバン/naiban) (X:@sasatoshin3104) 所属: 合同会社DMM.com 開発統括本部 VPoE室 推進チーム

    やっていること: • スクラムマスターやアジャイルコーチとして 様々なチームへのチームビルディング支援や アジャイルチーム化支援する「組織作り屋」 • Certified ScrumMaster® • Advanced Certified ScrumMaster® • Google Analytics Certification わたし 2
  2. © DMM 8 本日持ち帰ってほしいこと • GROWモデルを使い、1on1や日々の会話の中で、相手の 悩みを受け止めたり可視化し、構造的に理解できるように なる、かもしれない • 明確になった相手の悩みへ共感しやすくなり、より効果的

    なチーム・間柄になれる、かもしれない 本日の内容 本日のターゲット スクラムマスター、リーダー、1on1をやるマネジメントの方。 その中でも特に、、、 • 頼られたら嬉しくなっちゃってついつい喋りすぎちゃう人 • 自分の聞きたいことを聞くのではなく、相手のもやもやを 整理する問いかけを知りたい人 本日お話しすること • 昨年のおさらい • 「話を構造的に理解しながら聴く」ことの難しさ • GROWモデルの説明 • GROWモデルの体験談・感想
  3. © DMM 前提・おことわり 9 • 私の身の回りで起きたことを材料にしています • 内容は、全て私個人の体験に基づくもので、一般的に精査・証明さ れたものではありません •

    再現性がないかもしれませんし、あるかもしれません • また、この方法が唯一の正解でもありません • 何卒ご容赦くださいませmm
  4. © DMM 概要: • 相談されるとつい嬉しくな り、「1聞かれただけなの に、4も5も返しちゃった結 果、相手から引かれがちな皆 さん」向け •

    相談相手とどうコミュニケー ションするかという話 • 「よく喋る壁」と呼ぶやり方 • 1.まずは、傾聴と問いで相手 の期待・許容量を見る • 2.それから、話す内容・量・ タイミングを決める 昨年の内容 20
  5. © DMM • 一言(?)でいうと、 「会話を可視化し、相手をよ く見て、聞く準備ができてい るときだけ、少し物足りない ぐらいを伝える」 • 自分自身も喋りすぎちゃうタ

    イプの人間なので、自戒の意 味も込めて、自分が注意して いることを発表させていただ きました 昨年の内容 21
  6. © DMM 状況整理、 自己理解、 気づき、学び、 勇気 「よく喋る壁」になる オウム返し +言い換え、深堀り +ふせん等で可視化

    昨年の内容(図解) 22 相談 悩み、 期待、機会、 許容量 傾聴と問 い 何を・いつ・どれくらい 言うか決める SL理論の応用 五十六方式 3分クッキング方式 期待・機 会・許容 量の把握 いい感じのFB (ひとりよがりの押し付け にならない程度な) 発散 収束
  7. © DMM • 金沢とは、縁とつながりもで きたので、発表内容も前回と つながったものにしたいな • そこで考えたのが、日々の実 践の中で行っている、 「会話の構造理解や問いかけ

    の中で、自分がいつもやって いることで、何か苦しいこと ないかな」と考えた結果が次 の話 昨年の内容 → 今年の内容は? 23 (仮) 続・頼られるのが大好きな 皆さんへ
  8. © DMM ちなみに「分析」とは 29 かつて受講したMAツール研修の講師曰く 「分析とは、分けて折り重ねること」 →分析 = データを種類や期間で分類・集計し、気づきを得る行為 生データをただ見ても、気づきは得られにくい

    → 購買データ分析であっても、相談者の話であっても、同じはず → つまり「会話を観察し、仮説に沿って整理」することで、 これまで気づきにくかった部分、データ同士のつながりや関係性、つま り構造が見えるはず
  9. © DMM ここまでの話 • 人の話を聴きながら理解するのは難しい • 「新たな気付き」 → 可視化 +

    分析、が必要 • 「分析」 = (ここでは)会話を観察し仮説に沿って整理すること • 「構造的な理解」 = 情報同士の関係性(因果関係、前後関係、 5w1h等)がわかる ここからの話 • 会話を「分析」し「構造的に理解」する方法の紹介 ★ここまでのおさらい 31
  10. © DMM 状況整理、 自己理解、 気づき、学び、 勇気 「よく喋る壁」になる オウム返し +言い換え、深堀り +ふせん等で可視化

