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インフラ寄りSREの生存戦略

 インフラ寄りSREの生存戦略

■ イベント
SRE NEXT 2025
https://sre-next.dev/2025/

■ 発表者
技術本部 Bill One Engineering Unit Core Business UMグループ
上司 陽平

■ Bill One エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

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SansanTech

July 10, 2025
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  1. 2 © Sansan, Inc. ⾃⼰紹介 じょーし Sansan株式会社 @paper2parasol - 経理DXサービス「Bill

    One」の ソフトウェアエンジニア兼SRE - 負荷試験による性能改善、IaC化と⽂化醸成、 機能開発などを担当 - 有志メンバによるCI/CD改善チームを運営し、 ⽇々の開発者体験の向上に取り組む - GitHub Actionsの実⾏時間を可視化するOSS 「GitHub Actions OpenTelemetry」を個⼈開発 - 好きなものはラーメンとCloud Run
  2. 5 © Sansan, Inc. 信頼性に関する問題は複数の観点にまたがって存在する アプリ観点 機能仕様観点 インフラ観点 ※他の観点もありますが、本発表では上記3点に焦点を当てています。 ユーザ視点の問題例:検索が遅い

    問題例:デフォルトの検索範囲が広す ぎる...etc 問題例:クエリが⾮効率、アプリ上の ⾮効率なデータ結合...etc 問題例:DBのスペック不⾜...etc
  3. 14 © Sansan, Inc. 今後もインフラ観点の問題の絶対量は減ると予想される 問題の散布図 難 易 アプリ観点 機能仕様観点

    インフラ観点 難易度 ※ ⽣成AIによりアプリ観点などの問題量も減ると予想されますが本発表では着⽬しません。
  4. 17 © Sansan, Inc. 問題の散布図 難 易 アプリ観点 機能仕様観点 インフラ観点

    難易度 このあたりが多かった ⾃分のキャリア(インフラ寄りSRE) - 決済サービスのインフラ設計・構築や、 レスポンス遅延原因となるDB性能問題 の解決など - Terraform、オブザーバビリティツール の導⼊など - CI/CDやインフラのセキュリティ周りの 改善など
  5. 21 © Sansan, Inc. 解決できる問題が多くなったと実感できた例 - 開発グループの課題を⾃ら仕組み化して改善できた - SREとしての過去の知⾒を活かして、開発グループ内の属⼈化の回避やトイ ル削減に向けた仕組み作りを主導。

    - 特に仕組みを作って組織を改善するスキルは汎⽤性が⾼くSREとして培った ものを活かせている感覚がある。 - テストを通じてサービス仕様を把握し、品質を⾼められるようになった - コアロジックに対するテストケースを⾃ら整理、追加。 - ユーザへの悪影響が発⽣しづらい状態を開発者として作っていけている。 - サービス間の共通課題を⾃分で⾒つけ、改善を提案・実⾏できた - 複数のサービスで不具合に繋がるJSONシリアライズの設定差異を発⾒。 - 特定チームに閉じた問題ではなく、組織横断的な課題として扱うよう提案し、 全体修正が進⾏中。