Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ドキュメントファーストの非同期文化で知ったこと
Search
nyo_taro
July 31, 2023
Technology
1
440
ドキュメントファーストの非同期文化で知ったこと
- ドキュメントファーストによるコミュニケーション
- ドキュメントファーストで知ったこと
nyo_taro
July 31, 2023
Tweet
Share
More Decks by nyo_taro
See All by nyo_taro
RailsをPdM視点で見てみた
nyo_taro
0
96
プロダクト価値を考えるための情報透明化とチーム文化づくり
nyo_taro
1
320
過去の失敗からリアーキテクチャをやらないと判断した理由
nyo_taro
0
110
最新のRailsでPostgreSQLを使う良さ
nyo_taro
0
590
チームで品質を高めながらSaaS開発を続けるためにやったこと.pdf
nyo_taro
0
59
Other Decks in Technology
See All in Technology
Wasmの気になる最新情報
askua
0
180
難しいセキュリティ用語をわかりやすくしてみた
yuta3110
0
380
デザインとエンジニアリングの架け橋を目指す OPTiMのデザインシステム「nucleus」の軌跡と広げ方
optim
0
100
ストレージエンジニアの仕事と、近年の計算機について / 第58回 情報科学若手の会
pfn
PRO
3
590
Observability — Extending Into Incident Response
nari_ex
1
110
Implementing and Evaluating a High-Level Language with WasmGC and the Wasm Component Model: Scala’s Case
tanishiking
0
170
SCONE - 動画配信の帯域を最適化する新プロトコル
kazuho
1
320
Data Hubグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
2.2k
Introduction to Sansan, inc / Sansan Global Development Center, Inc.
sansan33
PRO
0
2.8k
現場の壁を乗り越えて、 「計装注入」が拓く オブザーバビリティ / Beyond the Field Barriers: Instrumentation Injection and the Future of Observability
aoto
PRO
1
220
「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Takopii
piyonakajima
0
140
知覚とデザイン
rinchoku
1
480
Featured
See All Featured
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
303
21k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
37
2.6k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
10
610
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
697
190k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
BBQ
matthewcrist
89
9.9k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.2k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.2k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.5k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
Transcript
ドキュメントファーストの非同期文化で知ったこと
自己紹介 2 井上 翔太朗 / Shotaro Inoue BALES CLOUD 開発責任者
【特技】 ・2013 – 2015 SIにて営業して開発して納品する古来のフルサイクルエンジニアをやる ・2016 – 2018 toC系の新規事業の開発リーダー ・2018 ~ スマートキャンプ - 2018年 新規事業の立ち上げ - 2019年 メイン事業の開発 - 2021年 BALES CLOUDの開発責任者 【その他】 ・コーヒーが飲めない環境では生命維持が難しい ・重要なプロレス、格闘技の試合はあらゆる予定より優先 【社外活動】 ・アジャイルコミュニティで活動 @nyo_taro
スマートキャンプのVISION/MISSION 3 Small Company, Big Business. ビジネス規模は、必ずしも組織の規模には比例しないことを、私たちは証明します。 テクノロジーで社会の非効率を無くす 「Small Company,
Big Business.」 を実現するために果たすべき使命
4 利用 育成 集客 SaaS比較プラットフォーム オンライン展示会 インサイドセールス BPO SaaS代理販売 インサイドセールス
SaaS SaaSデジタルエージェンシー for SaaS SaaSプラットフォーム企業として、 SaaSのマーケティング・営業を支援
今回お話しすること 1.前提 2.紹介 3.起きていたこと 4.ドキュメントファーストによるコミュニケーション 5.ドキュメントファーストで知ったこと
前提 これはBALESCLOUDチームがドキュメントを使用した非同期文 化で良いと感じた活動の共有で正解という訳ではありません
起きていたこと 大事なことや難しいことを決める手段として MTGをする 大事なことはたくさんあるので MTGが多発する 本来やりたい開発の時間がなくなる
ピークの私のMTG予定はこんな感じ※まあ総会などもありますが
予定はたくさんあるが 本当に思考できているのか?
僕らが気づいたこと Creativeな仕事には深く集中する時間が必要
Creativeな仕事には深く集中する時間が必要 1. 大事なことを考えるのには時間がかかる 2. 重要な考慮には深い集中が必要 3. 深い集中にはまとまった時間が必要 (集中するまでには20分かかるという話もある)
ドキュメントファーストによるコミュニケーション コミュニケーションをドキュメントを元にして行う 共有者はドキュメントを書きドキュメントを共有する 読み手はドキュメントを読んでコメントをすることコミュニケーションを行う
ドキュメントファーストによるコミュニケーション コミュニケーションの手段をMTGではなくドキュメントに置き換えている
実際のドキュメントファーストによるコミュニケーション
ドキュメントファーストの非同期文化で知ったこととは?
MTGをなくすことは必ずしも時間を増やさない MTGをなくしてその時間分自由な時間が増えるわけではない ドキュメントの確認や理解の時間は必要となる MTGをなくし得たのは自身で時間のコントロール可能になる権利
MTGをなくすことは必ずしも時間を増やさない
書くことで内容がまとまる 文章にするのは大変なのは整理して伝えられない状態の可能性がある 書くことは深く考え整理して伝えることと同義 時間をかけて書いたドキュメントは読む人の理解を早くする
早い結論ではなくいい結論を出すこと MTGはMTGの時間内で結論を出さなければならないプレッシャーが発生する 自分達は目指すのは良い結論を出すことで早く結論を出すことではない 難しいことの結論を出すにはそれなりの時間が必要
まとめ - ドキュメントファーストとはドキュメントを中心にコミュニケーションをとること - MTGをなくすことで時間は増えない、自由が増える - 大事なのは早い結論ではなくいい結論を出すこと、そのためには時間が必要