    どこでGROWモデルを使うか? 35 相談 悩み、 期待、機会、 許容量 傾聴と問 い 何を・いつ・どれくらい 言うか決める SL理論の応用 五十六方式 3分クッキング方式 期待・機 会・許容 量の把握 いい感じのFB (ひとりよがりの押し付け にならない程度な) 発散 収束
  11. © DMM 状況整理、 自己理解、 気づき、学び、 勇気 「よく喋る壁」になる オウム返し +言い換え、深堀り +ふせん等で可視化

    どこでGROWモデルを使うか? 36 相談 悩み、 期待、機会、 許容量 傾聴と問 い 何を・いつ・どれくらい 言うか決める SL理論の応用 五十六方式 3分クッキング方式 期待・機 会・許容 量の把握 いい感じのFB (ひとりよがりの押し付け にならない程度な) 傾聴と問いで得た生データを、 GROWモデルを用いて構造的に理 解し、お互いスムーズで効果的な 会話を目指す 発散 収束
  12. © DMM Goal 山の頂上、目指す状態、希望や期待 • 大谷みたいに世界で無双する スター選手になりたい! • 今のチーム、XXがXXになったら いいのになぁ

    38 問いかけの例 • 今、一番の悩みってなんですか? • その悩み、どうなっていたらいいですか? • これが実現したら最高だな!と思ってることは? • 今、情熱を持って取り組んでいること、ありますか?
  13. © DMM Reality 現状、現在地、足元 ResourceのRの面も • まだバット振ったこともない小学1年生、 家には、父親のお古のグローブがある • チームメンバーの半分が、最近の参画で

    オンボーディングも途中 39 問いかけの例 • 理想に対して、今の状態ってどんな感じなんですか? • これまでやってきたことは、どんなことですか? • 周りの状況はどうなっていますか? • 周りに頼れる人はいますか?
  14. © DMM Options いくつかの選択肢、山の登山ルート • 地元の野球チームに入る • サッカーやる...etc • まずはオンボーディング終える

    • チームビルディングワークをやる • イネイブリングからメンバー呼ぶ 40 問いかけの例 • 理想と現状のギャップ、どうやったら埋められそう? • ゴールに向けて、何ができそうですか? • 雑な案、捨て案も出してみませんか? • 今、何を課題に感じてるんでしたっけ?
  15. © DMM 意志、どの選択肢を選ぶのか、考え決めること • まずは、小学校の野球クラブを見学する • チーム全員で、MVVを踏まえて 未来会議ワークをやる Will 41

    問いかけの例 • どれが一番やりたいですか? • 今、一番早くできそうなのはどれですか? • 今、一番やりたくないのはどれですか? • 一番効き目がありそうなのはどれですか?
  16. © DMM GROWモデルに沿った会話例 私「(...なるほど、そういうことか。むふー。)」 私「...じゃあさ、最終的にはどうなりたいんだっけ?」 相「そうだね、、、XXXかな」 私「おおーなるほど。とすると、今ってどういう状況だったっけ?」 相「さっき言った通り、今はXXXがXXXで困ってるんだよね」 私「てことは現在地と最終地点までの段差あるじゃん。それを埋めるやり方・サポートってある?」 相「XXXとかXXXとか。強いて言えばXXX作戦もあるっちゃある、、かな。」

    私「いいじゃん。どれも良さそう。でさ、今だと、どの案が良さげなんだっけ?」 相「まあ、、、、XXXかな、たぶん。でももうちょっと後ならXXXのほうかなぁーーーー。」 私「おおーいいじゃんいいじゃん。え?それ、もうやれちゃうんじゃね? やっちゃう?」 相「確かにそうか、やっちゃえるか。うん、やってみるわ。」 42
  17. © DMM ここまでの話 • GROWモデルにとって問いかけ、会話を構造的に理解する • Goal:ゴール • Reality:現状 •

    Options:選択肢 • Will:意志 これからの話 • GROWモデルつかった感想、まとめ ★ここまでのおさらい 43
  18. © DMM まとめ 48 本日のお話し • 「話を理解しながら聴くことの難しさ」への対処法とし て、Goal-Reality-Options-Will の4つに沿って問う GROWモデルを使うことで、相手の悩み話を構造的に理解

    しやすくなる • GROWモデルに沿い、段階的に話題を具体化・意思決定し ていくことで、お互いが、よりストレス少なく、スムーズ に会話できるようになる。 本日持ち帰ってほしいこと (再掲) • GROWモデルを使い、1on1や日々の会話の中で、相手の 悩みを受け止めたり可視化し、構造的に理解できるように なる、かもしれない • 明確になった相手の悩みへ共感しやすくなり、より効果的 なチーム・間柄になれる、かもしれない