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目標設定と習慣化で今よりも一歩生産性を上げる

 目標設定と習慣化で今よりも一歩生産性を上げる

■ イベント
開発生産性向上の鍵 〜開発者体験・効率・検証改善・リードタイム短縮の実例〜
https://sansan.connpass.com/event/326409/

■ 発表者
技術本部 Bill One Engineering Unit 小松代 紘生

■ Bill Oneエンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

■ Sansan Tech Blog
https://buildersbox.corp-sansan.com/

SansanTech

August 29, 2024
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Transcript

  1. 小松代 紘生 (こまつしろ ひろき) Sansan株式会社 Bill One Engineering Unit 新卒でSIerに就職。2023年7月にSansan株式会社へ入社。

    インボイス管理サービス Bill Oneの開発を担当。 チームのデリバリーと生産性向上に向き合っている。 最近釣りと料理にハマっており、シロギスを釣って天ぷらを 作っています。
  2. チームの状況 Bill Oneの開発スタイル - スクラムのエッセンスを取り入れたアジャイル開発 メンバ構成と状況 - 4名 - このメンバー構成になってから4ヶ月経過

    - 混乱期から統一期にちょうど移り変わるフェーズ - 生産性に目を向けられるようになってきた 所属組織の状況 - Bill Oneの急成長を背景に生産性向上を組織目標として掲げていた 形成期 混乱期 統一期 機能期 チームの成長段階を示すタックマンモデル 成 果 時間
  3. 目標値 今よりもリードタイムを半減させ、ひとつ上のレベルを目指す 8.0h 12.0h 12.0h 各フェーズの課題を分析しアクションを決める 目標 現状 ベンチ マーク

    High 4.0h以上 - 11.0h未満 Medium 9.0h以上 - 22.0h未満 Medium 8.0h以上 - 20.0h未満 ※ 図はFindy Team+ サイクルタイム分析画面より抜粋 ベンチマークの凡例
  4. オープンからレビューの平均時間 課題: レビューを後回しにすることで負のスパイラルに陥っている コミット 〜 オープン アプルーブ 〜 マージ レビュー

    〜 アプルーブ オープン 〜 レビュー 対象外 レビューを 後回しにする 次のタスクに 着手する レビュー待ちのPR が次々に溜まる レビューが 億劫になる レビューを 優先する すぐに レビュー指摘対応 できる レビュー待ちのPR が溜まらない レビューが 苦にならない レビューを優先するルールにすることで良い循環を生み出す
  5. 認識のズレ レビューからアプルーブの平均時間 課題: 認識のズレによってレビュー指摘が増えアプルーブが遅延している コミット 〜 オープン アプルーブ 〜 マージ

    レビュー 〜 アプルーブ オープン 〜 レビュー 粗い設計を基にタスク分解を するので認識のズレがあっても 気が付けない 認識がずれたまま詳細設計を 行う ※ 詳細設計ではUIコンポーネント設計、APIスキーマ設計、クラス設計、テーブル設計を行っている 実装段階でも認識のズレが残り レビュー指摘が増える タスク分解 詳細設計※ 実装 対象外 ex) モジュール間のkey項目の認識のズレ
  6. 認識のズレ レビューからアプルーブの平均時間 解決策: 開発プロセスの見直し&モブプロ推奨で認識のズレを減らす コミット 〜 オープン アプルーブ 〜 マージ

    レビュー 〜 アプルーブ オープン 〜 レビュー 実装段階でも認識のズレが残り レビュー指摘が増える 詳細設計※1 タスク分解 実装 タスク分解 詳細設計※ 実装 タスク分解前に同期的に 詳細設計レビューを行い 設計の認識を合わせる 詳細設計に基づき細かい粒度で タスク分解を行うことで認識を 合わせる サイズの大きいタスク(5h以上)は モブプロを推奨することで実装 段階でも認識のズレを減らす 認識のズレ 対象外 ※ 詳細設計ではUIコンポーネント設計、APIスキーマ設計、クラス設計、テーブル設計を行っている 粗い設計を基にタスク分解を するので認識のズレがあっても 気が付けない 認識がずれたまま詳細設計を 行う
  7. アプルーブからマージの平均時間 課題: 細かな指摘対応と複数アプルーブ待ちでマージできていない コミット 〜 オープン アプルーブ 〜 マージ レビュー

    〜 アプルーブ オープン 〜 レビュー 対象外 ex) ex) 細かな指摘の対応 - approveは出ているけれど nitsなどの細かなコメントへの 対応に時間を要している 複数アプルーブ待ち - まだ誰かレビューするかもしれないと いう思い - 複数人がレビューしないとなんとなく 安心できない
  8. アプルーブからマージの平均時間 解決策: 別PRへの切り出しと1approveを推奨しすぐにマージできるようにする コミット 〜 オープン アプルーブ 〜 マージ レビュー

    〜 アプルーブ オープン 〜 レビュー 対象外 別PRへの切り出し 1approveでマージOK 細かな指摘の対応 - approveは出ているけれど nitsなどの細かなコメントへの 対応に時間を要している 複数アプルーブ待ち - まだ誰かレビューするかもしれないと いう思い - 複数人がレビューしないとなんとなく 安心できない
  9. まとめ: 課題に対するアクションと目標値 アクション(=チームのお約束)を浸透させる必要がある 指標 現状 目標値 課題 アクション オープンから レビュー

    16.1h (Medium) 8.0h (High) ・レビューが後回しされること による負のスパイラル ・手持ちのタスクが完了したら レビューを優先する レビューから アプルーブ 29.3h (Low) 12.0h (Medium) ・認識のズレによるレビュー指摘 増加 ・大きいサイズのタスクはモブプロ ・開発プロセスの見直し アプルーブから マージ 31.3h (Low) 12.0h (Medium) ・アプルーブ後の指摘対応 ・複数アプルーブ待ち ・細かな指摘対応は別PRへ切り出し ・1approveでマージ可 目標を達成すべく課題に対するアクションを定めた
  10. 1. 生産性向上の指標と目標値を設定 2. 現状の課題を分析しアクションを検討 3. 習慣化 - お約束と目標と実績の3点セットを毎日確認する - 逸脱は即対応する

    - 週次の振り返りで長期的な視点での改善を確認する - うまくいかないときはお約束を見直す まとめ (生産性を今よりも一歩上げるためのスキーム)
  11. Apx1. リードタイムのベンチマーク指標 ベンチマーク コミットからオープン までの平均時間 オープンからレビュー までの平均時間 レビューからアプルーブ までの平均時間 アプルーブからマージ

    までの平均時間 Elite 17.0h未満 4.0h未満 2.0h未満 3.0h未満 High 17.0h以上 - 48.0h未満 4.0h以上 - 11.0h未満 2.0h以上 - 9.0h未満 3.0h以上 - 8.0h未満 Medium 48.0h以上 - 120.0h未満 11.0h以上 - 25.0h未満 9.0h以上 - 22.0h未満 8.0h以上 - 20.0h未満 Low 120.0h以上 25.0h以上 22.0h以上 20.0h以上 出典: Findy Team+ (https://findy-team.openpage.site/pages/Sg9UP5ZvHrRuT2W6Jj5w1q7kRiN9kMh0#step- ywHTaQ6OsIakOdTuvPVQ5hPsgaAHqvtN)