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Rebase エンジニアリング組織の現状とこれから

Rebase エンジニアリング組織の現状とこれから

2024年4月、「Rebase2.0」として株式会社Rebaseは新たな歩みを始めました。 その中でエンジニアリング組織はどのように変化してきたのかを紹介するとともに、現状の体制や開発プロセスへのAI導入状況、これからの展望についてお話します。

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Transcript

  1. 自己紹介 株式会社Rebase エンジニアリング ディレクター 向田 英雄 (むかいだ ひでお) プロフィール •

    SIer→Web系事業会社(複数)→新規事業部門(複数) • Webエンジニア x 事業開発 x プロダクト開発 • スタートアップ事業責任者・新規事業本部VPoE・PMO etc. 主な仕事 • エンジニアが輝ける環境を整え業務・活動を支える • 会社・部門の方向性や戦略立案および実行
  2. はじめに • エンジニアリング部門として、初の外部向けLT会を開催 • 私からはオープニングとして ◦ 会社紹介 ◦ 事業紹介 ◦

    エンジニアリング組織の歩み ◦ 開発プロセスへのAI導入 ◦ 開発組織の現状とこれから 今日お話すること
  3. 会社紹介  会社名 株式会社Rebase  所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 4-26-18 原宿ピアザビル 5階  代表取締役

    佐藤 海  設立日 2014年 4月 8日  資本金 1億9,127万円(2025年3月末時点)  従業員数 45名(2025年3月末時点)  事業内容 レンタルスペースのマッチングプラットフォーム 「インスタベース」の運営 コミュニティイベントサービス「TOIRO」の運営 People Office Service Rebaseについて
  4. 会社紹介 Rebaseが実現したい社会 私たちが思い描くのは、 たくさんの「はじまり」に満ち溢れた世界です。 様々な「きっかけ」を生み出す企業でありたいと考えています。 Get Together Mission 和をひろげる Where

    it Starts Vision ことのはじまり 私たちは集まる「きっかけ」をたくさんつくっていきます。 今ある「和」をさらにひろげることはもちろん、 新しい「和」も生み出していきます。
  5. 会社紹介 Rebase が向き合う社会課題 私たちは、たくさんの「はじまり」に満ち溢れた世界を実現します ①全国で増え続ける 空き家・遊休不動産 ②「場所がない」ことで 生まれる社会格差 ③コミュニティの 希薄化・孤立の進行

    2023年時点で空き家数 900万戸と過去最 多。2038年には3軒に1軒が空き家になる との試算も。防災・治安・景観悪化や資産 価値の毀損が懸念される 起業・副業・コミュニティ活動などの“は じまり”にはリアルな場が不可欠だが、都 心賃貸は高額・長期契約が前提で、地方や 中小事業者ほど参入障壁が大きい。 デジタル化や都市構造の変化で地縁・社縁 が弱まり、交流機会が減少。孤独・孤立は 健康や地域活力にも影響を与える。 レンタルスペース予約プラットフォーム インスタベース の4万件超の物件データと 運営ノウハウを活用し、空き家を時間貸し スペースに転換。自治体・大学などと連携 し、地域実証と所有者へのワンストップ支 援を推進。 必要なときに必要な分だけ借りられインス タベースの時間貸しモデルで、会議室・ス タジオ・キッチン付きなど多様な空間を必 要な分だけ提供。全国4万件超の掲載で“場 所を理由に諦めない”選択肢を拡大。 企業ミッション「Get Together / 和をひ ろげる」のもと、インスタベースのレンタ ルスペースとイベント管理サービス TOIRO を掛け合わせ、時間貸し×簡単運営 で誰もが集える場を創出。リアルな対面機 会を拡大しつながりを生む。
  6. 事業紹介 • 幅広い利用用途でマッチング効率を追求したプラットフォーム ビジネス レッスン・講座 趣味・遊び・パーティー 勉強・読書 スポーツ・ フィットネス 美容・セラピー

