Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
生産性とリソース効率とフロー効率と/productivity-and-flow-efficie...
Search
osawata
August 22, 2022
Business
2
600
生産性とリソース効率とフロー効率と/productivity-and-flow-efficiency-and-resouce-efficiency
生産性とはなにか?生産性が高いとはどういうことなのかを考えるとともに、生産性を高めるための間違ったアプローチとしてのリソース効率向上やフロー効率という考え方について解説。
osawata
August 22, 2022
Tweet
Share
More Decks by osawata
See All by osawata
リーンスタートアップとアジャイル開発の進化/evolution-of-leanstartup-and-agile
osawatanabe
1
250
フロントエンドのトレンドをざっくりと知る/trends-in-front-end-technologies
osawatanabe
1
79
ビジネスモデルいろいろ / interesting-business-models
osawatanabe
3
230
Amazonのビジネスモデル/businessmodel-of-amazon
osawatanabe
1
190
アジャイルとかDevOpsとかの似た概念を整理したい / meaning-of-buzzies
osawatanabe
1
1.5k
Other Decks in Business
See All in Business
事業説明資料
livequalityhub
0
810
アッテル会社紹介資料/culture deck
attelu
10
14k
Clear Inc. / we are hiring
clear_inc
0
32k
自分のためから誰かのためへ
shimabox
8
3.2k
メドピアグループ紹介資料
medpeer_recruit
10
130k
CompanyDeck 2025
immedio
0
790
【キャリア採用】BuySell Technologies会社説明資料
buyselltechnologies
2
87k
株式会社グラム -会社紹介資料
tokunagayuichi
0
440
Crisp Code コーポレート・サービス紹介 | Corporate & Services Introduction
so_kotani
0
130
RightTouch Company Deck ver1.0
righttouch
PRO
3
960
VISASQ: ABOUT DEV TEAM
eikohashiba
3
25k
SANU 2nd Home for Business
sanu
1
6.6k
Featured
See All Featured
Side Projects
sachag
452
42k
Navigating Team Friction
lara
184
15k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
177
52k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
30
1.1k
Docker and Python
trallard
44
3.3k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Optimizing for Happiness
mojombo
377
70k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
Designing for Performance
lara
606
69k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Building Applications with DynamoDB
mza
94
6.3k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Transcript
生産性と リソース効率と フロー効率と rev.1
生産性が悪い 「生産性が高い」ってどんな状態? なんとなく分かった気になっていない? 生産性を 向上しました 生産性最大化に 向けた取り組み
これって「生産性が向上した」と言える? がんばった結果 3日で完成しました! 〇〇設計書は、 5日で20ページ作成 します もっと生産性向上 させろ!
生産性? コンテキストによりさまざま =共通認識を築けていない • 単位時間あたりのアウトプット量? • 一日でこなせる仕事の量? • 生産数量 ÷
労働量? • 付加価値額 ÷ 労働量? 生産性 = 産出(output)÷ 投入(input) outputとinputを何とおくかで変わってくる
日本の生産性は低い問題 • 単位は[カネ/時間] • つまり生産 ”量” の問題ではない 労働生産性 = 就業1時間あたりのGDP
「日本の労働生産性は先進国で最下位」とか いうときの生産性の定義 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd131110.html 生産性は本来 ”カネ” ありき
生産性を高めたい理由 • 生産性を高めることは、利益率を高くすることとほぼ同義 • 少なくとも経営目線だと、最後はお金換算。 • 個人単位やプロジェクト単位のスコープで生産性があがっ ていても意味があるとは言いきれない(ある場合もある) • それ以外の「生産性」は、それを向上させることで、暗に
年間利益向上に寄与することを前提にしている 生産性 = 売上金額 ÷ 投入金額 (利益 = 売上額 - 費用)
生産性を向上させるには • こっちを減らすことだけ考えていないか? • コストカット至上主義 生産性 = 売上金額 ÷ 投入金額
(利益 = 売上額 - 費用) • 実はこっちを増やすことを意識しないといけない • もちろん、コストを抑えることも大事 生産性 = 売上金額 ÷ 投入金額 (利益 = 売上額 - 費用) では、企業において生産性を向上させるにはどうするか?
