Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AIネイティブ時代における 開発組織の役割と拡張の可能性

AIネイティブ時代における 開発組織の役割と拡張の可能性

2026/7/22に、Givery Summit 2026で発表した立花の資料になります。

Avatar for Recruit

Recruit PRO

July 22, 2026

More Decks by Recruit

Other Decks in Business

Transcript

  1. 目的は、「現場から学ぶループ」の回転数と質を上げること 企画する Why / What の定義 学び、賢くなる プロダクトと組織を更新 AIは、このループの つくる

    全工程を速くした AIと共にプロトタイプ、プロダク ション 現場で試す ユーザー・現場の一次情報 役割の越境は、このループが回り始めた「結果」 ループを止めない設計こそが、組織の仕事 9
  2. AI時代のプロセス②(例) 実際には個々のケーパビリティも加味しながら「最も効率的にスケールする」手段を “意図的に” 取る 個人のケーパビリティの伸ばし方としての「プロセス完走」は良いことである前提で、チームとしてはあ えて分担する (コミュニケーションコストを受け入れる) ことで生産性が上がることもある。 戦略などハイレベルに物事を決められるPdMは、 ハイレベルな意思決定にフォーカスしたほうが良い場合もある

    PdM Idea Idea Idea ハイレベルな 要求 ハイレベルな 要求 ハイレベルな 要求 レーン① 要求 Sub PdM Prototype Prototype Product (Finalize) ※ 必要なら Product Eng レーン③ 要求 (Finalize) ※ 必要なら Des レーン② 要求 個々のケーパビリティによって、 どこまで走れるかは実際違う Prototype (Finalize) ※ 必要なら コミュニケーションコストは発生するが、レーンが増やせることでチームの生産性が上がる Product
  3. ループを止めない、3つの設計ポイント(仮説) AIがHow(どう作るか)の大部分を担えるようになった今、大事なのは、どこに人間の意志を入れる べきかを見極めること 1 意思決定の設計 2 Contextの設計 3 信頼の設計 AIが「How」を担えるようにな

    Contextは徐々に育っていく、 AIは間違う、100%はない。 っても、「Why」 「What」の 育つContextをどう活用するか、 これを前提にしたときに、どう 定義と Go/No-Go は人間にし 膨大になりすぎないようにする システムの信頼性を担保し続け かできない にはどうするか るのか 人間の意志を入れるべき箇所、 Context量を意識したアーキテ 間違うことを前提とした、確 入れる必要のない箇所を見定 クチャと、Contextの育て方・ 率論の外で品質・信頼性を担 め、質と速度を両立させる 育ったContextの上手い活用 保する仕組みを構築する 15
  4. 人間の仕事の重心が変わる 「作る」から「定義する・判断する・向き合う」へ 人間に残ること AIが担うこと “こうしたい” の意思の部分 成果物の出力 (ものづくり部分) • 何を

    / なぜ作るかを決める (Why / What) • データの分析 • AIの成果物の見極め・判断・修正 (Go / No-Go) • デザイン案を作る、コードを書く • 周囲を巻き込み実行しきる (Execution) • テストで検知したエラーを自動で修正する 人 AI 人 AI AI AI ※ 業務によって、人の介在度合いは変わる 16
  5. AIによってプロセスを変えた事例:リサーチプロセス PdMがPrototypeを高速で作れるようになった結果、今度はリサーチ準備の方がボトルネック化 PdM→責任者承認→調査設計/配信→実施、という形にプロセス自体を作り替えた Before:調査対象のPrototypeの開発期間がボトルネック(ex. 数週間) Idea デザイン/ 開発 要求 Prototype

    リサーチ リサーチ準備(選定、契約、調査設計/配信、等) After:リサーチ準備にボトルネックが移動→リサーチ準備プロセスを変えた(ex. 最短翌営業日) リサーチ 事前準備 (選定/契 約) Idea Prompt (要求) Prototype リサーチ 調査設計/配信 20
  6. AI時代における育成の前提の変化 役割の境界を溶かすことと、個人のスキルを定義すること。 この二つは、セットで実施する必要がある背景として、4つの要因が存在します。 01 02 03 04 多様なメンバー特性 育成の“正解”の消失 従来型OJTの限界

    育成・アサインの複雑化 メンバーの役割・スキル・経験 はもともと多種多様で、上司と 同じ特性を持つケースの方が少 ないため。 AI時代は、誰も経験したことの ない変化のスピードであり、育 成の正解そのものが消失しつつ ある。 かつてはOJTにおいて暗黙的に 機能していた「従来の育成の 型」が、現在はもう通用しない 局面が増えてきた。 役割が流動化するほど、明確な 評価やプロファイルの物差しが なければ、育成もアサインも難 易度が増す。 だからこそ、AI時代を見据え、個人の強み・弱みを改めて言語化し、目線を合わせる必要がある 「スキルセットを再定義」 27
  7. プロダクトマネージャーのスキル定義(現状版) 経験 テクニカルスキル Business & Marketing UX Design Technology Operation

    Data ToC ToB 新規立ち上げ 大規模 etc … 戦略策定力 課題設定力 課題解決力 コアスキル PdMとしてコアとなるスキル (総合戦闘力) マインド・スタンス 実行力 当事者意識 リーダーシップ ラーニング アビリティ ※ 実際には各スキル毎により細分化・言語化して定義している etc … 28
  8. 変革のループ設計 プロダクトを賢くしてきたこのループは、組織にも同じ構造で回る。 現場の気づきを組織の意思決定に引き上げた結果、広がり方は一つではない。 職種を越えた意欲の伝搬 AI活用・業務改善の波及 「自分もやってみたい」という自発的な意思 個人の取り組みから組織全体へ エンジニアだけでなくデザイナーやマーケのメンバーからも 「自分もPdMをやってみたい」という声が上がり、声に呼応し て越境が進んでいる。逆もしかり。

    メンバーが自発的に始めたAI活用・業務改善の取り組みがシェ アされ、組織全体に広がっていったケースも生まれている。 あるメンバーのAI活用に刺激を受けた別のメンバーが、自分も 利活用を始める、という広がりも起きている。 小さなきっかけから大きな変化へと伝搬していく。 他のチーム・事例への関心が引力となって、変革は連続的に広がっていく 32