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小ねぎ調製位置検出のためのインスタンスセグメンテーション

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January 11, 2025

 小ねぎ調製位置検出のためのインスタンスセグメンテーション

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  1. 9/26 1. エッジ検出による分岐部検出 分岐部にある繊維斜線を検出[2] 分岐部には斜線のような繊維がある特徴を利用 [2] 安藤 拓翔, 井上 優良,

    エッジデバイス上におけるリアルタイム小ねぎ分岐部位置検出, 農業情報研究, 2024, 33 巻, 2 号, p. 73-80 組込み機器でも容易に動作可能 ただし 遮蔽は× エッジ検出により分岐部斜線を抽出することで 分岐部位置を検出
  2. 10/26 2. YOLOXによる分岐部検出 YOLOXによる分岐部の検出 組込み機器向けの軽量なモデルを利用 精度は約96% 白ねぎを対象とした分岐部検出[3] [3] 小野竜也, 井上

    優良, YOLOX を用いた白ねぎの葉の分岐部検出,2023, 2023年度(第31回)電子情報通信学会九州支部学生会講演会, D-22 ただし 遮蔽は× (小ねぎより遮蔽が少ないため問題なし)
  3. 14/26 画像の取得と前処理 処理の流れ 画像の取得 前処理 推論 分岐部位置の判別 y座標の出力 調製前の小ねぎ1本を撮影した画像を取得 推論の精度を上げるため

    前処理としてヒストグラム平坦化を適用 [4] コントラストの調整 - MATLAB & Simulink, (https://www.mathworks.com/help/images/contrast-adjustment_ja_JP.html), 2024 年 9 月 18 日参照 コントラストの補正 補正前 補正後 [4]
  4. 21/26 評価方法 K-分割交差検証 (K = 10) 目的:テストデータセットの偏りによる精度の影響を防ぐため … テストデータ 学習データ

    430枚のデータを10分割 1つ(43枚)をテストデータ 残り(387枚)を学習データ 10回実験を実施して 全ての画像について評価 430 枚 1 2 10 43枚
  5. 23/26 実験結果 すべての小ねぎ画像(遮蔽を含む)と遮蔽画像の評価 全ての画像を評価すると精度はYOLOXの推論が上回る 一方で、分岐部が遮蔽した場合ではMask-RCNNが大幅に上回る 89 72 0 20 40

    60 80 100 YOLOX Mask-RCNN 正解率 [%] 実験1:すべての画像(430枚)の評価 38 89 0 20 40 60 80 100 YOLOX Mask-RCNN 正解率 [%] 実験2:分岐部が遮蔽した画像(39枚)の評価 2.34 倍
  6. 30/26 実験環境 CPU Intel(R) Core(TM) i5-11400 GPU NVIDIA GeForce RTX-3060

    OS Ubuntu 20.04 プログラミング言語 Python 3.11.4