なぜか? • 同じ仕事を早く終わらせても、(それだけでは)生産 性はあがらない • 社員を抱えている限り、年間の人件費は固定。仕事が あってもなくても人件費は発生する。 生産性 = 売上金額
÷ 投入金額 (利益 = 売上額 - 費用) • 同じ仕事を早く終わらせるようになることは、その作 業単独における生産性があがった、とはいえる。だが それだけでは、年間におしなべて見れば経営には何も 貢献しない(残業抑制除く)
いちばん効くのは作業効率の カイゼンではなく、そもそもムダな 作業をやめること そのうえで、必要な作業の効率を カイゼンする + 付加価値の増大
狭いスコープの生産性
これでいいのだろうか? 〜生産性向上の罠〜
生産性の罠 • 間違ったアプローチの中で、アウトプットスピードをあ げても意味が無い→不要なものを高速生産するだけ • そもそもやらなくても良いことをやめる。同じ目的を達 成できる、もっと良い手段があるかもしれない • アウトプットはあくまでHowに対して注目している。ア ウトプットがアウトカムにつながるという前提のもとで
のみ成り立つ • アウトプットにのみ注目している人が陥りがちな罠 • アウトカムに意識を向ける。これってそもそもアウトカ ムにつながるよね?を自問自答する→スクラムでいうふ りかえり
大事なのは、目的を達成すること。 手段に固執することではない。 ただし制約条件は守る 手段を盲信し、その中でアウトプット効率をあげても、 生産性に与えるインパクトは薄い
生産性向上に関連して やってしまいがちな 間違った効率化のはなし
リソース効率と フロー効率
リソース効率/フロー効率 稼働率100%、みんなフル稼働している ニーズ発生から提供までのリードタイムの短さ リソース効率が追求すること・良しとすること フロー効率が追求すること・良しとすること
リソース効率重視とフロー効率重視の例 (わかりやすく極端な例) デザイナー、エンジニア、マネージャなどで構成される組織 エンジニアはフル稼働。マネー ジャとデザイナは空きがあるの で掛け持ちしており、結果全員 パンパンに仕事が詰まっている エンジニアはフル稼働。マ ネージャとデザイナは空きが あるが、掛け持ちせず余裕が
ある状態 リソース効率重視 フロー効率重視
リソース効率重視とフロー効率重視の例 全員パンパンに仕事が詰まって いる マネージャとデザイナは余裕 がある状態 リソース効率重視 フロー効率重視 稼働率:100% (300/300) 「みんなよく働いている!」
稼働率:67% (200/300) 「遊んでいるやつがいる!」 100% 100% 100% 50% 100% 50% …リソース効率高いほうが良いことに思える
これを見てもそう言えるだろうか?
よくあるケース その1 リソース効率重視 フロー効率重視 100% 100% 100% 50% 100% 50%
「待ち」発生によりリードタイムは長くなる エ「デザインについて質問ッス」 デ「来週なら時間取れます!」 エ「デザインについて質問ッス」 デ「午後なら時間取れます!」
よくあるケース その2 リソース効率重視 フロー効率重視 「後回し」による悪影響もたくさんある エ「レビュー頼みますー」 マ(無反応) エ「レビュー頼んだ件どうです?」 マ「ごめん漏れてた!これBADや」 エ「修正します!(はよ言って
よ。。他のとこもやり直しやん)」 エ「レビューたのんますー」 マ「今から見るわ!」
よくあるケース その3 リソース効率重視 フロー効率重視 突発の打ち合わせを入れるのも一苦労 &『調整』という無価値な新作業の発生 マ「テスト方針の打ち合わせしよ」 デ「その日は埋まってるのでこっち 希望」 エ「そこはあかんわー」
マ「みんなOKなんは次の水曜かー」 マ「テスト方針の打ち合わせしよ」 エ「今キリが悪いので1時間後!」 デ「今日明日ならいつでもー」 マ「ほな、今日の15時でヨロ!」
リソース効率を重視した結果 フロー効率が激落ちしている
リソース効率とフロー効率の どちらも高めたい 気持ちはわかるけど、どちらも 100%にするのは無理 なので、バランスを取りながら双方 高めていく必要がある
①リソース効率を高めてから、 フロー効率をチューニングする ②フロー効率を高めてから、 リソース効率をチューニングする どう進めていくべきか? ★ 右上の★(スター)は理論上完 璧な状態ではあるが、到達不 可能 リソース効率
高い 効率性の孤島 両方高い 完璧な状態 両方低い 荒野 フロー効率高い 効率性の海 1 2 ②の作戦を選ぶ いちどリソース効率を下げてでも、ま ずフロー効率を高める フロー効率を上げようとする中でムダ の発見と削減が行われる
生産性ということばや リソース効率重視な オペレーション設計には 気をつけよう
None