Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
それでもスクラムマスターをやっていく~スクラムマスターの価値について考えてみた~/Still,...
Search
kamo shinichiro
November 22, 2019
Technology
4
2.1k
それでもスクラムマスターをやっていく~スクラムマスターの価値について考えてみた~/Still, I will do the Scrum Master ~ I thought about the value of Scrum Master ~
kamo shinichiro
November 22, 2019
Tweet
Share
More Decks by kamo shinichiro
See All by kamo shinichiro
ファクトから始める改善アプローチ 〜「LeanとDevOpsの科学」を実践して〜
tyankamo
4
14k
Scrumでコールド負けしないために “計画”に向き合ってみた/Do not lose cold with Scrum I tried to face "plan"
tyankamo
3
1.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
日経電子版 for Android の技術的課題と取り組み(令和最新版)/android-20250423
nikkei_engineer_recruiting
0
410
Making a MIDI controller device with PicoRuby/R2P2 (RubyKaigi 2025 LT)
risgk
1
260
クラウド開発環境Cloud Workstationsの紹介
yunosukey
0
180
PagerDuty×ポストモーテムで築く障害対応文化/Building a culture of incident response with PagerDuty and postmortems
aeonpeople
1
320
システムとの会話から生まれる先手のDevOps
kakehashi
PRO
0
290
4/17/25 - CIJUG - Java Meets AI: Build LLM-Powered Apps with LangChain4j (part 2)
edeandrea
PRO
0
120
AI Agentを「期待通り」に動かすために:設計アプローチの模索と現在地
kworkdev
PRO
2
460
「経験の点」の位置を意識したキャリア形成 / Career development with an awareness of the “point of experience” position
pauli
4
100
Mastraに入門してみた ~AWS CDKを添えて~
tsukuboshi
0
270
30代からでも遅くない! 内製開発の世界に飛び込み、最前線で戦うLLMアプリ開発エンジニアになろう
minorun365
PRO
11
3k
アセスメントで紐解く、10Xのデータマネジメントの軌跡
10xinc
1
440
バクラクの認証基盤の成長と現在地 / bakuraku-authn-platform
convto
1
620
Featured
See All Featured
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.6k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
328
24k
Designing for Performance
lara
608
69k
Bash Introduction
62gerente
611
210k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.7k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.6k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
69
4.7k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
Designing for humans not robots
tammielis
252
25k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
29
5.6k
Transcript
それでもスクラムマスター をやっていく ~スクラムマスターの価値について考えてみた~ 2019/11/22 賀茂慎一郎 @tyantya41717651
自己紹介 賀茂 慎一郎 @tyantya41717651 TIS(2016入社) 認定スクラムマスター 認定プロダクトオーナー 開発チームに限らずアジャ イルなアプローチで支援し ています
今回のテーマ
報告 年明けに転職します CPO室スクラム推進グループ配属予定 転職理由などは懇親会で聞いてください笑
決意表明したものの 知らんやつの決意表明 (という名の転職報告) 聞いてもつまらないです よね?
残りの時間で話すこと スクラムマスターという 役割を1年半やってみて どんな価値が存在するの か考えてみた
注意事項 今回の発表はテックな話でも現場の実践話でもな く賀茂の心の叫び、いわばポエムです。 ポエムなので、言ってることが来年には変わって るかもしれませんがそういうものだと思って聞い てください。 今回の発表内容はスクラムマスターに求められる
様々な役割の1側面しか伝えていません。その点 誤解なきようお願いします。
スクラムでの役割について 開発チーム(7±2) プロダクトオーナー スクラムマスター 支援 支援
スクラムマスターの役割
スクラムマスターの役割 余談ですが前回の吉祥寺.pmでは「計画作り」 という観点で発表しました。
スクラムマスターの役割 ここまでは教科書的な話
スクラムマスターの役割 もう少し人間的な側面か ら存在意義を考えてみた
スクラムマスターの役割 自分たちへの 甘え 自分たちの知ら ない自分の存在 スクラムマスターが支援する人間的な側面
自分たちへの甘え 頑張ったしもう 大丈夫だろう 今日は気分が乗 らないし帰るか わりと上手く回 り始めたよね (満足しがち)
自分たちへの甘え 頑張ったしもう 大丈夫だろう 今日は気分が乗 らないし帰るか わりと上手く回 り始めたよね (満足しがち) 人は何かと理由をつけて 現状の自分を肯定しがち
自分たちへの甘え 頑張ったしもう 大丈夫だろう 今日は気分が乗 らないし帰るか わりと上手く回 り始めたよね (満足しがち) 特に上手く行ってる(と思って いる)時ほど現状に満足しがち
甘さの奥にあるもの そう、人間は「弱い生き物」なのです。 「悪い」からサボるのではなく、「弱 い」からついついサボってしまうのです。 それが人間の本質なんです。 https://00m.in/D3bcA より抜粋
結論 言わばチームのトレーナー
自分たちの知らない自分 ジョハリの窓 開放の窓 盲点の窓 秘密の窓 未知の窓 自分も他人も 知っている領域 自分は知らないが他 人は知っている領域
自分は知っているが 他人は知らない領域 自分も他人も 知らない領域
自分たちの知らない自分 ジョハリの窓 開放の窓 盲点の窓 秘密の窓 未知の窓 自分も他人も 知っている領域 自分は知らないが他 人は知っている領域
自分は知っているが 他人は知らない領域 自分も他人も 知らない領域 自分たちの正しい現状を自分たちだけで認識するのは困難
自分たちの知らない自分 ジョハリの窓 開放の窓 盲点の窓 秘密の窓 未知の窓 自分も他人も 知っている領域 自分は知らないが他 人は知っている領域
自分は知っているが 他人は知らない領域 自分も他人も 知らない領域 チームやプロダクトオーナーの盲点の窓を 発見しやすいのはスクラムマスター
(なぜチームメンバーがスクラムマスターを 兼任してはいけないのかという質問に対して) チームメンバーがスクラムマスターをやるということはボルトが走りなが ら自分のフォームを見直しているようなものです。 スクラムマスター研修で言われたこと
心理療法士の言葉にもこんなものが 心理療法のあらゆる背後にある第一の目標は、 患者の意志が決定した目的を達成するため、未 だ認識されていない能力を活性化するべく刺激 を与えることである by ミルトン・エリクソン 「ミルトン・エリクソン心理療法」より抜粋
結論 言わばチームのトレーナー
最後に スクラムマスターってふわふわしている役割だと思うんですよ ね。特定のタスクがあるわけでもないし、ミッションも分かる ような分からないような感じで。ともすればいてもいなくても 変わらないんじゃねって思われがちか雑用的な立ち位置になり がちなんですよね。 けれどもプレイヤーでも意思決定者でもない第三者だからこそ 貢献できることがあると思っています。(その辺りの想いは説 明したと思うので省略しますが) 一方で自らの存在がボトルネックになったり、二重権力構造を
引き起こす可能性もあり振る舞いが難しいのも事実です。
それでもスクラムマス ターをやっていく