Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AI前提のサービス運用ってなんだろう?
Search
ryuichi1208
November 18, 2024
Technology
8
1.6k
AI前提のサービス運用ってなんだろう?
ryuichi1208
November 18, 2024
Tweet
Share
More Decks by ryuichi1208
See All by ryuichi1208
入門 バックアップ
ryuichi1208
20
8.1k
効果的なオンコール対応と障害対応
ryuichi1208
8
3.5k
コロナ禍とその後:地方エンジニアが学んだキャリア戦略の変遷
ryuichi1208
5
350
入門オンコール対応
ryuichi1208
9
3.5k
MySQLのOOMと戦った話
ryuichi1208
6
2.9k
障害対応を楽しむ7つのコツ
ryuichi1208
8
4.7k
超入門 SRE
ryuichi1208
9
3.8k
SLO Docsのすゝめ
ryuichi1208
8
3.2k
SMTPでのOpenTelemetryの可能性を考えてみる
ryuichi1208
8
2.9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
.NET 9 のパフォーマンス改善
nenonaninu
0
840
alecthomas/kong はいいぞ / kamakura.go#7
fujiwara3
1
300
どちらを使う?GitHub or Azure DevOps Ver. 24H2
kkamegawa
0
720
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
130
多領域インシデントマネジメントへの挑戦:ハードウェアとソフトウェアの融合が生む課題/Challenge to multidisciplinary incident management: Issues created by the fusion of hardware and software
bitkey
PRO
2
100
サービスでLLMを採用したばっかりに振り回され続けたこの一年のあれやこれや
segavvy
2
410
日本版とグローバル版のモバイルアプリ統合の開発の裏側と今後の展望
miichan
1
130
[Ruby] Develop a Morse Code Learning Gem & Beep from Strings
oguressive
1
150
OpenAIの蒸留機能(Model Distillation)を使用して運用中のLLMのコストを削減する取り組み
pharma_x_tech
4
550
サーバレスアプリ開発者向けアップデートをキャッチアップしてきた #AWSreInvent #regrowth_fuk
drumnistnakano
0
190
大幅アップデートされたRagas v0.2をキャッチアップ
os1ma
2
530
MLOps の現場から
asei
6
640
Featured
See All Featured
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Side Projects
sachag
452
42k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
169
14k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
2
190
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.2k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
95
17k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
59
3.6k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
2
290
Transcript
AI前提のサービス運⽤ってなんだろう? 渡部⿓⼀ JAWS-UG SRE⽀部 #10 SREでもAI活⽤がしたい!
⾃⼰紹介 • 株式会社IVRy SWE ◦ 2024/11/1 ⼊社 • 渡部⿓⼀ •
仙台在住 • EOL対応‧障害対応
サービスの運⽤⼤変じゃないですか?
課題 • システムは複雑化していき運⽤コストは増えていきがち • WebサーバとDBだけがあるというようなシンプルな構成と同様の運⽤をしていく のは難しい ◦ 技術要素、クラウド、プラットフォームエンジニアリング、SRE • 何が⼤変なのかわからないくらい⼤変になったり
どうするとよいのかの考察 • ベテランエンジニアを囲って置く ◦ IT業界は特に流動性が⾼いと⾔われている中で現実的ではない • たくさんエンジニアを採⽤して育てる ◦ プロダクトの成⻑速度に対して間に合う場合を除いて現実的ではない •
今いる⼈が全⼒で頑張る ◦ 複雑なシステムを完全に理解する努⼒をしてそのメンバーだけで運⽤ ◦ 組織改編、異動⼀つで変わる
どうするとよいのかの考察 • チームメンバーに依存した運⽤のやり⽅でどうにかするのは難しそう • チームの⼊れ替わりを前提とした運⽤が必要となる ◦ チームレジリエンス
⼈の⼊れ替わりが発⽣しても強いチームを作る • ⼊れ替わりに強いチーム ◦ オンボーディングの仕組みが整っている ◦ 属⼈化、暗黙知が少ない ◦ オブザーバビリティが⾼いシステム ◦
ドキュメントがある
ドキュメントの運⽤は難しい • ドキュメントがあることでチームレジリエンスが⾼まりそう • ⼀⽅でドキュメント⾃体の運⽤は難しい ◦ サービス運⽤のためのドキュメントとなるとシステムの複雑化に対して、 ド キュメント数が多くなる ◦
その多いドキュメントを更新するのも検索するのも⼤変
いい感じに更新していい感じに検索をしたい
いい感じに検索したい • キーワード検索だけだと⾟い • GitHubやNotionに情報散らばっていたりもする • ⽣成AIを使っていい感じにする ◦ ChatGPTそのままだとできない ◦
プロンプトエンジニアリング、ファインチューニング、RAG
いい感じに検索したい • RAG (Retrieval Augmented Generation) ◦ ⼤規模⾔語モデル(LLM)によるテキスト⽣成に外部情報の検索を組み合わ せることで、回答精度を向上させる技術
RAG実装⽅法 • ⾃前実装 ◦ 特定のユースケースに合わせて検索や⽣成ロジックを柔軟に調整可能 • ノーコード(Dify) ◦ ⼿軽にAIアプリを作れるOSSのLLMアプリ開発プラットフォーム ◦
コードを書く量が少なく、簡単な設定で利⽤可能 ◦ クラウドサービスもある ▪ ローカルで動かしてます
ざっくり構成
RAGで検索性はよくなるのか? • 集約してベクトル検索にするだけでキーワード検索よりだいぶマシ • チャット形式で欲しい情報までアクセスできるのは体験として良い
いい感じに更新されたい • ドキュメント⾃体が古い場合でもその情報を元に回答が⽣成されてしまう • いい感じに鮮度が保たれたドキュメントを維持したい • が、うまくいく⽅法は思いついてないです • 今後変わらない情報以外は古すぎるドキュメントを検索対象から外す? •
RAGとか⾔ってる場合じゃなくドキュメントを更新するようにすべきなので は?みたいに⽴ち戻ったり
その他
ハルシネーション対策 • ハルシネーション ◦ AIが事実にもとづかない情報や、実際には存在しない情報を⽣成する現象 • とりあえずBotに情報元を吐かせてそれを⼈が判断してるだけ ◦ 特別なハルシネーション対策はしてない •
AIOpsで⾃動化までやれると良いが結局は⼈の判断が最終的には必須であるので そこまで今は頑張らなくても良いかなと
Graph RAGとかも便利そう • Microsoft ResearchがRAGの新たなアプローチ、グラフ理論を応⽤したRAG • RAGに知識グラフを導⼊すると精度が3倍も上がるという調査結果 ◦ ⽂章内でキーワード同⼠の関連をグラフ構造として保持して、そのデータを もとにRAGをする
• LLMが⽣成した知識グラフを使⽤してプロンプトを拡張し、検索、⽣成を⾏う ◦ 例 ⼀つの障害でも複数の事象が絡み合う運⽤で相性が良さそう
None
感想とまとめ
感想とまとめ • Notionでドキュメント書いてDifyでお試しで動かしているが使えている • オペレーションへの疑問をChat形式で回答をもらえる&ソースを持ってきてくれ るので便利 • ⾼いオブザーバビリティにシニアな運⽤エンジニアがいれば未知の事象に対して もAIの助けがいらない気もする
ご清聴ありがとうございました