    撮影・収録 その他 国内No.1の掲載スペース数 全国47都道府県に展開(2025年5月14日時点) 41,000 件以上 成長を続けるサイト集客力 セッション数の合計(2024年4月〜2025年3月) 3,100 万人以上 日本人の約4人に1人以上がインスタベースにアクセス 多種多様で幅広い利用用途 利用数における利用用途の比率(2024年4月〜2025年3月)
  7. 事業紹介 ・ イベントの作成 ・ 集客 ・ クレジットカード決済 ・ QRコード受付 ・

    オープンチャット(TOIROG) TOIRO(https://toiro.com/) これまでにない新たなイベント体験を提供するコミュニティイベントサービス イベントを主催する方々にとって便利な機能を順次開発し実装しています
  8. エンジニアリング組織の歩み 少数精鋭を原点とした組織のスケール • 2022年12月:上場 − 社員数29人、エンジニア数7人:約25% • 2024年04月:ビジョン・ミッション・バリュー刷新(お知らせ) ◦ 次のステージに向けて!より飛躍的な成長を遂げるために!

    • 2025年03月:社員数45人、エンジニア割合:約25% 特徴・文化 働き方 ・事業・プロダクトを前進させるエンジニアリ ングマインド ・テクノロジーを通じてユーザーにより良い価 値を届け続ける ・オフィス勤務を通じた心理的安全性高いコ ミュニケーション環境確保 ・対面その場で、自部門・他部門問わず、相談 ・レビュー・ディスカションが活発
  9. 開発プロセスへのAI導入 やりたいドリブン:ビッグウェーブに乗る • 早期に生成AIに着目しサービス導入のR&Dを実施 ◦ 2023年03月:インスタベースにChatGPTを活用した「AI自動生成機能」を導入 ◦ 2023年06月:インスタベースによるChatGPTプラグインの提供を開始 ◦ 2023年07月:インスタベースによる新しいChatGPTの技術を活用した「インスタベースAI予

    約サポート β版」の提供を開始 創業者で取締役である高畠のポリシー:やりたいドリブン・ビッグウェーブに乗る ・“やりたいドリブン”というのは、例えばこの表でいうところの1の部分である、重要度が高いけれど も緊急度が低いものをあえて意識的に取り組むこと ・大事なポイントとしては3つで、全員で沖に出て待機しておく。自ら波を発生させる。波が小さいう ちからパドリングをする。ビッグウェーブにのる!
  10. 開発プロセスへのAI導入 やりたいドリブン:ビッグウェーブに乗る • 2024年:開発へのAI導入を調査開始 ◦ 様々な生成AIツール/アシスタントを調査 ◦ それぞれの特徴を踏まえ、個々に試験導入しノウハウを蓄積 ◦ 主に、設計・仕様検討やコーディング補助やイシュー処理で利用

    ツール/アシスタント 開発で活かせる観点 Cline イシューに基づいた文脈的提案 / 複数ファイル間の一貫性維持 / チーム開発への統合しやすさ Claude (code) コードベース全体の“意図”理解支援 / PRレビューやテスト仕様書の自動生成 / 非同期ドキュメントとコードの橋渡し Copilot ペアプロ感覚のコーディング体験 / 小さな文法・構文作業の効率化 / 熟練者でも“速く書ける”体験向上 Cursor リファクタや変更に強い / “意思をもった編集”をAIに依頼 / 一貫した変更セットを提案する能力 ChatGPT 技術ディスカッション/壁打ち役/アイデアのたたき台作成(仕様・設計)/非エンジニアとの橋渡しにも有効 Devin 小さいイシューや定型作業の自動化 / 「タスク指向」な開発ワークフロー支援 / AIに“任せられる粒度”の見極め Gemini Googleエコシステムとの連携/コードと設計ドキュメントのつながり強化/プロンプト意図汲み取りに優れる傾向 v0 プロトタイピングの高速化 / エンジニアとデザイナー間のやりとりを簡易化 / 実装可能性を意識したデザイン生成
  11. 開発プロセスへのAI導入 やりたいドリブン:ビッグウェーブに乗る • 2024年:開発へのAI導入を調査開始 ◦ 様々な生成AIツール/アシスタントを調査 ◦ それぞれの特徴を踏まえ、個々に試験導入しノウハウを蓄積 ◦ 主に、設計・仕様検討やコーディング補助やイシュー処理で利用

