Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Electronで作るおれおれマークダウンエディタ
Search
yud0uhu
December 15, 2021
Programming
1
21
Electronで作るおれおれマークダウンエディタ
Electronでマークダウンエディタを自作した話です。
cistLT by Dec 15, 2021
yud0uhu
December 15, 2021
Tweet
Share
More Decks by yud0uhu
See All by yud0uhu
動画配信サービスのフロントエンド実装に学ぶ設計原則
yud0uhu
1
270
非デザイナーのフロントエンドエンジニアがOOUIを考える
yud0uhu
9
5.1k
2023年の ゼロランタイムCSS in JS⚡️ を考える
yud0uhu
5
4.7k
Vue3/Electronで自作したマークダウンエディタをVue3/Tauriにリプレイスした話
yud0uhu
2
2.5k
入社半年を迎える新米エンジニアがカンファレンス・勉強会から得た学び
yud0uhu
0
950
Next.js×Prisma×GraphQL×Supabase +WASMでブログを自作した話
yud0uhu
0
1.1k
Rustでつくって学ぶProtocol Buffers
yud0uhu
1
130
ブログを自作した話
yud0uhu
1
21
Wasmで動くRust製マークダウンパーサーを自作した話
yud0uhu
1
31
Other Decks in Programming
See All in Programming
Empowering Developers with HTML-Aware ERB Tooling @ RubyKaigi 2025, Matsuyama, Ehime
marcoroth
2
730
The Implementations of Advanced LR Parser Algorithm
junk0612
1
320
Optimizing JRuby 10
headius
0
340
設計の本質:コード、システム、そして組織へ / The Essence of Design: To Code, Systems, and Organizations
nrslib
4
590
AIコーディングワークフローの試行 〜AIエージェント×ワークフローでの自動化を目指して〜
rkaga
3
3.7k
国漢文混用体からHolloまで
minhee
1
190
gen_statem - OTP's Unsung Hero
whatyouhide
1
210
趣味全開のAITuber開発
kokushin
0
200
Exit 8 for SwiftUI
ojun9
0
130
エンジニアが挑む、限界までの越境
nealle
1
220
サービスレベルを管理してアジャイルを加速しよう!! / slm-accelerate-agility
tomoyakitaura
1
180
The Nature of Complexity in John Ousterhout’s Philosophy of Software Design
philipschwarz
PRO
0
110
Featured
See All Featured
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
9
760
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
80
8.9k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.5k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
328
24k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
37
1.7k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
329
38k
Optimizing for Happiness
mojombo
377
70k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
104
19k
Code Review Best Practice
trishagee
67
18k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1369
200k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
233
17k
Transcript
Electronで作るおれおれ マークダウンエディタ 0yu@yud0uhu
自己紹介 0yu(ゼロユー)です。 よくおゆさんといわれます。 リアルでもよくおおともさんといわれます。 アイコンが安定しない人で知られています(?)
テキストエディタ、何つかってますか?
入門!Electron
Electronって? - GitHub社製のクロスプラットフォームアプリ開発フレームワー ク - Webの技術(JS,HTML,CSS)でデスクトップアプリを開発できる ↓Electronで作られてるよ!↓
Electronの特徴 - Chromiumエンジンを利用して、WEBページをネイティブアプリ として動かす - OSネイティブのAPIを扱うメインプロセス と、ブラウザで表示さ れる画面(htmlファイル)の数だけレンダリングを行うレンダラー プロセスが存在する -
プロセス間通信はIPC通信(基本的には非同期)で行う
- レンダラプロセス間は通 信できない ⇒プロセス間通信(IPC)が 必要 Electronの特徴
ざっくりいうと メインプロセスではNode.jsが使えて、レンダラプロセスでは通常 のJSが使える!
入門! Vue3・Compotion API
このコンポーネントの持つ責務 🤔 1. 適当な外部APIからユー ザー名に対応したリポジトリ を取得して、ユーザーが変 化するたびにそれを更新す る 2. searchQuery
文字列を使用 してリポジトリを検索する 3. filters オブジェクトを使用し てリポジトリを絞り込む
このコンポーネントの持つ責務 🤔 1. 適当な外部APIからユー ザー名に対応したリポジトリ を取得して、ユーザーが変 化するたびにそれを更新す る 2. searchQuery
文字列を使用 してリポジトリを検索する 3. filters オブジェクトを使用し てリポジトリを絞り込む
このコンポーネントの持つ責務 🤔 1. 適当な外部APIからユー ザー名に対応したリポジトリ を取得して、ユーザーが変 化するたびにそれを更新す る 2. searchQuery
文字列を使用 してリポジトリを検索する 3. filters オブジェクトを使用し てリポジトリを絞り込む
なぜCompotionAPIなの? 論理的な関心事は単一なのに対し、 コンポーネントのオプション (data, computed, methods, watch)は 分離されていて、背景にある論理的な関心事がわかりにくい このようなOptionsAPIのロジックの再利用性の欠如 が、コードの
可読性の低下 に繋がると公式ドキュメントでは指摘されている
なぜCompotionAPIなの? 同じ論理的な関心事に関連するコードを並べたい ⇒CompotisionAPIでは、論理的な関心事をまとめてsetup()関数 内に記述する
OptionsAPIとの比較 - propsはref/reactiveに書く - this依存がなくなった(すべて同一関数内のスコープで使用さ れるため、変数や関数の参照にthisを使わなくてよい)
OptionsAPIとの比較 ✅ref/reactive ✅computed ✅watch ✅methods ✅ライフサイクルフック これらすべてが同一のスコープ内に記述できる!
使ってわかった!Compotision APIのここがよ い - TypeScriptと相性がよい - Vue2はJavaScriptを標準言語として設計・開発されている ため、TypeScriptの型推論のサポートが不完全 - コンポーネント内のthisの参照先の決め方がプレーンなJS
のルールと異なるため、そもそも型推論と相性が悪かった
Vue3のデメリット - まだ未対応のライブラリが多い(Vuetifyは非対応) - よくもわるくも自由なので、設計のベストプラクティスがない
作ったもの(デモ)
使用したライブラリ - vue3-markdown-it - highlight.js - TailWindCSS
感想 - Electronの進化のスピードが早く、ドキュメントが追い付いてい ないところもしばしば(dialog moduleを使うためのremote moduleがv14から抹消されていたなど(現行の安定版はv16)) - TS+CompotisonAPIの書き心地が想像以上によき - Webの言語でGUI作るのも楽しい!