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コンセプトデザインガイド

RyokaNAKAI
December 22, 2018

 コンセプトデザインガイド

ノンデザイナにも分かりやすくデザインの概念とやり方を解説

RyokaNAKAI

December 22, 2018
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  1. デザインとアートの違い ⽬的 主軸 必要なもの 作業該当者 デザイン ・課題解決 ・ユーザ ・お客さん ・合理性

    ・論理性 ・情報収集⼒ ・分析⼒ ・コミュニケーション⼒ ・創造⼒ ・UI設計者 (プロダクト、アプリ、ポスターなど) ・研究者 ・建築家 など アート ・⾃⼰表現 ・⾃⼰ ・感性 ・創造⼒ ・⾳楽家 ・画家 など ※デザインの⼿法としてアートを活⽤している事例もある
  2. ノンデザイナによるデザインに対する誤認 デザインとは × 外装やグラフィックのこと ◦ 課題解決、および課題解決のための⼿法や思考 ※ デザイナはデザインという⾔葉を名詞ではなく動詞として扱うことが多い 〜〜を 誤認の原因

    ポスターなどのGUIをデザインしているデザイナが多いので 「デザイン=グラフィック」という誤った認識が広まった ※ポスターは情報と閲覧者の境界を担っているのでGUIに含まれる
  3. 4. マインドマップを制作 付随する概念の分析・可視化 書物 本 種類 媒体 専⾨書 雑誌 ⼩説

    辞書 ←下位概念も随時再定義 本が本たらしめている条件は? ディジタル アナログ マインドマップの設計⽅針 認知⼼理学における 意味ネットワークモデル
  4. ⽬を向けていなかった要素に気づく 書物の例:普通紙以外の媒体の本を検討 • 紙 • ⽅眼紙、ダンボール、ケント紙 • ⽊ • プラスチック

    さらなる分析 • それぞれの媒体の特徴、⻑所短所 • 使⽤に適したシーンや5W1Hの想定 • 関連事例 最も本に適した媒体は本当に紙なのか? それぞれの媒体の特性ってなんだろう? 快適な読書に影響する要素は? 硬度?軽さ?薄さ?弾⼒?触覚?⾊? 透明度?強度?フレキシビリティ? →実験して調べてみよう →研究テーマに
  5. 5. 可能な限りミクロレベルまで 概念の構成要素を掘り下げる ⽂字 間隔 ⼤きさ ⾊ フォント 透明度 ⾓度

    太さ 丸み セリフの有無 ⾔語 サンセリフ体 セリフ:装飾 和⽂なら、とめ、 はね、はらい など 欧⽂ 和⽂ アラビア
  6. 6. ミクロレベルの要素をコンセプトに利⽤ ⽂字 間隔 ⼤きさ ⾊ フォント 透明度 ⾓度 太さ

    ⽂字の⾓度に関する研究テーマの例 (ポイントはミクロな視点、マクロからミクロへの収束) • 游明朝体の⽂字の⾓度と幼児の認識速度の関係 • ⽂字の⾓度と後天弱視者が抱く印象の関係 • 新たな強調表現の提案 • 重要な⽂を⽂字の⾓度を -20°〜20°の範囲で傾けてみる • 和⽂セリフ体フォントのランダム提⽰を利⽤した認証システム
  7. おわりに • 今回はコンセプトデザインに必要な分析プロセスの⼀部を紹介した • 他にも沢⼭ノウハウはある • ポイントは3つのサイクル • 調査 →

    分析 → 提案 • かける時間の割合は調査が7割、分析2割、提案1割 • 問題の分析ができていれば提案は⼀つに収束する • 真のデザイナはポッと出のアイディアを採⽤しない • どんなに突拍⼦がないように⾒えるアイディアも背景には緻密な調査と分析が存在 • 建築家は思いつきで家を建てない • 法律、地質、周辺施設などを調査した上で図⾯を書いてから家を建てる • 研究もUI設計も基本的な思考フローは建築と全く同じ ※ デザイナ≠グラフィックやUIに詳しい⼈(間違いではないが正しくもない) ※ デザイナ=課題解決の専⾨家 (ものづくり界のコンサル)