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ID連携基盤のマイクロサービス移行プラクティス(freee技術の日)

 ID連携基盤のマイクロサービス移行プラクティス(freee技術の日)

2024年のfreee技術の日の登壇で使用したスライドです。
配信動画は以下です。
https://youtu.be/Vrhpnizsc3g?t=1795s

てらら

June 03, 2024
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Transcript

  1.   • freee IDを⽤いた OAuth2.0およびOpen ID Connect Core 1.0 における

    認可サーバおよびOpenID Connect Provider ◦ 外部IDと連携する機能や内部システムのアクセス制御を司る機能は対 象外 ID連携基盤の範囲
  2.   ストラングラーフィグパターンを⽤いる ストラングラーファサードには各サービスに配布している社内ライブラリ = 認証ライブラリを利⽤ 1. 旧サーバのI/Fを write / read

    に分類する 2. writeする際に旧サーバと新サーバを直列にリクエストし、レスポンス 結果を⽐較する a. この時点では新旧差分は通知のみ 3. 同じくreadを実施する a. この時点では新旧差分は通知のみ 4. readのプライマリーなリクエストを新サーバに向け、レスポンス結果も 新サーバを採⽤する 5. 同じくwriteを実施する
  3.   • メリット ◦ モノリス時代から利⽤されていた社内ライブラリを応⽤可能 ◦ プロダクト単位で切り替え可能で切り戻しも柔軟 ◦ 追加I/Fへの対応も認証認可基盤を扱う開発チームがコントロール可 能

    • デメリット ◦ プロダクト単位の社内ライブラリバージョン管理、切り替え管理が⾯ 倒 ストラングラーファサードに社内ライブラリを使うメリデメ
  4.   • Proxy Server ◦ プロダクト単位の切り替え/管理に⼀⼯夫必要 ◦ Proxy⾃体がSPOFであるため不採⽤ • envoyやmiddleware等のプロダクト前段に置く場合

    ◦ 現システム構成とギャップがあって出来なかった ◦ 移⾏後に仕様変更した⽅が影響が少ないため不採⽤ その他のストラングラーファサード例
  5.   • リファクタリングが最重要 ◦ 本ケースでは5年以上前のロジックが未利⽤のまま放置されているこ とも多い ◦ 暫定処置が残っており、特に旧DBのインクリメンタルなIDに依存し ている機能もある ◦

    未利⽤のI/Fやデータ‧画⾯項⽬を減らせば移⾏対象も減るため、余 計な機能開発も減るため品質保証対象も減り、トータルコストが下が る • アプリケーション情報を先に移⾏することでアクセストークン情報移⾏ 前にほとんどの課題が消化できた ◦ 社内アプリケーションの例外処理を切り分ける必要があった 気をつけていたこと、やってよかったこと
  6.   今後 • toBならではのリソースオーナーの曖昧さを解消していく ◦ リソースによってはオーナーが企業か従業員か。 ◦ 場合によってはアプリケーション操作ユーザーの認可とリソースオー ナーの認可を分ける可能性も。 •

    出来たらいいな。リソースオーナーが提供する情報を選択できる⽅式へ • 社内開発者に優しいID連携基盤へ ◦ PublicAPIの実装簡素化、明瞭化 ◦ SPOFからの脱却