見通し。この先もマーケットのボラティリティは見られるであろうが、この 様な、「Big Picture」を頭に入れておくことが重要。 2. 米国銀行における商業用不動産融資ポートフォリオに潜むリスク(不良 債権問題) 3. MMF残高は依然過去最高水準。⇒投資に向かう大量の実弾をバック ヤードに控えた状態(潤沢な待機資金が米国株を下支えする期待)。 4. 先物取引も歴史的なショート超過(空売り超過)。⇒理論上、どこかのタ イミングで膨大な買戻しが入る。 1. ウォール街で悲観的な米株式相場の見通しを再考し直す動きがあり、 絶好のチャンスを逃す不安(機会損失を被るリスク)が広がっていると して、年末の目標株価を上方修正するアナリストが増え始めている。 2. 一方で、第2四半期はこれまでのところGAFAMなどビッグテックの決算は 強く、米国GDPも前期比予想1.8%に対して2.4%、個人消費も予想1.3%に対 して1.6%と、米国経済の底堅さが現れている状況。強すぎる経済がインフ レのぶり返しを連想させてか、米国10年債利回りは4%前後の高水準を推 移しており、再び手の付けられない金利上昇が起こるリスクが気にかかる。 順張り投資は避けたいところ。 【原則】 1. 強固な参入障壁を持ち、決算が順調な会社はホールド(相場全体が崩 れても、決算に問題ない限り売却しない)。 2. もし決算をミスした場合、そのミスの内容を確認することが重要。一過 性の要因で決算が不調だった場合はホールドを継続。 3. インフレのピークアウト及びそれに伴う金融引締めの最終局面に入り つつあり、株価の大底は打ったと思われるものの、引き続きインフレ動 向及び企業業績に警戒を要するため、タイミングを分けて購入。 4. 株式市場全体の下落に連れて優良銘柄も下落している局面は、それ ら優良銘柄を購入する好機であるため積極的に購入する 【具体的戦略】 1. 米国株式は既に大底は打っていると判断。上値を追うことなく、安値圏 で推移しているタイミングで、SP500連動のETF購入(構成銘柄の幅広 さ、米国市場を代表する優良銘柄の組入状況、及び過去のリスクリ ターンを勘案)を推奨。 2. 9月前後は例年相場が比較的弱い時期とされ、昨年から続く状況を総 合的に勘案すると、この間に大きく下がったタイミングは分散投資の好 機と考える。 3. ハイパーグロース銘柄への投資再開はFRBのハト派転換を確認して からでも十分値幅を狙える。 株式投資の原則 株式投資は、投資先の事業の中身に着目し、マーケットタイミングは考えない。ウォーレン・バフェットですらマーケットタイミングは判断できないとしており、バフェットでも実行できないこ とを目指すことは合理的とは言えないのがその理由。 また、全米もしくはその一部をカバーする指数(例.S&P500)や、ファンダメンタルズが強靭な企業の株式をターゲットとするも、購入はマーケット要因あるいは個社の一過性要因などで 株価が大きく下落したポイントや、時間分散で小刻みにエントリーすることを基本とする。