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第3回病院経営データ分析入門セミナー資料_第1部/seminar3-1

 第3回病院経営データ分析入門セミナー資料_第1部/seminar3-1

2021年の9月26日に実施した、
「第3回病院経営データ分析入門セミナー」にて使用した、
プレゼンテーション資料です。(一部追加・修正あり)

【資料タグ】
#公開データ、#地域医療、#将来予測、#Excel、#エクセル
【固定タグ】
#病院経営、#病院原価計算、#データ分析、#プレゼン資料

小川 陽平

October 06, 2021
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Transcript

  1. ③入力する計算式(関数) ④表示される結果 ①やりたいこと ②入力されている数字・文字 Excelでやりたいことを記載 あらかじめ入力されている想定の値・文字 やりたいことを行うために入力する計算式 (実際に入力すると④の結果が表示されます) ③を入力することによって表示される結果 Excelの基本

    Excelの基礎知識について(3) 当資料の1行目に出てくる番号とそれに対応する2行目以降の情報の内容 当資料に記載されている情報 1行目:①~④の数字が記載 2行目以降:対応する情報が記載 (4)~(11)のご案内を行うために作成した資料の構成は以下の通りです
  2. Excelの基本 Excelの基礎知識について(5) 文字の抜き出し(最初の文字から・途中の文字から・最後の文字から) 文字の結合(複数のセルの文字を繋げる) B2セル最初の文字から◦文字 =LEFT(B2,◦) B3セル◦文字目から△文字 =MID(B3,◦,△) B4セル最後の文字から◦文字 =RIGHT(B4,◦)

    文字の結合(任意で指定した文字を入れて繋げる) →数字同士は切れ目が分かりにくい →間に文字を挟むとわかりやすい →文字と文字の間に「&」を入れると文字が繋がる 操作手順をご案内するときによく出てくる情報です(パート2)
  3. Excelの基本 Excelの基礎知識について(10) 参照情報(「患者情報」シート) C3セルの計算式の意味 =IFERROR(VLOOKUP(B2, 患者情報!A:C,2,FALSE), “登録データなし”①) ①=エラー発生時の処理を指定している(=登録データなし) →Excelでは「#N/A」や「#VALUE!」などのエラーがある ※2行目はB2セルの情報を「患者情報」シートのA列から探

    したものの該当データがなかったためエラーになっている。 ※3行目はB3セルの情報を「患者情報」シートのA列から探 したものの該当データがなかったため、指定されているエ ラー発生時の処理(=登録データなしと表示)が行われている。 VLOOKUPを用いた処理方法についての説明です(パート3) パターン①同じ情報のデータが複数あった場合(→1つ目の情報が反映される) 患者情報シート 2行目の情報 ※3行目は無視 患者情報シート 2行目の情報 ※3行目は無視
  4. エラーが出た場合の処理を指定する(IFERROR) Excelの基本 Excelの基礎知識について(11) 参照情報(「患者情報」シート) C3セルの計算式の意味 ←エラー ←指定処理 =IFERROR(VLOOKUP(B2, 患者情報!A:C,2,FALSE), “登録データなし”①)

    ①=エラー発生時の処理を指定している(=登録データなし) →Excelでは「#N/A」や「#VALUE!」などのエラーがある ※2行目はB2セルの情報を「患者情報」シートのA列から探 したものの該当データがなかったためエラーになっている。 ※3行目はB3セルの情報を「患者情報」シートのA列から探 したものの該当データがなかったため、指定されているエ ラー発生時の処理(=登録データなしと表示)が行われている。 VLOOKUPを用いた処理方法についての説明です(パート4)
  5. DPC調査ファイルのデータ一覧(抜粋) 利用データ DPC調査ファイルについて(1) DPC調査ファイル(総称)は複数のファイルで構成されています 外来Eファイル Eファイル Fファイル 非DPC病院の入院保険診療収入が分かるデータ ※DPC病院における入院収入はDファイルから取得 Dファイル

    様式1ファイル Eファイルの情報に対応する明細が分かるデータ DPC病院の入院保険診療収入が分かる情報 ※非DPC病院における入院収入はEファイルから取得 1患者の1入院(退院)毎に作成されるサマリ情報 重症度、医療・看護必要度が分かるデータ 外来Fファイル Hファイル 外来保険診療収入が分かるデータ 外来Eファイルの情報に対応する明細が分かるデータ
  6. Eファイル・Dファイルが持っている情報(※①ー㉕は共通。㉖-㉚はDのみ) 利用データ DPC調査ファイルについて(2) EファイルとDファイルは以下の項目で構成されています 番号 列名 項目名 ① A 施設コード

