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美意識と匠Methodの関係性(論理思考の限界を超えるために)

 美意識と匠Methodの関係性(論理思考の限界を超えるために)

2024/07/25(木)に開催された匠Method User Group Meetup#7〜価値を創造するアーティストになろう!( https://takumi-method-ug.connpass.com... ) の萩本順三さんの登壇動画です。

動画: https://www.youtube.com/watch?v=c2D2Hrn6kyI

匠Method User Group

July 25, 2024
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Transcript

  1. © Takumi Business Place 2009-2024 講師紹介 経理マンから27歳で転職、新⽶エンジニアとしてIT業界に⾶び込む。独学でソフトウェア⼯学を 学び、開発作業に活かしているうちに⾃分でも開発⼿法が作れるのでないか?という考えに⾏き つき、1995年よりオブジェクト指向⽅法論を⽣み出し、IT業界に広く展開する。 また、Javaベースの分散オブジェクト技術HORBの開発を担当し、オープンソースリーダを務め

    た。 2000年に、株式会社⾖蔵を開発仲間と共に設⽴し、経営者となる。経営経験を活かし、ビジネス システム開発⼿法(要求開発⼿法:OpenThology)の初版を書籍を共著した。 2008年に現在の会社を設⽴し、ビジネスや組織デザインにも活⽤可能な⼿法として匠Methodを 開発し、継続的に進化させている。 現在は、コンサルティング・研修において匠Methodの活⽤を企業で指導している。また、未来 に向けて、新しい価値観で社会やビジネスを創造できる⼈材を育てたいという想いから、慶應義 塾⼤学⼤学院SDM研究科(2014〜2018)や、早稲⽥⼤学理⼯学術院(2016〜現在)、東⼤⼤学院 (2023年〜現在)の授業で匠Methodによるビジネスデザインを教えている。 主な著書 • 「ビジネス価値を創造する匠Method活⽤法 翔泳社」 • 「匠Method、アマゾン、萩本順三」 • 「要求開発の著書「要求開発、 ⽇経BP、共著」 匠Business Place 代表取締役会⻑ 萩本 順三 1 2022年 ⽇本ビジネスアナリシス賞受賞(IIBA Japan)…匠Methodを活⽤したソーシャルデザイン事例等を2019年,2022年の2回、 フロリダにて開催されたIIBA主催のイベントにて講演した内容が評価された。
  2. © Takumi Business Place 2009-2024 匠Methodでできること 3 企業デザイン 部⾨デザイン チームデザイン

    セルフデザイン 社会デザイン サービスデザイン 地域コミュニティデザイン 部品デザイン コト モノ ヒト 製品(プロダクト)デザイ ン システム開発デザイン
  3. © Takumi Business Place 2009-2024 知情意思考の⼤切さ 「美しい絵」 情 美しい絵 楽しい絵

    奇想天外な絵 知 若冲の卓越した 絵師としての技 意(志) 若冲の志 ⾃分の絵を理解する ⼈を1000年待つ 4
  4. © Takumi Business Place 2009-2024 情 カーデザイン 乗り味 各種広報 知

    エンジニアリング 先端技術活⽤ 安全性 意 クルマに対する 哲学 知情意思考の⼤切さ 「魅⼒のある製品」 良いものを捉える⼈の感性は、 芸術と何も変わらない! 機能やスペックを知り乗って 体感「納得する」 創り⼿と受け⼿の ⼼の共鳴 利⽤者の⼼ ⾒て触って「感じる」 5
  5. © Takumi Business Place 2009-2024 知情意思考の⼤切さ 「魅⼒的な企業・部⾨・⼈」 最後まで 打ち込める仕事 情

    幅広い視野⼈の 嬉しいを描く 社会を強く意識 知 ⾝に付けておく 技論理思考 意 ⼰を魂を強くする 何をなすべきか? 意の思考 コンセプト思考 知の思考 ロジカル思考 情の思考 デザイン思考 皆が喜ぶ 明るく楽しくウキウキと やりがいのある仕事 6
  6. © Takumi Business Place 2009-2024 感性思考 (アート) 論理思考 (サイエンス) やりたいこと

    やるべきことを 魅⼒として感じる、 感じさせる やりたいことやる べきことを 具体的施策として 落とし込む 知 意 情 突合せ フィードバッ ク フィードバッ ク 価値デザイン モデル ステークホルダーモデル 価値分析モデル 要求分析ツリー ビジネスコンテキストフロー ゴール記述モデル 価値 実現 7 結合し、 知の⽬標と なす 知・情・意思考を⾝に付けよう
  7. © Takumi Business Place 2009-2024 情の思考 デザイン思考 知の思考 論理思考 意の思考

