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英語は話せません!それでも海外チームと信頼関係を作るため、対話を重ねた2ヶ月間のまなび
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ニイオカ
October 03, 2025
Technology
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英語は話せません!それでも海外チームと信頼関係を作るため、対話を重ねた2ヶ月間のまなび
2025年10月4日に開催されたスクラム祭りでの発表資料です。
https://confengine.com/conferences/scrummatsuri/proposal/23171/2
ニイオカ
October 03, 2025
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Transcript
英語は話せません! それでも海外チームと信頼関係を作るため、 対話を重ねた 2ヶ月間のまなび 2025/10/04(土) スクラム祭り四国トラック ニイオカ
目次 • このセッションを見るための紹介 • 得られた学び ◦ 立場が生み出してしまう力関係を小さくする ◦ 異なる文化を持つ仲間との関係性づくり ◦
伝える言葉づくりの工夫 ◦ 伝わりやすくするための工夫 • さいごに
自己紹介 • 名前 ◦ ニイオカ(新岡 崚) • X(Twitter) ◦ @niioka_97
• 所属 ◦ 株式会社メンバーズ • 経歴 ◦ バックエンドエンジニア 6年 ◦ スクラムマスター 2年目 • 拠点 ◦ 神戸 • 特性 ◦ ライブオタクで鍛えられたフットワークの軽さ
今回の題材について 登壇にあたっての学びの記事が別途弊社技術ブログにあるのでそちらも片手にぜひ! 海外インターンシップ受け入れ体験談!インドの学生と挑んだスクラムと文化の学び| BEMA Lab
本セッションについて 英会話の学習方法は触れません!
本セッションについて 4月のある日のこと 社内のとある人「インドから学生インターンシップ受け入れることになってスクラムマスターが必要なんだけどニイ オカくんやってみない?」 ニイオカ「へー、そんなのあるんですね。英語話せないんですけどやってみます!」 (ノリでやるって言ったけど大丈夫かな〜、、、 )
本セッションについて そんな、英語が話せない状態で始まったインターンシップで 試行錯誤の結果得た学びを共有します!
インターンシップの概要 • 受け入れ期間 ◦ 2ヶ月間 • チーム構成 ◦ インドからの大学生インターンシップ ▪
開発メンバー5名 ◦ 日本の社員メンバー ▪ プロダクトオーナー ▪ スクラムマスター兼インターンシップ全般支援担当 (自分) ▪ 技術支援担当 • 開発したプロダクト ◦ Four keysを計測、分析する開発チーム支援プロダクト
得られた学び
立場が生み出してしまう力関係を小さくする
立場が生み出してしまう力関係を小さくする • 一緒にプロダクトに向き合う仲間になる ◦ 「インターンシップ学生」と「社員」の立場 ▪ 「言われた通り進めよう」が発生しかねない • 実際、1on1をしていく中でフィードバックをよく聞かれた ◦
「どうしていくと良いかフィードバックを欲しい」 ◦ 「変えた方がいいことなどはあるか?」 • もちろん、問題になり得ることは伝える • それよりも、どんなことをしたいか聞き出すことに注力 ◦ 「インターンシップを通してどんなことを身につけたい?」 ◦ 「今の開発の仕方やプロダクトでどんなことが気になる?」 • そのためにどんなことができるかを一緒に考える場を 1on1で重視した ◦ 「今の開発しているプロダクトの中でどう取り入れられそう?」 ◦ 「どう変わっていくと嬉しい?」
立場が生み出してしまう力関係を小さくする • 一緒に笑える仲間になる ◦ 「プライベート」をさらけ出して、一緒のチームの人間だと知ってもらう ▪ 対面ではない、「社員」と「学生」を超えるための工夫 ▪ 好きなこともあれば、苦手なこともあるしオフはオフで自由に過ごしている •
ライブに頻繁に行っている話をした結果、 月曜日の雑談では「ニイオカ -sanはライブに行っていた?」と訊かれるように