    ② B データ識別番号 ③ C 退院年月日 ④ D 入院年月日 ⑤ E データ区分 ⑥ F 順序番号 ⑦ G 病院点数マスタコード ⑧ H レセプト電算処理システムコード ⑨ I 解釈番号 ⑩ J 診療行為名称 ⑪ K 行為点数 ⑫ L 行為薬剤料 ⑬ M 行為材料料 ⑭ N 円・点区分 ⑮ O 行為回数 番号 列名 項目名 ⑯ P 保険者番号 ⑰ Q レセプト種別コード ⑱ R 実施年月日 ⑲ S レセプト科区分 ⑳ T 診療科区分 ㉑ U 医師コード ㉒ V 病棟コード ㉓ W 病棟区分 ㉔ X 入外区分 ㉕ Y 施設タイプ ㉖ Z 算定開始日※ ㉗ AA 算定終了日※ ㉘ AB 算定起算日※ ㉙ AC 分類番号※ ㉚ AD 医療機関別係数※
  7. 本日のデータ分析で利用する項目の説明(抜粋) 利用データ DPC調査ファイルについて(4) EファイルやDファイルを用いた分析でよく利用される項目は以下の通りです ②データ 識別番号 患者に割り振られた番号 ③退院年月日 患者が退院した日付 ※未退院のとき=00000000

    ④入院年月日 患者が入院した日付 ⑤データ区分 診療行為の分類情報 ※50=手術、80=リハビリなど ⑧レセプト 電算処理 システムコード 実施した診療行為のコード ⑪行為点数 診療行為によって得られた 1回実施当たりの診療報酬 ⑭円・点区分 行為点数の単位 ※1=円、0=点(1点→10円) ⑮行為回数 診療行為を実施した回数 ⑱実施年月日 診療行為を実施した日付 ⑳診療科区分 ㉒病棟コード 診療科情報が分かるコード 病棟情報が分かるコード ⑩診療 行為名称 実施した診療行為の名称 ㉚医療機関別 係数 医療機関毎に設定された係数 (DPC病院のみ)
  8. 分析手順 分析結果の作成手順に関する留意点 留意点② リハが包括される病棟は 正しい結果が得られない DPC病棟で、リハビリテーション料が包 括外(出来高)となるケースを想定してい ます。 ※リハビリが包括される病棟では②ーA・ ②ーBが適切に作成できません

    留意点③ 退院時リハ指導料が 算定できない病棟は 正しい結果が得られない 留意点① Dファイルの使用を想定 (Eファイルでも代用可) DPC対象病院であることを想定しており ますので、Dファイルが用意できない場合 は、Eファイルで代用してください。 ※EFファイルを作成していない医療機関 にお勤めの方はご了承ください デモに利用するデータと特性が異なる病院では 正しい結果が得られない可能性がありますのでご了承ください DPC病棟で、退院時リハビリテーション 指導料が包括外(出来高)となるケースを 想定しています。 ※リハビリが包括される病棟では②ーA・ ②ーBが適切に作成できません
  9. 分析手順 分析結果①の作成手順について(1) (1)ファイルの選択画面を開く (2)「すべてのファイル」に変更する ① 開くを押下 ② 参照を押下 ① ファイルの場所

    を選択 ③ 開くを押下 ② ファイルを選択 すべてのExcelファイル →すべてのファイルに変更 (3)分析に利用するファイルを選ぶ (4)「次へ」を押下する 次へを押下 分析結果①の作成手順についてご案内いたします(1/17)
  10. 分析手順 分析結果①の作成手順について(5) (17)「AE1」セルに曜日と入力する (18)タブにある「ホーム」を押下する AE2セルに計算式を入力 ※Eファイルの場合はZ2セル AE1セルに曜日と入力 ※Eファイルの場合はZ1セル ①「DATE(LEFT(R2,4),MID(R2,5,2),RIGHT(R2,2))」 →文字情報を日付情報に変更

    ②「TEXT(①,”aaaa”)」→日付情報から曜日を取得 ホームタブを押下 (19)表示形式を「標準」に指定する (20)「AE2」セルに計算式を入力する ②表示形式を標準に指定 分析結果①の作成手順についてご案内いたします(5/17) ↑① ↑② ①AE2セルをクリック
  11. 分析手順 分析結果①の作成手順について(6) (21)「AF1」セルに収入と入力する (22)タブにある「ホーム」を押下する AF2セルに計算式を入力 ※Eファイルの場合はAA2セル AF1セルに収入と入力 ※Eファイルの場合はAA1セル ホームタブを押下 (23)表示形式を「標準」に指定する

