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事業活動を AI Ready にする攻めと守りのデータエンジニアリング / data-eng...

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October 08, 2026

事業活動を AI Ready にする攻めと守りのデータエンジニアリング / data-engineering-for-ai-ready-business

Data Engineering Summit 2026(2026-10-09)で発表した資料です。

https://conference.findy-code.io/conferences/data-engineering-summit26/35/sessions/758

AI は誰でも使えるようになり、既存の業務に AI を当てるだけでは差になりません。差を生むのは、事業レベルのコンテキストです。

AIという道具を全員が使えるようになった今、既存業務にAI適用するだけでは顧客から見た差は生めません。本質的な差を生むのは、AIが価値を生む業務プロセスと基盤そのものを作れるかどうかです。CARTAではRevOpsとデータプラットフォームを、マスターデータから同時に作り直しています。価値を生み出す「攻め」の施策があるからこそ、ガバナンスを効かせる「守り」が活きる。市場で置いていかれない速度を出しながら「事業をAI Ready」にするために、何を描き、何を捨て、どう作っているかをお話しします。

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October 08, 2026

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Transcript

  1. 年代、工場に電気モーターが入った 1890 当時の工場は、1台の蒸気機関で 全部の機械を動かしていました。 機械は、その1台から 力が届く位置に並べていました。 そこに、電気モーターが登場しました。 多くの工場は、蒸気機関を モーターに取り替えただけでした。 Paul

    A. David, "The Dynamo and the Computer" (1990) https://www.almendron.com/tribuna/wp-content/uploads/2018/0 3/the-dynamo-and-the-computer-an-historical-perspective-on-th e-modern-productivity-paradox.pdf 天井の軸からベルトで機械を回す(1925年頃) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:AHW_Kamm garnspinnerei_Pfaffendorf_Leipzig_um_1925.jpg
  2. 自己紹介 近森 淳平 / pei0804 株式会社CARTA ZERO / Vice President

    of Data Snowflake Data Superheroes (2024-2026) X: @pei0804
  3. いまの工程のまま、各社が速くしたら? AI 導入前 AI 社 B社 C社 導入後(全員が同じ AI を使う)

    社 B社 C社 A AI A 社とC社の差 リードタイム → A 各社から見れば、リードタイムは短くなりました。 しかし各社を並べると、差は前と変わっていません。 汎用 AI を既存業務に当てると、これが起き得ます。 AI AI 差は変わらない リードタイム →
  4. 戦術 AI と戦略 AI 戦術 AI:個々の工程を速くする 工程A AI → 工程B

    AI → 工程C → 速くなるが、他社もすぐやれる 戦略 AI:工程そのものを AI 前提で組み直す 工程A AI → → 工程C → 業務が不可逆的に速くなる AI
  5. CARTA ZERO は、6社が2回の統合でできた会社 どれも CARTA HOLDINGS のグループ会社。グループの中で統合しました。いまは 1,000 名を超える規模です 2023年10月

    4社統合 Zucks ATRAC PORTO CARTA AGE 年 月 3社統合 → CARTA MARKETING FIRM 2025 7 CARTA MARKETING FIRM CARTA COMMUNICATIONS Barriz → CARTA ZERO 元の法人ごとに、言葉の定義も、数字の出し方も違います。 財務会計や管理会計のレベルでは、共通化しています。 ですが、業務やデータは、まだまだ分散したままです。
  6. CARTA ZERO の現在地 役割 数 SFA 2 ERP 3 MA

    3 データ基盤 広告レポート基盤 3 5 会社統合を繰り返す中で、 同じ役割のシステムが乱立しています。 どれも似たデータですが、微妙に違います。 維持し続けると、 メンテナンスコストも認知コストも高く、 当然、AI も活用しにくくなります。 役割ごとに統廃合し、 業務の主語を揃える必要がありました。
  7. 作り直しの方針 正本の所在を決める。横断する場合は SSoT で見る 2. 業務システムは、標準があるなら Fit to Standard 3.

    ハブ&スポークで、入れ替えられる構造にする 4. MDM で、文脈を揃える 5. 作るべきものだけ作り、あとは買う 1.
  8. リスク1 スケールできなくなる Salesforce Fit to Business 商流 A ✓ 商流

    B ✗ 商流 C ✗ 商流 D ✗ Salesforce Fit to Standard 商流 A ✓ 商流 B ✓ 商流 C ✓ 商流 D ✓ ( ( ) ) 作り込むと、その瞬間の CARTA ZERO には、ぴったり合います。 でも、事業や商流が変わると、陳腐化しやすいです。 会社統合をはじめ、過去に何度も大きな変化がありました。 作り込みによるペインを、我々はよく知っています。
  9. リスク2 ベンダーの投資を受けられない 自社要件の全体 Salesforce Fit to Business ( ) Salesforce

    Fit to Standard ( ) 標準 カスタム 標準 カスタム ベンダーが投資するのは、標準の部分だけです。 カスタムした部分は、恩恵を受けられず、保守運用も自分たちで抱えます。
  10. リスク3 AI 活用に乗れない Salesforce Fit to Business Uriage__c Uriage2__c UriageUnyo__c

    Salesforce Fit to Standard StageName Amount CloseDate ( ( ) ) ? 商談の段階 ? 商談の金額 ? 完了予定日 商談(Opportunity)のような標準のオブジェクトとフィールドの意味は、 AI が最初から知っています。 カスタムフィールドは、AI は知りません。全部説明が要ります。
  11. 直接繋ぐのをやめ、Snowflake を経由する これまで:ポイントツーポイント これから:ハブ&スポーク MA MA Snowflake SFA ERP SFA

