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Scrambleのロボットキットで、「入会時にゼロから想いを説明してください」として作った資料

 Scrambleのロボットキットで、「入会時にゼロから想いを説明してください」として作った資料

1.低い床と高い天井
すぐ動かせ(いきなり/なる早で模擬戦ができるぐらい) 、かつ何でも作れる(最初に動かした時から、性能を変えていける)

2.学生が試行錯誤しながら仕様を決められる
アクセルを踏んでドカンと進む/じわっと進むなどをデザインできる
自動照準のつもりだったが、完成度が上がらないから本番前に手動に戻す などの試行錯誤ができる
模擬戦を経て、ハードウェアの構成はなるべく変えずロボットの動きを大きく変えることができる
シミュレーション/デスクトップ開発でもある程度の意思決定に参加できる(間口を増やす)
3.学ぶことと意思決定がセット(What You Lean Is What you Get)
「いい感じに砲塔を制御したいからROS上で逆運動学を解かせる」が先、逆運動学の教科書を与えるのは後
先にライブラリなどを実機で試し、何が起こるか分かってから理論を学ぶほうが早い

ハードウェアはなるべくいろいろなことができて、無茶をしても壊れない/すぐ治せること (たとえばダイレクトドライブ、レゴ穴/Makeblock/Mechanoなどによる取付、モータへのコマンド指示がやりやすい,部品が規格品で交換しやすいなど)
ソフトウェアは標準的なものが使え、カスタマイズの自由度が高く、シュミレーションや、自宅やリモートでの開発ができる (今だとROS2なんじゃないか?)

TAKASU Masakazu

April 28, 2025
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Transcript

  1. 高須の自己紹介/経歴 1997-2002 カシオ子会社の 広告代理店 2002-2007 ガリバーインター ナショナル (現IDOM) 2007-2017末 チームラボ

    2017末- スイッチサイエン ス エンジニアっぽい仕事と いわゆるWebディレクター (受諾側) -専用線の引き込み -サーバの構築 CGIの設置 インターネット関係の経営企画 (システム開発多め,発注側) -Web広告システム開発 -Windows NT > Solarisのシステム 再構築とか、CDN web中心のディ レクターをやり つつ、イベント屋 さんみたいな感 じになっていた 2014- シンガポールへ この頃からほぼ ずっと移動して いる 2008-メイカーフェア 2011-16 ニコニコ学会β 2014-ニコ技深圳コミュニティ 2016研究者(メイカームーブメント,深圳) ・1997-技術者 インターネット関係の何でも屋エンジニア ・2002-管理職 エンタープライズシステムの構築,EC,Web広告など システム開発とネットマーケティング ・2007-企画職 より「クリエイティブ」な領域へ 2017- 拠点を深圳へ やはり年100フライトぐらい移 動している
  2. Produce Promotion Prototype 何を作る どう売る どう作る アイデアを製品にするために最も重要なこと DesignerとPlannerとMarketerの綱引き/連携 (自分の中にこれらが全部ないと難しい) 西欧ではデザイナーと工場は対立するが、深圳ではデザイナーの中に工場が

    あり、工場の中にデザイナーがある(bunnie huang, Joi Ito) ロボコンは販売ではないから、「売る」ではないが、「自分たちがどう言うものを作りたいのか」 を試行錯誤するきっかけ というのがゴールになるのでは これをロボットキットの機能に落とすと?
  3. 原則: 1.低い床と高い天井 • すぐ動かせ(いきなり/なる早で模擬戦ができるぐらい) 、かつ何でも作れる(最初に動かした時から、性能を 変えていける) 2.学生が試行錯誤しながら仕様を決められる • アクセルを踏んでドカンと進む/じわっと進むなどをデザインできる •

    自動照準のつもりだったが、完成度が上がらないから本番前に手動に戻す などの試行錯誤ができる • 模擬戦を経て、ハードウェアの構成はなるべく変えずロボットの動きを大きく変えることができる • シミュレーション/デスクトップ開発でもある程度の意思決定に参加できる(間口を増やす) 3.学ぶことと意思決定がセット(What You Lean Is What you Get) • 「いい感じに砲塔を制御したいからROS上で逆運動学を解かせる」が先、逆運動学の教科書を与えるのは後 • 先にライブラリなどを実機で試し、何が起こるか分かってから理論を学ぶほうが早い ハードウェアはなるべくいろいろなことができて、無茶をしても壊れない/すぐ治せること (たとえばダイレクトドライブ、レゴ穴/Makeblock/Mechanoなどによる取付、モータへのコマンド指示がやりやすい,部品が規 格品で交換しやすいなど) ソフトウェアは標準的なものが使え、カスタマイズの自由度が高く、シュミレーションや、自宅やリモートでの開発ができる (今だとROS2なんじゃないか?)
  4. ロボット向け半導体と普通の半導体の違い 英ラスベリーパイ(Broadcom) 普通のコンピュータにできる ことがなんでもできる 広くIoTで使われている 米Jetson(nVidia) AIに特化した計算処理 新しいAIモデルなども作れる AI研究開発に広く使われてる 中RDK

    (Horizon Robotics) いくつかのAIモデルの利用に 特化し、得意分野(ロボッ ト)に限定すると高性能・低 価格 中国はこの分野(AI利用特化) にさまざまなスタートアップ がいる Kendrite, AXION,Sigmastar…
  5. 様々なロボット向け半導体 カメラ LiDAR 通信 モーター AI処理, 信号処理 AI処理, 信号処理 AI処理,

    信号処理 AI処理, 信号処理 モーターに 付随する センサー 移動 状態 のセン サー AI処理, 信号処理 AI処理, 信号処理 AI処理, 信号処理 この部分 信号処理,電流電圧変換などが発生するところは新しい半導体の仕事が 生まれやすい。中国では近年、モーター周りも進化している
  6. 中国HDSC(华大半导体) :国営企業 -国営で、半導体設計・製造の 材料から研究から いろいろやってるデカい会社 -海外の有名なチップの互換品 開発が多い -互換品でも設計が新しければ 意味がある(たとえば より新しいプロセスを使って

    値段を下げる、他の機能と 組み合わせるなど) -中国は市場がデカいので、 値段が下がるメリットは大きいし カスタマイズのニーズもある HDSC社サイトから