    (24)「AF2」セルに計算式を入力する ②表示形式を標準に指定 ①K2セル(行為点数)と②O2セル(行為回数)を文字→数字に変更 ③N2セル(円・点区分)が0(=点)→10、1(=円)→1に設定 ④E2セル(データ区分)が93以外(≠DPC点数)→1、 93(=DPC点数)→AD2セル(医療機関別係数)を文字→数字に変更に設定 ①×②×③×④=入院保険診療収入とする(Eファイルの場合は①×②×③) ※当計算式は実際の計算式を簡略化したものです 分析結果①の作成手順についてご案内いたします(6/17) ①AF2セルをクリック ↑② ↑① ↑③ ↑④
  12. 分析手順 分析結果②の作成手順について(1) (1)ファイルの選択画面を開く (2)「すべてのファイル」に変更する ① 開くを押下 ② 参照を押下 ① ファイルの場所

    を選択 ③ 開くを押下 ② ファイルを選択 すべてのExcelファイル →すべてのファイルに変更 (3)分析に利用するファイルを選ぶ (4)「次へ」を押下する 次へを押下 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(1/39)
  13. (5)「次へ」を押下する (6)プレビューの末尾(右)に移動 (7)全ての項目を選択する (8)「文字列」→「完了」を押下する ① 文字列を選択 次へを押下 末尾(右)に移動 「Shift」キーを押下しながら 末尾(右)の項目を押下

    →全項目が選択された状態になる ② 完了を押下 分析手順 分析結果②の作成手順について(2) 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(2/39)
  14. (9)ファイルがExcelに展開される (10)1行目の全項目を選択する (11)1行目に行を挿入する (12)1行目に各列の項目名を入力する 調査ファイルが Excelに展開 右クリックすると 表示される挿入を押下 1行目の全項目を選択 ※1の行番号を押下

    分析手順 分析結果②の作成手順について(3) 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(3/39) 各列の項目名を入力 ※「DPC調査ファイルについて(2)」参照
  15. 分析手順 分析結果②の作成手順について(32) (127)「AE1セル」に文字結合と入力する (128)「AE2セル」に計算式を入力する (125)「OK」を押下する (126)「OK」を押下する AE2セルに「=B2&“:”&D2」と入力 (データ識別番号と入院年月日の組み合わせ) ※Eファイルの場合はZ2セル 「OK」を押下

    「OK」を押下 ※残った件数ー1(ヘッダ行) =当月入院・当月退院かつ 退院時リハ指導料算定患者数 AE1セルに文字結合と入力 ※Eファイルの場合はZ1セル 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(32/39)
  16. 分析手順 分析結果②の作成手順について(35) (137)任意のシート名を入力する (138)(104)のシートを選択する (139)「AE1」セルに算定有無と記入する (140)「AE2」セルに計算式を入力 (104)で任意のシート名をつけた リハ実績のある患者を 抽出したシートを選択 任意のシート名を入力

    AE1セルに算定有無と入力 ※Eファイルの場合はZ1セル AE2セルに計算式を入力 ※Eファイルの場合はZ2セル ※予め作成しておいたリハ実施患者のデータと 退院時リハ指導料の算定データを紐づけて 退院時リハ指導料が算定されていなければ「0」 算定されていれば「1」と表示する計算式を入力 (IFとIFERRORとVLOOKUPの組合せ) ※’当月入院×当月退院患者数(退院時リハ指導料あり)’の部分は (137)で入力した任意のシート名に修正する 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(35/39)
  17. 分析手順 分析結果②の作成手順について(37) (145)「AE列」の最終行までを選択する (146)右クリックしてメニューを表示する (147)「数式」での貼り付けを選択する (148)「合計」の値を確認する 「Shift」キーを押しながら AE列にある最終行のセルをクリック ※Eファイルの場合はZ列 貼り付けオプションにある

    「数式」のアイコンを押下 右クリックでメニュー表示 「合計」の値を確認 ※合計に記載された数 =当月入院×当月退院 ×リハビリ実施 ×退院時リハ指導料算定患者数 分析結果②ーA・②ーBの作成手順についてご案内いたします(37/39)
  18. 第1部のまとめ Excelの特徴について Excelのデメリット ・データ数に限りがある 約100万件が上限。重たい処理はフリーズしやすい ・処理フローが分かりにくい いつ・どこで・何が行われたのか分かりにくい (マクロ除く) こういう人におススメ Excelのメリット

    ・すぐに利用できる 大抵はどこかにExcelを使えるPCがある ・情報が充実している 詳しい人を見つけやすい。不明なことを調べやすい ・データ分析初心者 分からないときに頼れる人・情報を探しやすい ・やりたいことが明確な人 何を分析するのか(仮説)が明確で、その結果さえ 分かれば良いという場合→大抵のことは実施できる 本日のセミナー参加をキッカケに ご自身の志向に合うツールを探してみてはいかがでしょうか