SIer出身の生成AIイネーブラーが、事業会社に来て「納品して終わり」を自分でやってしまい、そこから営業の隣に座って作るやり方に変えるまでの4ヶ月の話です。
「仕様通りに作る」から「価値を生むために作る」へ。SIer出身者の転職記の登壇内容です。
最初に作ったのは、商談の文字起こしからBANTを生成AIで自動判定し、Slackに流す仕組みでした。最初の10日は好評でした。しかしその後の7週間はフィードバックが0件で、通知878件にも反応は一度も付きませんでした。会社を変えても、現場から離れて作っている限り、やっていることはSIer時代と同じでした。
そこで営業チームの隣に座り、社内システム「eco-map」を一緒に作りました。
・α版を作戦会議に持ち込んで失敗した日と、現場がNotionを使い続けていた本当の理由
・「体験はNotionと伴走で作る。コードは後」という進め方
・一覧編集を作らない/HubSpotに書き戻さない/自分が作った機能を削る、という「作らないこと」の判断
・エンジニアではない人がClaude Codeでコミットできるようにするための前提条件
・営業が自分のAIアシスタントからeco-mapを使える入り口(MCP)を作り、AI経由の週間利用者が3人から20人に増えたこと
「納品して終わり」はSIerの問題ではなく、距離の問題でした。
FDE(Forward Deployed Engineer)に必要な力の多くは、SIerの現場ですでに鍛えられています。足りなかったのは能力ではなく、成果まで追いかけられる「距離」と「立場」でした。
#SIer出身者転職記 2026.10.14
note: 生成AIを“使ってもらう”のをやめる