    コンセプト思考 知情意思考を匠Methodのモデル(図式)を使って⾒える化する ビジネスステークホルダーの価値を描 く 主要なビジネスステークホルダー定義 価値分析モデル (ニーズデザイン) ステークホルダーモデル (ニーズデザイン) 価値デザインモデル (シーズデザイン) 要求分析ツリー (要求のデザイン) ゴール記述モデル (活動のデザイン) 活動のイメージ を 持ち覚悟する 戦略-業務-活動を つなげる コンセプトの強化 シーズから ニーズを創造 匠Methodのモデル(図)を活⽤する 1. 1枚の図として使っても有効なものです 2. セットにして使うと更に有効なツールとなりま す 8 ⾃分達視点 他⼈視点
  8. © Takumi Business Place 2009-2024 美意識における真善美 10 感性 思想 哲学

    真 善 美 美意識 真理の探究 倫理性 社会性 美を感じる 数年前から欧⽶の経営者たちが 美意識について学びはじめている •真:本質や真実を追求すること。正確で信頼性のある情報提供や透明性のある運営 •善:倫理的に正しい⾏動や道徳的な価値観。企業の社会的責任や社会貢献 •美:視覚的な美しさ、調和、バランス。製品やサービスのデザイン、ブランドイメージ、アーキテ クチャ、UX
  9. © Takumi Business Place 2009-2024 意と情の必要性 11 論理的理性的な情報処理スキルの限界 1.正解のコモディティー化 2.⽅法論としての限界

    20世紀後半に猛威を振った。論理思考アプローチは、役に⽴たないどころか、かえって解をミスリードしてしま う可能性がある。 美意識を鍛える(アート) 美しいと⾔う事は、何らかの普遍的妥当性があるそこには「真・善・美」という考えが関係している そして、 サイエンス(論理・理性)とアート(直感・感性)のバランスを取る必要がある 「アートが主導し、サイエンスが脇を固める」 匠Methodでは、アート部分を「意」と「情」に分けており、サイエンス部分が「知」となっている。 =>「意と情が主導し、知の⽬標となす」
  10. © Takumi Business Place 2009-2024 意と情の必要性 12 経営に対する価値の高いアドバイス。 それは「エッセンスを救いとって、後は切り捨てること」である。 エッセンスを視覚的に表現すればデザインになり、そのエッセンス

    を文章で表現すればコピーになる。エッセンスを経営の文脈で表現 すれば、ビジョンや戦略と言うことになる。 私は直感と意識は強くつながっていると考えている 正しい「論理と直感」「理性と感性」のバランスを取り戻すことが 必要だ イノベーションにはストーリーが必要 ビジョン コン セプト ⾔葉 意味 デザ イン ストー リー (意のモデル) 価値デザインモデルは全体でストーリーを表す
  11. © Takumi Business Place 2009-2024 13 真 善 美 芸術

    …⾳楽や絵など作品を通して真理と善を感じさ せる デザイン …デザイン性の中に真理と善を感じる 美を通して真と善を感じさせる 伊藤若冲 倫理的、道徳的な価値観 (仏教画を通じて…) 絵に対するひた向きな想い 真理の探究から⽣まれた技
  12. © Takumi Business Place 2009-2024 14 真 善 美 仕事(アーキテクチャ)や芸術における構造的な美

    …真理の探究の中で発⾒される単純な構造は美し い そして、その美しさには善が宿るものだ 真理の探究の中から善や美を感じる ⽣涯を通して「波」への強い探求⼼、その絵には、 単純な円のくり返し(フラクタル)で構成されている 匠Methodのミクロマクロ同⼀活⽤の原則 芸術…描かれる絵に善を感じる 仕事…作られる構造で善を実現する (例えば医療デザイン) シンプル・本質の追求 本格派を⽬指す 美しいと感じる感性を磨く 更に美が感じられる
  13. © Takumi Business Place 2009-2024 匠Methodにおけるミクロ・マクロ同⼀活⽤の原則 15 製品 サービス ⾃社

