私はスクラムマスターとして、チームの継続的な改善を助け、チームの自己組織化を進めるために、健全なスクラムを目指しました。
1チーム目が少しずつ整い始め、2チーム目、3チーム目に着手。
しかし、スクラムチームを増やす中で、後に作るチームほど、良い改善提案ができず、自己組織化が進まない状況になりました。
なぜだろう。。。彼らはなぜ、こうなってしまうのか・・・
分からない・・・こんなに改善提案してるのに・・・みんなに意見を聞いてるのに・・・
さて、昨年、”ゾンビスクラムサバイバルガイド”が刊行されました。この本の中で、ゾンビスクラムとは以下のように定義されています
・ゾンビスクラムチームはステークホルダーのニーズを知らない
・ゾンビスクラムチームは速く出荷しない
・ゾンビスクラムチームは(継続的に)改善しない
・ゾンビスクラムチームは障害を克服するために自己組織化しない
私はハッとしました。
え?ゾンビスクラムに陥っている??
そして、この本を読み進めると、彼らを先導しているのは、他でもない私だったのです。
1エンジニアとして、スクラムマスターとして始めたスクラム開発。社内で一定の評価をされ、エンジニアマネージャーになりました。
そしてこのエンジニアマネージャーは強権を振るいスクラムチームをゾンビスクラムに陥れるラスボスゾンビだったのです・・・。
このセッションでは、スクラムを組織に普及してきた取り組みからラスボスゾンビになるまでに話を事実と経験に基づきお話しします。
ゾンビスクラムが徘徊するまでの、組織の変化、開発メンバーとの対話の変化、特に、私自身の心の中の変化について、リアルな現場をご紹介します。