    ツール/アシスタント 開発で活かせる観点 Cline イシューに基づいた文脈的提案 / 複数ファイル間の一貫性維持 / チーム開発への統合しやすさ Claude (code) コードベース全体の“意図”理解支援 / PRレビューやテスト仕様書の自動生成 / 非同期ドキュメントとコードの橋渡し Copilot ペアプロ感覚のコーディング体験 / 小さな文法・構文作業の効率化 / 熟練者でも“速く書ける”体験向上 Cursor リファクタや変更に強い / “意思をもった編集”をAIに依頼 / 一貫した変更セットを提案する能力 ChatGPT 技術ディスカッション/壁打ち役/アイデアのたたき台作成(仕様・設計)/非エンジニアとの橋渡しにも有効 Devin 小さいイシューや定型作業の自動化 / 「タスク指向」な開発ワークフロー支援 / AIに“任せられる粒度”の見極め Gemini Googleエコシステムとの連携/コードと設計ドキュメントのつながり強化/プロンプト意図汲み取りに優れる傾向 v0 プロトタイピングの高速化 / エンジニアとデザイナー間のやりとりを簡易化 / 実装可能性を意識したデザイン生成 Devin:依頼するイシューのスコープ、作業の種類、イシュー内容の明確化などが重要     既に何件かイシュー実績も出てきています
  12. 開発プロセスへのAI導入 やりたいドリブン:ビッグウェーブに乗る • 2024年:開発へのAI導入を調査開始 ◦ 様々な生成AIツール/アシスタントを調査 ◦ それぞれの特徴を踏まえ、個々に試験導入しノウハウを蓄積 ◦ 主に、設計・仕様検討やコーディング補助やイシュー処理で利用

    ツール/アシスタント 開発で活かせる観点 Cline イシューに基づいた文脈的提案 / 複数ファイル間の一貫性維持 / チーム開発への統合しやすさ Claude (code) コードベース全体の“意図”理解支援 / PRレビューやテスト仕様書の自動生成 / 非同期ドキュメントとコードの橋渡し Copilot ペアプロ感覚のコーディング体験 / 小さな文法・構文作業の効率化 / 熟練者でも“速く書ける”体験向上 Cursor リファクタや変更に強い / “意思をもった編集”をAIに依頼 / 一貫した変更セットを提案する能力 ChatGPT 技術ディスカッション/壁打ち役/アイデアのたたき台作成(仕様・設計)/非エンジニアとの橋渡しにも有効 Devin 小さいイシューや定型作業の自動化 / 「タスク指向」な開発ワークフロー支援 / AIに“任せられる粒度”の見極め Gemini Googleエコシステムとの連携/コードと設計ドキュメントのつながり強化/プロンプト意図汲み取りに優れる傾向 v0 プロトタイピングの高速化 / エンジニアとデザイナー間のやりとりを簡易化 / 実装可能性を意識したデザイン生成 v0:簡単なデザイン生成、プロタイプ開発で利用する、といった実績も出てきています
  13. 開発組織の現状とこれから 組織拡大と成果最大化の両立 現状 現状 ・少数精鋭で取り組む ・皆で課題解決 ・事業成長を継続 課題 ・向き合うテーマの増加 ・属人的な部分も散見

    これから ①組織拡大 ・ミッション・ビジョンに共感してくれる仲間を積極的に採用 ・事業を成長させる開発機会&新プロダクトの開発機会 ②成果最大化 ・AIを開発に積極導入し、業務効率化に加え成果量増加も目指す ・開発プロセスの再定義とAIの組み込みを行い最適化  AI技術の進歩に合わせて、ツールやプロセスは継続アップデート Rebase のエンジニア組織の特徴・価値観を維持しながら組織拡大・成果最大化を目指します