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Dual Quadric表現を用いた動的物体追跡とRGB-D・IMU制約の密結合によるオドメトリ推定

Dual Quadric表現を用いた動的物体追跡とRGB-D・IMU制約の密結合によるオドメトリ推定

第31回ロボティクスシンポジア 2A2 発表スライド

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Toyozo Shimada

March 27, 2026
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Transcript

  1. 5 研究背景・目的 5 静的な環境 マッチング 動的な環境 マッチング 成功! 失敗... ⚫

    点群SLAMにおけるスキャンマッチングでの例 SLAMは静的な環境を仮定 SLAMは一般に静的環境を仮定 ⇒ 動的環境では破綻
  2. 8 研究背景・目的 極めて動的な環境下でも破綻しないオドメトリ推定手法の開発 8 本研究の目的 アプローチ ⚫ 動的物体をノイズとして除去するだけでなく,Object SLAMの枠組みを拡張しランドマークとしてモデル化 ⚫

    周囲環境の情報を余すことなくオドメトリ推定に寄与させる Object SLAMの拡張 移動物体の継続的推定 点群-IMU SLAM 点群ノイズ除去 統合 動的物体の状態とセンサ姿勢を同時に推定 ⚫ 動的物体を点群から適応的に除去 ⚫ 動的物体をランドマーク利用
  3. 10 Dual Quadric表現 10 Dual Quadric [Nicholson+, RA-L2018] ⚫ Object

    SLAMにおける物体表現手法のひとつ QuadricSLAM [Nicholson+, RA-L2018] 物体姿勢 物体半径 Dual Quadric ファクタグラフ最適化との相性 ◦ 任意物体のランドマーク化 Object SLAM ⚫ 周囲の物体レベルの情報を直接ランドマークとして利用 ⚫ 物体指向地図を作成 検出結果と物体間を滑らかに制約 物体を3次元楕円体として近似 画像で検出した任意物体を利用可能
  4. 11 Dual Quadric表現 11 Dual Quadric [Nicholson+, RA-L2018] ⚫ Object

    SLAMにおける物体表現手法のひとつ QuadricSLAM [Nicholson+, RA-L2018] 物体姿勢 物体半径 Dual Quadric ファクタグラフ最適化との相性 ◦ 任意物体のランドマーク化 Object SLAM ⚫ 周囲の物体レベルの情報を直接ランドマークとして利用 ⚫ 物体指向地図を作成 検出結果と物体間を滑らかに制約 物体を3次元楕円体として近似 従来手法[Nicholson+, RA-L2018]では姿勢・形状の推定のみに留まる ⇒ 本研究では物体並進速度も推定変数として追加
  5. 12 提案手法 12 RGB画像 深度点群 IMU YOLOv11 物体マスク画像 物体画像特徴量 物体バウンディング

    ボックス 物体抽出 物体観測の対応付け 動的点判別・除去 グラフ最適化 インスタンスセグメンテーション ⚫ 画像・深度点群・IMUを入力としてセンサと物体状態を同時に推定する ⚫ 物体推定結果をもとに点群から適応的に動的物体を除去 ⚫ 除去した箇所を物体観測の制約で補う形で最適化
  6. 14 提案手法 14 周囲物体の抽出 YOLOv11 Instance Segmentation インスタンスセグメンテーション Dual Quadricの初期パラメータ抽出

    Point Cloud 楕円体 フィッティング ⚫ 物体マスク画像と点群情報を照合し物体の3次元点群を抽出 ⚫ 物体点群にフィットするような楕円体を大まかに推定 ⚫ ファクタグラフ最適化における初期値 視覚特徴ベクトルはYOLOのFeature Mapとマスク領域を照 合することで抽出
  7. 16 提案手法 16 観測物体と追跡中の物体インスタンスを対応付け ➀ 物体運動 ➁ 視覚特徴の両方を用いてロバストに対応付けを行う 追跡中の物体インスタンス ⚫

