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IoTの基礎知識
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Sayaka Ishizuka
March 03, 2020
Technology
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IoTの基礎知識
IoT(Internet Of Things)ってそもそもなに?という疑問やIoTがもたらすサービス変革などに関するスライドです。
Sayaka Ishizuka
March 03, 2020
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Transcript
IoT(Internet of Things)の基礎知識 0
プロフィール 本業:横浜市経済局成長戦略推進部新産業創造課ICT専任職 (局内外におけるICT活用に関するアドバイス、研修などを担当) 副業:総務省地域情報化アドバイザー、ユニバーサルメニュー普及協会研究員 サードプレイス:Code for Japan/Code for YOKOHAMA、よこはまYYラボ 番外:地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017受賞
GovInsider アジアでGovtechを推進する女性55人 石塚 清香 -Sayaka Ishizuka- 1
1.用語定義 2 Internet of Things(IoT) 様々なモノと多くのヒトで満ちあふれる「現実世界(Physical World)」を、モノ に組み込まれたセンサーによってデジタル・データとして捉えようという仕組み モノのインターネット
2.背景 3
3.概要(構成要素と必要性) 4 要素①:モノ(デバイス) 「モノ」は、あらゆる物体が対象となりえます。⼀般⽣活の中であれば、⾞や家電やペン、トイレなど、物理的にセン サーを取り付けることのできる物体全てが対象。 要素②:センサー モノまた周辺環境の状態(存在有無、形状、位置、重さ、圧⼒、速度、⾳声、振動、温度、湿度、におい、電磁気、光な ど)を感知し、データとして読み取ることのできる装置。 要素③:通信⼿段(ネットワーク) モノの状態をセンサーが感知してデータとして読み取ったら、今度はそのデータを可視化する端末に送る役割。
要素④:可視化する情報処理(アプリケーション) データの抽出・整理・解析・最適化といった処理を加え、⼈間が理解しやすいグラフや図にまとめる。 ⼤半のビジネスでは、モノ(⼈、その周辺環境)の状態や変化を察知し、随時適切な対応を取ること が求められる。つまり「状態チェック」や「監視」は必須。そこを⾃動化する。
4.代表的なIoTセンサー 5 • GPS • 加速度 • ジャイロ(傾き検知) • 光センサー
• イメージセンサー(CCD、CMOS) • 温度センサー • 湿度センサー • 圧力センサー • 地磁気センサー(電子コンパス) • 距離センサー・超音波センサー • 振動センサー • 水位センサー • 荷重センサー • 指紋センサー 実はスマホはセンサーのかたまり
6
5.活用例 7 スマートフォン 位置情報を取得するGPSや身体の動きや動作を取得する様々なセンサーが組み込まれ、それを持ち歩き 使用することで、日常の生活や活動がデータ化される。 自動運転システム センサーを搭載した自動車は「走る」「回る」「止まる」などの動作を自動で行う。 物流(ロジスティクス) 倉庫の在庫管理やドローンや自動運転車を使った配送。 医療
患者の生体データを収集・蓄積し、自動的に医療機関に送信する。 農業 日射量や土壌状況などによりハウス栽培における、肥料や水やりの自動化
6.IoTによって進化するサービス 8 ハードウェア ソフトウェア サービス 機能・性能を随時更新可能 機能・性能の固定化 機能・性能を継続的更新可能 モノの価値がハードウェアからソフトウェア、 さらにサービスへとシフト
モノがネットワークにつながることで、その後のサービスと 一体となって、購入した後も継続的に 機能を向上させ進化し続け、価値を生みだし続ける。
6. IoTによって進化するサービス 9 テスラ モデルS 将来利用可能となる完全自動運転に対応したハード ウェアを標準装備した「走るIoT」 無線通信でソフトウェアを更新する技術によって、 自動運転システムをアップグレードすることができる
7.課題 10 セキュリティの問題 攻撃の被害が直接現実世界に影響を及ぼす。 例1 IoTによって遠隔医療を実現した病院 この病院に悪意のある第三者が攻撃をしかけ、システムを利用できなくなれば人命に関わる。 例2 IoTで管理された交通機能 外部からの攻撃により麻痺すれば、全国規模、世界規模の被害に広がる可能性もあり得る。
システムすべてにインターネット経由で修正パッチをあてるのは、簡単ではない。 特に自動車などの長期にわたって使われ続けるもの対しては、持続性のあるセキュリティシステムが必要。 人材不足の問題 IoTで利便性や生産効率が上昇するといっても、システムを管理するのは人間。 将来的にはAIもあるが、実用化はまだ先。 トラブルが起きた時に的確に対応できる人材が必要だが、全体的にこうした人材は不足している。
7.課題 11 プライバシーの問題 サービスを利用するためには、各ユーザーが持つ個人情報を提供する必要があることも。 個人情報はどこまで提供されるべきか、ユーザーが情報提供するかどうかの選択の自由はあるかなど、 プライバシーをどう守っていくのか。 電波の問題 モノ多ければ、大量の電波が飛び交う。 電波の混戦で正常に接続できなかったり、電波干渉による誤作動や通信遅延や電波法など法律に絡 んだ問題も。
電力供給の問題 消費電力の増加への対応。 非常時電力が途絶えてしまった際の対応。
8.自治体での導入事例 12 ICT地域活性化大賞:http://www.ishikari.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/iot-touyu.htm 石狩(IoT基盤)
8.自治体での導入事例 13 静岡市(スマートシティ) ICT地域活性化大賞:https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/kohosiryo/29/0301.html
8.自治体での導入事例 14 小浜市(農林⽔産業) https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/jirei/2017_053.html
9.今後の課題(Society5.0への対応) 15 ✓ デジタルファースト:手続等はデジタル前提 ✓ ワンスオンリー:一度出したら、二度出すべからず ✓ ワンストップ:複数の手続等を一度で完結 デジタル手続法 行政手続きの原則オンライン化や、押印・添付書類等の廃止な
ど、オンライン化に向けた必要な事項
9.今後の課題( Society5.0への対応) 16 ✓ 少子高齢化や生産年齢人口減少による経済の減速などに対する危機感から国を 挙げてスマート社会(Society5.0)を実現するための基盤整備を絶賛整備中 ✓ 先進的な地方自治体はそれらの環境を社会実装するための様々な取組みを行う 動きを見せており、技術開発と社会実装が同時進行するような状況 ✓
それらの技術を行政サービスやまちづくりにどう活かしていくか?という視点をこれ からの自治体は求められる ✓ テクノロジー活用から遅れ「負け自治体」にならないように、知識のアップデートを 行い、キャッチアップし続けることが必要
Thank you !! 本スライドのうち、クリエイティブコモンズライセンスの表示があるスライド については、以下のクレジットを入れていただくことで二次利用が可能です。 © Sayaka Ishizuka :2020