    これまでは、システム同士を直接繋いでいました。 これからは、各システムをハブの Snowflake にだけ繋ぎます。 ERP
  12. なぜ、ハブ&スポークなのか 切り替え 新しい → 合わなくなった MA MA ⇄ SFA API

    連携のやり直し 過去の変化の中で、いまとなっては合わなくなったシステムもありました。 しかし、システム同士が密に連携していたため、 簡単には切り替えられませんでした。 変化は、これからも起き続けます。 だから、変えやすい構造にしたいと考えました。
  13. ハブ&スポークなら、1つだけ差し替えられる 差し替え 旧 MA 新しい MA → そのまま SFA →

    そのまま ERP → ハブ Snowflake 各システムは、ハブの Snowflake とだけ繋ぎます。 入れ替えるときに揃えるのは、データのインタフェースだけです。 他のシステムには、大きく手を入れずに済みます。
  14. システムを横断して文脈を揃えるために、MDM なし MA → SFA → ERP → MDM MDM

    株式会社A (株)A A社 → 同じ取引先か、分からない あり MDM 取引先 001 株式会社A ↓ ↓ ↓ MA SFA ERP 取引先 001 取引先 001 取引先 001 → どのシステムでも、同じ取引先 (マスターデータ管理)は、業務の主語を1か所で管理する仕組みです。 システムがいくつに分かれても、文脈を揃えられます。 MDM
  15. MDM は、最初から Snowflake Ready MDM Snowflake Postgres Iceberg テーブルとして参照 ハブ

    Snowflake アプリケーションのデータベースに、 を採用しています。 採用した理由は、Snowflake とのデータ連携を標準で備えていることです。 別途連携の仕組みを作らずに、すぐ Snowflake で活用できます。 Snowflake に入ったマスターデータは、ハブから各システムへ配られます。 MDM Snowflake Postgres
  16. Build か、Buy か Build 競争優位につながる領域に絞って 自社開発します。 Buy 競争優位にならない領域は、 積極的に SaaS

    を活用します。 システムの統廃合にあたり、従来の内製システムもこの軸で見直しました。 差別化につながらない領域は内製をやめ、SaaS への移行を進めています。
  17. これが、作り直しの全体像 正本の所在を決める。横断する場合は SSoT で見る 2. 業務システムは、標準があるなら Fit to Standard 3.

    ハブ&スポークで、入れ替えられる構造にする 4. MDM で、文脈を揃える 5. 作るべきものだけ作り、あとは買う CARTA ZERO は、いまここに取り組んでいます。 1.
  18. まずは、質問に答えることから始めた データアナリストに調べてもらう ベテランに聞けば分かる ビジネスパーソン アナリスト ビジネスパーソン → AI → 1人

    ビジネスパーソン 例:「このペースだと、A プロダクトは 目標を達成できそうか?」 ビジネスパーソン ビジネスパーソン → AI → ベテラン ビジネスパーソン 例:「取引先から聞かれた取り組みを、 過去にやったことはあるか?」 質問がアナリストやベテランに集まるのは、よくある課題です。 要求があり、正解もあり、データもあり、ニーズもあります。 だから、質問をまず AI が受けて答えるところから始めました。
  19. エージェントなら、掛け合わせられる これまで いま これから A A の専門家 B エージェント A×B

    ↓ B ↓ の専門家 → その人に聞けば、答えが返る エージェント → その人の答えを、一部代行できる エージェント → 社内に存在しないスキルセットになる の専門家も、B の専門家もいます。 でも、両方を知る人は、社内にいないこともあります。 A × B の答えが正しいか、一気に確かめにくくなります。 だからこそ、この先が面白い。 A
  20. 画面は不要。必要なのは、AI に開いたインタフェース 実際の業務でエージェントを活用して見えたのは、 画面(GUI)ではなく AI に開かれたインタフェースの必要性。 ユーザーが真に求めているのは、操作画面ではなく「結果」です。 手元のエージェントやコンテキストから、 データやシステムへ直接アクセスする。 仕事の入口が

    AI に集約されるなら、個別システムの画面は不要になります。 そうなってくると、画面操作しか提供できない従来のシステムは、 AI と繋げないという理由で敬遠されます。 そういう世界観になってきていると感じています。
  21. 差がつくのは、戦略 AI 戦術 AI 戦略 AI 工程A AI → 工程B

    AI → 工程C AI 工程A → いまの業務に AI を足すだけ → 差はつかない → 工程C 工程そのものを組み直す → 差がつく AI いまの業務に AI を足すだけの戦術 AI では、差はつきません。 差がつくのは、戦略 AI です。
  22. 守りと攻めを着実にやり、現実の問題に AI を届ける 現実の問題 AI 攻め 活用層 守り データ基盤層 アナリストへの質問

    ベテランへの質問 ↑ ↑ ひとつなぎのデータプラットフォーム AI さらなるユースケース ↑ 活用基盤 Semantic View ・ Cortex Agent データとコンテキストのインフラ SFA ・ MA ・ ERP ・ MDM 守りは、AI 時代に向けて、データとコンテキストのインフラを作ります。 攻めは、AI 活用基盤で、いまやれる場所から現実の問題に届かせます。 この2層が、ひとつなぎのデータプラットフォームです。