    物体姿勢・形状 ⚫ 物体並進速度 ⚫ 視覚特徴分布 各追跡物体が保持する情報 観測物体 ? 過去に対応づいた物体の特徴分布を正規分布(768次元)として保持
  8. 21 提案手法 21 観測物体の視覚特徴量から各追跡物体の視覚特徴分布に対する 対数尤度を算出し,最も尤度が高いものを対応付け 対応決定! 動的点除去 対応先の物体が一定以上の速度を持つ ⇒ 観測物体に対応する点群除去

    視覚特徴分布の更新 逐次更新アルゴリズム[B. P. Welford+, 1962] を適用することで分布の更新を行う ⇒ 過去の全特徴量を保持せずコスト小 物体視覚特徴分布を用いた対応決定 各追跡物体は,対応づいた過去の観測物体の特徴量から視覚特徴分布を構築・保持・更新する ⇒ 視覚特徴の変化に頑健な対応付けが可能
  9. 23 IMU事前積分ファクタああああああ 点群レジストレーションファクタああああああああ 提案手法 23 点群・IMU制約 GLIM[Koide+, RAS2024]のオドメトリ推定ファクタグラフを利用 GPUで高速化されたVoxelized GICP誤差[Koide+,

    RA-L2021]を 直近5秒の全フレーム間で生成 ⇒ ウィンドウ内の点群全体でレジストレーション誤差を最小化 ⇒ 動的点除去後の疎な点群同士の小さな重なりまで評価 IMUデータを積分して得た相対運動と状態から予測される相対 運動の誤差を最小化[Forster+, T-RO2017] ⇒ センサの高速な運動に対して頑健化 センサ状態変数
  10. 28 提案手法 28 全体の目的関数 + + + + + +

    + 点群レジストレーションファクタ IMU事前積分 ファクタ センサ初期姿勢 ファクタ 物体位置を制約 物体形状を制約 物体運動を制約 = 目的関数 バウンディングボックスファクタ 形状一貫性ファクタ 物体運動ファクタ 速度一定ファクタ この目的関数を同時に最適化することで 周囲の物体運動と静的データ同士のマッチングを両方考慮しながら最適化が可能となる 物体アンカーファクタ
  11. 30 実験・評価 30 実験環境とデバイス 廊下(3ヶ所) • 廊下を一周しながらデータ取得 • センサ前方に常に2~4人の人物 継続的な動的環境

    幾何特徴の縮退 室内(1ヶ所) 階段(1ヶ所) • 1~3階を昇降しながらデータ取得 • センサ前方に常に2人の人物 継続的な動的環境 立体的なセンサ運動 • 6人の人物が室内の家具を再配置 • 椅子や机など,人間以外も動的 継続的な動的環境 多種多様な物体クラス 以下3種類の動的環境を用意し評価 データ取得にはMicrosoft AzureKinectを使用 Microsoft AzureKinect
  12. 31 実験・評価 31 比較手法 手法名 種別 動的環境への対処 GLIM K. Koide+,

    RAS, 2024 QuadricSLAM L. Nicholson+, RA-L, 2017 VOOM Y. Wang+, RA-L, 2024 DS-SLAM C. Yu+, IROS, 2018 V3D-SLAM T. Dang+, IROS, 2024 DynaVINS S. Song+, RA-L, 2022 3D LiDAR SLAM Object SLAM Object SLAM RGB-D SLAM RGB-D SLAM Visual -Inertial SLAM
  13. 34 実験・評価 34 アブレーション分析 ⚫ 提案手法から各機能を除いた3条件でアブレーション分析を実施 (評価:相対姿勢誤差) ⚫ ab_1 :

    動的点群除去処理を省略 ⚫ ab_2 : 物体状態の推定および動的点群除去を省略 (LiDAR-IMU only) ⚫ ab_3 : 物体状態の推定のみ省略,動的点群除去は実施 廊下1 廊下2 廊下3 階段 周囲物体のランドマーク利用が位置推定精度に寄与 室内 提案手法