    お客様 企業 地域 個⼈ ⽇本 世界 ⼤きなコトやモノのデザインでも常に⼰に⽴ち返ることができ る 匠Methodにおけるミクロ・マクロ同⼀活⽤の原則 家族 友達 現状価値観 プロジェクト視 点 プロダクト視点 プログラム視点 ⽇々改善 新意識改⾰ 未来ビジネス 未来・魅⼒ 現状ビジネス 未来のあるべき 価値観 現状価値 未来価値 ビジョン コンセプ ト 要求 活動 私 未来社会からお客様、組織、モノづくり私をデザインする(ビジョナリーとしての責任) ⼰の視点でものづくり、組織、お客様、社会をデザインする(⽣きがい・社会的責任を果たす) 社会 お客様 組織 モノ づくり 参考資料
  14. © Takumi Business Place 2009-2024 ミクロ・マクロ同⼀活⽤の原則 (プロダクトにおける知の継承) 16 葛飾北斎の波図に表れるフラクタ ル

    〜⼈が感じる普遍的な美〜 イテレーション開発 プロジェクト PDCA PDCA 全体(プログラム) プロジェクト 価値創造 Project 作業 P D C A Project 作業 P D C A 価値 業務 活動 要求 価値 創造 価値 業務 活動 要求 価値 創造 Project 作業 P D C A Project 作業 P D C A 価値 業務 活動 要求 価値 創造 参考資料
  15. © Takumi Business Place 2009-2024 17 真 善 美 真実の美の探究こそ、⼈類の正しい未来創造につながる

    現代社会は、⾮常に複雑なものである。従って社会のために創り出したものが 社会や⼈にとってマイナスの影響を与えてしまうこともある だからこそ、「善を真で問う、真を善で問う、その探求を繰り返す中から真実の 美をうみださなければならない」。真善美を磨くことで⼈類の正しい未来を創造 しよう 〇カーボンニュートラルへの取り組み EV先進国ノルウエーの功罪 〇⾃動運転への挑戦 ⾃動ではないのに⾃動と⾔う 〇クルマの進化 ダイヤル、ボタン操作からディスプレイ操作へ便利 ホ ント? なぜ、各社同じように「右へならえ」するのだろうか? この解は、⼈類はまだ明確に打ち出せていないのに トヨタ豊⽥会⻑「全⽅位戦略」を参考にしよう。 正に主観で考えられた美意識だと思う。 客観に頼るのではなく、美意識を持って主観で考え抜こう
  16. © Takumi Business Place 2009-2024 美意識と知情意の関連性 18 真 善 美

    美意識 意 情 知 知情意 思想的 哲学的 社会責任を果たせるのか 社会価値を⽣み出せるか 正しいのか 美しいか 感性と 論理性 の⾏き来 感性重視 論理性重視 美意識を磨くことや 真善美 匠Methodのモデル 知情意 知情意から⾒ると最上の思考
  17. © Takumi Business Place 2009-2024 ステークホルダーモデル(情のモデル) 19 業者 花屋 引っ越し

    オーナー (顧客) 個⼈ 法⼈ ファミリー不動 産 仲介事業部 メンテナン ス 事業部 情報システム部 経理・⼈事 部 役員 保守 新 規 購⼊時の情報が メンテナンス部⾨に 伝わっていないようだ。 顧客管理がバラ バラで、EXCEL 情報が正しいか 分からない ⾒込み客の管理 がEXCEL 営業間での連携が 取れていない。 売り上げが 伸び悩んで いる 営業活動に 問題がある 原因がよく わからない 成約率が 50% 営業業務改善 連携する ステークホルダーモデルにより、主要ステークホルダーを洗い出す 最終顧客と⾃分達は 必須です! 参考資料
  18. © Takumi Business Place 2009-2024 価値分析モデル(情のモデル) 20 価値記述 ステーク ホルダー

