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仮説のマップ・ループ・リープ ~仮説思考のプロセスについて~

 仮説のマップ・ループ・リープ ~仮説思考のプロセスについて~

仮説行動』という書籍で扱っているトピックから、マップ・ループ・リープのプロセスについて紹介しています。

💡関連スライド
仮説のマップ・ループ・リープ
ふわっとした考えを仮説にするまでのステップ
良い仮説を評価する技術
行動なしに良い仮説思考はできない

Takaaki Umada / 馬田隆明

December 04, 2024
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Resources

『仮説行動』の「はじめに+第1章」

https://eijionline.com/n/nf50d88687652

『仮説行動』の「第8章」の一部

https://eijionline.com/n/n1505e015f7df

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Transcript

  1. 『解像度を上げる』に続き、スライドが本になりました 『解像度を上げる』の姉妹本 『仮説行動』発売中 2 第1部 仮説行動を理解する なぜ仮説は重要なのか 仮説行動の全体像 第2部 仮説を強くする

    仮説を生成する 仮説を検証する 仮説マップを生成/統合する ループの停滞を回避する 第3部 仮説を現実にする 仮説を評価する 決断する 仮説を実行する 第4部 大胆な未来を実現する 影響度の大きな仮説を目指す 目次
  2. 仮説の「①マップ ②ループ ③リープ」 仮説を扱うためのプロセスは、思考と行動を伴った ①マップ ②ループ ③リープのプロセスとまとめられます。 8 マップ ループ

    リープ 仮説の全体像を ざっくりと描く 仮説生成と検証の ループを回す リスクを取って 仮説を選び 行動して実現する 1 2 3
  3. 起業のアイデアを構成する主な 3 つの下部仮説 アイデアは「価値仮説」「市場仮説」「戦略仮説」の主に 3 つ の下部仮説で構成されています。 15 この事業に 価値はあるか?

    起業のアイデア (仮説) 価値仮説 市場仮説 戦略仮説 将来の市場は 十分に大きいか? どのような戦略で 進めるのか?
  4. 新規事業で使われる仮説マップの例 以下のようなツールもアイデアを複数の仮説に分けて考えるも のであり、仮説マップの例と言えます(かなり粒度は粗いものですが) The Lean Canvas / The Value Proposition

    Canvas 21 Lean Canvas Running Lean などで紹介されているもの。 多くの仮説をカバーしている。ビジネスモ デルキャンバスをベースにしている。 Value Prop Canvas 特に課題仮説や解決策仮説を深く検討する ときの仮説群を整理している。
  5. 例)一連のスライドは「仮説マップ」を構成している こうしたスライド全体は、何かしらのメッセージを支える「仮 説マップ」を構成していると考えられます。 25 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス

    推 論 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス 推 論 仮説 エビデンス 推 論
  6. 例)「空パッケージ」=初期の「仮説マップ」 「空パッケージ」を最初に作るのは、仮説マップを作って、分 からないところや確信度が低い部分を浮き上がらせるためです。 26 仮説 すでにあるエビデンス 推 論 仮説 不足しているエビデンス

    推 論 仮説 すでにあるエビデンス 推 論 仮説 不足しているエビデンス 推 論 仮説 不足しているエビデンス 推 論 仮説 すでにあるエビデンス 推 論 仮説 すでにあるエビデンス 推 論 仮説 不足しているエビデンス 推 論 確信度が 低い仮説
  7. 仮説マップがないまま進めると… 仮説の全体像マップがないまま仮説を扱ってしまうと、迷子に なりやすく、無駄な時間を過ごしてしまいがちです。 28 仮説マップがないとき • 緊急度が高く重要度の低い 仮説に取り組み、時間切れに • バラバラの仮説があるだけで、

    全体の整合性がなくなる • 場当たり的にとにかく 行動をしてしまう • 分からないところが 分からず行動が止まる 行動力はあって 検証もしているけれど 事業が進まない人に ありがちなパターン
  8. 仮説マップを作ってから進めると… 無駄なく行動や検証ができ、全体として整合性のある仮説を作 ることができます。 29 仮説マップがないとき • 緊急度が高く重要度の低い 仮説に取り組み、時間切れに • バラバラの仮説があるだけで、

