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20190118_srelounge.pdf
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pataiji
January 18, 2019
Technology
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20190118_srelounge.pdf
https://sre-lounge.connpass.com/event/114005/
pataiji
January 18, 2019
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Transcript
事業成長 事業成長×キャリア形成 キャリア形成 という観点での という観点でのSRE立ち上げ 立ち上げ 2019/01/18 SRE Lounge #7
2019/01/18 SRE Lounge #7
天野 天野 太智 太智 @pataiji Speee DX事業本部 エンジニアリングマネージャー SREチームのリーダーもやってます 最近は初めてやることばかりで冷や汗書く日々
2 2 2
今日は 今日は2018年 年5月に 月に SREチームを立ち上げた背景と狙いを チームを立ち上げた背景と狙いを 開発組織的な面を絡めてお話させていただ 開発組織的な面を絡めてお話させていただ きます きます
3 3 3
ていうか ていうかSpeeeって って... 4 4 4
5 5 5
立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 6 6 6
現在のチーム規模 現在のチーム規模 開発チームは15名程度 その内バックエンドエンジニアは8名 SREエンジニアは2名 7 7 7 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
これまでの開発組織 これまでの開発組織 8 8 8 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
不動産領域で2サービス それを横断する開発 開発の中心に案件DB インフラチームは無 く、サーバーサイドが インフラまで見る 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 9 9
9
各メンバーが案件起票 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 10 10 10
PMが内容を精査 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 11 11 11
PMとリードで最終調整 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 12 12 12
各エンジニアにタスク を割り振り 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 13 13 13
課題だらけ 課題だらけ 14 14 14
リードエンジニアが圧倒的SPOF 全体を把握できるのがリードだけ 各エンジニア感での情報流通の滞り それにより相互フォローできない 各エンジニアが社内受託のような状態 フットワークが重く攻めの開発ができない フットワークが重く攻めの開発ができない 15 15 15
攻めの開発 攻めの開発 = 事業の未来を見据えた開発 事業の未来を見据えた開発 事業/プロダクトの未来を描く → 事業責任者/PM それを実現する手段を考え実行する →
リードエンジニア (SPOF ) それを支えるシステムの未来を描え実行する アプリケーション/インフラ x 複数サービス → リードエンジニア (SPOF ) 16 16 16
リードエンジニア (SPOF ) → 未来のことを考える余裕なんて無く、足元の開発がメイン 未来のことを考える余裕なんて無く、足元の開発がメイン 17 17 17
改善 改善 18 18 18
プロジェクト制を導入 PMがプロジェクト立案 プロジェクトの初期段 階からエンジニアをア サイン この組織変更によりエ ンジニアの裁量が増 え、事業成長に繋がる 攻めの開発をやりやす くなった
立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 19 19 19
事業/プロダクトの未来を描く → 事業責任者/PM それを実現する手段を考え実行する → プロジェクトチーム プロジェクトチーム それを支えるシステムの未来を考え実行する アプリケーション/インフラ x
複数サービス → リードエンジニア (SPOF ) 20 20 20
さらに改善 さらに改善 21 21 21 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
プロジェクトチームを組み事業成長のための攻めの開発 速度が格段に上がった 結果として、各所で部分最適が進みプロダクト全体の信 頼性が落ちやすい状態に → SREチームの立上げ チームの立上げ 22 22 22
立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
事業/プロダクトの未来を描く → 事業責任者/PM それを実現する手段を考え実行する → プロジェクトチーム それを支えるシステムの未来を考え実行する アプリケーション/インフラ x 複数サービス
→ SREチーム チーム 23 23 23
信頼性を向上させる開 発にSREチームが責任 を持つことで、攻めの 開発に集中できる体制 に 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 24 24 24
SRE立ち上げの狙いはもうひとつ 立ち上げの狙いはもうひとつ 25 25 25 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
これまで Speeeのエンジニアの多くが 求められた守備範囲 26 26 26 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
バックエンド 27 27 27 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
バックエンド インフラ 28 28 28 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
バックエンド インフラ フロントエンド 29 29 29 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
Web開発におけるだいたい全部 開発におけるだいたい全部 30 30 30 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
ここまでが一定以上できて一人前として扱われる (必ずしもそうだったわけではないが空気感としてはたしか にあった) 31 31 31 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
当時、バックエンド開発はできるが インフラ/フロントエンドまで ガンガンいけるぜ!という人は少なかった 32 32 32 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
結果 結果 インフラ/フロントを伸ばしたい!のモチベーションの渋 滞 → 機会を用意できず成長の足枷に 特定の領域に強みを持った人の採用がやりにくい → 活かせるフィールドが限定的 →
既存エンジニアとの不整合 33 33 33 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
改善 改善 34 34 34 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
組織のマトリックス化 を進める 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い 35 35 35
SREチームは必然、インフラ周りの開発も多くなるため インフラや基盤系の開発を伸ばしたい人はSREチームに SREチームにはその道のスペシャリストがいる状態 (フロントエンドも同様) 36 36 36 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
結果 結果 開発組織内の役割が明確化 実際にアプリケーション開発に強みを持つ人を採用もで きた 採用計画も引きやすくなった エンジニアのキャリア形成の計画も立てやすくなった めっちゃよかった 37 37
37 立ち上げの背景と狙い 立ち上げの背景と狙い
立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題 38 38 38
立ち上げ時の課題 立ち上げ時の課題 事業としてはまだまだ成長をガンガン狙いたい中、社内 でSREチームを立ち上げることが初の試みだったので存 在意義を実感してもらうこと 既存のシステムに対する問い合わせ、バグ修正は誰がす るのか 39 39 39
立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
社内でSREチームを立ち上げることが初の試みだったので 存在意義を実感してもらうこと → SREチームの目標としてまず必要性を認識して チームの目標としてまず必要性を認識して もらうことを織り込んだ もらうことを織り込んだ 40 40 40
立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
立ち上げ時の 立ち上げ時のOKR 41 41 41 立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
42 42 42
ちなみにOKRの運用はこ の本をベースにしてます 43 43 43
既存のシステム/プロジェクトで新規開発したものに対する 問い合わせ、バグ修正は誰がするのか → 全て一旦 全て一旦SREチームが受ける形に チームが受ける形に (そのほうがトイルの改善も進むことを見込んで) 44 44 44
立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
実際に取り組んだことの例 問い合わせフローを整理し定量化、トイルを見定め解消 新規開発のインフラ構築(コンテナ運用を試験的に実施) 監視体制の整理 SLOを定義して計測しようと思ったら監視体制に不備 があることが分かったw エラー通知の整理、ISMSへの対応 Specガチャの修正 45 45
45 立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
結果として 結果として トイルの削減や、問い合わせフローの整理などにより プロジェクト開発に集中できた実績を作ることができ PM/エンジニアへのヒアリングからも SREがいて良かったという意見をもらうことができた 46 46 46 立ち上げ時にぶつかった課題
立ち上げ時にぶつかった課題
47 47 47 立ち上げ時にぶつかった課題 立ち上げ時にぶつかった課題
今ぶつかっている課題 今ぶつかっている課題 48 48 48
採用 採用 49 49 49
SREは比較的新しい役職なので経験者がいない 各社SREをやっている人が少ないので重要なポジション をしているケースが多く、転職しにくい 50 50 50
まとめ まとめ 51 51 51
SREチーム立ち上げの狙いは2つ 攻めの開発に安心して注力できるように 採用/キャリア形成を無理なく計画的に実行できるよう に SREの必要性を理解してもらうためには定量的な目標を 立て、実感してもらうのが早い 人が、足りない 52 52 52