    プロジェクト の⽬的 データ活⽤に よるお客様サー ビスの強化(A) 営業活動の ⾒える化(B) 事業部⾨の 連携強化(C) 提案⼒の 向上(D) 宣伝⼒の 強化(E) 経営判断の スピードUP(F) 新たな不動産 ブランドの確⽴(G) ⾃社ブランドに誇りを持てて嬉しい(G) リード獲得の⽅向 性・実績の傾向が把 握でき、Webサイト の改善が図れて嬉し い(E) 各部⾨の成約状況が 分かる事で、Webサ イトに載せる優先順 位が付けやすくなっ て 嬉しい(E) 情報システム部 売り上げがリアルタ イムに⾒られるよう になり、経営判断に 役⽴てられて嬉しい (F) 社員が協⼒すること で、会社の課題を解 決できるようになっ て 嬉しい(C) 役員 情報の⼀元化により 書類作成が簡略化さ れ、戦略的財務状況 を報告できるように なって嬉しい(F) 案件のステータスが 分かり、書類の事前 準備がスムーズで、 残業・ケアレスミス が無くなり嬉しい(G) 経理・⼈事 購⼊時からメンテナ ンスまで⼀貫した サービスが受けられ、 安⼼して住めるので 嬉しい(A) メンテ情報が管理さ れていて、故障等が 先に分かるような仕 組みがあるのが嬉し い(A) お客様の情報がしつかりと管理されているた め、お客様サービスが向上できて嬉しい(A) メンテナンス情報がアラートとして上がるの で、いちいち管理していなくても、お客様へ の対応が取れるようになって嬉しい(A) 欲しい物件が的確に 探せる仕組みが あって嬉しい(A) この不動産会社は、 お客様サービスが⼀ 貫しているので安⼼ できると聞いていま す(G) お客様 仲介事業部 メンテナンス事業部 テナント 営業活動(⽇報)が⾒える化・共有化された ことで、お客様への最適なアプローチが図れ て嬉しい(B) お客様(候補も含めて)情報が⼀元化され、 精度の⾼い営業ができて嬉しい(C) 仲介サービスとメンテサービスを統合した サービスを確⽴したことで、成約確度を向上 できて嬉しい(C) お客様が我々のブランドを理解してくれてい るので、営業がやりすい(G) お客様の情報を的 確に捉えることで、 新たな企画ができ るようになって 嬉しい(D) 改修等、オーナーから の問いあわせに対応し ていたが、こちらから お客様の状況を把握し て攻めの営業ができて 嬉しい(D) ※価値記述と⽬的の 対応付けを記号と ⾊で⽰しています 不 動 産 企 業 の 業 務 シ ス テ ム 開 発 プ ロ ジ 1 ク ト を 例 に … 購⼊時からメンテナンスまで ⼀貫したサービスが受けられ、 安⼼して住めるので嬉しい(A) 価値分析モデルにより、ステークホルダーの価値の⾔葉を創り出す 参考資料
  19. © Takumi Business Place 2009-2024 価値デザインモデル(意のモデル) 21 暮らしやすい住宅環境の提供 お客様が幸せな暮らしを実 現するため住宅パートナー

    として⼀体化したサービス を提供する 1. 業務課題の合意形成(数⼗年放置してきた反省) 2. 社員のコラボによる業務改⾰の成功 3. 不動産業界に新たな価値を創出する新サービスの確⽴ 4. お客様ご家族にも愛される不動産サービスの継続的提供 ビジョン コン セプト ⾔葉 意味 デザ イン ストー リー l【新サービス開発】社員同⼠のコラボによる新サービスの確⽴ l【新ブランド開発】不動産企業としての魅⼒的なブランド価値の 向上 l【データ駆動営業】データ活⽤による効率向上と攻めの営業 新時代の不動産企業と して明快でスマートな ビジネスの実現 サービスとしての意志を⾒える化し、⾼々と表明しよう 価値デザインモデルにより、 参考資料
  20. © Takumi Business Place 2009-2024 意のモデルの特⻑=>持続的な活動にはストーリーが必要 22 ⼈が魅⼒を感じるモノにはストーリーがある 価値デザインモデルは全体的ストーリーを描いている もの

    価格 企業のストーリー (アップル) 深層的価値 いつの間にか⼈の⼼に忍び込む 価値の持続性 ⻑い 短い デザイン 機能性 ⾒た⽬ 創造者のストーリー (ジョブズの⽣きざま) 製品のストーリー (製品の成⻑・コンセプト) 製品の活⽤ストーリー 表層的価値 ⼀⾒して分かる 参考資料
  21. © Takumi Business Place 2009-2024 要求分析ツリー(知のモデル) 23 戦略要求 業務要求 IT要求