    全体の整合性がなくなる • 場当たり的にとにかく 行動をしてしまう • 分からないところが 分からず行動が止まる 仮説マップがあるとき • アイデアの中で重要度の高い 仮説の検証に取り組める • 最終的に全体として整合性の ある仮説を作れる • 今、何をするべきかが はっきりし始める • 不安が少し軽減される
  9. 自信のない部分を強くする方法を考える そうした確信度が低い仮説やエビデンスが足りていないところ を特定し、検証をして確認します。 32 仮説 仮説 1 エビデンス 仮説 エビデンス

    エビデンス 仮説 2 エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 3 確信度が足りないというのは 検証 するべき仮説が 判明したということ この部分が 不安
  10. あるいは「絶対に合っている必要がある部分」を探し… 仮説マップの中には「ここが間違うと仮説が総崩れする」「こ の仮説が正しければ勝てる」という部分もあります。 33 仮説 仮説 1 エビデンス 仮説 エビデンス

    エビデンス 仮説 2 エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 3 この部分が合っていれば この仮説全体が勝利できる
  11. 「これが正しければ勝ち」という仮説をより強くする 仮説全体を勝利に導く仮説や、間違っていたら総崩れする仮説 も検証して、強くします。 34 仮説 仮説 1 エビデンス 仮説 エビデンス

    エビデンス 仮説 2 エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 エビデンス エビデンス 仮説 3 超重要な仮説や 勝利条件となる仮説が 特定できたら、そこも 検証 この部分が合っていれば この仮説全体が勝利できる
  12. 仮説検証のループを回してから進むと… 生成と検証のループを回すことで、より正解に近い仮説へと近 づいていくことができます。 50 検証のループを回さないと • 間違った仮説で進んでしまい、 後から無駄が発生する • 最初から完璧な仮説を作ろう

    としてしまって仮説を出した がらない 検証のループを回すと • 重要な仮説をより強くできる • 暫定的な仮説でも動き出せる • 仮説のリスクに対処できるよ うになる
  13. リープが下手だと… リープが下手だと行動ができず or 行動をしすぎてしまい、機会 を逃してしまうことが多くなってしまいます。 59 リープが下手な場合 • 確信度を高めようとしすぎて 延々と情報収集や検証をする

    • 動けないまま終わる • 逆に跳びすぎて動きすぎる 鋭い仮説を作れても行動 に移せない & 容易に リープしすぎて無闇に 行動する人のパターン
  14. リープがうまくできると… リープができるようになると、うまく仮説を使った行動ができ るようになり、機会をうまく掴めるようになります。 60 リープが下手な場合 • 確信度を高めようとしすぎて 延々と情報収集や検証をする • 動けないまま終わる

    • 逆に跳びすぎて動きすぎる リープが上手な場合 • 適切な確信度の仮説に賭けら れるようになる • 素早く的確に行動に移せる • 適切なリスクを取って 動き出せる
  15. 仮説の「マップ ループ リープ」プロセス 仮説全体を精緻にしていくためのプロセスを 3 つのステップに 分けて解説しました。 65 マップ ループ

    リープ 仮説の全体像を ざっくりと描く 仮説生成と検証の ループを回す 1 2 3 リスクを取って 仮説を選び 行動して実現する
  16. 詳細は書籍をご参照ください 『解像度を上げる』の姉妹本 『仮説行動』発売中 67 第1部 仮説行動を理解する なぜ仮説は重要なのか 仮説行動の全体像 第2部 仮説を強くする

    仮説を生成する 仮説を検証する 仮説マップを生成/統合する ループの停滞を回避する 第3部 仮説を現実にする 仮説を評価する 決断する 仮説を実行する 第4部 大胆な未来を実現する 影響度の大きな仮説を目指す 目次 このスライドの 主なカバー範囲