異なる文化を持つ仲間との関係性づくり
お互いの文化を知る機会づくり • インドメンバーが興味を持つ日本文化の疑問の解消機会作り ◦ デイリースクラムを拡張したコミュニケーション ▪ 食文化や気候など、日常にまつわる話 • 地形の違いによる気候の違い •
定番、イメージのあるものとは違う日常の食事 ▪ 働き方の話 • リモートワークやそもそもエンジニアとしての働き方 ◦ 1on1での集中的なコミュニケーション ▪ 各個人が抱えている興味、嗜好に沿った雑談 • アニメや漫画 • 武道に対する興味 ▪ 個人のインターンシップへの取り組み、考えへの対話 • やりたいことや目指したい領域
異なる文化を持つ仲間との共通体験づくり • 共通体験を作ることによるコミュニケーション ◦ 食文化は聞いた上で 食べにいくのがおすすめ ▪ 国土が大きい国だと、食べている地域の人とそうでない人がいる ▪ 実際に参加メンバーに聞いて「ビリヤニ」、「パニプリ」は食べた
◦ ワークショップを通じた共通のアウトプット ▪ トリセツワークショップを通じた相互開示
伝える言葉づくりの工夫
伝える言葉作りの工夫 • 元の言語と翻訳先との違いを見出す ◦ 日本語は「主語、 (修飾語)、(目的語)、述語」 ◦ 英語 は「主語、 述語、(修飾語)、(目的語)」 ▪
日本語から英語に音声の機械翻訳をした時の意味の確定が遅くなる
例えば 「この前、(私は))大阪万博行って美味しいもの色々 食べてきたんだ」 The other day, I went to the
Osaka Expo and ate all kinds of delicious food.
例えば 「この前、(私は)大阪万博行って美味しいもの色々食べてきたんだけど、人はたくさんいたし気温も高くて 疲れ ちゃった〜」 The other day, I went to
the Osaka Expo and tried all kinds of delicious food, but there were so many people and it was so hot that I got really tired.
例えば 字幕の逐次翻訳の結果、 途中まで読んだ文と意味がひっくり返る こともある
スムーズに伝えるために • 1文には1つの話題しか入れない! ◦ 術後が複数現れない構造にする • 短く伝えれば伝えるほどスムーズ! ◦ 訂正が簡単になる
例えば この前、大阪万博行ってきたんだ〜 美味しいもの色々食べてきたよ ただ、人はたくさんいたし気温も高くて疲れちゃった〜 I went to the Osaka Expo
the other day. I tried all kinds of delicious food. But there were so many people and it was so hot, I got really tired.
伝わりやすくするための工夫
伝える環境の工夫 どんな話をしているのか、クリアに伝えるための工夫 • 音声の入力環境を適度に整えると、自動翻訳がある程度使える ◦ コンデンサマイク、ちょっとしたオーディオインターフェースを通してあげるだけで スムーズに届けられるようになる ▪ 合計5000円くらいのコンデンサマイクとオーディオインターフェースだけで十分
話し方の工夫 • 入力として使われる音声自体の工夫 ◦ アナウンサーばりにハキハキ喋る ▪ 話してる時に、文章が上手く工夫しきれなくてもこれができてるとある程度伝わる ◦ わかりやすくリアクションする ▪
演技や誇張レベルで頷いたり、疑問は首を傾げたりする • 字幕通訳を使ってると伝わったかどうか特に不安に思われる • リアクションが効果的だった
最後に
まとめ • 海外チームとの関係性を強くするために得た 4つの学び ◦ 立場が生み出してしまう力関係を小さくする ◦ 異なる文化を持つ仲間との関係性づくり ◦ 伝える言葉づくりの工夫
◦ 伝わりやすくするための工夫 • 言語の壁はツールと伝え方の 2つである程度乗り越えられる! ◦ 技術の進歩に圧倒的感謝!!!! ◦ それでもできないことはある ▪ 意図したニュアンスで伝わったかの不安はずっとついてくる
さいごに 初めての海外インターンシップ受け入れは大変でした、、、 それ以上に、得られた学びや経験・チームは最高でした!
おまけ 色々言ったけど、英語話せるが理想ですよ(小声)