    活動 問題・課題 新ブランドデザイン 確⽴のためのチーム設⽴ お客様情報の分析 スマフォアプリ対応 クラウド営業⽀援システムの 導⼊ お客様情報活⽤法の 初期検討検討 統合サービスの検討 データ活⽤チームの設⽴ BIツールの選定 活⽤情報分析 経営者ヒアリング メンテ情報の⾃動アラート データ分析AI検討 営業が、いつでも どこでも参照可能 メンテ情報の ⾃動アラート 営業⽇報のIT化 BIツールの選定 データ分析による AI活⽤ お客様状況の 早期把握 お客様情報の分析と 営業での活⽤検討 お客様の情報を 的確に捉える 仲介サービスと メンテサービスの統合 お客様情報の ⼀元管理 営業活動の ⾒える化 経営情報の ⾒える化 活⽤すべき情報の 分析 経営ミッションの ヒアリング 統合化された 新サービスの確⽴ データを軸とした 合理的な営業活動の実施 ⾃社サービスの 魅⼒度向上のための分析 暮らしやすい 住宅環境 の提供 【データ駆動営業】 データ活⽤による 効率向上と攻めの営業 【新サービス開発】 社員同⼠が協⼒して 新しいサービスの確⽴ 【新ブランド開発】 不動産企業としての 魅⼒度の向上 データ活⽤による お客様サービスの 強化(A) 経営判断の スピードアップ(F) 営業プロセス 最適化(B) 事業部間の 連携強化(C) 提案⼒の 向上(D) 宣伝⼒の 強化(E) 新たな不動産 ブランドの確⽴(G) 購⼊時の情報が メンテナンス部⾨に 伝わっていない ようだ お客様管理が バラバラで、EXCEL で作られている 成約率が50% しかない 売り上げが 伸び悩んでいる Howの⼿探り Howからの突き上げ (イノベーション的要求) 技術者としての説明責任 参考資料
  22. © Takumi Business Place 2009-2024 「知・情・意」を⾝に付けるためのヒント その1 性質=受動的 …経験から学ぶ、⼈から学ぶ、本から学ぶ スキル

    …業務スキル、対⼈スキル 構造化(分析)スキル 1. 抽象化 …本質⾯で抽象化する⼒(そもそも) 「この問題の本質は◦◦にある」 2. 具体化 …具体化する⼒(具体的には) 「この問題は具体的には、▲▲▲となる」 3. 構造分解 (この問題には、A問題とB問題からなる) ※要求分析ツリーは、構造化スキルを磨くことにつながる 「 知 ・ 情 ・ 意 」は、匠Methodを学んだからといって⾒に付くものではありま せん、 ⽇々の鍛錬によって⾝に付くものです。 「 知 」を強く持つと、スキルを蓄積していくための思考の棚が整理されていきま す。 その結果、物事を賢く捉えることができるようになるでしょう。 意 知 情 知 知 24
  23. © Takumi Business Place 2009-2024 「知・情・意」を⾝に付けるためのヒント その2 「 情 」

    を強く持つと、他⼈の考えや意⾒に⽿を傾け理解することができるようになり、⼈⽣や仕事にお いて 視野が広がります。また、⾃分⾃⾝の⼈⽣そのものが楽しく有意義なものになるでしょう。 性質=受動的 …経験から学ぶ、⼈から学ぶ、本から学ぶ スキル …価値のデザイン(⾔葉、ストーリー、図) 情 習得ヒント 1. 絵や⾳楽を聴いて⼼を震わせる 2. 美しいものを⾒た時、感動した時、その瞬間の気持ちを⽂章・⾔葉にしてみる 3. ⼈の気持ちを理解する 4. その⼈の困っている問題を理解する 5. その⼈のミッションを理解する 6. ⼿段の⽬的を考える 7. ⽬的の価値を考える 8. 価値をストーリー(シナリオ)として表現する 9. 魅⼒的な⾔葉作りストーリー作りに興味を持つ 10. その⼈(組織)の未来を創造してみる 情 25
  24. © Takumi Business Place 2009-2024 性質=能動的かつ受動的…⾃分の個性(能動)体験知経験知の蓄積(受動) 「知・情・意」を⾝に付けるためのヒント その3 「 意

    」を強く持つと、⼈⽣や仕事の⽬指すべき⽅向性が明確になり、⽇々の仕事も 狙いがハッキリしてくるでしょう。 スキル …価値のデザイン(ビジョン、コンセプト、⾔葉化、図) 習得ヒント 1. 社会との関係性を意識(⾃分は何ができるか) 2. 「内なる声」を⼤切にする(本を読むとき、⼈の話を聞くとき) 3. 「内なる声」が聞こえない時はひたすら学ぶ 4. 未来創造⼒を養う(ストーリーとして描く) 5. 仕事を通してより良い社会を作ることを考える 6. ⾃分の未来像を⼤きなビジョンとコンセプトでデザインする 7. 上記を常に想い続けて進化させる 8. 仕事の直接的成果だけではなく、⾃分の⾜跡を残す 9. 「情」を磨くことで視野を広め、「知」を磨くことで達成した経験を持つ 10. 発想⼒、直観⼒を磨く(経験値の部分が多い:知の変異) 意 意 26