Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
流動層造粒2
Search
xjorv
April 19, 2021
Education
0
640
流動層造粒2
流動層造粒は粉体を吹き上げて流動させ、その流動している部分にスプレーを吹きかけつつ乾燥させることで造粒する方法です。2では、流動層造粒に関する各要素と造粒の状態についてまとめています。
xjorv
April 19, 2021
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
1
5.3k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
420
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.3k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
5.8k
粉体特性2
xjorv
0
2.4k
粉体特性1
xjorv
0
2.7k
皮膜5
xjorv
0
2.2k
皮膜4
xjorv
0
2.1k
皮膜3
xjorv
0
2.1k
Other Decks in Education
See All in Education
Virtual and Augmented Reality - Lecture 8 - Next Generation User Interfaces (4018166FNR)
signer
PRO
0
1.7k
今も熱いもの!魂を揺さぶる戦士の儀式:マオリ族のハカ
shubox
0
160
日本の教育の未来 を考える テクノロジーは教育をどのように変えるのか
kzkmaeda
1
150
SkimaTalk Tutorial for Corporate Customers
skimatalk
0
240
教員向け生成AI基礎講座(2025年3月28日 東京大学メタバース工学部 ジュニア講座)
luiyoshida
1
410
ANS-C01_2回不合格から合格までの道程
amarelo_n24
0
120
統計学に必要な数学(線形代数含む)
kosugitti
0
390
OpenRobomaster 中国のロボットコンテスト 日本連携の可能性
takasumasakazu
0
400
小さなチャレンジが生んだチームの大きな変化 -私のふりかえり探求の原点
callas1900
0
410
技術文章を書くための執筆技術と実践法(パラグラフライティング)
hisashiishihara
17
5.9k
教員向け生成AI講座 ~基礎から応用まで~
luiyoshida
0
610
論文紹介のやり方 / How to review
kaityo256
PRO
15
80k
Featured
See All Featured
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
45
9.5k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
14
1.5k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
271
27k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
31
8.6k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
329
39k
Docker and Python
trallard
44
3.4k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
It's Worth the Effort
3n
184
28k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
47
2.7k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
344
40k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
41
2.6k
Transcript
流動層造粒 2 2021/3/24 Ver. 1.0
流動層造粒における造粒物の成長 スプレーによる濡れにより造粒物の成長が起こる • 開始直後はゆっくりで、濡れが十分になると速くなる • 粉体同士の結合は水、結合剤により形成される • 流動は造粒物を解砕する力を与える Developing Solid
Oral Dosage Formsより
流動層造粒における工程パラメータ 多くのパラメータが造粒状態に影響を与える • 造粒機のサイズ • スプレーノズルの位置 • スプレーガンの数 • 処方
• 仕込量 Developing Solid Oral Dosage Formsより アトマイジングエア: 液体をスプレー化するために必要な空気の流れのこと。速いほど細かい粒子となる • 送風量 • 送風温度 • 送風の露点 • スプレー速度 • アトマイジングエアの量
処方の影響 水溶性原料では造粒が進みやすくなる • 表面積が大きいほど造粒物は小さくなる • 結合剤を粉として添加すると造粒物は大きくなる • スプレーの結合剤濃度は2-5%が一般的 Developing Solid
Oral Dosage Formsより
送風の影響 送風量、温度、露点が重要な要素となる • 通常露点はあらかじめ管理しているため無視できる • 粉が吹き上がり、流れる(流動)送風量を維持する • 造粒物の重さにより送風量を変化させていく • 送風量と温度が乾燥の速度を決定する
Developing Solid Oral Dosage Formsより
スプレーの影響 スプレー量、スプレーの粒子サイズが重要な要素となる • スプレー量が多いと造粒は速く進む • スプレー粒子が大きいと造粒は速く進む • スプレー粒子はアトマイジングエアとノズルで調節する • 造粒物の粒子径とスプレー粒子径の比が重要となる
Developing Solid Oral Dosage Formsより
流動層造粒: スケールアップ スケールアップでは流動層の湿度が重要な要素となる • 送風を多くし、温度を下げ、入力熱量を維持する • 吸引輸送が一般的となるため、輸送の効果を確かめる • 仕込量による圧密の効果が起こりうる •
仕込みは仕込み部体積の5-8割*となるようにする Developing Solid Oral Dosage Formsより *側方噴霧のスプレーでは2割ぐらいから使用できるとされている
流動層造粒: スプレーのスケールアップ 仕込量ではなく、装置の乾燥能力に従い決定する • アトマイジングエア・粒子径との関係を考慮に入れる • 温度変化がなければ、送風量の比でスプレー量を増やす • 送風部の底面積の比からスプレー量を計算してもよい Developing
Solid Oral Dosage Formsより